2009年09月

2009年09月28日

新幹線開通の夢を語ろう

10月4日(日)13時〜15時に、NPO法人青森ITSクラブ主催で、「東北新幹線・新青森駅開業ワークショップ」が開かれる。

場所は、現在建設中の新青森駅前の広場。
県庁や市役所に近い現青森駅から、4km西へ行ったところ(在来線で1駅)だ。
雨さえ降らなければ、屋外で行うイベントである。

新青森駅は、来年12月に開業予定だ。

8月に青森の訪れたときに、同クラブ事務局長の葛西章史さんと駅舎を見に行った。
駅舎は順調に建設されているようだが、駅前の市有地はだだっ広い空き地になっており、「あと1年ちょっと、しかも冬場もあるのに、駅前にはちゃんと何かできるのだろうか?どうなっちゃうんだろう?」と心配になった。

しかし逆に、巨大な駅予定地の目の前にこれだけ広い空間があるのも、おそらく今のうちだ。
これをどう生かし、青森をどういうまちにしていくのか考える、思いっきり“空想”を広げる良いチャンスではないか!
それに、青森県人にとって、長年夢見てきた大事業が実現する、歴史的な瞬間なのだ。

ならば、市民がみんなで“新幹線開通後の夢を語る会”をやろうじゃないか!

・・・と思いついたという経緯がある。

私は、前々日の10月2日に別件(とうほく街道会議青森大会)に参加するため、再度青森に行くので、この日程に合わせたような形で、仲間が企画してくれたのである。
いや〜とんでもなく嬉しいことだ!

今後の新幹線の整備予定を見ると(政治情勢でどうなるか分からないものの)今のところ、函館まで伸びるのが平成27年の予定だから、新幹線の終着駅が新青森駅にとどまるのは5年間だけ。
その後は単なる通過地点になりかねない。

ということは、この間にどれだけ地域を盛り上げられるか、勝負しなければならないのだ。

今回のワークショップイベントが新幹線効果をみんなで考え、青森のさらなる発展に結びついていくきっかけになればと願っている。(詳しくは、青森ITSクラブHP“What’s New”欄をご覧ください。)

shigetoku2 at 05:23|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 地域活性化・地域の話題 

2009年09月26日

目黒のサンマ

先日も書いたネタだが、目黒のサンマ祭りに実際に行ってみた。

朝10時から焼きサンマを配り始めるというので、ちょうど10時ごろ会場に着いたら、すでにサンマを待つ人たちの長蛇の列。
サンマ祭り最後尾まあある程度は織り込み済みだったが、「最後尾はどこだろう〜?」と、列の最後を目指して3人の子どもたちと延々と歩き、ようやくたどり着いたら、なんとおじさんが「終了しました」の立て看板を持っていた。
えっ今始まったばかりのはずなのに!?
聞けば、なんと前夜22時から並んでいる人がいたそうだ。

「日本シリーズじゃあるまいし、サンマ1匹のために徹夜で並ぶかね〜?」という声も聞こえてきたが、しかし、おカネで買えないものを求めるのが現代の価値観なのだ。

それにしても、気仙沼産のサンマ5000匹が用意されていたはずだが、並んでいた人の数は、5000人どころじゃなかったような気もする。
果たして最後尾の人はサンマを食することができたのだろうか??

サンマ焼き1サンマ焼き3
会場にはたくさんのサンマが並べられ、もうもうと白煙が上がる中、ゴーグル姿の人たちが炭火焼きをしていた。






こういう大規模な行事を毎年続けるのは、並大抵の努力ではないと思う。
でも、継続すればするほど、全国各地の産品が出展されるようになり、祭りはますます盛り上がるというスパイラルになっていくのである。

・・・と思いながら歩いていたら、主催者のテントで偶然にも私の岡崎高校の大先輩である杉浦嘉久さんにお会いした。
例年、地元の実行委員会に参画されているそうだ。
やはり地域活性化イベントは、何といってもこういうボランティアの方々で成り立っているのだな〜とあらためて感じた次第である。

shigetoku2 at 22:00|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2009年09月24日

地域力おっはー!クラブ

先週木曜日の朝8時から、第1回「地域力おっはー!クラブ」を開催した。

早朝にやるので「おっはー」。この辺りはノリである。

メンバーは、以下の方々で、地域へのアツい想いと行動力のある人だ。
・都道府県・市町村の東京事務所の方
・地方新聞社の東京支局の方
・地方銀行の東京支店の方
・各省庁の方
・上記メンバーから紹介されたすべての方

