2014年10月31日
安倍総理と「地方創生」を論戦!
10月31日(金)、NHK中継入りで行われた「地方創生に関する特別委員会」での安倍総理との質疑概要を報告します。
20分間はあっという間でした。もうちょっと時間が欲しかったなぁ、、、。
youtubeで動画をご覧ください。
〇しげとく委員
「地方創生」と言うが、これまで地方活性化策は何度も行われてきた。その甲斐なく地方は疲弊し、巨額の赤字・借金が残った。
国が財源を用意し、地方にばらまく。国会議員は地元へ利益誘導する。これが、古い中央集権型の政治体質。
そんなこともあり総理は「バラマキ・タテ割り排除」「これまでの延長線上にない異次元の政策」との言葉を連発し、今度は違うと言う。
だが妙案はなく苦しいようだが、総理は具体策をどう考えているか。
〇安倍総理
省庁のタテ割り、全国一律、効果検証を伴わないバラマキを排する。50年後に1億人を維持する長期ビジョンと、総合戦略を策定する。地方版総合戦略を策定するにあたり、ビッグデータで地域特性や課題を提供する。ワンストップ支援体制や小規模自治体への国からの人的支援を行う。地域の発意からさらなる課題が出てくる。
〇しげとく委員
それらはこれまでも行ってきたことであり、「異次元」という言葉が躍っている。国がカネを握って地方に配る仕組みを変えない限り、これまでの延長線上。
地方創生と地方分権は一体不可分と考える。「異次元」というなら、東京一極集中の原因である中央集権を分権型国家に大転換する、道州制の議論を。
分権型国家づくりのカギは、都道府県。
明治以来の47都道府県をブロックごとに統合し、全国10程度の道州制に再編し、国の権限財源を大幅に移譲する。
各道州は、欧州諸国と同規模の人口・経済を持つ。都道府県は東京ばかり見て、ミニ東京を目指す傾向があったが、道州は農業・工業・観光に強みを持って、それぞれ他国と直接通商交渉して世界とわたりあう。
道州制には個人的にも想いがある。岡崎・西尾・幸田の愛知12区の先代杉浦正健元法務大臣とともに、平成12年に二人三脚で議連「道州制を実現する会」を設立、その後自民党で推進本部ができ、公約にまでなった。
ところが、石破大臣は長期ビジョンに「道州制を入れるとは約束しかねる」と答弁。
さらに佐田玄一郎道州制推進本部長が、現状の都道府県を温存する考えを示した。こんな頼りない話を聞いていると、本当に大丈夫かと思う。
11月に出る「骨格」に、道州制を盛り込む考えはないか?
〇安倍総理
道州制は与党で今後さらに検討・集約されると考える。一方、地方創生は危機的現実を直視しつつ、魅力あふれる地方をつくり、景気回復を全国で実感できることを目指す。道州制と地方創生は、共通点はあるものの、いずれかのみではなく、同時並行的に行っていくことが重要。
〇しげとく委員
道州制について与党で相当議論進んでいるのに、50年先のビジョンもどうなるか分からないという答弁は不満。
政権与党が改革に及び腰なら、野党がやるしかない。
今朝、野党4党が共同で「国と地方公共団体の関係の抜本的な改革の推進に関する法律案」を国会に法案を提出した。すみやかに審議入りしていただきたい。本物の「異次元の改革」を議論しようではないか。
〇しげとく委員
地方創生への安倍総理の本気度が疑わしい。政治姿勢に懸念がある。本来、集団的自衛権や消費増税を議論すべきこの臨時国会で、「輝く女性」のキャッチフレーズのもと、パフォーマンス的に登用した女性閣僚2人が相次いで辞任。男女問わず、人材登用・育成は長期的に行う必要がある。これで女性政策が失墜することがあれば、全国の頑張る女性に失礼。「地方創生」も本質的な議論すべき。
〇安倍総理
本質的議論には大いに賛成。異次元の地方創生とは何か、与野党で議論を進めてもらいたい。女性が輝く社会づくりにも真剣に取り組んでいく。
〇しげとく委員
最後に、地方財政について。全国自治体の投資的な地方債発行額は、H7年は23兆円、H26年は7兆円と、3分の1以下。地方債の償還は、国が補てんする仕組みだから、国に余力なくなると地方も借金しない。
「3割自治」といわれるように、国が税金を集めて地方に分配する仕組みだから、国の裁量が入り、地方は国の言いなり。
税源移譲が必要。たとえば消費税がを国税から地方税に置き換える。自前の税収なので、ムダ遣いをしない。税収増やすために戦略的な産業政策を行うようになり、企業経営的な自治体運営ができる。税源移譲について、どう考えるか?
