2017年10月19日

バンガロール 空港から市内へ

【しきち】
バンガロールの国際空港は、2008年に現在のデバナハリに移転した。しきちが前回バンガロールに暮らしたのは2005年から2年間だったので、前の空港の末期を覚えている。照明が暗くて出口が小さくて、出迎えの人びとがひしめいている様子には恐怖感すら覚えたものだ。それでいて便数も旅客数も多く、まさにパンクが秒読みに見えた。

現在のケンペゴウダ国際空港は、市内中心部のMGロードエリアから45劼らい離れている。公共交通機関は冷房完備のエアポートシャトルバスしかなく、ルートは10くらいあってそこそこ混んではいるのだが、料金が高いことと、ルートによっては本数が少ないことが悩みだ。鉄道駅のあるKBSまでは210ルピー(340円)で、3人で乗ればタクシーとほぼ変わらない。残念なのが、このエアポートシャトルバスがバックパッカーにとってさえも唯一の方法だという点だ。

空港から町へ出るのに、一般の路線バスを使っても料金所の分岐点までしか行くことができず、残りの3キロほどを歩くのは現実的ではない。メトロは街中ごく一部のエリアしか走っておらず、空港へは全く近くない。

とはいえメトロの延伸計画では、空港までのルートも一応決定されている。開通予定時期は2023年とはされているが、少なくともしきちの周りではそれを鵜呑みにはしていない。ムンバイの新幹線も画期的だが、バンガロールの空港へメトロで行かれるようになったら物凄く便利だと思う。

メトロ情報サイト http://themetrorailguy.com/
エアポートシャトル公式 https://www.mybmtc.com/airportservices  
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2017年10月01日

酒類規制のその後

【しきち】
7月1日より施行されたバンガロール市内の「幹線道路500メートル以内での酒類販売規制」は、最高裁が市内(City Limit)においてはこの規制を対象としない、という解釈を発表したことで8月末に決着した。郊外の店は引き続き対象外となっているものの、市内中心部のしきちの行きつけレストラン等においては通常営業に戻った。

今回の酒騒動で、難解な酒の免許について色々と学習するに至った。

まず、酒類のライセンス規制は州ごとに定められる。ビハール、グジャラート等いくつかの州では全面禁酒である。

カルナタカ州では、酒の免許の更新日が6月30日だったらしい。7月1日からMGロードでの酒販売が見送られたのはこのため。免許取得や更新は高額で、数百万から数千万ルピー(更新の頻度は不明)らしいが、ワインだけのライセンスは数千ルピーと低額。これは、州がワインの消費を促しているためらしい。

市内での販売規制の免除が決定されてからも、レストランや酒屋では対応に追われた。これは、酒の免許を再度取得せねばならず、関係省庁が多忙で免許証の発行に時間がかかったため。仕入には免許証の提示が必須であるようだ。このため、9月に入ってからも「まだ準備が出来ていない」という飲食店が多かった。

店側の金銭的ダメージやストレスは甚大であろうが、それでも電話に対応するスタッフは寛大にキャンセルに応じ、こちらのぼやきに付き合ってくれさえした。不測の事態への許容度の違いが如実に表れた一見だったように思う。

飲食店で元通りにお酒が飲める体制になって、本当に良かった。(写真はイランのレストランで供されるノンアルコールビール。インドではノンアルビールは一般的ではない)  
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2017年08月25日

200ルピー札

【しきち】
8月25日、200ルピー札が発行されることになったらしい。写真のようなオレンジ色のデザインが中央銀行より発表された。

今までは百ルピーの次は500ルピーだったので、200は新設となる。周りを見回すと「ふぅん」という反応だ。いきなり旧札が無効になったあの日から早くも9ヶ月がたち、ブラックマネー排除には大きな効果がなかったようだというのが通説である。今や2千ルピー札も500ルピー札も潤沢に流通してはいるものの、2千ルピー札は少額の買い物には出しづらく、やはり千ルピー札があった方が便利だよね、という声が大きい。しかも、しきちは確かにネットのニュースサイトで「次は千ルピーの新札が出る」という記事を読んだのだが、どうやら幻だったか・・・と思っていた矢先の寝耳に水の200ルピー新札。