霞ヶ関の始業時刻前でもあり、参加は義務でも何でもない。
むしろ地域活性化に本気で取り組みたいと考える方々の主体的な集まりになることを期待したい。

毎回ゲストスピーカーをお招きし、地方を元気にするネタを提案いただき、それにみんなで食いつこう!という趣旨だ。
上記メンバーは、所属は“親方日の丸系”中心ではあるが、役職を問わず、意欲と行動力を重視する。


さて第1回スピーカーは、NPO法人「音の羽根」理事長の馬渡徹郎さん

音の羽根は、これまで携帯電話にセミの鳴き声の着メロ(ミーンミーンとか、ジリジリジリとか)をダウンロードする“着セミ”で得たお金を自然保護団体に寄付するなどの実績のあるNPOである。

以前、馬渡さんにお会いした時、同じ仕組みを応用して、たとえば“地域伝統芸能音楽の着メロ”のダウンロードができるようにすれば、地域振興にもつながるのではないかという話になったのがきっかけとなって、今回の企画に至った次第である。

プレゼンの中で、馬渡さんから以下のような提案があった。さすがにアイディアマンだ。

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現在の技術なら、着メロをダウンロードできる場所や期間を特定することができる。

例えば、ねぶた祭りの音楽や動画のダウンロードを「青森限定」とか「ねぶた祭り期間(8月上旬)限定」とすることも可能である。

うまく仕掛ければ、各地域に行って着メロをダウンロードして回る、スタンプラリーならぬ「サウンドラリー」が実現できるかもしれない。
ダウンロードした楽曲は、友人に送ることもできる。
レアな曲の方が価値が高いとなれば、それを手に入れるために通常ならめったに訪れない地方に行くインセンティブも沸くかもしれない。

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こういう仕掛けをつくるために、NPOがわざわざ各自治体などを営業して回るような労力もカネも時間もない。
であれば、せっかく東京に集まっている地方の関係者にこうした情報やアイディアを共有してもらう機会は貴重である。

第1回は、試金石でもあるので、比較的小ネタであるが、その気になれば誰でも参加できるテーマとなった。
各参加者が、それぞれの組織や人的ネットワークを通じて、地域の音楽をCDなどで提供するという、ちょっとした行動を起こせば、面的な広がりのある活動につながっていくはずである。


次回ゲストスピーカーは、NPOのファンドレイジング、日本の寄付文化の創造などについて、鵜尾雅隆さんファンドレックス代表取締役)に語っていただく予定である。


事務局は一応、当課(総務省地域力創造グループ地域政策課)であるが、開催場所やテーマなど、随時参加者に御協力いただく“ネットワーク型”を志している。
そんなわけで、第1回の会場は、農水省の協力のもと、農水省本館の研修室で行うことになった。
政権交代し、政治がこれまでと異なる動きに取り組もうとする中、いろいろな主体や組織がこれまでと異なる動きを出す好機でもある。
霞が関が苦手としてきた“横の連携”ももっと行っていきたいものである。

また、中央集権から地方分権、地域主権の流れによって、各自治体が自立していくのはもちろんだが、それは各自治体が孤立することとも異なるわけで、横のつながり、ネットワークを大事にすべきである。
今後、自治体は、中央省庁の動向以上に、隣の自治体、遠くの自治体がどんな取り組みをしているのか、アンテナを高く張るべきであろう。

「地域力おっはー!クラブ」が、地域間の横の情報交換、ネットワークづくりの場となればと期待する次第である。(ご関心ある方は、私または当課石井(a3.ishii@soumu.go.jp)までご連絡ください。)


shigetoku2 at 08:02|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 行政・地方自治 | 地域活性化・地域の話題

2009年09月22日

「ソーシャル消費」へ向かう社会

9月18日(金)の日経新聞の経済教室は、「『社会』意識した消費 一段と」と題した恩蔵直人・早稲田大学教授と上條典夫・電通ソーシャル・プランニング局長の寄稿だった。

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昨秋以降の経済危機で高まった、市場に任せればすべてうまくいくという「市場万能主義」的考え方への反省機運は、消費者の意識や価値観、消費スタイルを変えつつある。

