安保関連法の廃止を求める島根大学人の会

安保関連法の廃止を求める島根大学の現役・OB教員、職員、学生有志による会です。 同法の廃止に向けた企画や意見交換を行っています。関係者でML等、会への参加希望の方は(sekik(at)soc.shimane-u.ac.jp)までご一報ください。

 

私たち島根大学教職員有志は、戦争につながる関係機関との共同研究、軍事・戦争に資する研究への参加・協力を一切拒みます。そして、島根大学はこうした姿勢を明確に表明すべきだと考えます。

 

かつて多くの科学者が軍事に関与した歴史をもつ国、そして唯一の被爆国である日本の科学者は、科学の軍事利用の非人道性に対して最も鋭敏でなくてはならないはずです。劇作家ブレヒトは『ガリレイの生涯』のなかで、ガリレイに「科学の唯一の目的は、人間の生存条件の辛さを軽くすることにある」と語らせています。私たちはこの科学の目的にそって日々の研究に取り組みたい、また、そうした研究のために支援・協力したいと考えています。戦争はこうした科学の目的とは相容れないものであり、私たちは、軍事へのわずかな荷担をも峻拒します。

 

日本学術会議でも、1950年と1967年には軍事目的のための研究を行わないという決議を行っています。ところが現在、防衛省の「安全保障技術研究推進制度」が開始されるなど、政府による軍事目的の研究推進の動きを受けて、「安全保障と学術に関する検討委員会」を設置し、この決議見直しを含めて議論がされています。これまでの決議を守り、従来どおり、戦争につながる一切の共同研究や資金提供を拒否するという結論を維持するためにも、私たちは声をあげるとともに、島根大学としても態度表明すべきであると考えます。

 

またこうした軍事・戦争に資する研究資金の提供を前に、背に腹は代えられぬと多くの研究者が申請について逡巡している背景には、経常的研究経費の削減のもとで資金確保をめぐる熾烈な競争を強いられていることがあります。「人間の生存条件の辛さを軽くする」という科学本来の目的にそって私たちが日々の研究に取り組むため、基盤的・経常的研究経費の大幅な回復・増加を強く求めます。

 

私たちは以下について強く主張するとともに、島根大学にも同じ立場に立って欲しいと願っています。


1.私たちは、戦争につながる関係機関との共同研究、軍事・戦争に資する研究への協力・参加を一切拒みます。島根大学は日本学術会議の結論に先んじて、軍学共同へ与しないという姿勢を明確化し、「安全保障技術研究推進制度」への応募は行わないと明言すべきです。

 

2.私たちは基盤的・経常的研究費を大幅に回復・増加させることを求めます。島根大学は、運営費交付金大幅増額に向けて各関連機関への働きかけを強めるべきです。



---------------

御賛同いただける方は、氏名公開の可否を添えて、法文・関までご連絡ください。

(sekik@soc.)


賛同人一覧



松江生協病院での「2000万署名への取り組みキックオフ集会」に、
SEALDsKANSAIのメンバーが3名、参加してくださいます。
12月の松江での集会にいらした寺田ともかさんも!

職員向けの署名活動のキックオフ企画です。
もしどうしても参加したい、という方は、
松江保健生協労組 池場さん <rouso@m-seikyorouso.jp>
まで事前にお問い合わせください。

キックオフ集会ビラ


「安保関連法(戦争法)の廃止を求めるしまね総がかり行動実行委員会」の立ち上げと島根県内における全国統一署名への取り組みについて

 

安保関連法(戦争法)に反対・懸念する県民の皆様へ

 

2015919日、多くの反対や懸念の声を押さえ込む形で、安保関連法(戦争法)が強行・成立させられました。

私たち、「安保関連法の廃止を求める島根大学人の会」、「フォーラム『平和・人権・環境』しまね」、「なくそう!戦争法 壊すな!憲法9条 島根県民運動実行委員会」の3者は、この法成立に反対し、その後も法廃止を求めて集会などにともに取り組んできました。こうした動きに対して、思想・信条、政治的立場を越えて、多くの団体・個人の方々から賛同をいただきました。

安保関連法(戦争法)廃止を求めてここまで広い共同が実現したことは、かつてないことであり、この共同をさらに大きく広げ、その力によって安保関連法(戦争法)を廃止に追い込むためのネットワーク組織、「安保関連法(戦争法)の廃止を求めるしまね総がかり行動実行委員会(しまね総がかり実行委員会)」を立ち上げることとしました。

しまね総がかり実行委員会は、早急に、全国統一署名に取り組み、2000万筆実現のため尽力します。この統一署名は、(1)安保関連法(戦争法)の廃止、(2)立憲主義の堅持と憲法9条を守りいかすこと、の2点を請願するものです。

