2011年10月

2011年10月25日

原発を語るとき・・・

ある会社の封筒に「原発を語るとき」という詩が掲載されていました。

私たち一人ひとり、被災地への想いを失ってはなりません。

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原発を語るとき

廃止論であろうと
再開論であろうと
原発を語るときは
心を福島に置いて語る習慣を
身につけよう

福島でつくられた原発電力は
東京で消費されたから
つまるところ
福島の子たちは
東京の子たちの身代わりになった
福島の親たちは
東京の親たちの身代わりになった
大阪で消費される原発電力は
どの県でつくられているのだろう

五年後の甲状腺ガン
十年後の白血病が
春夏秋冬気にかかる
福島の子たち親たちを棚に上げて
原発を語ることの
恥ずかしさよ
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【9月の福島県南相馬市で見かけた小さな墓碑。高台の上にもかかわらず、津波で流された家の前にて】

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2011年10月24日

改めてギョッとする話

先日、こんな話を聞きました。

父親が、子育てに関わる時間って、どのぐらいでしょう?

子どもが生まれてから成人するまで、毎日30分欠かさず、子どもと触れ合う時間をとったとすると・・・。

 ⇒ 0.5時間×365日×20年=3650時間

会社で、2年間机を並べる同僚と過ごす時間と比べると・・・。

 ⇒ 年間1800時間×2年=3600時間


えっ、パパが子どもと過ごす時間って、同僚とたった2年間過ごす時間と一緒なの!?

しかも、ほとんどのお父さん、毎日30分も接してないですよね・・・。

仕事と家庭を両立しないと、と言われますが、まず現状を知る必要がありますね。



また、先日、体の健康についての展示会で見たデータ。

缶コーヒー1本は、スティックシュガー何本分に相当するか?

  無糖・・・0本分

  微糖・・・2本分

  カフェオレ・・・7本分

  ミルクココア・・・9本分

これ見て、ヤバい!と思った方も多いと思います。


分かっていても、やめられない、というのも人間なのですが・・・。

shigetoku2 at 15:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年10月22日

勇壮!挙母祭り

先週末、豊田市が誇る挙母祭りを見に行きました。いや〜見に行ったのは30年ぶりぐらいかな、懐かしい!
このお祭りは、県の有形民俗文化財に指定されています。

土曜日はあいにくの雨で山車は出ず。
でも日曜日は快晴でした!

挙母神社に山車が集合。
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地区ごとに出る山車の上に、男たちが登っています。
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さあ出発!始まった、紙吹雪!
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これでもか!
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これでもかぁ〜!!大興奮!!
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挙母神社では地面が見えないほど紙吹雪が降り積もり、子どもたちは大喜びで拾い集めていました。
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その後、山車は街へ繰り出しました。
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でもどんなお祭りにも付き物なのが、後片付け。
沿道の住人の方が、紙吹雪の掃除を始めています。
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篠島のおんべ鯛祭りでも感じましたが、どんなお祭りも、長い歴史を持ち、地域の方々に支えられています。
私たちは、次世代に胸を張ってこうした伝統を守り伝えていかなければなりません。
それが、今を生きる私たち大人の責任です。

shigetoku2 at 23:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年10月21日

新機種ボーイング787!

全日空が新たに導入したボーイング787の披露会がセントレア空港で行われました。
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乗務員専用 Crew Only」とある扉を開けると・・・。
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そこはコックピット
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最近の計器類は、画面表示が多く、以前より見やすくなっています(といっても以前のことはよく知りませんが)。
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窓は、従来の1.3倍の大きさになりました。
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しかも、従来、シェード(日よけ)は手動の開閉式でしたが、今回は、このボタンで5段階に調節できる「電気シェード」が採用されています。
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ボタンを押すと、少しずつ・・・・
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窓が暗くなっていきます。
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収納スペースが大きくなるとともに、天井の高さも確保したので、客室全体が広く感じられました。
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よく知られているように、ボーイング787は、金属でなくカーボン素材を大幅に取り入れたため軽量で、エンジンも改善したため、燃費が20%よくなっているそうです。
また、カーボン素材は腐食しないので、整備コストも大幅に軽減できるようです。

東レの繊維、三菱重工・川崎重工・富士重工の技術などを活用し、機体の全部品の35%を日本企業が担当しています。
航空産業は、中部地方で今後の発展が特に期待されています。
実際に見ると実感がわいてきます。頑張れ、日本のモノづくり!