ひとつ例をあげよう。
不振を極める自動車販売の中で、今年4月の新車販売ラインキングのトップに躍り出たのはホンダのインサイト、続く5月のトップはトヨタ自動車のプリウスという、いずれもハイブリッド車だった。
エコカー減税に後押しされ、環境性能の高い車種の人気が続いているが、その底流には消費者の価値観の変化がある。

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わが家は家族5人でキャンプに行くことも多いのでプリウスというわけにもいかず、ワンボックスカー(トヨタ・ノア)に乗っているが、それでも心のどこかに「次はエコカーがいいな」という気持ちが残っているような気がする。

記事には次のようなアンケート結果が引用され、消費者意識の変化が強調されている。
「クルマを買う・買い替えるなら、ハイブリッド車や電気自動車にしたい」
「今後、家電を省エネ型に買い替えたい」
「自分の消費行為の地球・未来への影響を意識することがよくある」
「地産地消でなるべく地元の農業振興に貢献したい」
「国内農業の振興や食の安全のためなら、いまより高い食品でも購入したい」
「消費の仕方や消費者の意識が変われば、社会をもっと良くできると思う」

お〜、確かにそうだ。
近時、これらの考えに違和感を感じる人はきわめて少なくないだろう。

こうした意識とともに、カーボンオフセットとか、グリーン○○とか、環境に関する用語も相当広まっている。
(うちの2歳児ですら、シャワーの水を止めるときに「エコ!」と叫んでいるほどであるから、世の中への定着度は相当なものである。)

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例えば環境保護、資源の節約やリサイクル、あるいは社会問題の解決にしても、消費者には「自分ひとりが取り組んでも意味がないかもしれない」という無力感がある。
そこに企業の知恵や力が加われば、より大きな効果が期待できる。
近年、特に若い人びとのあいだでは「お金もうけをするよりも、だれかの、なにかの役に立ちたい」という願いが強くなっており、彼らのエネルギーを利用することは社会にとっても若者にとっても大きな意味があるだろう。

大画面テレビ購入や夕食のメニューを考えるとき、多くの消費者がCO2削減や食料自給率の問題を思い浮かべる一方、企業もそれに敏感に反応し、環境や資源により負荷をかけず、安全で安心な商品の開発に努力を傾ける−−−。

このように新しいマーケティングは、「質」と「絆」を重視する新しい消費トレンドを後押ししている。
経済危機を経て、こうした流れは一段と加速し、消費者との新たな関係の構築を企業に迫ることにもなるだろう。

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「経済危機を経て、こうした流れは一段と加速し」とあるように、こうした底流は、以前から継続的に進行してきた。

例えば、LBA(ロハス・ビジネス・アライアンス)協働代表の大和田順子さんらが数年前から紹介されている「ロハスビジネス」などは、まさにこうした変化をとらえているものである。

大和田さんに先日お会いしたら、持続可能な社会の実現のためには地域の活力こそが重要な決め手となるとお考えで、最近では、山梨県の耕作放棄地を開墾するツアーを企画するなど、地域活性化にずいぶん力を注いでおられるようである。

経済危機のようなエポックメイキングな事件は、こうした中長期的な傾向を多くの人たちに目覚めさせ、その傾向をさらに促す契機となる。

ソーシャルビジネス、ソーシャル消費は、時代の潮流である。
万人をして社会を変革し持続させる“当事者”たらしめる流れだと思う。

shigetoku2 at 05:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 経済社会・文化・科学 | 地域活性化・地域の話題

2009年09月18日

目黒通りの家具屋さん

“地域活性化”というと、地方(田舎)にばかり目が行きがちだが、東京都内でも、いろいろな形で活性化に努力している地域がある。

目黒で行われる「目黒のさんま祭り」もその一つである。

「さんまは目黒に限る!」のオチで知られる落語にちなみ、サンマが水揚げされる東北地方(宮古や気仙沼)と連携したイベントだ。

目黒駅前商店街振興組合青年部のHPには、「数年前の土地高騰により昔ながらの人々が出てゆき、生まれ育った目黒駅前はビルだらけの冷たい街になってしまいました。そこで我々青年部は若い柔軟な発想で大同団結し、駅前に昔ながらの暖かさを呼び戻す為に14年前から『目黒のさんま祭り』を開催しています。今年はついに第14回目。今年も商店街全体に気合いが入っています。」とある。

まるでどこかの地方の商店街で見るようなフレーズだ。

こうしたサンマのイベントが連鎖・波及するような形で、前回書いたように、大船渡のサンマが登場するイベントが今度は東京タワーで行われる(XUXUも登場!)。


さて目黒といえば、目黒通りのインテリアショップも有名である。(というか、最近知った。)

アンティークのお店目黒通りを歩いてみたら、確かに家具屋さん、それもアンティークのお店があることあること!