〇石破大臣
道州制については、町村長が一致して反対していることへの見解を示してもらいたい。税源移譲は大事だが、都市と地方で格差が広がらないか。地域により税率が違うとなると、消費が多い所にますます集まっていくのではないか。消費税の移譲にはあまり賛成しない。
委員も総務省で色々な地域を観ているので、どういうやり方があるかについては、また議論させていただきたい。
〇しげとく委員
本日話したような制度設計をしていくのが、まさに異次元の改革。さらなる議論を進めていきたい。
20分間はあっという間でした。もうちょっと時間が欲しかったなぁ、、、。
youtubeで動画をご覧ください。

「地方創生」と言うが、これまで地方活性化策は何度も行われてきた。その甲斐なく地方は疲弊し、巨額の赤字・借金が残った。
国が財源を用意し、地方にばらまく。国会議員は地元へ利益誘導する。これが、古い中央集権型の政治体質。
そんなこともあり総理は「バラマキ・タテ割り排除」「これまでの延長線上にない異次元の政策」との言葉を連発し、今度は違うと言う。
だが妙案はなく苦しいようだが、総理は具体策をどう考えているか。
〇安倍総理
省庁のタテ割り、全国一律、効果検証を伴わないバラマキを排する。50年後に1億人を維持する長期ビジョンと、総合戦略を策定する。地方版総合戦略を策定するにあたり、ビッグデータで地域特性や課題を提供する。ワンストップ支援体制や小規模自治体への国からの人的支援を行う。地域の発意からさらなる課題が出てくる。
〇しげとく委員
それらはこれまでも行ってきたことであり、「異次元」という言葉が躍っている。国がカネを握って地方に配る仕組みを変えない限り、これまでの延長線上。
地方創生と地方分権は一体不可分と考える。「異次元」というなら、東京一極集中の原因である中央集権を分権型国家に大転換する、道州制の議論を。
分権型国家づくりのカギは、都道府県。
明治以来の47都道府県をブロックごとに統合し、全国10程度の道州制に再編し、国の権限財源を大幅に移譲する。
各道州は、欧州諸国と同規模の人口・経済を持つ。都道府県は東京ばかり見て、ミニ東京を目指す傾向があったが、道州は農業・工業・観光に強みを持って、それぞれ他国と直接通商交渉して世界とわたりあう。
道州制には個人的にも想いがある。岡崎・西尾・幸田の愛知12区の先代杉浦正健元法務大臣とともに、平成12年に二人三脚で議連「道州制を実現する会」を設立、その後自民党で推進本部ができ、公約にまでなった。
ところが、石破大臣は長期ビジョンに「道州制を入れるとは約束しかねる」と答弁。
さらに佐田玄一郎道州制推進本部長が、現状の都道府県を温存する考えを示した。こんな頼りない話を聞いていると、本当に大丈夫かと思う。
11月に出る「骨格」に、道州制を盛り込む考えはないか?
〇安倍総理
道州制は与党で今後さらに検討・集約されると考える。一方、地方創生は危機的現実を直視しつつ、魅力あふれる地方をつくり、景気回復を全国で実感できることを目指す。道州制と地方創生は、共通点はあるものの、いずれかのみではなく、同時並行的に行っていくことが重要。
〇しげとく委員
道州制について与党で相当議論進んでいるのに、50年先のビジョンもどうなるか分からないという答弁は不満。
政権与党が改革に及び腰なら、野党がやるしかない。
今朝、野党4党が共同で「国と地方公共団体の関係の抜本的な改革の推進に関する法律案」を国会に法案を提出した。すみやかに審議入りしていただきたい。本物の「異次元の改革」を議論しようではないか。
〇しげとく委員
地方創生への安倍総理の本気度が疑わしい。政治姿勢に懸念がある。本来、集団的自衛権や消費増税を議論すべきこの臨時国会で、「輝く女性」のキャッチフレーズのもと、パフォーマンス的に登用した女性閣僚2人が相次いで辞任。男女問わず、人材登用・育成は長期的に行う必要がある。これで女性政策が失墜することがあれば、全国の頑張る女性に失礼。「地方創生」も本質的な議論すべき。
〇安倍総理
本質的議論には大いに賛成。異次元の地方創生とは何か、与野党で議論を進めてもらいたい。女性が輝く社会づくりにも真剣に取り組んでいく。
〇しげとく委員
最後に、地方財政について。全国自治体の投資的な地方債発行額は、H7年は23兆円、H26年は7兆円と、3分の1以下。地方債の償還は、国が補てんする仕組みだから、国に余力なくなると地方も借金しない。
「3割自治」といわれるように、国が税金を集めて地方に分配する仕組みだから、国の裁量が入り、地方は国の言いなり。
税源移譲が必要。たとえば消費税がを国税から地方税に置き換える。自前の税収なので、ムダ遣いをしない。税収増やすために戦略的な産業政策を行うようになり、企業経営的な自治体運営ができる。税源移譲について、どう考えるか?
〇石破大臣
道州制については、町村長が一致して反対していることへの見解を示してもらいたい。税源移譲は大事だが、都市と地方で格差が広がらないか。地域により税率が違うとなると、消費が多い所にますます集まっていくのではないか。消費税の移譲にはあまり賛成しない。
委員も総務省で色々な地域を観ているので、どういうやり方があるかについては、また議論させていただきたい。
〇しげとく委員
本日話したような制度設計をしていくのが、まさに異次元の改革。さらなる議論を進めていきたい。
shigetoku2 at 17:10│Comments(0)│TrackBack(0)│