ハンニバル・ライジング(公式サイト)

ハンニバル・ライジング (出演 キャスパー・ウリエル)

監督:ピーター・ウェーバー
出演:ギャスパー・ウリエル、コン・リー、リス・エヴァンス、
内容:彼の謎を解く鍵は“日本”にあった…。

1944年リトアニア。名門貴族であるレクター家も、ドイツ侵略の足音におびえながら暮らしていた。両親に守られ、レクター家の長男ハンニバルと妹ミーシャは生活を送るが、そんなある日ハンニバルとミーシャの目の前で。両を失う。
戦争によって身も心も破壊される幼い命達
ヒトは生き延びるためにどこまで残虐になれるのか…
あさましき戦争の犠牲者とも言えるハンニバル・レクターの記憶の扉


感想としては…全体としては愛ゆえの復讐映画です。

やっぱりねぇ お金持ちの子供だよねぇ
なるほど妹ミーシャとクラリスを重ねている部分がハンニバルにはあるのかも
あ〜これがカニバリズムへのトラウマねぇなどと納得できる部分と
8年も空白?の疑問
そして…
オカシナニホンデテマスケド???


《今回のハンニバル・レクター》

ギャスパー・ウリエル
そっかアメリに出てたか…
美形だけどどうにも顔長いなぁとか
アゴがイノキっぽいなぁとか
おかしな部分にばかり注目してしまう
左の頬の窪みも気になる
後半はオールバックにして後のハンニバルをイメージさせる部分もあったけど、
天才的なセンス、知的さが感じられない…つまりはハンニバルっぽさがない。
完成される前の未熟な危うさとして捉えるなら好転しますが…

愛する妹ミーシャの仇として復讐を誓うハンニバル。
ここら辺の流れはまぁ不自然ではないし納得なんですけど
何か物足りない!!

あの天才殺人鬼ハンニバルですよっもっと幼少の頃から死に興味を持っていたりするモノでは???
例えば冒頭でウサギの死体とかに興味を示す片鱗とか、
死に対して感覚の違いが備わっている部分があっていいかなぁって…

そりゃ殺人鬼になりうる後天的な理由はあるとは思う…
幼少時のトラウマも分かる…じゃあ
両親の死体を小屋に入れて一緒に過ごそうとするとか
壊れた心のバランスの表現が乏しかった
猟奇的な異常性がもっと表現されてもよかったのでは?

妹が食べられちゃっただけでは殺人鬼誕生の理由として弱いと思う私はSか???

よしかかってコイ。

なんなら今回復讐される男達があの場で共食いをはじめたぐらいになって欲しかった。
んでハンニバルだけ生き残ったとか…
純粋無垢に妹を守ろうとする正義のハンニバルちゃんはもちろんカワイイし愛しいけど、その子供の中に執拗な、生と死への狂気をきちんと描いて欲しかった

『それから8年…』とかじゃなくてーーーーむしろ
この間に何かあった方がおもしろいだろぅぅぅぅっ
もっと子役のハンニバルの方を描いた方がおもしろいのでは???
青年期に入ってから殺人デビューなんだ…ふーん…意外と普通じゃんって正直思った。

《レディー・ムラサキ》

コン・リーのキャラもいまいちわからん
ただの未亡人じゃなく、それこそ医者とか美術コレクターとか一流シェフとか
明確な色があればよかったのにあれじゃ、ただの金持ち未亡人じゃん。
かつ…私から見るとしゃくれてるのが気になる
マユゲの形も変だし(笑)
こめかみ部分から出した毛がウソくさくていけない
結局こうゆう部分に気を取られるのってストーリーに引き込まれてないからなんですよねぇ
おもしろかったり演技に夢中になってたら気にならないコトだから
何か彼女のキャラがアメコミのキャラみたいに見えちゃってハンニバルの世界観から浮いてたよ。せめて彼の人格形成に大きく関わる人物とするのならもっと才女である部分を描いて欲しかった知的さを感じない。

まったくノン知識で行ったからコン・リーが日本人役で出てるってコトも知らなかったですからねぇ
ジャポネってからかわれてるシーンで…日本人なのかっ!!!(笑)

しかも…

レディ・ムラサキって オイ
レディ・ムラサキって オイ(二回言っとく)

センスねぇー

《出たな変な日本》

外国からしたら日本はミステリアスなのかもしれないけど…
無難にフェンシングするより外人からしたら剣道は『オオあれは何だ!!エキゾチック』ってひねりなのかなぁ?
ハンニバルってば竹刀振り回して森田健作になってましたから…
スパイスとして日本文化がいいと思ったのかもしれないけど日本人の私からすると…って感じが。
確かに何かもっと禅とか武道とかを極めれば(そうゆう部分が描かれれば)もうちょっと納得したかもしれないけど、花生けて、打ち込みし合ってるだけだったしなぁ

オシャレじゃねぇー

しかも謎の部屋には面がブラブラと下がってて台所行くトコにある数珠球みたいなヤツみたいになってた
変だし生活臭がするよぉぉぉぉ
先祖の代わり???に甲冑をたてまつってたし
ここですっかりハンニバルが完全に汗臭い御香臭いものになってしまってテンション下がった。鎧の仮面の下の部分も拘束マスクを彷彿とさせるからこそのアイテムだしペルソナ的な意味があったのかもしれないがマスクを顔にはめるな!
顔に張り付いて変身すっかと思ったよ。

日本刀の持ち方も変だし
まぁ厳密には持ち方は別にどうでもいいんですけどね
忍者を意識してか小刀を背中に入れるし…どこでどう止まってんの???
妙な日本テイストだけが浮かび上がり彼の知的で詩的部分がまったく見られないのが残念。詩的な部分は警察官ポピール役の(ドミニク・ウェスト)が若干担ってましたね。
妹のため復讐に心を奪われるのは分かるけど、いまいち感情が伝わってこない。

《私だったら》

私だったら例えば冒頭の戦争の部分はいいとして
食料難から共食いのサバイバルを生き延びて保護されてからハンニバルはすぐ
超お金持ちの父方のお婆様とかに引き取られて亡き父の代わりに英才教育とかは一流なんだけど
厳格で歪んだ愛情の中で城に幽閉されるように育てられる。
そしてある時ハンニバルはお婆様の異常な秘密を見てしまう…(ヒト食べちゃってる)とか…こっちの環境の方がハンニバル形成に納得できるのですが?

《捕食者と獲物》

復讐者として男達を追い詰めるハンニバル。
狂気的・猟奇的な部分は首切ってホッペ食べてただけでしたね
(だけってコトもないか(笑))
だってロープで首を絞めるシーンもローブが太いせいかたるんでいて臨場感がない!!
細いロープ方が視覚的によかったのでは???
ロープが絞まった後も血しぶき飛んでるだけだったり映像的ににあまり衝撃度もセンスもなく残念。

結局 別にハンニバルの話じゃなくてもいいんでないの?
(ハンニバルの原型・人間性を描いたとしては)浅いシナリオになってしまった気がするけど復讐劇としてはまとまってたと思うから、そうゆう意味では高評価。
トマス・ハリス自身のシナリオってコトだからどうしようもない気がするけど(笑)
ハンニバルシリーズの魅力の一つとしてヒトの暗部や心理戦
彼自身の詩的な発想と言葉遊びがあると思うのですが、それが今回は私の欲求を満たすコトはなかった。

この作品を観てはっきりしたコトは
ハイソでインテリジェンスで猟奇的なアンソニー・ホプキンスのレクターを私は愛しているってコト。
ハンニバル・ライジング 上巻

ハンニバル・ライジング 下巻


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