2017年09月

2017年09月25日

B型、工賃35,000円...

先日の新聞記事にあるB型作業所が紹介され、高級チョコレートを手作りすることによって工賃が上がり、月額35,000円(全国平均15,000)になったとのこと。チョコレート作りに大切な滑らかにかき混ぜる工程がスピードより丁寧さが求められ、障害者に向いていると始めたもよう。

B型で35,000円!は率直にすごいと思います。
ただ、A型より安いし、遠慮ない言い方をするとB型でも利用者を選らばないと難しいだろうなあと感じてしまいます。
B型の中では競争力ある取り組みですが、通っている利用者は、はたして皆さんA型利用が難しい方といえるのか。中には障害者枠の一般雇用も見えてくる人もいるのではないでしょうか。

一般企業でもそうでしょうが、会社側も社員側も雇用の流動性に直面しているように感じます。
私見ですが、雇用の流動性はますます高まるでしょうし、障害者雇用、就労支援でもそのあたりを視野に入れて動かないと運営面で厳しくなると思います。

昭和の時代みたいに、定員20名の作業所、全員支援学校卒業直行組ばかり。気が付けば全員、50歳代以上というような事業所もありますし。

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shigotonakama at 09:53|PermalinkComments(0)運営 

2017年09月18日

B型新規立ち上げの不安材料

身体障害、知的障害、精神障害の三障害のうち、日中活動先の流動性がもっともあるのは精神障害者と思われます。精神障害者は、身体障害や知的障害と比べて調子の良し悪し、変動があり、そのときによって障害福祉サービスや仕事を変えることがあります。

仕事をする人すべてに共通することですが、仕事は「給料」が大きな選択要因でしょう、一番の理由かもしれません。いま平均的なB型事業所を設立し、平均的な工賃を提供しても、多くの精神障害者はあまり興味をもってくれないでしょう。それは「給料」が安すぎるからです。平均的な工賃以上を支払ったとしても、A型と比べて遜色ない工賃を支払わないと厳しいかもしれません。

月額1万円程工賃を2万円、3万円にしたところで、A型にはかないません。工賃以外のセールスポイントが必要になります。

A型事業所も同様です。A型同士でも競合するし、より能力高い方は、障害者枠での一般雇用をめざすでしょうし。

shigotonakama at 14:46|PermalinkComments(0)設立 | 運営