2018年11月18日

フォートコチでケララ料理

【しきち】
ケララ料理は、ココナツを多用するのでマレーシア料理に通じるものがあり、食材では魚介類が豊富で美味だ。フォートコチ(コチ砦)は旧市街の風致地区。マシュー生家のあるダウンタウンからアプリで呼ぶタクシーのUBERを利用して50分、大きな橋を数回渡って行く。

朝のフライトで到着した我々は、2時すぎの遅い昼食をフォートコチのコロニアル調ホテルで取った。その名もOld Harbour Hotel。300年の歴史ある石造りの建物は、外壁が真っ白に塗られ、木々の緑に映えて美しい。真っ白なコットンの制服にキリリと黒エプロンのボーイさんに、まずはビールを注文。食前のパパド(豆薄揚げせんべい)をつまみに。

魚のバナナリーフ焼、フィッシュカリー、ベジコルマ、レモンライスを注文。カレー2種はマイルドなタイプであった。明るいうちから始めて、日が傾いてきたころに終了、歩いてGreenix Villageという劇場へ。当日券を買って、ケララ名物のカタカリダンスを鑑賞したよ。
  
Posted by shiki_chin at 14:13Comments(0)インド料理

2018年11月08日

コチへ小旅行

【しきち】
インド29州のうち、しきちが行ったことのあるのは12州。その中で一番好きなのが、アラビア海に面した南端の、ケララ州だ。

東京からC子・M子の友人二人が4泊5日でインドに遊びに来た。「コチにおいしいカレーがあるらしいから、一緒に行こう」という理由で、さっさとビザを取ってタタッとやってきた。二人のスーツケースの中身は半分以上がしきちへの土産。しきちは豆腐やらゴボウやらパウチされた長期保存の煮魚やら日本酒やらに一つ一つ歓声を上げ、さらには大好きなケララ州にも行けたのだから、盆と正月がいっぺんに来たとはこのことだ。

そんなコチ、旧名コーチンはケララ州の州都に次ぐ第二の人口を擁する都市で、古くからの港町だ。今年の夏には大雨で河川が氾濫し、空港閉鎖を含む深刻な災害があったことは記憶に新しい。写真はチャイニーズ・フィッシング・ネットで有名な、フォートコチの猫。

しきち一行が宿泊したのは、友人マシューの生家。マシューとはバンガロールの職場で知り合い、しばしば彼の自宅で飲むうちにマシューの妻ビビやその妹ヤンサと仲良くなり、マシューの小学生の娘のベッドルームに泊めてもらったりした。マシューがケララの両親を自宅に呼び寄せ、バンガロールで同居を始めてからも、マシューの家での飲み会は続いた。ビビの発案で空き家となったマシュー実家はゲストハウスとなり活用されることになり、ヤンサはしばらくゲストハウスの管理人をしていた。「こないだ日本人のカップルが泊まりに来たよ。シキチはいつ来るの?!」といつも言われていた。機会がないまま、マシューは転職してプネに引っ越し、ゲストハウスでは管理人の雇用に成功してビビ姉妹が目を光らせなくても良い状態になっていた。

到着早々、ゲストハウス個室のカギを紛失した。頭をかきむしり「無い!落とした!」と騒ぐしきちを、C子とM子は冷静にいなし、管理人ビマルはサッサとマスターキーを出してきた。穴があったら入りたかったよ。  
Posted by shiki_chin at 18:15Comments(2)インド

2018年10月13日

ある慈善団体

【しきち】
文化イベントで、笑顔がかわいらしい青年に会った。推定24歳、ノエル。大学に在学中から慈善活動に関心を持ち、現在は市内の福祉施設の職員である。

「これ、僕たちの慈善団体の紹介です。病院、保育園、学校が併設されてるんですけど、我々がサポートしている人々についての説明です。活動の内容が分かると思います。ぜひ一度遊びに来て下さい」と、パンフレットを渡された。

*  *  *  *  *

A君、16歳。三人兄弟の一番下だ。バンガロール市内のスラム街に家族5人で暮らしている。父はヒンドゥ教徒で、事務所の雑用係。母はムスリムで、日勤のメイド。父親は酒を飲んでは家族に暴力を振るうが、兄二人は何とか高校へ通った。A君が中学に上がる頃、家計はますます苦しくなる。宗教の違う結婚ゆえ、親戚とも縁を切っており援助が望めない。A君は学業を諦める覚悟をしたが、慈善団体の経営する学費無料の中学校を紹介されて入学。勉強が面白くなり、さらに団体の勧めで出場したマラソン大会でも入賞。慈善団体は彼の大学までの学費を負担することを決め、A君はますます学業に意欲を燃やしている。


