2011年09月

2011年09月30日

サンマ祭り、アユ祭り、自然の恵み

前回書いた、10/8(土)9(日)の「大船渡サンマ祭り」@モリコロパークには、実は先輩格がいるんです。

東京タワー・大船渡サンマ祭り」です。
数年前から、毎年開催されていて、今年も9月23日に行われました。
ここでは、東京タワーの333mにちなんで、3,333尾のサンマを焼きます。(モリコロパークでは1,192尾(イイクニ)です)。
女声アカペラカルテットXUXU(しゅしゅ)が「オラ!サンマ」を歌います。
以前からこのサンマ祭りに注目していた私は、「サンマ祭りをぜひとも愛知に引っ張ってきたい!」という思いに駆られたのでした。
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【東京タワー「大船渡さんま祭り」の様子】


ところで、焼き魚のお祭りと言えば、9/18(日)に豊田スタジアム近くの矢作川の河川敷で行われた「天然アユ感謝祭」。
豊田市矢作川研究所や、NPO法人矢作川森林塾などの主催です。
事前に手作り工事で川に親しめる場をつくり、当日もアユを食べるだけでなく、アユの生態を学ぶ講座があったり、矢作川クイズ大会があったり、とっても盛りだくさんでした。

私たちは、自然の恵みに生かされていることを忘れてはなりませんね。
自然を畏敬し、自然から学び、自然を楽しみましょう!
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【矢作川・天然アユ感謝祭にて】
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【おいしそうに焼けてきたアユ】

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2011年09月29日

東北復興支援 「大船渡サンマ祭り」!

来週末、10/8(土)9(日)の2日間にわたり、愛知県長久手町のモリコロパークにて、「大船渡サンマ祭り」を開催します!

【以下、チラシより転記】(→チラシは「くにおこし@愛知」HPよりダウンロードできます。
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東北復興支援イベント
〜今が旬! 大船渡さんま祭り in愛知〜

主催:一般社団法人「くにおこし@愛知」、大船渡市役所
開催日:2011.10.8(土),9(日)13:00〜18:00(品切れ次第終了)
場所:愛・地球博記念公園(モリコロパーク)食の広場(公園北入口すぐ)
    【NPOによる東北支援イベント「愛フェス2011」会場内】
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こんにちは。
一般社団法人「くにおこし@愛知」は4月以降、毎月岩手県大船渡市、陸前高田市へ復興支援ボランティア活動「くにおこし隊」を行ってきました。
これまで5回の「くにおこし隊」に、愛知県を中心にのべ140人の方々が参加してくださいました。

被災地は、これからも継続的な支援が必要な状況です。
そして、震災は、愛知に住む私たちにとっても無縁のことではありません。
そこで今回、復興支援したいけれどボランティアにはなかなか行けない方のために、大船渡のサンマを各日1192(いいくに)尾、愛知に直送し、ここ愛知から東北を盛り上げるイベントを開催します。

今年のサンマは大きくて脂が乗って、特に旨い」というのが地元評です。
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大船渡市の方々を愛知へお招きし、大船渡の旬の美味しいサンマを食べ、また、現地の方々と直接ふれあうことを通じて、私たちの復興への願いを伝えていきましょう。
10/8(土)9(日)は、モリコロパークに足を運び、みんなで東北復興支援をしませんか!

当日は大船渡から、本場の“焼き”にこだわる地元の方々、割烹着を着たおかみさんたちが来られます。
8日(土)は、大船渡市の戸田公明市長さんや、サンマのテーマソングを歌う女声アカペラカルテット「XUXU」(しゅしゅ)も駆けつけてくれます。
また、「くにおこし隊員」として被災地で活動された愛知の皆さんも大勢参加してくれます

ただ今、サンマ祭りのボランティアスタッフも合わせて募集していますので、どしどしご応募お願いします。
ボランティア登録は、「くにおこし@愛知」HPから行ってください。

                       くにおこし@愛知
                         代表 重徳 和彦


お問い合わせ:一般社団法人「くにおこし@愛知」
e-mail:  info@1192aichi.com
ホームページ:  http://www.1192aichi.com/
担当 萩原080−3487−4942



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2011年09月28日

公共的組織に必要な「人材流動化」

名古屋にて、NPO経営の課題を討論するシンポジウム(主催:市民フォーラム21・NPOセンター)に参加しました。

テーマは、「非営利組織の人材確保」について。

基調講演は、霞が関に勤務していたころからお付き合いのある早田吉伸さんでした。
早田さんは、もともとNECの技術畑でありながら、内閣官房の地域活性化やIT担当をされ、慶応大学システムデザイン・マネジメント研究科の研究員でもあるというマルチな人物です。
社会の弊害となる事象についての独自分析と、人材流動化の必要性などの主張は、私の問題意識ともピタリ一致しました。