しきちが現金を使う主な場所は、バス・八百屋・飲み会の精算の3つなのだが、飲み会では2千ルピー札はかなり重宝する。お酒を飲めるちょっといいレストランでは、たいてい支払いは一人2千ルピー程度になるので、集金も支払いも、枚数が少なくて容易なのだ。時々釣銭不足になるが、昨年の現金不足で懲りたこともあり、グループの中には必ず100ルピー札を常に多めに財布に入れている人がいるので、両替して事なきを得る。

八百屋では10・20・50ルピーを多用する。そしてバスでは10ルピー札と小銭だ。ここで困っている点が一つ。10ルピーは札と硬貨の両方が現存しているのだが、この10ルピーコインが全く人気が無いのだ。ある時バスに乗って100ルピーを払うと、80ルピーの釣りが全部10ルピーコインで返ってきた。重いけど仕方ないな、と深く考えずに受け取ったものの、コピー屋でも私営バスでもコイン受け取り拒否に合い難儀した。これ以来、お釣りでの10ルピーはなるべく受け取らないように気を付けている。

果たして200ルピーはどう落ち着くのか?人気者にも厄介者にもならず地味な存在を維持するのでは、と想像している。  
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2017年08月22日

ガネシャ祭

【しきち】
今週の金曜、8月25日はガネーシャ・チヤトゥルティと呼ばれる祭日だ。西・北インドでは公共の場で大きなガネーシャを祀ったりするようだが、カルナタカ州では家族ごとに祝う。

この祭の面白い点は、土で出来たガネーシャ像を水に流し、厄除けを祈願すること。数日前から街角では大小のガネーシャ像を販売しており、その様子はまるで年末になると松飾りや門松を売るかのごとく、または米国ニューヨークの路上にモミの木販売が出現するかのごとく。さらに、2017年においては9月2日のムスリム犠牲祭(イード・アルアダ又はバクリド)も迫っており、ムスリムの羊売りとヒンドゥのガネーシャ売りで賑やかなこと。

同僚ギリシュ君は信心深いヒンドゥ教徒。「今週末は三連休だね!どこかへ出かけるの?」と聞くと、何を言っているのかという顔をして「ああ、ガネーシャ祭だね。勿論、自宅で祝うよ」と言う。従来はガネーシャ像を湖や池に流すことで祝っていたこの祭だが、ここ数年、バンガロール市内では水質汚染や周囲の交通混雑が深刻さを増したことで「無着色の天然素材のガネーシャのみを、政府が定める人口池に限って納めることができる」こととなった。ギリシュ家は人口池には行かないという。身を清め、祈りを捧げた後でガネーシャ像は「たらいに水を張った中に浸ける」のだそうだ。何とも合理的!

ガネーシャといえば像の頭を持つ神様なのだが、手には団子を持ち脇にはネズミが控えているのが定番。面白いのが片方の牙が折れていること。しきち、ギフトとして30cmほどの高さの木彫りガネーシャを購入したことがあるのだが、搬送中にゴロリと取り落としてしまい、慌てて包み紙を開けてみたところ、牙が根元から折れた様子が目に入ってパニックになったことがある。牙は折れているものだよ、と教わって胸をなで下ろしたのだった。

(写真はAmazon Indiaのガネーシャ像販売サイトより。)  
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2017年08月16日

新税導入、1か月

【しきち】
7月1日にインド全土で物品サービス税(GST)が導入されて、1か月半が経った。分かりにくく不透明な税制が一転して、産業全体の振興になるというメリットが強調されつつも、政府が導入を決定した後も3年以上見送られてきたのだった。よく実現に踏み切ったと思う。

スーパーマーケットで買い物した時のレシートがこれまでよりも長くなり、物品サービス税の適用税率と税額がアイテムごとに記載されるようになった。

・きゅうり、玉ねぎ:0% 野菜・米・魚など、生活に不可欠な食材は無税。
・袋入りのペンネ、牛乳ロングライフ:5% きゅうりに続いて低税率。
・スイートコーン2本入り1パック:12% こちらも生鮮食品だが、ぜいたく品なのだろうか。
・パニール(カテージチーズ)、ビスケット:12% 加工食品や嗜好品は課税。
・一口カステラ、食器洗いスポンジ:18% ビスケットよりも贅沢品とみなされるのかな。
・キットカット(チョコ):28% 外国ブランドの菓子が最高税率。ミニサイズ1個50円。

というわけで、区分が実に細かい。スーパーの担当者は徹夜で区分けしたのだろうか・・。しかも、しきちが見た限りではスーパーマーケットの陳列棚や商品の値札には税率区分が書いてあるわけではなく、レジで清算しないと分からない。この日は400ルピーの買い物に29ルピーの税金を払っていた。