アンティーク机ちょうど家に欲しかったような机も発見!
・・・しかし高すぎた(値段も、高さ(寸法)も)。












そして、アンティークのお店の合間に、行列のできる食べ物屋も数軒。
はらドーナツ
ドーナツ屋。
白いたいやき

たい焼き屋。









たこ焼き屋さん


そして、たこ焼き屋。









こういうインテリア街や、名店街のような地域がどういう風にして成り立ってきたのか、経緯とか背景を調べてみると面白そうだし、他の地域の参考にもなりそうだ。

shigetoku2 at 07:33|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 地域活性化・地域の話題 

2009年09月16日

音楽は力!

女声アカペラカルテットのXUXU(しゅしゅ)の4人が、先日、総務省地域力創造グループを訪問してくれた。

XUXUは、以下のような実力派グループで、都内を中心にライブ活動を続けてきており、最近では、地域活性化を応援するイベントにも登場している。
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2002年メジャーデビューし、今日までに8枚のCDアルバムをリリース。

なかでも、世界の巨匠ピアニストを声で表現した『pianists』では、“スイングジャーナル選定ゴールドディスク”受賞。
恒例のヨーロッパツアー敢行をはじめ、パリの著名なジャズフェスティバル『Touches de Jazz』に日本人のグループとして初めて招聘されるなど、世界にその活動の場を広げている。

2007年『阿久悠さんを送る会』にて「五番街のマリーへ」「時の過ぎゆくままに」を演奏。
2009年3月、文化庁主催「霞ヶ関から文化力プロジェクト」の一環として文部科学省ロビーにてミニコンサートを行う。

『スイングジャーナル誌』人気投票にて、“ヴォーカルグループ部門1位”を2004年より6年連続獲得。

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今月27日には、初開催の「三陸・大船渡 東京タワーさんままつり」に出演予定だ。
このイベントは、炭火焼サンマ3333匹を東京タワーで振舞うもので、XUXUは、オリジナルの大船渡さんまソング「オラ!サンマ」を歌うそうだ。(オラは、スペイン語で「こんにちは」の意)。

当たり前だが、XUXUはアカペラグループなので、楽器や特段のセットなしでどこでも即興で歌えてしまうのが特徴である。
また、地域ごとに応じた楽しいアレンジ曲を作り、地域活性化のためなら全国どこでもボランティア的に(実費+相当安いギャラで)活動してくれるという。


それにしても、分野を問わず、本当に多くの方々が地域活性化に目を向けてくれていることを感じる。

地域力創造グループは「人材力」の強化を全面的に打ち出しており、地域の元気につながる活動をしている方をどんどん応援したいと思っている。

そう思いながら仕事をしていると、世の中のあらゆる分野の方々とつながってくる。

官民協働の「新たな公」においては、あらゆる人たちをネットワーク化して、巻き込まなければならない。
しかし、公務員にとっては仕事であり義務である地域活性化も、多くの人にとっては義務でない以上、音楽、食、芸術、エンターテインメントといった楽しさがないと参加しない人も多いだろう。

これからの時代、そんな工夫も必要だな〜、と感じている。

とりわけ“音楽は力”だ。
音楽の力を借りて、地域力を高めていきたい。

shigetoku2 at 08:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 地域活性化・地域の話題 

2009年09月13日

点字カラオケ

ナミねぇ”こと竹中ナミさん(社会福祉法人プロップ・ステーション理事長)が主宰する勉強会に参加した。

今回のテーマは、点字カラオケだ。

音楽に合わせ、手元の機材(展示ピンディスプレイ)の表面の小さな突起が出っ張ったり引っ込んだりするシステムで、点字が読める人は、指でなぞりながらカラオケを楽しめる。