パネラーは、私(一般社団法人くにおこし@愛知代表として)のほか、以下の方々でした。
皆さん年齢は30代ですが、すでに長らく愛知のNPOをリードして来られた方々です。
・岡崎まち育てセンター・りた事務局長の三矢勝司さん
・キャリア教育に取り組むアスクネット理事の毛受芳高さん
・豊橋の外国人就労支援センター理事の渡辺潤平さん
・岐阜で長期インターンシップに取り組むG-net秋元祥治さん

それぞれの具体的な実体験の中から、組織に必要な人材についての語っていただき、非常に面白い議論ができました。

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【隣に並ぶ登壇者の方々をパシャリ】

日本は、ひたすら高度経済成長を追い求める時代が終わり、成熟国家となりました。
世界一豊かな健康長寿社会を目指したいところですが、折しも行政のおカネがなくなってきました。
今後はまさに、NPOやいわゆる社会的企業など、民間の非営利組織といわれる分野が間違いなく重要になってきます。

しかし、非営利組織の最大の課題は人材

最近、人々の社会貢献志向が強まり、NPOに就職希望する学生も増えてきています。
ただNPOが、有為な人材にとって働き甲斐のある職場となるには、一定水準の給与などの処遇が必要です。
また、新卒の若者が小さな所帯のNPOに最初から就職するのもいいですが、むしろ役所や企業で一定の社会経験を経た人材が、中途で、あるいは定年後にNPOに入っていくことによって、非営利組織の力に厚みが増すでしょう。
逆に、NPOで働いた経験を持つ人材を役所や企業に登用することで、役所・会社組織も活性化します。

その意味で、公共的な仕事をする組織には、人材流動化が必要だと思います。

有能な人材がセクターを超え、いろんな組織の間を行ったり来たりすることは、今や社会現象ともいえる「他人のせい、他人任せ」の風潮を改善できるはずです。

とかく人は、何か問題やトラブルが起きると、お互いの悪口を言いがちです。

教育が悪い、政治や役所が悪い、子育て世代の親が悪い、、、。
政府セクターは非効率を、企業セクターは金儲け主義を、民間非営利セクターは信用の低さを叩かれます。

しかし、罵り合い、叩き合いでは、社会は良くなりません
悪いところは改善して、お互いを高め合うような前向きな議論をしなければなりません。

セクターを超え、他の組織の持ち味を知る人材が活躍することは、お互いを補うための重要な方策となります。
そうすれば、企業が社会性を持ち、役所が経営感覚を持ち、非営利組織が信用を高めることができ、日本人が得意とするチームプレーによる、世界に誇る豊かな成熟ニッポンをつくりあげていくことができるはずです。

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2011年09月27日

歴史伝統を守るために、攻める

豊田市の旧町村部を中心に78か所残るといわれる農村舞台。
豊田の歴史文化遺産ですね。

今年の秋も、「農村舞台アートプロジェクト」が開催されています。
伝統芸能や華道、書など様々なアートを楽しむ“舞台”となっています。

先日、友人の甚目裕夫さんが仕掛けた、イタリアオペラ「蝶々夫人」を観に行きました。(藤岡の磯崎神社
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(終演後の出演者の方々の写真。うーん旧式写メの限界が・・・)

ピアノ演奏だけでオペラ音楽を奏でる甚目さん、世界に羽ばたく岡崎出身のソプラノ歌手・二宮咲子さん、幕間でユーモアたっぷりに解説するイタリア人ピエロ役のジジさん、地元の神主さんや住職さんも登場する農村舞台スペシャルバージョンでした。


私のコメづくりの師匠・松沢二三夫さんが制作されたハリボテの展示(猿投の八剱神社)も面白かったです。
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(この鬼の口から人間が中に入れます。)
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(鬼の腹の中。子どもたちの絵も展示されています。)

昔から地域の神社に存在してきた農村舞台を維持するには、その管理の労力だけでも大変です。
現代的な仕掛けを打つことによって、農村舞台は生き生きとよみがえりますね。
歴史や伝統を守るためには、ただ守るだけでなく、攻めの姿勢、変化を許容する柔軟性がなければ、ダイナミックに変化する時代に対応できません。
農村舞台アートプロジェクトで、そんなことを感じました。

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2011年09月17日

9月の「被災地くにおこし隊」《実況》

9月も復興支援ボランティア、「被災地くにおこし隊」43人で行ってきました。
ツイッター・フェイスブックでの実況(断片的ですが)を整理してみました。

【9/8(木)】
20:25
5回目の被災地ボランティアに向けて豊田・名古屋を出発しました。今回も岩手の大船渡・陸前高田へ、43人の「くにおこし隊員」がバスで向かってます。
毎回リーズナブルなボランティアツアーを開催できるのは、オーワ(株)さんのご協力と、ご寄付・ご支援下さるたくさんの皆様のおかげです。心から感謝申し上げます。
応援メッセージを下さる皆さんも含め、愛知、そして全国の皆さんの被災地への想いを、43人で現地に届けます!

