2017年11月21日

A&Mインスタント麺、がんばれ

味の素と日清・マルちゃんが組んで、インドで新たなインスタント麺を売り出した。ブランド名は「A&M」。テイスティマサラと、ベジマサラの2つの味が販売中だ。

報道によると、タミルナドゥ州の人の味覚に合わせたのだという。「インド人の味覚」ではなく「タミリアンの味覚」っていうところに大いに共感。何といってもインドは広くて多様で日常の食べ物も地域やコミュニティによって大きく違う。主食も違う。仮に同じ食べ物でも、呼称が違う。

ピンポイント戦略だからだろうか、チェンナイではスーパーで売っているこの袋麺、まだバンガロールでは見かけたことがない。1袋、12ルピー(約20円)。中身はシンプルに麺と粉スープのみ。鍋に250mlの水を沸かし、2分後に粉末スープを入れてお好みの塩梅まで加熱したら出来上がり。ベジマサラは赤いスープで、ちょっと酸味のあるトマトスープ風。テイスティマサラは黄色いスープで、日本のカレーヌードル風だ。どちらもベジタリアンであり、現在のところこのブランドではチキンフレーバー等は見つからない。特筆すべきは、麺。かなり弾力を残して仕上がっている。

日本のインスタント麺を想像して食べると「何だこりゃ」と思うかもしれず、あくまでもインドのスナックとして食べるのが前提ではあるが、大いにおススメ。他に袋麺ではネパール発のWai Wai Noodle (10ルピー程度)もしきちのお気に入りだし、大手スーパーではCOCAブランド等の東南アジアからの輸入品も50円程度で手に入る。インスタント麺市場がどんどん盛り上がるといいなあ。  
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2017年11月17日

頭の重い朝は・・・

グッドモーニング!とオフィスに入ってきた営業マン、マニシュがしきちの顔をじっと見ている。「シキチ、何やら冴えない様子じゃないか。あ!そう言えば昨日は残業せず慌てて帰って行ったよな、さては・・・」

昨夜、「今日はディナーの約束があるから絶対に早く帰るんだ」と、4時から宣言しておいて定時に抜け出したしきち。食事会が楽しくて少々飲みすぎた。ひどい二日酔いでもないけど、頭が重くて胃もスッキリしない。

「そんな時はバナナミルクシェイクだよ、シキチ。調達してあげよう」と、訳知り顔でうなずくマニシュは部内で一番の呑兵衛で、本人も時々「俺、今日は頭が痛い」などと言っているので親近感がある。バナナミルクシェイクはモッタリと甘いのであまり食指が動かないが、以前もマニシュに買ってきてもらった生メロンジュースが二日酔いに意外といけたことがあった。

「シキチ君、我々のオフィスには薬局係が居るのを忘れたのかな。おい、ラメシュ」と、同僚を振り返る。ラメシュは「よし来た」と、机の引き出しをごそごそと引っ掻き回し始める。これはアスピリン、あ、これだ!おっと消費期限は・・・と男子二人、おでこを突き合わせている。

「ごめんシキチ、期限が切れちゃってるよ」と手を挙げて謝るラメシュに、しきちは椅子を蹴って立ち上がり「期限、関係ない!ぜひ下さい!」と頭を下げた。そして分けてもらったのが写真のバスクリンっぽい錠剤。2粒をグラス一杯の水に溶かして飲む。シュワシュワと発泡し、いかにもスッキリしそうだ。

午後から急にいつもの調子が戻ったしきちに、ラメシュが言った。「良くなったねぇ。薬の服用を提案したマニシュと、薬の提供をした俺のどっちの功績が大きいかな?」しきちが「そりゃ提供者のキミだよ、ありがとう!」と即答したら、マニシュが「やれやれ心配したのに」というように天を仰ぐ。しきちもオフィスに備えておこうかなあ。二人とも、ありがとう!
  
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2017年11月10日

タコベルで週末ランチ


米国のタコスファストフード、Taco Bell。インドではバンガロールに最初に出店し、すでに5年あまりがたつ。人気はいまひとつ、と聞いていたが、ある土曜日の昼、一人でランチタイムを過ごした際にふらりと立ち寄ってみた。

注文したのはタコライスと固いタイプのタコス1つ、そしてビールの小瓶。タコベルでビールが飲めることを知らなかったので、メニューに見つけた時には嬉しい驚きであった。さらに、番号札を持って二階客席に行ってみると、テラス席があるではないか。昼飲みに最適!