これまで、私たちの活動に、賛同・協力いただいた団体・個人の方々はもちろん、安保関連法(戦争法)に反対し懸念するすべての皆様のご賛同・ご協力を得て、ともに署名活動に取り組んでいただくようお願い申し上げます。

 

 つきましては、下記の要領で総がかり行動実行委員会の立ち上げ集会を開催したいと考えます。多数の皆さまのご参加をお待ち申し上げております。

 

 

日時:2016116日(土)13301500

場所:ホテル宍道湖 2F 高砂

 

「安保関連法の廃止を求める島根大学人の会」、「フォーラム『平和・人権・環境』しまね」、「なくそう!戦争法 壊すな!憲法9条 島根県民運動実行委員会」

12月13日集会は600人の参加で成功させることができました。
ご参加・ご協力ありがとうございました。

以下、12月13日集会での、大学人の会事務局の関による「行動提起とまとめ発言」です。
さっそく「しまね総がかり実行委員会」を立ち上げ、2000万全国統一署名に取り組みます。
年明け早々に記者会見と「総がかり」の立ち上げ集会を予定しています。


-------------------------------
 本日は多くの方々に集会に参加いただきましてありがとうございます。ここを出発点に一緒に頑張っていくことを確認し、島根大学人の会事務局から、今後、安保関連法の廃止に向けて具体的に、私たちがどう取り組むのかについて、行動提起とまとめの発言をさせていただきます。

 

 まず、本日の配布物の中にもございますが、2000万署名に早急に取り組み、達成させましょう。2000万という数字は、自民党の比例得票1800万を上回る数字です。なんとしても成功させることが重要です。

こうした大規模な署名活動を進めるにあたっては、何よりも、運動の共同を広げ、強力な取り組み可能な組織が必要となります。これまで平和問題に取り組んできた運動体の共同、今日の基調講演であったように、全国的には「総がかり」方式が実現しています。この島根でも平和フォーラムさんと県民運動実行委員会さんの共同が実現し、本集会についても、まさに縁の下の力持ちとして両団体に全面的にバックアップいただきました。こうした共同を基礎にさらに恒常的な組織として、急いで立ち上げるという提起をしたいと思います。本集会、また95日の集会で賛同いただいた、労働組合や宗教者をはじめ、個人も含めた共同を、恒常的なネットワークとし、安保法廃止を求めていく「総がかり方式」の組織の立ち上げを、県内で早急に実現したいと思います。

 

また本日、寺田さんにお話いただきましたが、全国的にはシールズが注目されていますが、ここ島根では、若手・学生の立ち上がりがまだまだこれからです。本日、このあと18時からこの建物の4階 研修室1にて、寺田さんを囲んでの交流会が予定されています。この会場にいる若者・学生は、友達を誘ってこの後の18時からの企画、この建物の4階の研修室1での企画にも参加し、今後一緒にこの問題に取り組んでいって欲しいと思います。

さらに本日の大田原さんのお話にもあったように違憲訴訟をはじめとした司法・法曹の取り組み、奮起にも期待したいと思います。

 

そして何よりも、安保法廃止のためには、政治の場で争点化することが重要になってきます。来る国政選挙の争点として安保法があること、有権者全体がこの争点を忘れないための行動が求められます。島根大学人の会は市民向け連続講座を実施しながら、この点を追求します。

 

安保法廃止の実現には、政治勢力の共同が欠かせません。与党、保守勢力にも本当に今のような状態でいいのか、立憲主義の回復と政党人としての奮起を促したい、今日メッセージをいただいた庄原市の状況と同様、県内でも大田市で廃止の意見書が採択されるといった保守層との共同の動きがあります。そしてなにより、野党の共闘によって安倍政権を追い詰めていくことが重要です。この集会にも、民主党、共産党、社民党の野党三党が賛同し、集会にも参加しています。一致協力して国会内で奮闘するとともに、国政選挙の勝利に向けて、安保法廃止を明確に打ち出す形での共闘・共同を着実に発展させて欲しいと思います。

 

以上、総がかりの組織の立ち上げと署名の取り組み、学生たちの活動への期待、司法闘争、国政選挙を展望しつつ保守との共同と野党共闘の後押しという4点にわたって今後の取り組みについて提起させていただき、まとめとします。ともに頑張りましょう。

安保関連法と平和/戦争を考える学生企画 第1弾

 

雲形吹き出し: 戦争
と
平和
について
一緒に
議論しましょう!
私たちは、安保関連法も含む世の中のことを、島大の先生方と連携を取りながら考えていきたいと思い、この企画をすることにしました。私たちの生活と切っても切れない政治などを、誰でも、気兼ねなく、話し合える場になったらいいなとも思っています。安保関連法について反対・賛成問いません。一緒に考えませんか?