【9/9(金)】
5:50
くにおこし隊バスは、岩手県の平泉付近まで来ました。
今回も高速料金はボランティア減免適用してますが、この制度も悪用されることが多いようで、いつまで続くか不明です。悲しいことです。【注:制度は当面12月まで継続することになったようです。】
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【9/10(土)】
12:18
今日は「くにおこし隊」2日目@陸前高田市ですが、私は一人で別グループと合流し、宮城県女川町に来ています。
写真は、研修に来ていた中国人女性20人の命を津波から救った「佐藤水産」です。中国でも有名な話だそうです。
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14:39
宮城県南東部の亘理町、そして山元町を南下してきました。
海岸沿いの県道38号線は、いまだ一部舗装ができていません。
凸凹道をクルマが走るのは大変です。
当たり前と思ってたことが当たり前でなかったと気づきます。

14:51
宮城県山元町にて。
住宅や田んぼがあった場所なのですが、草が生え、パッと見では以前の姿が想像つかなくなってしまっています。
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15:30
自衛隊が架けてくれた「復興のかけはし」を渡りました。
一見簡易なつくりに見えますが、戦車でも渡れる強度(!)があると聞き、安心して渡れました。
色々な意味で、国を守る役割はやっぱり自衛隊です!
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2011年09月01日

一歩踏み出す勇気を!

豊田市・みよし市の地方紙・新三河タイムズの「持論異論」欄に寄稿しました。

最近、日本は夢のない話ばかりですが、「夢」は本当に存在しないのでしょうか?
ちょっと考えてみました。


「夢」に向かって、変化への一歩を
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被災地はどうだった?」。最近私はよくこんな言葉をかけられます。

3月11日の東日本大震災後、多くの人たちが「私たち一人ひとりができることは何か」を考え始めたことをきっかけに、一般社団法人「くにおこし@愛知」を設立、毎月バスで豊田市から岩手県大船渡市・陸前高田市に出かけ、40人規模のボランティア活動を行っています。

被災者の方が涙を浮かべ感謝してくださる姿に、最初は軽い気持ちでボランティアに参加した人も「自分がやらなきゃ誰がやる!」と使命感に燃え、ガレキ撤去やドブさらい作業をします。
アカの他人だった40人が、帰りのバスでは熱いハートで結束する“同志”になります。
震災をきっかけに、日本人の心の絆が強まっています。

もちろん今の日本の課題は、被災地復興だけではありません。

若者が仕事に就けない。働き盛りの方も、ご年輩の方も、子育て中のお母さんも先行きに不安を持っています。
今の社会には夢がない」といわれます。

でも、本当に「」は存在しないのでしょうか?
私は「」とは、大小問わず、社会に変化を起こすことだと考えています。

では、今の日本社会が10年前に比べて変わった点は何でしょう。

街なかを歩きながらスマートフォンで動画を見る人々。
トイレはシャワー付き、ガソリンスタンドは自分で給油。
夏にネクタイする人はほとんど見かけません。
大リーグや欧州サッカーで日本人選手が大活躍。
喫煙スペースは縮小する一方で、地下鉄には女性専用列車が登場。

こうした変化は、中央官庁の号令でも何でもなく、私たち一人ひとりの小さな積み重ねで生まれたものです。
つまり、一人ひとりが行動を起こせば、10年後の社会はいくらでも変わるのです。
どんな「」でも実現できると思いませんか。

これから10年で、東日本の被災地はどう復興するのか。
2019年W杯の日本開催でラグビー人気は復活するのか。
会社の女性管理職はどこまで増えるか。
愛・地球博に登場した無人運転のクルマや一人乗り自動車は街を走行しているか。
家の中では掃除・洗濯ロボットが活躍しているかもしれません。

私たちが思い描く未来に向かって、既成概念を超える商品・サービスの開発、画期的なデザイン・設計の考案、型にはまらない人材の育成など、昨日までと違う一歩を踏み出してみようではありませんか。

そして、その先頭に立ち、みんなが「一歩踏み出す勇気」を持てる環境をつくるのが、政治の役割です。

特に、大所帯の中央政府がなかなか身動きとれない中、地方政治は、国政の二大政党の枠組みに捉われないスピード感ある思い切った政策展開が必要だと思います。

その際、これからは行政主導でなく、企業やNPO、町内会、ボランティア団体などが政策展開に関わりを持ち、高齢社会を支えていくことが不可欠です。
その意味で、政府が打ち出している「新しい公共」は重要な政策理念です。

被災地復興を機に強まった「心の絆」を、少子高齢化・低成長という国難に立ち向かうための強力な武器にしていかなければなりません。

一人ひとりがまず行動。
そうすれば、この社会に夢と希望、そして安心感が生まれてくるに違いありません。


shigetoku2 at 17:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)