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2011年10月18日

かゆい所に手が届くモノづくり

あるメーカーで開発された新型手袋です。

手袋をはめたまま、スマホを操作できるんです!
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スマホに限らず、最近、タッチパネルで操作する機器が増えてきました。
お店や案内所に設置されている案内画面や、エレベーターのボタンなども、指でタッチすることが多いですね。

生活に密着した視点で、かゆい所に手が届くモノづくりは、もともと日本の十八番(おはこ)です。

これから色んなデザインが開発されていくことでしょう。
こういう話、ワクワクしますね!
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2011年10月17日

地域の神社での書展と結婚式、古くて新しい!

以前もご紹介した、豊田市の旧町村部を中心に展開されてきた農村舞台アートプロジェクト

私の小・中・高の先輩市川明徳さんも、野見神社(旧旭町・榊野地区)にて巨大な書の展示をされました。
こうばいの急な石段をヒイヒイ言いながら上がり、太腿に乳酸がたまりまくって、ようやくたどり着いた野見神社(実は別ルートでクルマで登れると後で知りましたが)は、次々と見学者が訪れる人気スポットでした。

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【野見神社の舞台に飾られた市川さんの書】

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【紙は、アルミホイルをテープでつなぎ合わせた労作です。】

実はこの神社で週末、結婚式が行われると聞きました。
有機農業をするため、最近、榊野地区に移り住んだご夫婦だそうです。

いまどき、地元の神社での挙式のほうが、街なかのチャペルよりもイカしてるかもしれませんね。
しかも誰でも出席できるそうですので、私もぜひ顔出してみたいです。
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【ここで結婚式挙げるそうです。】


(・・・というところでいったん筆を置いている間に、1週間が過ぎました。)

どうしても見たくなって、野見神社での結婚式を覗いてきました!
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【どうです、地域の長い営みを感じませんか?“場所文化”を感じますね】

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【新婦さんが地元の皆さんの祝福を受けてます】
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【ここで式が執り行われました】
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【新郎は瀬戸、新婦は名古屋のご出身だそうです】

最近の20代、30代の感性に合ったスタイルだと感じました。
まさに古くて新しい文化の形です。守るためにこそ攻めるのです

その地域にしかないものを最大限生かす、有から有を生む、まちづくりのデザインとは、こういうことを言うのではないでしょうか?

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2011年10月16日

古来の海路の地域間交流、おんべ鯛祭り

南知多町の篠島から、船でお伊勢さんに鯛を奉納する「おんべ鯛奉納祭」に参加しました。

篠島での前夜祭では、「愛知の離島80日間チャレンジ」という企画で、お隣・日間賀島に長期滞在している歌手の竹内晴奈さんが、懐かしい曲からオリジナル曲まで素敵な歌を歌って盛り上げてくれました。
それにしても、島のステージは、聴衆みんなが温かいですね。
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おんべ鯛祭りは、平安時代の記録が残っている歴史ある行事です。
篠島は昔は愛知県でなく、三重県に属していたという話を聞きました。海路を通じたつながりは深かったんですね。
【実際のおんべ鯛祭りの航路は、A〜B間の直線ルートでした】
大きな地図で見る

【奉納を待つおんべ鯛】(公式HPより)
おんべ鯛(神明神社)


【早朝、神明神社から運び出されるおんべ鯛】
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【船に積み、一路お伊勢さんへ】
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篠島から、伊勢市の宇治山田港に到着すると、港で歓迎の式典が執り行われました。
伊勢市長さんはじめたくさんの方々の出迎えを受けました。
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次に、おんべ鯛は港から伊勢神宮へと運ばれました。
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【おなじみおかげ横丁の風景です】
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伊勢神宮への奉納を無事済ませ、宇治山田港から帰路につきました。
帰りの宇治山田港でも、地元の方々の踊りなどが披露されました。