Mさん、25歳。農村の出身で、他に母親の違う3人の兄弟がいる。Mさんは12歳の時に父親の定めた相手と結婚。二児の母となるも、やがて夫は失業して酒浸りになり、Mさんを殴るようになった。Mさんが20歳の頃、夫は交通事故で両脚を失い、Mさんは工場で勤め始めた。しかし家計は苦しく、工場の同僚の紹介で風俗産業の仕事をかけ持つように。やがて体調を崩したMさんは、慈善団体の経営する無償病院にやってきた。団体はMさんにメディカルチェック及びカウンセリングを提供し、さらに性労働について無知だったMさんにリスクを説明した。団体はMさんへの長期的なカウンセリングをするべくプログラムを作成し、自宅からの交通費も支給している。

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パンフレットには他にも多くのサポート例が淡々と掲載されており、慈善団体が丁寧に生い立ちや家庭環境をヒヤリングしていることが伝わってくる。Webサイトによると、この慈善団体は1995年に活動化女性が起こしたもので、欧米の団体や個人からの寄付が継続的に寄せられているようだ。

バンガロールにはホスピスやシェルター等の慈善団体が多数あり、多くは個人や企業の寄付で成り立っている。外国人のサポートも多いが、インド人の富裕層には多額の寄付をする人も多いし、中間層でも寄付が当前だというポリシーの人々が多い。そして冒頭の若者、ノエル。英語も達者で物腰柔らかく、人気企業の面接を受けたら合格しそうな雰囲気だが、あえてこの慈善団体の職員となることを選択したのだ。

「オレ、歌が好きで、趣味で仲間とロックバンドやってます。今度聴きに来て下さい!」と、ニッコリするノエル君。ウーム、立派な若者だなぁ・・・と、思わず呟いたしきちであった。

(写真と記事は関係ありません)  
Posted by shiki_chin at 21:44Comments(0)インド

2018年09月13日

よくある風景

【しきち】
歩道を歩く人、3人。車道にはみだして台車を押す人、1人。






右にある四角いものは、広告塔。
ここに宣伝広告の大きなビニルの幕が張られる。




歩道を歩くしきち、だんだん近づくと・・・。





てくてく。








てくてく・・・・











てくてく・・・・









てくてく・・・・










てくてく・・・・







追いついてみたら。

1一人は牛でした。


右のおじさんが持っている綱に導かれていた。

人間の歩行と全く同じペースで、つかず離れず、

時には並び、時には後ろになりながら、

ゆっくりと歩いてたよ。

バンガロールは今日もいい天気。

  
Posted by shiki_chin at 20:01Comments(4)インド

2018年06月10日

バターの果物

【しきち】
街のジューススタンドに、30代の男性が一人で来て緑のジュースを飲んでいた。「それ、何ですか?」と聞いたら「バターフルーツ」と言った。

バターフルーツ。調べると、インドで用いられるアヴォカドの別名らしい。確かに、バターみたいにトーストに塗っても美味しいからなぁ。輸入品も高級スーパーにあるが、インド国産もわりと出回っていて、写真の実はヴァサントナガルの八百屋で買ったもの。1キロ当たり200ルピーで、小さ目のもので48ルピー(80円)くらいだった。半分はクリームスパゲティにし、半分はわさび醤油で食べた。

シワジナガルにあるラッセルマーケットには、小さなアヴォカド専門店があった。数種類のアヴォカドを扱っていて、あれやこれや講釈を聞きながら安い品種の小さい実を1つか2つ買うのが常だった。しかし撤退したのか、ここ2年ほど専門店は見かけていない。

ジュース屋の手順は見逃したが、どうやら大量の砂糖を入れてミキサーにかけているようだった。アヴォカドミルクシェイク、一度飲んでみたいものである。  
Posted by shiki_chin at 01:49Comments(0)インド

2018年06月03日

カンマの位置(その2)

【しきち】
社会人一年生の時「大きな桁の間違いを防止するため、数字には必ずカンマを付けましょう」と教わった。数に関わるミスで一番怖いのは「ケタチ」(一けた多い、少ないなどの桁間違い)であることも強調された。1426と1246など間が入れ違う誤りを防止するため、しきちは数字の羅列をチェックする際に「いしにむ」「いにしむ」などブツブツ呟くようにしていた。

