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2015年03月13日

無戸籍の子どもたち

「無戸籍の子どもたち」の問題ってご存知ですか?

例えばDVの夫を持つ妻が、他の男性との間に子どもをもうけた場合、DV夫との婚姻関係が続いていたり、離婚しても300日以内に出産した場合には、民法でDV夫の嫡出推定が働くため、裁判でDV夫の嫡出否認などの手続きをとらない限り、戸籍上は、DV夫との間の子どもになってしまう。

実際にはDV夫とコンタクトはとれないので、届けずじまいになってしまう。
戸籍のない子どもは、社会で存在が認められず、学校にも行けず、まともに就職もできない人もいるのです。

無戸籍の方は、法務省の調査で把握しただけでも、全国に500人以上いるそうです。
先日、NHKクローズアップ現代で報じられ、僕自身、何とか解決したいと思ってます。

来週3月18日(水)の法務委員会でも取り上げる予定です。

政府も、今日の法務委員会の大臣所信で、結構なボリュームで以下のとおり触れています。
「ところで、親によって出生が届けられず、無戸籍のまま様々な不利益を被っている方々がおられます。これは、正に、国民としての社会的基盤が与えられないという、人間の尊厳に関わる重大な問題です。法務省では、現在、無戸籍の方々の実態把握を行っておりますが、同時に、全国各地の法務局において常時相談を受け、無戸籍の方に一日も早く戸籍を作っていただくためのアドバイスを懇切に行っております。「成熟した社会」へ成長するための試金石として、無戸籍の解消に取り組んでまいります。」

まあ「成熟社会への試金石」というか、それ以前の問題ですね。
家族秩序の安定を重視する民法ルールの意義は分かりますが、現に発生している人権問題の解決を優先すべきです。

shigetoku2 at 21:31│Comments(0)TrackBack(0)

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