2009年07月07日

市町村勢要覧をよむ

百科事典を読むのが好きな子ども…では決してなかったM-2木野です。元来、集中力は持続しないタイプなので、調べ物の延長で、本題からしばしば「脱線」します。このところ、私の手元にある平成19年度「北海道市町村勢要覧」がちょっとお気に入りです。

パラパラ見ていて、どこに着目しているかというと、まず人口、財政−普通会計−という欄の「財政力指数」です。数値の目安とするのは、今生活している札幌(0.666)であったり、サービス業や工業、農業がさかんな千歳や苫小牧、帯広など。そこから、私が今まで訪ねた離島や半島部など、いわゆる条件不利地域や、一度破たんした夕張などの数字とを見て、どのくらい財政がひっ迫しているのかを、妄想しています。しかし「小さな町や村だから貧乏」ではなく「泊村の財政力指数 1.562」なんて数字もあって、札幌はおろか全道でぶっちぎりです。東京の港区よりも高いようです。もちろん「北海道電力 泊原子力発電所」の稼働による税収です。財政は、この指標以外にも何個もの指標を総合して、評価するのですが、そこまでの力量は私には不足しています。

あと、町名の由来についても興味深いのです。ほとんどが「アイヌ語の転訛したもの」であったりして、実に北海道ならではの名づけです。入植時に本州から来た人の「出身地」からついたもの(例:北広島市)、あるいは町村合併のケースでは「こんな地域にしたい」という住民の期待を込めたという名づけの由来が見られます。いずれにせよ、ほぼ9割がアイヌ語由来だと思います。…! 見逃してました。「鶴がいるから鶴居村」といったケースもあります。そして沖縄では「ソン」と呼ぶことが多い「村」ですが、北海道ではナニナニ「むら」で、町はほとんど「ちょう」と読み、唯一「まち」と読むのが「森町」(人口19,149)です。

ほかには、突出した産業の有無とか、公民館や図書館数の数を見ます。「図書館を持っていない町村」が意外と多くて驚きます。高速インターネットの普及でも、都市部と比べて地理的なハンデがある上に、リアルの本に触れる機会が少ないことに、本好きな住民はさぞ不便なことでしょう。

そして、観光を研究する身として、また買物好きの視点では、観光情報の欄の「特産品」と「一言PR」です。一言PR の欄は小さいのですが、そのスペースをいっぱいに使って宣伝しているまちと、「北海道の湘南(伊達市)」みたく、数文字でシンプルなところ、あるいは PR 文が「空白(北見市・遠軽町ほか)」など、個性が見られます。おそらく毎年、定例の調査に回答するのであろう現場担当職員の個性が出ていて、面白いです。

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