インドの都市部では交通渋滞などに伴い、大気汚染が著しい。首都デリーでは、冬の朝はスモッグにより前を行く車のテールランプを見るのがやっと、という状況になり、朝のデリー発着のフライトは軒並み遅れてしまう。バンガロールはそれほどではないが、喘息の持病を持つ人はしきちの周りにも多く、その一因が大気汚染とも言われている。

それでも外の席があるレストランではいつも外を選んでしまう。晴天の昼下がりに、タコスのスパイシーソースを堪能しつつビールを飲むのは、良い気分転換になった。  
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2017年11月07日

歩道整備

【しきち】
バンガロールの市内中心部では、ここ2年ほどで急に歩道整備が進んだ。MGロード、カニンガムロード、リッチモンドロード等で、非常なる大渋滞を引き起こしながらも工事が敢行されたのだ。これは、MGロードのコタック銀行(旧ING)前、オベロイの向かいあたり。

数名で横並びで歩いても余裕の広さ。感動したのはいかつい鉄製の車止めが完備していること。渋滞や信号待ちの際にはバイクが歩道に進入するのが当たり前となっているバンガロールで、バイク阻止のこの措置は歩行者にとっては福音である。そして、まさか!と声を上げそうになったのが車いす用のスロープまであること。

ビル前が極端に狭くなったり、スロープの先にまだ段差がある箇所は散見されたので、実際に車いす利用者が単独で歩道を往来するのはまだまだ敷居が高そうであるが、段差が少なくなるのは大歓迎。よくぞ、バリヤフリーを推し進めてくれたものだ、と企画者・工事担当者を賞賛したくなる。

インドの都市においては歩きスマホは命に関わるので絶対にやめておきたい。しきちはスマホを見ていなくても転んだり、段差で足をひねったり、人にぶつかったりするのは日常茶飯事だ。もはや、歩行すること自体をやめておくべきという意見もあり、実際に自分専用の乗用車がある外国人は歩くことはほとんどないだろう。そんな中で、渋滞や一方通行ゆえに歩いた方が早い中央商業地区での歩道整備は評価に値する。それでも歩きスマホはやっぱり危険であり、足を止めて素早く写真を撮ったしきちであった。  
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2017年11月04日

ノープロブレム

【しきち】
「ノープロブレム」インド各地で多用される英語の言い回し。何となく、安請け合いの言葉だと思っていた。

「キッチンの蛇口がきちんと閉まらなくなっているので、明日、修理に来て下さい」「ノープロブレム」「午後から出かけるので10時にお願いします」「ノープロブレム」

「このエクセルの表だけど、合計欄が無いよね。表に合計を入れるのは常識だから直してね。罫線もここの線だけ太さが違うし、ここの色は文字が見にくいから変えた方がいいね」「ノープロブレム」

(翌日)

「もしもし、昨日修理を頼んだんですけど、すぐ来てくれませんか?10時と言ったのに、もう11時です。さっきも電話したのに出てもらえなくて、困りますよ!」「ノープロブレム」「もうその言葉は聞きたくない!プロブレムだから電話してるんです!」

「あれ?この表、昨日と全く同じだ。忘れちゃったの?」「合計欄を増やすスペースが無いし、色はこの方がきれいだと思いますが・・・罫線は気になるなら直します」(・・・嘆息)

そんなこんなで、印象は良くなかった「ノープロブレム」。日本から来た友人が、果敢にも「ねえねえ、どういう時にノープロブレムって言うの?」とインド人の若者に尋ねた時には「そんなこと聞いちゃっていいのか?!」と焦ったのだが、回答は非常に含蓄のあるものだった。

「例えばこの鉛筆(と、手に取り)。日本人の上司が『鉛筆の芯が丸くなってるから、削っておけ。置き方も、机に対して垂直に置いておくように』と言ったとします。でも、鉛筆の芯はまだ充分に書ける状態だし、私はこれで良いのです。置き方も、私の鉛筆なのだから使いやすいように置いているだけです。そんな時に言いますね、『ノープロブレム』って。理由や背景を話すほどでもないですから」

つまりノープロブレムは、価値観を押し付けるな という警句でもあるということか。確かに、エクセルの表は手元資料として使うだけだから、データが合っていれば充分。蛇口の修理も、10時というのは自分の希望であって、より緊急な事態が優先されていたのかもしれない・・・。ましてや、インフラが整わず不測事態も多いインド。鉛筆削りは100人で共有かもしれないし、水道修理やさんは親が病気になったのかもしれない。「ノープロブレムっていったよね」「言い訳はやめてくれ」と相手の言葉を遮っていなかっただろうか・・・。

反省し強縮するしきちに、若者は優しく「日本人は本当に勤勉でキッチリですからね、細かいことに気がつくのは凄いなと思いますよ。さすがです」とフォローすらしてくれるのであった。