【トレーラーの舞台で披露された子どもたちの芸能】
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【おかみさんたちも踊ってくれました】
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【篠島への帰路です】
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そして篠島に帰ると、待ってましたとばかり、餅投げをしました!
屋台の上には、お餅とお菓子が山積み!
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屋台の下では、篠島の皆さんが餅投げを待ちわびてます。
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古来の地域間交流を見事に再現したおんべ鯛祭り、地域の方々が胸を張って次世代に残せる文化財産だと思います。

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2011年10月15日

現場が原点。変わらなきゃ、ニッポン

前号に続き、豊田市・みよし市の地方紙・新三河タイムズの「持論異論」欄の連載に寄稿しました。

【以下、引用】
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現場が原点。変わらなきゃ、ニッポン

                     一般社団法人くにおこし@愛知 代表 重徳和彦  

 東日本大震災の被災現場は、テレビを見るだけでは想像できないものがある。何事も、現場を知ることは変革への原点である。
 一般社団法人「くにおこし@愛知」では春から5回、のべ140人の愛知県内の皆さんとともに岩手県で復興支援ボランティアを行ってきた。
 陸前高田市は、360度見渡す限り建物が跡形もなく失われ、もとの街並みを想像するのも難しい。かろうじて残った5階建てのコンクリート住宅も、最上階まで津波に襲われた形跡がある。
 大船渡市では、漁港で腐敗した魚介類に大量のハエが発生し、近くの保育園の教室でも、ぶら下げたハエ捕り紙にハエの死骸がスキマなく貼りつくほどだ。
 ただ、この半年間でボランティアの作業内容も着実に変化している。春は避難所の炊き出しが多かったが、最近は工場や病院の再開準備を手伝うことも多い。「被災者を助ける活動」から「被災者とともに復興を目指す活動」へと進みつつある
 また、ボランティアでは若者たちの情熱と行動力が発揮されることも多い
 水産加工場の清掃やドブさらいでは、強烈な腐敗臭が体に染みついて離れない。大の大人が躊躇する作業現場なのに、女子大生が先頭に立って作業に入り、周囲を驚かせる
 ボランティアに参加した大学野球部員たちは、愛知に戻ると県内の各チームに協力を呼び掛け、グローブ、バット、ボールを被災地の野球少年たちに送り届け、現地でも話題になった。とかく「無気力」「草食系」と揶揄される世代だが、現場に立って行動する若者たちの姿はそんな言葉を吹き飛ばす
 一方、想いはあっても愛知から被災地にはなかなか行けないという方々のために、10月8日・9日の2日間、「大船渡サンマ祭り」をモリコロパークで開催し、サンマを焼いてふるまい義援金を募った。このときも100人近くのボランティアが集まり、配膳や募金の呼び掛けなどを自主的に担ってくださった社会を変える原動力は、多くの方々の想いと行動にある。お役所まかせ、他人まかせでは豊かな成熟社会ニッポンはつくれない。
 ところで、被災地でこんな声を聞いた。「被害の『復旧』が急務だが、衰退する地域経済の『復興』は、いわば震災前からの課題。むしろ震災をターニングポイントにしたい」。
 これは日本全体にも言えることではないか
 低成長、人口減少、少子高齢化が進む中、震災を機に、日本の産業構造やエネルギーなどの分野で大胆な一歩を踏み出すタイミングが到来したと思う。
 最近ある新興国の要人から「わが国に比べ、日本は決断力とスピード感がない」と言われた。中国・韓国・インド・東南アジアなど新興国が躍進する中、日本だけが内向きになり、政治も経済も閉塞状況だ。
多くの国民が「このままではいけない」という焦燥感を持っている。国際的視野の中で、産業政策、教育改革、まちづくり戦略を進めなければならない。日本の良き伝統や文化を守るためにも、攻めの姿勢が必要だ。
 今回の震災は胸をえぐられる本当に痛ましいものだったが、私たちはタダで起きてはならない今こそ高い志を掲げ、勇気を出して、変化を起こすべきである。被災地の現場に立ち、そんな想いに駆り立てられた。変わらなきゃ、ニッポン!