日本点字図書館の岩上義則館長さんが、点字カラオケの意義について語られた。
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カラオケは、もともと視覚障がい者にとってハンディの少ない娯楽だった。
一般に歌詞カードが使われていた頃は、目が不自由でも点字歌詞カードを使うだけで、健常者と変わりなかった。

しかし、通信カラオケの普及により、ハンディが広がってしまった。
同伴する人に画面の文字を読んでもらい、耳元で歌詞をささやいてもらわなければならない。
あるいは、歌詞カードを持ち歩かなければならない。

だから、点字カラオケが開発され、驚きと喜びを感じている。

点字カラオケの普及に向けたハードルは、2つ。

1つは、普及のための広報をどうしていくか。
世の中の情報の9割は目から入る。
これらの情報は、視覚障がい者に入らないので、なかなか伝わらない。

もう1つは、点字が読めるのは、全盲の10万人のうち3万人であること。
残り7万人がどう学ぶかが課題である。
特に、指先の感覚の鈍った年齢になってからの中途障がいの方が点字を習得するのは、大変苦痛。

しかし、点字カラオケなら、楽しみながら点字を習得できる。

点字カラオケは、自立と社会参加のツールだと思う。

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う〜んなるほど、通信カラオケという技術の進歩によってかえってハンディが広がるという皮肉な側面があったとは初めて知った。


同図書館職員の加藤さんからは、次のようなコメントがあった。
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これまでは、友人に一緒にカラオケに行っても、お店では歌詞を読んでもらうなど、してもらうことばかりだった。

このカラオケができて、歌詞が自分で読めるようになり、本当の意味で「一緒に行こう」と誘えるようになった。

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点字カラオケ加藤さん加藤さんは、その場で点字カラオケで「オリビアを聴きながら」を歌ってくれた。
会議室で、誰もお酒も入っていない状況で歌うのは気恥ずかしそうだったが、しかしむちゃくちゃ上手だった。
こんな方とぜひ一緒にカラオケに行ってみたい。

このシステムを共同開発したのは、エクシング社日本テレソフト社だ。
エクシング社は、「JOY SOUND」のブランドで知られており、テレソフト社は、これまで点字プリンターなどを開発・販売の実績のある会社だ。

異分野の会社が手を組むことで、新しい価値が生まれ、世の中に幸せを生む。
こういうコラボは、本当に感動的だ。

素敵な機会をつくってくださったナミねぇに感謝。

shigetoku2 at 08:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 経済社会・文化・科学 

2009年09月11日

どじょうすくいのお菓子

島根県の方がお土産に持ってきてくださったお菓子が面白かった。

どじょうすくい見てのとおり、「どじょう掬いまんじゅう」だ。
パッケージが手ぬぐいの色になっている。

こういうお菓子のアイディアは素晴らしい。
ユーモアがあり、見た目のインパクトもある。

どじょうすくいは、島根県発祥の安来節に起源を持つそうだ。

このお菓子の製造元の中浦本舗(松江市)の解説にはこう書いてある。
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日本の民謡の中でユーモアのあふれる安来節は、明治の初め安来に住む渡辺お糸が安来節として東京の浅草で歌ったのが全国大流行の始まりと言われておりますが、元歌は出船入船で賑わった堺港で、各地の民謡からアレンジされた歌で元禄の頃より始まったとされております。
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やはり昔は人やモノとともに文化が、海を通じ、港に集まったのだ。

こういう歴史を背景とする産品は、どんなものであれ心に残る。

美味しかったです。ごちそうさまでした。

shigetoku2 at 22:28|PermalinkComments(4)TrackBack(0) ちょっとした気づき | 地域活性化・地域の話題

2009年09月07日

愛フェス

愛・地球博記念公園で開催された愛フェスを訪れた。


野外音楽ライブの会場に、全国各地のNPOがブースを出展し、寄付を集めるという「日本初のファンドレイジングイベント」である。

仕組みはこうだ。

入場者は、協力金(入場料500円)を支払って入場し、音楽イベントを楽しみつつ、NPOの出展ブースを回遊し、自らが共感したNPOに“寄付投票”をすることができる。
票を得たNPOにはその獲得数に応じ、協力金が配分される。

つまり、NPOへ現金で寄付することに抵抗感があっても、すでに払ったお金を“投票”という形を通じて配分することになる仕組みであれば、入りやすい。
人間の心情の機微をとらえた仕掛けである。