庶民の台所を直撃だ!と日本なら怒りが大きなうねりになるだろうが、インドの消費者は落ち着いているように見える。スーパーマーケットは大都市以外では一般的ではなく、写真のような路上きゅうり売りや八百屋や魚屋からの買い物では税率が目に見えないからかもしれない。とはいえ、乗用車の買い控えが起こったり、産業への影響も取りざたされている。  
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2017年07月30日

お酒の提供 その2

駅にて【しきち】
バンガロールのMGロード沿いと至近距離の飲食店での酒類提供は、本日時点でまだ始まっていない。MGロードではないから、と油断していると、若者に人気のクラブや、老舗ゴルフ場近くの5つ星ホテルでも提供ストップをしているところがあったりして、気が抜けない。必ず電話して提供をしているか否かを確かめるひと手間が必須となった。

酒ライセンスがない店でも、実はお酒を飲めたりする。持ち込みを黙認してもらったり、こっそり買っておいてもらったりという特別扱いをお願いするのだ。「土曜日のディナーに伺いたいのですが、お酒は提供してますか?」「いや、今はストップしているんです」「それは残念です。こちら外国人6人のグループなのですが、お酒を持参するわけにはいかないでしょうか」などと言うと、きっぱりと断られることも多いものの、「ちょっと待ってください」と偉い人が出て来たりして、ワイン2本ならいいよ、でも内密にね・・・などという展開になったりするのだ。

持込をOKしてもらって当日リュックに忍ばせていったのに、「とんでもない」とその場で断られたり、「申し訳ない、実は手入れがあるっていう噂で今日は勘弁してくれ」と言われたりもする。「呑めたらラッキー」という気で行くしかない。勢い、誰かの自宅で飲む機会が増えていく。街中に酒屋の多いバンガロールで良かったと思う。

5つ星ホテル以外での酒提供を禁止して準禁酒州となっていた隣州ケララ。先月の政権交代を機に、多くの飲食店での酒提供が再度、承認されたらしい。何とも目まぐるしい。

それにしてもインド人同僚らの冷静さを見ていると、不測の事態への免疫の高さに感嘆させられる。「XXレストランも酒だめなのか?仕方ないな」といった感じなのだ。毎週金曜に飲み歩いているようなタイプでも、冷静である。頭から湯気を出して「困る!なんてことだ!」と叫んでいる自分はまだまだ修行が足りない、と思う。

(写真は前回と同じ、チェンナイ近郊のシーフードレストランでの鯛に似た魚の塩グリル。美味)  
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2017年07月13日

お酒の提供

【しきち】
いろんなことがあるもんだ。学校の門から50m以内ではタバコの販売禁止、というのは確か日本でも似たような法令があったと思う。しかし、幹線道路から500m以内では酒類の提供・販売を禁止、という法令が数か月前に最高裁判所で可決されたと聞いた時は耳を疑った。

インドの首都周辺や他都市では「日本人100名の集まる会合を予定していたが、ホテルが酒禁止になり慌てて会場を変更した」とか「軒並み、レストランが酒中止になって困っている」とかいう声が聞こえていたのだが、バンガロールでは特に異変がなかった・・・。2週間前までは。

聞くに、6月末がバンガロール市の種類取扱免許の満了日となっていたらしい。7月1日を迎え、慌ただしく日本人の知人らから「XXレストランが酒をやめた」「XXXホテルもダメだ」と情報が入って来始めた。

いまや、目抜き通りMGロード沿いは全滅だという。5つ星ホテルが並ぶ通りなのだが、そろって部屋の冷蔵庫(ミニバー)までもが酒抜きになってしまったという。酒屋も販売ができず、閉店しているという。産業に与える影響は計り知れないと思う。人が暴れたり大規模デモに発展してもよさそうなものだが、特に混乱は起きていない。映画スターが亡くなった時の方がよっぽどカオスであった。不思議だ。

写真はチェンナイの南、マハバリプラムの手前にあるタージホテルの中の魚介レストラン。好きな調理方法を指定してグリルしてもらったシーフードは、とても美味しかった。ビーチに面して建てられたロケーションが幸いして、アルコールも継続されており冷えたビールをグビグビと飲んだ。

