2015年07月

2015年07月15日

安保法案の「強行採決」に思う

先ほど衆院特別委員会で、与党が「安保法案」を強行採決しました

怒号が飛ぶ中、最もおそれていた、信じられないような光景でした。

維新の党が先週提出した対案は、多くの有識者から「合憲」と評されるものです。
「違憲」と言われる政府案と比べながらの審議が始まったばかりなのに、早々に打ち切り、数の力に任せて強引に採決する与党のやり方を支持する有権者は少ないでしょう


中日新聞から安保法制について、アンケート調査が来たので、以下のように答えました。
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【質問1】政府提案の安全保障関連法案について、合憲と考えますか、あるいは違憲と考えますか?
→違憲。(理由)あいまいな要件で集団的自衛権の行使を認める法案。日本が攻撃される可能性がなくても、自衛隊を海外派兵できるケースまで想定され、憲法違反の疑いが強い。

【質問2】政府提案の安全保障関連法案について、本紙アンケートでは憲法学者の9割が「違憲」としたほか各種世論調査を見ても国民の理解が広がっていません。今国会で法案成立に賛成ですか、反対ですか。
→反対。(理由)緊迫する東アジア情勢への対処は必要だが、違憲の疑いの強い法案を通すわけにはいかない。政府与党は、数の力で強行採決するのでなく、いったん撤回し、憲法に適合する法案に差し替えるべき。

【質問3】安倍晋三首相は衆院の審議時間が史上6盤目に長い110時間となり、審議は尽くされたとの考えを示しています。ただ、議論は複雑です。国民、有権者に、この問題の理解が十分深まっていると思いますか。
→思わない。(理由)そもそも憲法違反の法案を安倍総理が何百時間説明しても、国民から理解されるはずがない。国民の命と安全を守るだけでなく、憲法も守るのが、政治家の仕事。

【質問4】法案の中身、審議過程などでご意見、ご感想があれば、お書きください。
→先週、維新の党が提出した対案は、有識者から「合憲」と評されている。比較され、政府案の問題点があぶり出されることを恐れて、審議を打ち切り、強行採決したのだとしたら、本末転倒だ。

shigetoku2 at 16:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)