2010年09月

2010年09月29日

東日本にある中堅海苔メーカーの社長から電話あり。

話好きの社長でいつも長電話になります。10月、11月納品予定の注文をいただいた後、しばし業界の動向について情報交換しました。

海苔産業は最盛期に3600億円の市場規模があったが今は2000億円にも満たない状況のようです。昔は海苔といえばギフト。それから小売店で販売される味付のりや焼のり等の家庭内商品がよく売れた時代がありました。

ところが現在の海苔産業の需要はいちばん利益のとれたお中元お歳暮等のギフト商品が大きく落ち込み全体の10%にも満たない状況です。
スーパー等で購入する家庭内用の海苔も25%程度に落ち込んでいます。
海苔産業の中心はコンビニやスーパーで販売しているおむすびのりや回転寿司等の外食産業で使われる業務用の海苔が65%と圧党的なシェアとなっています。

業界全体のパイが縮小しているにも関わらず、業務用だけが突出した状況になってしまいました。

残念ながら業務用を扱う海苔屋は儲けさせてくれません。
過当競争になり、売り手が値をつけるのでなく買い手が値をつけるような関係に陥っています。
買い手の「要求が呑めないなら、他社に切り替えます」という世界ですから、海苔屋は下請け業者的な商いしかできていないと思います。

商売の誇りである自社ブランドの海苔が売れなくなったことで、業界は長い低迷期になってしまいました。
業務用は最終消費者の喜びが返ってこない世界です。
コンビニで購入したおむすびがどんなに美味しくとも、それに巻かれた海苔メーカーのことなど誰も知りません。
商品を販売しても最終消費者に感謝されることはありません。

自社ブランドの海苔を売っていくことが業界の活性化に繋がるものと思います。
海苔屋の威信をかけて誇りある商品を作っていきたいものです。



shikokunori at 22:54コメント(0)トラックバック(0)黒のりマネジメント 

2010年09月27日

秋雨前線の影響で、しばらくは雨の降る日が増えてきそうです。
今日は久しぶりに秋雨を感じる一日でした。

台風も上陸することなくここまできていますが、晩秋から始まる海苔の生産期までには雨も必要です。
漁場で海苔が元気に育ち良い海苔がとれるようになるには、海の栄養塩と水温が
重要です。
漁場の水温が23℃位になるとノリ網の張り込みが始まります。
この間まで30℃近い水温でしたが、順調なら10月半ば過ぎからの張り込みとなります。
台風や秋の長雨の影響を受けやすい季節ですから、生産者の人達もいちばん神経を使う時期のようです。
夏から秋の気象条件次第で、その年の海苔の品質を占うこともできます。

「今年の夏は台風が上陸したから良い海苔がたくさんとれる」
などと言われるのも、台風の影響で山から流れる大量の水が川と海の大掃除をしてくれることで海苔の生産にプラスの効果があるのです。

ただし、台風も季節はずれの晩秋に上陸するようでは大きなマイナスです。
海苔網を漁場に張り込んだ後になって大量の水が流れ込んでくれば、海の塩分濃度が低くなって品質に影響したり、網が流されたりして大きな被害を受けることになります。

海苔を「博打グサ」と言った時代もありますが、近年では儲かることは少なく、リスクばかりが高くなったと嘆く生産者が多いようです。

早いもので後2ヶ月もすれば生産期のスタートです。
商売人の目の色が変わってくる季節まで、これから良い雨を期待する所です。



shikokunori at 21:44コメント(0)トラックバック(0) 

2010年09月25日

彼岸を過ぎて、朝夕は過ごしやすくなってきました。
秋の猛暑もそろそろ終わってもらわないといけません。

昨日は西条の秋の宴、今年2度目のいもたき会に参加しました。
わざわざ松山からいもたき会に参加した人に言わせれば、いもたきの味も格別ですが、西条で飲むビールは松山で飲むよりもうまいとのこと。

西条にはアサヒビール四国工場があります。
ビール工場が進出するまではサッポロビールを好んで飲んでいたのですが、できたてのビールが飲めるようになってからすっかりアサヒ党になってしまいました。