※写真はラッセル市場のライム売り。1つ5ルピーが基準価格。  
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2017年10月29日

ネットで買い物

【しきち】
途上国への進出を考えている企業への情報提供として、JETROのサイトに当地の生活調査が載っている。主に高額所得者に聞き取り調査を行った結果であるが、多くの家庭が日用品の買い物はオンラインショッピングであることを知り、驚いた。しきちも2、3度は利用したことがあるものの、日常的にはアパートの敷地内の八百屋で買い物している。

職場に出入りしているタクシーの運転手の手取りは月収2万〜4万円程度(2万ルピー前後)であるが、彼らも衣類を含む多くのものをオンラインで購入しており「ネットで買えば安い。この靴はたったの500ルピー (800円)だった」と豪語する。また、しきちが携帯のケースを買いにKBS近くの携帯アクセサリー街に行った際には「このモデルの在庫は置いてないんだ。オンラインで買った方がいいよ」と何軒ものショップで言われた。

久しぶりにラッセルマーケットに行った。ここには飲食店関係者も買い付けに来ることもあり、相変わらずにぎわってはいたものの、買いたかった白ネギは無く「今日はどこにもないよ」と言われた。未練がましく全ての八百屋ブースを回ったが、確かにどの店にも無かった。帰り道、ヤギがバイク置き場に乗り物よろしく繋がれているのを見て撮影。さすがにヤギには乗って帰れないだろうけど、サイズ感はピッタリだね。

途上国家庭訪問調査 https://www.jetro.go.jp/theme/bop/precedents/housesurvey.html
  
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2017年10月19日

バンガロール 空港から市内へ

【しきち】
バンガロールの国際空港は、2008年に現在のデバナハリに移転した。しきちが前回バンガロールに暮らしたのは2005年から2年間だったので、前の空港の末期を覚えている。照明が暗くて出口が小さくて、出迎えの人びとがひしめいている様子には恐怖感すら覚えたものだ。それでいて便数も旅客数も多く、まさにパンクが秒読みに見えた。

現在のケンペゴウダ国際空港は、市内中心部のMGロードエリアから45劼らい離れている。公共交通機関は冷房完備のエアポートシャトルバスしかなく、ルートは10くらいあってそこそこ混んではいるのだが、料金が高いことと、ルートによっては本数が少ないことが悩みだ。鉄道駅のあるKBSまでは210ルピー(340円)で、3人で乗ればタクシーとほぼ変わらない。残念なのが、このエアポートシャトルバスがバックパッカーにとってさえも唯一の方法だという点だ。

空港から町へ出るのに、一般の路線バスを使っても料金所の分岐点までしか行くことができず、残りの3キロほどを歩くのは現実的ではない。メトロは街中ごく一部のエリアしか走っておらず、空港へは全く近くない。

とはいえメトロの延伸計画では、空港までのルートも一応決定されている。開通予定時期は2023年とはされているが、少なくともしきちの周りではそれを鵜呑みにはしていない。ムンバイの新幹線も画期的だが、バンガロールの空港へメトロで行かれるようになったら物凄く便利だと思う。

メトロ情報サイト http://themetrorailguy.com/
エアポートシャトル公式 https://www.mybmtc.com/airportservices  
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2017年10月01日

酒類規制のその後

【しきち】
7月1日より施行されたバンガロール市内の「幹線道路500メートル以内での酒類販売規制」は、最高裁が市内(City Limit)においてはこの規制を対象としない、という解釈を発表したことで8月末に決着した。郊外の店は引き続き対象外となっているものの、市内中心部のしきちの行きつけレストラン等においては通常営業に戻った。

今回の酒騒動で、難解な酒の免許について色々と学習するに至った。

まず、酒類のライセンス規制は州ごとに定められる。ビハール、グジャラート等いくつかの州では全面禁酒である。

カルナタカ州では、酒の免許の更新日が6月30日だったらしい。7月1日からMGロードでの酒販売が見送られたのはこのため。免許取得や更新は高額で、数百万から数千万ルピー(更新の頻度は不明)らしいが、ワインだけのライセンスは数千ルピーと低額。これは、州がワインの消費を促しているためらしい。

市内での販売規制の免除が決定されてからも、レストランや酒屋では対応に追われた。これは、酒の免許を再度取得せねばならず、関係省庁が多忙で免許証の発行に時間がかかったため。仕入には免許証の提示が必須であるようだ。このため、9月に入ってからも「まだ準備が出来ていない」という飲食店が多かった。

