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監督: ティム・ハンター
出演: レイ・リオッタ、ウィレム・デフォー、スティーブン・レイ、ミッシェル・ロドリゲス
内容:死刑執行を取引に新薬の実検体となった凶悪犯リー・レイ(レイ・リオッタ)と神経薬理学者マイケル・コープランド博士(ウィレム・デフォー)の心理操作サイコサスペンス。
自分の体に無数の入れ墨と同じように残酷さをも刻み込み
数々の凶悪犯罪を起こしてきた男、リー・レイ(レイ・リオッタ)
人々から“怪物”と恐れられたリーは、
薬物注射によって死刑執行がなされようとしていた
反省や後悔などは微塵もない。
薬物が注入される生の最後ですら汚れた言葉を犠牲者の遺族に吐き捨てる

そんなリーが再び目覚めた先は地獄ではなく
スーツ姿の男達に囲まれた死体保管所だった。
処刑室で注射したのは麻酔と食塩水だったのだ
リーはその凶暴性ゆえ命と引き換えに医学プロジェクトの研究対象者に選ばれ
実検に同意するならば死体認識票を別の遺体に、
拒否すれば、その場で再び刑が執行される…
選択の余地はない。

ハート・マーサー製薬の神経薬理学者マイケル・コープランド博士(ウィレム・デフォー)は
凶悪な人間を無害に変える新薬“アナグレス”の投与によって
被験者となるリーの行動修正を試みた
うまくいけば攻撃性の低下に伴い誠意や哀れみを感じ始め
善悪を判断し侵した過ちを後悔する…
ただしそれは副作用で死ぬ危険のある無期限の実験だった。
てっきりコープランド博士がマッドサイエンティストな感じなのかと思っていました
もっとモルモット的にいたぶられるのかと(笑)

次第にリーの態度に変化が見え始める
凶暴性を持った典型的な非社会性人格障害とされる
リーは10歳で母親が別れた父親に殺される場面を目撃していた
そして本人も暴力をふるわれ強くなるしかなかったのかもしれない
残忍さと凶暴性を身につける必要があった…
それだけ日常に暴力が溢れていたのだ。

そんな彼がある晩、コープランドに涙を流し後悔していると訴える
リーは偶然通りかかった無抵抗男ゲイリーを撃った時の夢を何度も見るようになっていた撃たずに逃げるコトも出来たのに、と後悔しはじめたのだ
ゲイリーは命は助かったが七ヶ月も昏睡状態で脳に障害が残ってしまったのに
自分は刑務所で彼のコトを笑い飛ばしていたと泣きながら訴えた。

どこからドコまでが逃げるためのリーの演技なのか?
本当に『薬』は彼をコントロール出来ているのか?

コープランド博士は時期早々なのを承知で周囲の意見を押し切り
監視の元、リーに外での新たな生活をさせる。
自力で仕事を捜し、順調に進むかに見えた実検だったが…
リーは銃を手に入れ1人列車に乗り込んでいた。

ここにリーが生きているコトを知り
甥をリーに殺された恨みを持つロシアマフィアのヴェルトフが暗殺者を放ち
リーに撃たれ障害が残ってしまったゲイリーの兄が復讐者としてリーを狙う
全体的に画面は暗いし、古臭い感じは拭えないけど結果面白かったです。
ただヒロインはミシェル・ロドリゲス
リアリティーからいったら正しいけど、ちっょと華がないかなぁ…

!!!ココからはネタばれしますので要注意!!!

※リー・レイのコト
同じ人間でも環境によって少なからず影響されるのは理解できる
それが何かの言い訳になるのかは私には分からないけど…。
リー・レイの変化に違和感なかったし素直に感情移入できた…
ゲイリーの兄に拉致られた時もリーが誤解されてしまう!!とすっかりリーサイドの私(笑)
監視を逃れて会いに行ったゲイリーに後悔していると誤り
お菓子を差し入れ自分を新しい友達だと言う、そんなリーをゲイリーは『ボクの友達だ!』と兄から助けてくれるのよねぇ。

ゲイリーにきゅるるん

殺人は起して欲しくなかったけどロシアマフィアの暗殺者を撃ち殺したのはやはり薬が切れ掛かっている(と思っていた)からってコトよね
しかし、暗示にかかりやすいタイプってコトでもあるのよね
それとあの足かせ実にしょぼくてびっくりでした。
一応死刑囚なんだから取れないように身体に埋め込めばいいのに…
ここら辺もなんか古臭い(笑)
ただ
信じる力
言葉の力
自分の力
それを知ったうえで彼が真実の眠りにつくコトが出来てよかったと思う。

※コープランドのコト
外見は人間をモルモット扱いにしそうな感じ(笑)
てっきり悪いヒトだと思ってました。
暴漢に息子を撃たれた悲劇から生まれたと言ってもいいこの実検で
コープランドがリーに固執したのは、
自分の実験の成果のふり幅を感じたかったからだろうか?
つまりあれだけの凶悪犯を更生させるコトが出来れば
息子と同じような結果になる子供が居なくなるのではと?
それともリー個人の生い立ちに何かを感じたから?
真意は定かではないけれど、コープランドがリーを信じたからこその成果だったみたい。
たった一人でも自分を信じてくれる人間
それがどんな薬よりも効果をもたらすってコト
この2人の信頼関係はスバラシイとは思うけどやっぱり
反省したからって殺人犯を逃がそうとしていいものか???
だから結果リーは、あ〜なってしまったんだろうけど…

最終的にコープランドは青少年施設を運営する妻バーバラについて行ったわけだけど
この終り方がよかったと思う。
奥さんが家庭内暴力による学習障害の論文を書いていたってコトだから、つまり夫は科学から、妻は精神からのアプローチしていたけど
コープランドも薬ではなく心からのアプローチをするコトに決めたわけだよね。
うん。この終り方好きだな
ど〜でもいいけど彼、私の中で斉藤洋介似だと思う。

※プラシーボ効果
投薬実験の際に被験者の半分に本物の薬を与え
もう半分は対照群と呼ばれ偽の薬を与える
本物の薬を与えられた被験者は肝臓をやられ死亡しているにもかかわらず
リーが無事だったのはただの偽の薬の糖を飲んでいただけだったからだ
つまり本当の新薬を飲んだ実験体は全て死亡して
偽の薬を飲み続けたリーはプラシーボ効果(暗示効果)によって改心したってなんか…皮肉だなぁ
でも薬(科学)よりもヒトの力が勝ったってコトだもんね。
死んでもおかしくない実検段階の薬を飲ませてたのは疑問だけど…
ただ元々プラシーボ効果を狙った実検だったわけじゃないから
棚ぼたとも言えるのでしょうか???
実際どこまで薬に頼っていいものなんでしょうねぇ???
まぁ『痩せ薬』『ホレ薬』『老けない薬』とか出来たら間違いなく売れますけど

薬によって人格(感情)をコントロールするのはやはり…何かスッキリしない気持ちがあるのですが
元々このハート・マーサ製薬は『ダイナックス』という
抗うつ剤の中で最大のシェアの会社みたいだし、
精神安定剤との線引きって難しいのかも…。
凶暴性や暴力を個性とは了承できないけど
全てにおいて平均値をヨシとするのもコワイかなぁと

ただ本当にこんな新薬が出来て承認されれば
うちのコ怒りっぽいわぁ
カミさんがガミガミうるさくてぇ
こんな時には『ヤバくなったらアナグレス!!』みたいなCMが流れるんだろうか???

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