カルナタカ州はこの最高裁判断に不服を申し立てたそうである。何らかの救済措置が取られるのではないかと言われるが、今のところ局地的禁酒令は依然、有効だ。ホテルやレストランの倉庫には仕入れたまま日の出を見なくなったワインやビールが所せましと押し込められているのだろうか。酒屋の店主は仕入れた酒をどうするのだろうか、そして売り上げが急にゼロになった店主の家族の生活はどうなるのだろうか・・・。気になって仕方がない。
  
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2017年05月14日

セイシェルへ

https://www.1stdibs.com/【しきち】
セイシェルには驚いた。こんな形のヤシの実が特産品。首都Victoriaの国際空港滑走路から、エメラルドグリーンの海とサンゴ礁の途切れる沖に白い縁取りレースのような波が見える。種子島程度の国土には、海際まで高い岩山がそびえたっている。タタの車体を使った路線バスが低速ギアのエンジン音を唸らせつつブンブン走って山越えしている。日向ぼっこの茶肌縮れ毛の老人に道を問えば、流暢な英語で親切に教えてくれる。有り得ないほど白砂のビーチには人影がない。115もの島、9万人しかいない人口。

しきち一行は貸別荘を一棟借りて過ごした。朝の砂浜を散歩したり、岩山の間のトレイルを歩いたり、路線バスで島を半周したり、キッチンで調理したりした。

別荘地のスーパーマーケットでしきちを和ませたのは、レジに立っていたインド系アラフォー男性店員だ。ケララ州出身の友人ハリッシュに似ているどんぐりまなこに濃い口髭。「タマゴを2つだけいただけますか」と尋ねると、「もちろん、1個だってOKさ!えーっと、ちょっと待ちな、大きいのを選んであげるよ」と。

インドから行く海外ビーチリゾートとしては、近くて行きやすいモルジブがあまりにもポピュラーだが、セイシェルも自信を持ってお勧めしたい。昨年よりスリランカ航空が週4便就航しておりコロンボからわずか4時間程度の道のりである。

次回よりインドの日常に戻ります。

photo is originated from https://www.1stdibs.com/
  
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2017年05月08日

マダガスカルへ

IMG_20170508_125320【しきち】モーリシャスの次の訪問国は、マダガスカル。モザンビーク海峡を隔てた400キロ西側はアフリカ大陸。インドとスリランカの位置関係を彷彿とする魅惑の島は、国土が日本の1.5倍のビッグアイランドだが、これまたインド洋に浮かぶインドの隣国なのだ。しきち一行は最北端の町まで国内線で飛び、四輪駆動車をチャーターした。

町には見慣れた黄色いオートリクシャがぶんぶん走っている。「2013年頃に登場した新しいタクシーだよ。首都では見かけないだろうけど、地方では急速に広がったんだ」という。料金は交渉制で、初乗り1,000アリアリ(約35円)くらいから。トゥクトゥクと呼ばれたり、バジャージと呼ばれたりするらしい。バジャージとはインドの二輪メーカーの名前であり、オートリクシャも多くはバジャージ社製だ。マダガスカルの地方都市にたどり着いたオートリクシャが、普通名詞として製造会社名で呼ばれているとは面白い。しきちはニヤニヤしながら懸命に写真撮影を試みたが、手ブレしたりタイミングが悪かったりしてオートが写っていた画像はわずか数件。視界に常に黄色い車体が3つは入っているくらいに、本当にたくさん走っていたんだけどなあ。  
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2017年05月06日

モーリシャスへ

IMG_20170506_123841【しきち】
父姉と、一週間の旅行に出たしきち。インド洋を挟んだ隣国、モーリシャスへは、モーリシャス航空でひとっとびである。チェンナイから直行6時間程度。大型旅客機は裕福なインド人の家族連れなどで満席。後ろの席からは「今チェンナイでトランジット中なんだけど、今日から家族旅行でモーリシャスなんだよ」と電話で話す声がきこえてきた。小中学生の息子三人と、アラフォー夫婦。豊かだなあ。

モーリシャスはアフリカ大陸の東に浮かぶ島国で、人口126万人のうち7割がインド系である。長距離バスターミナルではサモサやパニプリといったインドスナックが売られている。しかし一人当たりGDPはアフリカで高い方から数えて第三位の豊かな国であり、サモサはインドで買う数倍の値段だ。

パキスタンもお隣りさんだが、こっちもお隣りさん。顔はインド人だがバスの乗客の様子は日本並み。席には詰めて座るし、バスが止まってから席を立っているのには驚いた。  
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