このイベントは、安城市を活動拠点とするNPO愛知ネット天野竹行さんが3年前から構想されたものである。

特定非営利活動促進法、いわゆるNPO法が施行されて10年を経たが、いまだに社会においてNPOは「要はボランティアだよね」とか「収益事業はやってはいけない」、「行政からの補助金頼みの組織」という認識が強い。NPO間の交流・連帯も十分ではなく、セクターとしての力が不十分。

こういった現状を打開していきたい、との思いである。

このイベントには、トヨタグループをはじめ、地域貢献に積極的な地元の企業も多数協力している。

さらに驚いたのは、このイベントの開催・準備にあたり、愛知県庁職員が80人規模で、「仕事外の活動」として参画していることである。
県内首長が実行委員会の顧問となり、一般的な後援はしているのだが、活動への具体的な貢献は、公務員個人々々の任意の活動である。

当然ながら、県庁内の仕掛け人なしにこうした動きはあり得ない。

商業流通課の金田学さんである。

仕事では得られないこと、表現できないことが、NPO活動を通じて実現できる。
公務を軽視するわけでは全くないが、公務員が、狭い意味での“公務”をもって公共の役割を果たしたと思ったら大間違いである。
現場を知り、多くの人々と心で通じ合うことは、仕事外の活動で力を発揮できるのみならず、ひいては仕事(公務)の質を高めることにつながる。
あらゆる形で地域と関わる接点を持ち続けることが必要である。

私がこのブログに何べんも書き続けているそんな考え方とピタリ一致している。
いや、私などがこうした確信を持つに至る以前から、とっくに様々な形で実践されてきた方である。

今回の訪問では、金田さんに一日中ずっとご案内いただいた。
心から感謝。本当にありがとうございました。


日本に寄付文化をつくりだすことの必要性については、多くの方々が賛同し、今年2月には日本ファンドレイジング協会が設立され、持続的な社会変革を目指した動きが出てきている。

愛フェスがこのタイミングで開催されたのも、決して偶然ではないと思う。

天野さんに聞くと、「このイベントは毎年続けるんです」とのこと。

全国各地から集まった数十団体のNPO、そして寄付投票をきっかけにNPOを知ることとなった大勢の入場者。
このイベントを通じた出会い・つながりが、また来年以降も続くのである。
また、その会場も、愛知県だけでなく、全国各地に広げていきたい。

・・・こうした持続的な流れを生み出していきたいということである。

愛フェスHPには、「寄付投票により分配された活動資金でNPOの活動はさらに活発になり、地域に還元される、そんな志金循環を目指します」とある。

愛フェスの仕掛け人の1人、鵜尾雅隆さんの言葉を借りれば、日本の風土に変化を起こすためには、1つ1つのNPOの寄付獲得の「成功体験」の積み重ねが何より不可欠である。

みんなの想いを乗せたお金(=志金)が、成功体験の共有とともに、循環する社会。


関係者の想いやビジョンが、一致しているからこそ、これだけの参加者を得た大規模なイベントにつながったのだと思う。


今回一緒に視察を行った、多摩ニュータウンで活動されているNPOフュージョン長池の富永一夫さんも、「こんなイベントを実現できる地域があるとは」と心底驚かれていた。

一般には、日本経済をけん引するモノづくりの拠点として知られる愛知県だが、NPOの底力も、相当なポテンシャルを有する地域である。

愛フェス実行委員長の榎田勝利さん(愛・地球博ボランティアセンター理事長)をはじめ、副委員長の野口宏さん(愛知県救急医療情報センター統括センター長)、委員の戸枝陽基さん(NPOふわり理事長)、毛受芳高さん(NPOアスクネット理事)、木村真樹さん(コミュニティユースバンクmomo代表理事)からも、今後の展望や課題について、様々お話を伺った。