店側の金銭的ダメージやストレスは甚大であろうが、それでも電話に対応するスタッフは寛大にキャンセルに応じ、こちらのぼやきに付き合ってくれさえした。不測の事態への許容度の違いが如実に表れた一見だったように思う。

飲食店で元通りにお酒が飲める体制になって、本当に良かった。(写真はイランのレストランで供されるノンアルコールビール。インドではノンアルビールは一般的ではない)  
Posted by shiki_chin at 17:11Comments(0)インド

2017年08月25日

200ルピー札

【しきち】
8月25日、200ルピー札が発行されることになったらしい。写真のようなオレンジ色のデザインが中央銀行より発表された。

今までは百ルピーの次は500ルピーだったので、200は新設となる。周りを見回すと「ふぅん」という反応だ。いきなり旧札が無効になったあの日から早くも9ヶ月がたち、ブラックマネー排除には大きな効果がなかったようだというのが通説である。今や2千ルピー札も500ルピー札も潤沢に流通してはいるものの、2千ルピー札は少額の買い物には出しづらく、やはり千ルピー札があった方が便利だよね、という声が大きい。しかも、しきちは確かにネットのニュースサイトで「次は千ルピーの新札が出る」という記事を読んだのだが、どうやら幻だったか・・・と思っていた矢先の寝耳に水の200ルピー新札。

しきちが現金を使う主な場所は、バス・八百屋・飲み会の精算の3つなのだが、飲み会では2千ルピー札はかなり重宝する。お酒を飲めるちょっといいレストランでは、たいてい支払いは一人2千ルピー程度になるので、集金も支払いも、枚数が少なくて容易なのだ。時々釣銭不足になるが、昨年の現金不足で懲りたこともあり、グループの中には必ず100ルピー札を常に多めに財布に入れている人がいるので、両替して事なきを得る。

八百屋では10・20・50ルピーを多用する。そしてバスでは10ルピー札と小銭だ。ここで困っている点が一つ。10ルピーは札と硬貨の両方が現存しているのだが、この10ルピーコインが全く人気が無いのだ。ある時バスに乗って100ルピーを払うと、80ルピーの釣りが全部10ルピーコインで返ってきた。重いけど仕方ないな、と深く考えずに受け取ったものの、コピー屋でも私営バスでもコイン受け取り拒否に合い難儀した。これ以来、お釣りでの10ルピーはなるべく受け取らないように気を付けている。

果たして200ルピーはどう落ち着くのか?人気者にも厄介者にもならず地味な存在を維持するのでは、と想像している。  
Posted by shiki_chin at 02:24Comments(2)インド

2017年08月22日

ガネシャ祭

【しきち】
今週の金曜、8月25日はガネーシャ・チヤトゥルティと呼ばれる祭日だ。西・北インドでは公共の場で大きなガネーシャを祀ったりするようだが、カルナタカ州では家族ごとに祝う。

この祭の面白い点は、土で出来たガネーシャ像を水に流し、厄除けを祈願すること。数日前から街角では大小のガネーシャ像を販売しており、その様子はまるで年末になると松飾りや門松を売るかのごとく、または米国ニューヨークの路上にモミの木販売が出現するかのごとく。さらに、2017年においては9月2日のムスリム犠牲祭(イード・アルアダ又はバクリド)も迫っており、ムスリムの羊売りとヒンドゥのガネーシャ売りで賑やかなこと。

同僚ギリシュ君は信心深いヒンドゥ教徒。「今週末は三連休だね!どこかへ出かけるの?」と聞くと、何を言っているのかという顔をして「ああ、ガネーシャ祭だね。勿論、自宅で祝うよ」と言う。従来はガネーシャ像を湖や池に流すことで祝っていたこの祭だが、ここ数年、バンガロール市内では水質汚染や周囲の交通混雑が深刻さを増したことで「無着色の天然素材のガネーシャのみを、政府が定める人口池に限って納めることができる」こととなった。ギリシュ家は人口池には行かないという。身を清め、祈りを捧げた後でガネーシャ像は「たらいに水を張った中に浸ける」のだそうだ。何とも合理的!

ガネーシャといえば像の頭を持つ神様なのだが、手には団子を持ち脇にはネズミが控えているのが定番。面白いのが片方の牙が折れていること。しきち、ギフトとして30cmほどの高さの木彫りガネーシャを購入したことがあるのだが、搬送中にゴロリと取り落としてしまい、慌てて包み紙を開けてみたところ、牙が根元から折れた様子が目に入ってパニックになったことがある。牙は折れているものだよ、と教わって胸をなで下ろしたのだった。

(写真はAmazon Indiaのガネーシャ像販売サイトより。)  
Posted by shiki_chin at 01:31Comments(0)インド