西条の水を使った鮮度の良いビールを飲み始めると、おいしくないビールには特に敏感になってしまいます。
たまには発泡酒や第3のビールを飲むことはあります。
麦芽の使用料を抑えることで、酒税も安くなり経済的ではあります。
飲み疲れた翌日は、ビールよりもあっさりとした発泡酒が身体に合うという説もあります。

しかし、何といっても鮮度の良いビールにはかないません。
アサヒでなくてもビール工場のある町で飲むそのビールがいちばんおいしいに違いありません。もし、西条にアサヒでなくキリンビール工場があればキリン党になったはずです。

食欲の秋、料理を楽しむ為に欠かせないのが一杯の美味しいビールです。



shikokunori at 17:07コメント(0)トラックバック(0)グルメ 

2010年09月22日

海苔の産地とは無縁の海のない県がいくつかあります。

同業者の中にも、栃木県や長野県等およそ海苔とは無縁の地域で海苔屋の看板を背負って存在感を出している会社があります。
私どものような産地メーカーと違いまして、地理的条件をを比較してもプラスの要因は少ないにもかかわらず、業績を伸ばしている会社を知っています。

生産地だからといって、あぐらをかいておいしい商いができた時代はひと昔以上前に確かにあったと思います。
ものがない時代、海苔を仕入さえすれば確実に利益を出して売れた時代がありました。
したがって、老舗の海苔屋は海苔の入札権を持つことが特権であり、入札指定商社であることだけでも利益を生み出すことができたわけです。

時代は流れ、産地問屋といわれる老舗も海苔で適正な利益を出すことが厳しくなってきました。指定商社の既得権を追随する商社にも緩和していったことで、競争が激化してしてきました。
儲からないのなら海苔を扱っても仕方ない、と見切りをつけて海苔の入札権を手放す商社があります。
老舗は資産家が多いですから、不動産経営等の別のビジネスも選択肢としてあるわけです。

そんな中でも存在感を出しているのが、海のない地域の海苔屋さんです。
恵まれない条件下でも、熱意と工夫で業績を積み上げて行き、老舗の撤退を足がかりにその地盤を引き継いだり、新たな市場を開拓してきました。

今の時代は、資金力のある少数の大手を除けば、強い熱意と英知を持った商社しか生き残れない時代です。

資金力もない、英知もない、それでも逆風の中でもたくましく生き続けることができればいつかチャンスは訪れると信じます。
古い考え方かもしれませんが、質素倹約、ねばり強さと辛抱強さも存続する為の条件ではないかと思います。



shikokunori at 23:08コメント(0)トラックバック(0)マネジメント 

2010年09月16日

昨日は久しぶりに美味い寿司をご馳走になりました。

取引先の中に回転寿司店もありますが、回転寿司で食べるのが苦手です。
子どもたちにとっては昔からある寿司屋より、メニューが豊富でくるくる回るおもしろい回転寿司店に人気があります。
職人気質の気難しいおやじが握る寿司屋よりも、職人との会話に気を使うことなく好みの品を好きなだけ食べればよい回転寿司は多くのファミリーに支持されています。

既存の寿司屋にない斬新なメニューを開発していく経営努力は評価できます。
しかし、個人的な好みを申しますと回転寿司で食べることに抵抗を感じています。

第一に寿司店にいることが落ち着かない。ファミリーで来店しても、回る寿司に気がとられ、家族の会話が成立しにくい状況です。
特に父親の威厳を示す場として、これほど不向きな食卓はないのではないかと思います。

次に、均一化した価格に反映された寿司本来の美味しさの欠落です。
新鮮な寿司ネタ、シャリの美味さ、どの店もそれなりのレベルではありますが、食べることの感動を味わったことはありません。
極めて上手につくった寿司ではありますが、昔ながらの寿司職人が選んだネタとシャリで握った寿司とは違いがあります。

寿司をファミレス化し、多くの人達が気軽に食べれるレストランにしたことは評価できます。
しかし一方では、多くの昔ながらの職人が握る寿司店が廃業していき、その店でしか味わえない個性ある寿司屋がなくなっていくのが残念で仕方ありません。

これから子どもたちが大人になった時に、立ち寿司の味と雰囲気をわかってもらうことができるのか心配します。


shikokunori at 22:31コメント(0)トラックバック(0)黒のりグルメ 
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