いずれの方々にも共通するのが、この社会が変化しつつあるというより、ご自身が変化を起こしているという実感である。

社会を動かす“当事者”が増えれば増えるほど、日本社会の豊かさはぶ厚さを持つはずだ。

今回のイベントへの参加は、その流れを肌で感じる素晴らしい機会となった。

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2009年09月04日

青森の未来

週末に、「青森県ふるさとづくりプラットフォーム機構」(ふるプラ)の設立記念の講演をしに、青森に出かけた。

青森は、8月末だったが、すでに涼しくカラッと爽快な天気だった。

平成15年3月に青森を離れて以来、青森市内をじっくり見て回る機会がなかなかなかったが、6年ぶりに歩き回ってみると、さすがにずいぶん変化があった。


ふるプラ事務局長の小山内誠さんが空港まで迎えに来てくれて、現在活動拠点として使っている、青森空港のすぐ近くの廃校舎に案内してくださった。

9年前、青森県に赴任したばかりの頃、NPOって何なのかよく知らない私に、NPO活動について最初にいろいろ話を聞かせてくれたのが小山内さんだ。

廃校舎は数年間放置されていた建物だが、シルバー人材センターに委託して改装したそうで、こぎれいな感じだ。
校長室を事務室とし、各教室を会議室に。
体育館を多目的ホールとして音楽を大音量で鳴らすなど、現役の校舎ではありえない“わがもの顔”の使い方だ。

廃校活用といえば、美瑛の学び舎の田中勝さんが若手農家の人材育成拠点としておられるのを思い出し、田中さんが以前話していた「全国廃校サミット」構想を小山内さんに話したら、さっそくお会いしたい、という話になった。

やはりいつも前に進もうと考えている人は、常にネットワークづくりに貪欲だ。


続いて、NPO法人青森ITSクラブ事務局長の葛西さんと一緒に、県立美術館と新幹線開通予定の新青森駅(建設中)を訪れた。

美術館は、原っぱの真ん中に白い箱をドーンと置いたような斬新な外観。
入った瞬間、遠近感を失ってしまうほど内装は真っ白で、きわめてユニークな建物である。

何といっても、圧倒されるのは、シャガールの巨大な舞台絵画「アレコ」の3枚だ。

三内丸山遺跡とも隣接しており、青森の一つの観光スポットになっているようだ。


新青森駅は、2010年12月に開通予定で、現青森駅と在来線で1駅で結ばれる。

駅舎は順調に建設されているようだが、駅前の市有地はだだっ広い空地になっている。

この空地で、新幹線開通という歴史的事業をどう生かすか、青森の未来を語る市民の集会をやってはどうかと思った。


ふるプラの会では、私のNPO活動の原点である青森での話をはじめとして、現在、そしてこれからの地域、そして国のあり方について話をさせていただいた。

集まったのは、黒石市でコミュニティ活動を続けてこられた佐藤覚治さん、中三デパートの中村会長、六戸町長の吉田豊さんら、かつて、ともに地域について語り合ったメンバーだ。
久しぶりに旧交を温める機会となった。


翌日は、長年にわたり新町商店街の振興に取り組んでおられる加藤博さんにお会いした。
加藤さんは、商店街活性化の取組みを応援するため「コンパクトシティ」の事例の紹介をはじめ、全国を飛び回っている方だ。

青森市はコンパクトシティ実践の先進地域と言われている。

都市機能をまちの中心地に集約させ、高齢化、商店街振興、交流の場づくり、そして除雪経費の節減といった様々な課題に対応する有力なソリューションの一つである。

加藤さんが社長を務める「パサージュ広場」は、商店街の一角の数坪の店舗スペースを期間限定で廉価で貸し出し、商店街活性化に向けた新規ビジネスの担い手育成の機能を持つ。

行政、経済界、地域の連携のモデルとされる仕組みだ。

スモールビジネスだから、当然、失敗例も成功例もあるが、コンパクトシティの若きチャレンジ精神を支える重要な仕組みだと思う。


ところでちょうどその日、加藤さんのところを訪ねてきた高校生が2人いた。

中学時代の同級生だそうで、中学校の頃からインターネットラジオを始め、今度は本格的に地域のミニFMをやりたいという。

「自分たちだけでなく、一部の人たちだけでもなく、住民全員が幸せになる事業にしたい」という言葉に心を打たれる。

事業を行う以上は、責任を持って継続させなければならない。あなたたちも来年は受験なのだから、よき後継者を育てていかなければ、など一応“大人のアドバイス”はしたものの・・・。
しかし自分の高校時代を思い出すと、いや〜スーパー高校生だ。本当にすごい。

shigetoku2 at 07:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 行政・地方自治 | 地域活性化・地域の話題