現在、26歳の同僚アルジュンのエクセルが気になって仕方がない。彼のパソコンに搭載されている表計算ソフト、エクセルの書式は、コンマが2桁ずつの位置にあるインド仕様になっているのだ。1,00,000。これを何度、「百万・・・いや十万」と目をこすって見直したことか。さらに、彼の手書きする数字には多くの場合、コンマがない。あってもインド仕様だ。

隣の課のギリシュが「シキチ、ちょっと助けてくれ」と呼びにきた。「エクセルのワークシートのカンマの位置を、3桁ずつに直したいんだけど・・・」と言うではないか!得々として「それはね、まずパソコンの地域設定を・・・」と説明する。「あ!直った!そうかー、パソコンが新しくなってからこうなっちゃって困ってたんだ。助かったよありがとう」と感謝までされた。ならばついでにアルジュンのパソコンも勝手にいじってしまおうか、と頭をよぎったが、そんなことをしたら今度は彼が「ケタチ」をやってしまうかもしれない。ぐぐっとこらえて、頭の体操、頭の体操・・と呟いている。
  
Posted by shiki_chin at 14:50Comments(0)インド

2018年05月26日

エチオピアのオートリクシャ

【しきち】休暇でエチオピアに行った。

首都アディスアベバへは、ムンバイからエチオピア航空の直行便でたったの5時間。デリーからもフライトがある。

見どころは、青ナイルの源流、石窟の教会などの遺跡、郊外に広がる手つかずの自然だろうか。首都にはメトロが走り、治安も安定しているので自力でウロウロできるのも良かった。

そして、しきちが目を引かれたのが、エチオピアの田舎を走るオートリクシャ。マダガスカルと同じで「Bajaj」(インドの車メーカー、三輪も製造)という固有名詞がそのままオートの総称になっている。写真はラリベラの街を闊歩するオートたち。皆そろって、牛の革とおぼしき幕でぴったりと側面を覆うスタイルなのだ。「わたしのおうち」感が醸しだされていると想像。バンガロールにも、厚手のビニル等で日よけ・雨よけを設けているオートは多くて、雨の時はとても重宝するのだが、ここまで車の一部のように覆うスタイルではなく、後部客席を覆うのみだ。想像だが、当地では日差しが強い上に雨も多いために進化したのではないだろうか。

食べ物は美味しく、ビールも手軽に入手できる。人々はしきちの接した誰もが親切で気が良かった。コーヒーがとても美味で、街角にスターバックスのような洒落たコーヒースタンドが沢山あり、エアコンのきいた中悠々とお茶ができるのも良い。もちろん、もっと安くコーヒーを提供する店もある。

成田からも、韓国経由でひとっとびの路線があるらしい。エチオピア、お勧めだ。  
Posted by shiki_chin at 20:10Comments(2)

2018年03月25日

カンマの位置(その1)

【しきち】
オフィスに出入りする業者の顔見知りの兄さんが、しきちに携帯電話の画面を指し示して「ちょっと、これ読んでくれないか」と言う。ファルクというその兄さんは英語が達者で立ち居振る舞いもスマート。控えめにしきちと世間話をして帰って行く。時々いただきもののチョコなどをお裾分けすると4歳の娘にあげるのだと言って嬉しそうに持って帰っている。推定33歳で、まさか老眼?と不審に思いつつ、渡されたスマホを手にとってみた。

Your account no. xxxxx021 is credited for INR 14,312.05 on 20-Mar-2018 

「口座に入金があったっていう知らせだよ」と言うと、「いくらですか?」と聞く。「1万4千312ルピー」と読み上げる。「本当ですか?14万じゃないんですね?」「うん、一万」

問わず語りにファルクいわく、これは彼の妻宛に来たショートメール(SMS)。妻あてに知り合いから15万ルピーの入金があることになっているのだという。14,312.05は14万ではなさそうだが、記号が2つあるからひょっとして・・・と、妻と話してたんですよね、と。

記号が2つというのはカンマとピリオドのことを言っている。上は新聞記事を一部拡大して丸印をつけたものだが、インドでは千の後は2桁大きくなるごとにカンマを打つのが一般的。とはいえ、西洋式に三桁ずつにカンマを打つ方法も広く使われているため、非常に紛らわしい。拡大した箇所は政府系企業の公告。新聞の本文では西洋式が使われていた。

インドでは携帯ショートメールで銀行口座の入出金情報やカードの使用情報が送られてくるのは十年以上前から一般的。おかげでカードの不正使用にいち早く気づいた、という友人もいる。言語を選択した記憶はないので、誰にでも英語のショートメールが送られてくるのだろうが、農村部で読み書きの苦手な人々や、下位中流層で地方語の義務教育しか受けていない人は必ずしも読めるとは限らない。ホットラインを充実させたりして乗り切っているようだ。

