2011年05月

2011年05月29日

熊本城
例年より10日ほど早く梅雨入りです。

27,28日は梅雨空の中、商談で熊本に入る。
空き時間を利用して、夏目漱石の内坪井旧居に足を運びました。

漱石は松山で1年間過ごした後、五高の英語教師として熊本にやってきました。
熊本在住の4年間で6回も転居した中で、一番長く住んでいたのがこの内坪井の家だそうです。

朝早かったお陰でまだ観光客は一人もいません。

座敷の掛け軸、「則天去私」が吸い込まれるように目にはいります。

「則天去私」は晩年の漱石が理想とした境地です。

天にのっとり私心を捨てること、我執を捨てて自然に身をゆだねること。

漱石の理想とする境地とはかけ離れた日々を過ごしていますが、
いつの日か、「則天去私」に近づきたいと思いました。


則天去私


shikokunori at 10:33コメント(0)トラックバック(0) 

2011年05月18日

本日は焼のり加工作業に入る。

人気の味付のりと違って、焼のりの他社との差別化は難しい問題です。
原材料の乾のりの素材そのものが、焼のりの品質の評価を大きく左右します。

「遠赤外線で丁寧に焼き上げました」というようなPRだけでは他社との差別化はできません。
焼のりを入れる容器やデザインを工夫したりして付加価値を付けることもできますが、
これも決定的な差別化とは言えないでしょう。

作業能率や生産性は、最新の設備を備えた大手メーカーにはとてもかないません。
おそらく100枚の海苔を焼き加工するコストは、少なくとも大手の2倍以上はかかっているはずです。

したがって、零細企業が安売り競争に参戦しても勝ち目のない戦となります。
商いのフィールドを誤ってしまうと、目先の利益はあっても長続きすることはないでしょう。


取引先に、手間隙かけてこつこつと手焼き煎餅を焼く小さな煎餅屋さんがあります。
ご主人が焼く煎餅は、大量生産される煎餅にない味わいがあります。
消費者には見えない部分ですが、見えない作業を知ると何となく美味しく感じたりするものです。

最終商品に物語を作ること、
同じ原材料の海苔でも、いつ、どこで、どうやってこの商品を作り上げたか、
そんな物語を創り上げることで差異性を見出すことが必要と感じます。



shikokunori at 21:21コメント(0)トラックバック(0)黒のり 

2011年05月17日

冬に仕入れた乾のりの味付加工作業に入る。

東日本では焼のりが中心ですが、西日本は味付のりが人気です。
味付のりはそれぞれのメーカーが独自のタレで味付をしますから、それぞれの仕上がり品は違いがあります。
同じタレでも原材料の一番を占める乾のりの品質によって、味付のりの美味しさは大きく変わってきます。

瀬戸内海の海苔屋はタレに煮干を使っている所が多いのですが、東に行くと煮干は使わないでカツオだしをベースにしている所が多いようです。

また甘い辛いも好みの問題ですが、地域によって甘口を好むところ、辛いのが好まれる所があるようです。
その地域で受け入れられる味覚が、必ずしも他の地域で受け入れられるとは限りません。

子どもの頃に美味しいと感じた味も、年齢によって好みは変わってきます。
子どもは味付のりを好むが、高齢者になると焼のりを好む人が多いようです。

このようなことを考えると、全ての人に美味しいと評価されることはありえないことです。
自分が食べて美味しいと感じるものを提供することを基本にするしかないように思います。

自分が冬に仕入れた乾のりを1年かけて少しずつ味付加工していくのですが、その時は気づかなくとも後になって気づかされることが多々あります。

安く買えて儲けものと思ったものが、不良在庫になったりするケースもあります。
毎年のことですが小さな失敗を繰り返しているように思います。

贔屓にしていただけるお客様の味覚は、そんな裏事情など関係ありません。
要するに結果が全てなのです。

いつどこで食べても美味しいと感じていただける商品を提供することは至難の業です。




shikokunori at 21:36コメント(0)トラックバック(0)黒のり 

2011年05月11日

台風1号の影響で、昨日からまるで梅雨入りしたかのような蒸し暑さになりました。

海苔の栄養塩を回復させる雨の効用も、生産終了間際になっては焼け石に水というところです。
西条地区の青のり生産者も半分くらいは網上げをしたようで、11月から始まった海苔の仕入れシーズンも終了が近づきました。

今期は厳しい情勢の中でも、それなりに健闘した結果がでるのではと期待していました。
ところが、仕入シーズン最後になって、思わぬ苦戦を強いられています。
大幅な減産と相場の高騰により、注文を受けていながら供給できないという状況に陥ってしまいました。

供給できない原因が自社にあるのなら大いに反省すべきです。
しかし今回の場合は外部的要因が強く、打つ手がほとんどない状況でした。

自分の力でコントロールできないことをあれこれ考えても仕方がないと割り切っています。

良いことばかりは続かないが悪いことばかりも続かないと思うしかありません。

人生も商いも同じです。

良い時には驕ることなく謙虚に、
また、悪い時には悲観せず未来を信じて行動することです。

shikokunori at 20:39コメント(0)トラックバック(0)マネジメント 

2011年05月05日

生肉のユッケが原因で食中毒の為に4人が死亡するというニュース。

食の安心安全ということを考えれば、280円のユッケは安すぎますよね。
一過性ではなく、永続性を求めたビジネスであれば、安いということに整合性がなければ続けることはできません。
安さにはそれなりの理由があります。
品質、価格、サービスといった複合的な競争の中で、かなり無理をした競争に参戦した為に陥った事故と言えます。
食中毒事件の焼肉チェーン店も、地方ではある程度認められる規模に「成長」はしたものの、大きな落とし穴があったということです。

安さを武器にできるのは、それなりの企業規模がないと参戦できません。
零細店が存続する為に必要なことは、安さではなく第一に品質です。
他にはないという差異性こそが、小規模事業体の存在価値といえます。

そんなことが分かるようになってくると、いつなくなるか分からないような小さな店を贔屓にするようになってきます。
マニュアルがしっかりしたチェーン店にはない人間味を感じさせてくれる小粋な店を応援したくなります。


ゴールデンウィークも終了です。
明日からまた、贔屓になってもらえるような商品を提供できるよう努めたいと思います。


shikokunori at 21:14コメント(0)トラックバック(0)マネジメント 
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