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2011年10月14日

防災は、誰の目にも見える形に

東日本大震災では、津波の恐ろしさを思い知らされました。
愛知県内でも、半島部・沿岸部の市町村では防災体制の強化を進めています。

そんな中、いざというときの避難経路の案内板などへの蓄光技術(特殊な粉末を使い、日中に蓄えた光を夜間に発する技術)の導入が注目されています。
夜間に地震が起こって停電したとしても、電力なしに発光する看板があれば、真っ暗な中でも津波から避難しやすくなります
政府の中央防災会議でも、円滑な避難への取り組み強化策の一つとして、9月28日の報告書の中に盛り込まれています。

突然襲い掛かる“非日常”に対し、多くの方々が的確に行動するためには、誰の目にも見える、分かりやすい形をふだんから作っておく努力が何より大切だと思います。

蓄光は、津波対策だけでなく、電力を消費しない特徴もあるので、環境・エネルギー問題にも貢献するといえるでしょう。
知多半島道路の阿久比パーキングエリアでは、夜間暗くなっても人がつまづかないよう、階段のふちに蓄光を導入しています。
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【昼間の写真しかないのでちょっと分かりにくいですが・・・。】

こんな話を知多郡美浜町山下治夫町長に話しました。

山下町長さんは徹底した現場主義で、百聞は一見に如かずを地で行く方です。
東北の被災地現場を見た上で、美浜町役場の1階の部屋に模擬避難所をつくり、避難所生活がどういうものなのか、町民誰もが自分の目で見て体験できるようになっています
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【美浜町役場1階の部屋にて】

災害多発地帯に位置する日本で暮らす以上、防災と生活を切り離すことはできません。
実際に被災地へ行ける人はごく限られているのだから、その目で見たこと、感じたことをどれだけの方々に伝えられるかは、もっと重要なことですね。

shigetoku2 at 11:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年10月13日

サンマ祭り開催しました!

10/8(土)9(日)の2日間、東北復興支援「大船渡サンマ祭り」(主催:一般社団法人くにおこし@愛知・大船渡市役所)を開催しました!

このサンマ祭りは、今年で3回目となるNPOファンドレイジング(資金調達)イベント「愛フェス」の一角を借りて行いました。
天気も良く、TVニュースや新聞にも載ったこともあって、愛フェス全体の集客は推計3万5千人以上と過去最高にのぼりました。
気に入ったNPOに入場半券を投じるファンドレイジング投票も、7300枚投じられたそうです。
愛フェス実行委員会の中心人物・NPO愛知ネット天野竹行さんと「今後、毎年モリコロパークを会場にして、NPOの聖地にしよう!」と話しました。


大船渡市役所の“焼き”の精鋭の皆さんが来られました。
焼くというより、いぶすんです」とのことで、15分ぐらい、炭に水をかけながらじっくりと調理します。
ギュッと押すと脂がジワ〜とあふれ出てくるほど脂がのった極上のサンマでした!
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お客さんには、お好みで醤油をたらして食べていただきました。
塩味が効いているので、焼きあがったまま食べてもグー。
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たくさん来たTV局からインタビューを受ける人も。
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裏方では、下ごしらえをしています。塩を丁寧にふりかけます。
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愛知県内や大船渡から、100人近いたくさんのボランティアの皆さんがサンマ祭りに集まってくれました。
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小学生も案内板を持って、誘導してくれました。
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夜は、元スピードの今井絵理子さんが、手話を交えた歌を熱唱してくれました。ジーンと来ました!
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被災地復興への道のりはまだまだ遠いです。
来年以降もこうしたイベントを開催し、みんなの力で東日本の復興、日本の再生に取り組みましょう

shigetoku2 at 15:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)