ファルクは丁寧にお礼を言って立ち去ったが、何となく気がかりでいつもより長く見送ってしまった。  
Posted by shiki_chin at 17:01Comments(0)インド

2018年03月13日

八百屋のスリカント

【しきち】
しきちが通常野菜を買うのは、アパートの敷地内の小さな八百屋である。朝8時ごろから夜9時ごろまで営業、正午から17時ごろまでが昼休みだ。

最も近いスーパーマーケットが徒歩20分の距離ということもあるのか、八百屋はかなり繁盛している。入荷日になると、お相撲さんほどの体積のある玉ねぎの麻袋や、山盛りのきゅうりやらブロッコリーやらが届くのだが、それらは傷む前にいつしか店頭から消えていくのだ。

八百屋の主は推定33歳のスリカント。名前は元同居人アルンが教えてくれた。スリカントは男前で、およそ人の外見になどコメントしないアルンですら「グッドルッキング八百屋」と呼ぶほど。無精ひげが似合うワイルドなタイプだが、目がくりっとして肌つやもよく、美しさも兼ね備えている。しかし本人は自分の容貌の麗しさを知ってか知らずか、非常に不愛想。野菜を買いにくる老人たちに親しげに声をかけられても、笑顔を見せることなく「おー」とか「ああ」とか返答している。「唐辛子はどこ」と聞けば奥を指さすし、「西洋キュウリは無いの?」と聞けば「ない」と端的に返答してくれるのだが、「キミは中国人か」とか「何の仕事なのだ」とかの一般的な質問をしきちがスリカントから受けたことは一度も無い。

スリカントの店でのしきちの日常の買い物は、きゅうり2本・トマト2個・玉ねぎ4個・大根1本など、少量多品目だ。種類ごとに大きな四角いケースに入った野菜から選んでザルに入れ、スリカントに見せると「20ルピー」とか「40ルピー」とか即答が返ってくる。通常なら量り売りなので一品目ずつ秤に載せるのだが、しきちの買い物は少量なので、彼はその手間をかけることなく目分量で値付けするのである。しきちも他のお店で買うと必ず秤を使用されるが、スリカントの八百屋では他の店よりもスムーズでちょっと安くて小銭も不要なので、非常にありがたい。

男前スリカントはアパート外から八百屋までバイクで通っている。学齢期の子どもがいて、時々バイクに載せていたり「学校の行事で今日は遅くなるらしいよ」と他の客が教えてくれたりする。あの愛想の無さで、家庭ではどんなパパなのかなあと少々興味深い。
  
Posted by shiki_chin at 01:38Comments(0)インド

2018年02月25日

バリへ行った

【しきち】
父・姉とバリへ行ってきた。しきちが初めてバリへ行ったのは学生時代。バブルの名残を残すクタビーチには「ミチュアミ!」と言いながらヘアデザイナーのおばちゃんたちがどこまでも追いかけてきたし、兄ちゃんたちは居並ぶ土産物店に腰掛け、流暢すぎる日本語で話しかけてきたものだ。

それから数年に一度は訪れている。空港ターミナルは新しくなったし、ビザ代は不要になった。空港へ至る海上高速道路まで出来つつも、バリはちゃんと棚田や供物や伝統衣服のクバヤを保持し、ヒンドゥ教の寺院を大切にしながら現代へ続いている。

今回初挑戦したのは、2011年に出現したTrans Sarbagitaという公共バス。事前にネットで検索すると、計画中のものを含めれば12路線が存在し、30円〜50円の低価格で15分おきに運行されているという。これは楽しみだ。

写真はしきちが撮影した車内風景。残念なことに路線は2つか3つしか確認できず、運行間隔は60分に一度になっていた。が、運賃は3500ルピア(30円)とお手頃で、エアコンをガンガンきかせて寒いほどの快適さ。ちゃんと市民の足にはなっていたものの、UBERやGo-Jekなどのスマホで呼ぶタクシーが余りにも普及しており「低価格だから乗るけど、便利じゃないよね」というような扱いになっていた。我々も、道を尋ねるたびに「UBERを呼べばいいよ」と言われるのであった。

バンガロールではUBERやOlaも発達しているが、同時にオートリクシャも健在で簡単に流しを拾えるし、市バスや空港バスもある。選択肢があるのは有難いことだと思ったのであった。  
Posted by shiki_chin at 15:03Comments(0)バリ