講師:長谷川一年 先生(法文学部)

テーマ:「フランスのテロとその対応」

(その後、フリーディスカッション)

12月7日(月) 18:00~

場所:島根大学法文学部セミナー室(136)

主催:安保関連法に反対する島根大学人の会 [学生部会] 山本

anpo.shimane@gmail.com

安保法廃止へ!新たな共同を!!

 1213しまね集会

 

1213日(日) 集会開始1300~ 

デモ出発1540~ 

 

場所:松江駅前 テルサホール

 

第一部:基調講演 渡辺治(一橋大学名誉教授)(13001440

「戦争法(安全保障関連法)廃止への展望:私たちの反対運動は何を切り開いたか」


第二部:県外諸団体からの連帯と応援メッセージ(14501530


1.寺田ともか(SEALDs KANSAI[自由と民主主義のための学生緊急行動]、関西学院大学4年)

2.福山権二(『ストップ・ザ・安保法制』庄原市民の会事務局長・庄原市議会副議長)

3.大田原俊輔(鳥取県弁護士会元会長・同 憲法委員会委員長)

――――――――

 入場無料、どなたでも参加できます

託児サービスあり(要事前連絡)

 

主催:安保関連法の廃止を求める島根大学人の会

   安保関連法に反対する島根県立大学有志の会

 

---------------


 

安保法廃止へ!新たな共同を!!1213集会の開催のお知らせと賛同のお願い

 

安保関連法に反対する全ての皆様方へ

 

919日に多くの反対や懸念の声にかかわらず、安保関連法が強行・成立しました。これまで反対してきた多くの人々と同じように、私たちは決して落胆していません。私たち島根大学人の会と県立大学有志の会は、これまでと同様に、今後もこの法律に対して反対の意思を表明し続けます。

安保関連法成立によって一体何がどう変わったのか、この流れを食い止めるために私たちに何が求められるのか、ともに学び、意思を表明する機会として、この度、「安保法廃止へ!新たな共同を!!1213しまね集会」を企画しました。政治や思想・信条を超えて多くの方々にご参加いただき、今後の共同を広げる場になればと考えています。

立憲主義や民主主義を再びこの手に取り戻すためにも、私たち自身がその担い手として、主権者として行動することが求められています。さらに、30年後、「日本は100年間、戦争しなかった」と胸を張るためにも、いま、ともに行動しましょう。

 

 

集会開催に際しての費用捻出のため、賛同金のご協力をお願いいたします。

個人賛同:1口1,000円(一口から)

団体賛同:1口3,000円(一口から)

 

振込先:郵便振替口座 01320-8-104242

(名義)渋谷 聡(シブタニ アキラ):大学人の会会計担当

 

 

賛同についての集約・連絡先:(島根大学人の会事務局):関 耕平

メール:anpohaian.shimane@gmail.com

TELFAX 0852-32-6161携帯:08042660087

 6908504 松江市西川津町1060 島根大学 法文学部法経学科  

 

   

安保関連法の廃止へ向けた1018キックオフ島根県民集会

 演題:安保戦争法廃止のたたかいと
        日本の民主主義の行方

 講師: 上田 勝美  氏(龍谷大学 名誉教授)
    憲法研究所代表委員、京都憲法会議代表幹事、9条の会京都世話人
   最近の関連共著書:『憲法「改正」の論点』(法律文化 社、2014年)

 日時:
1018日(日)10001200 
場所: 島根県民会館 3階 大会議室

 
主催:安保関連法の廃止を求める島根大学人の会
  戦争させない!島根委員会、フォーラム「平和・人権・環境」しまね
  なくそう!戦争法 こわすな!憲法9条 島根県民運動実行委員会

---------------------
 2015年9月19日未明、安保関連法が参院で強行採決され、成立しました。しかしそこには、まともな議論はもちろん議事録すらも残されておらず、将来に禍根を残すものです。いま、この日本の民主主義の根幹が揺らいでいます。これを取り戻すのは私たち自身です。

 廃案を求めてきた私たちは、決して落胆はしていません。憲法違反のこの法律に対する違憲訴訟を始めとして、すでに多くの国民的な動きが巻き起こっています。
 
 私たちは、この法律の廃止を求め続けます。10月18日は県民会館に集まり、改めて安保関連法について学び、島根県での、この法律廃止に向けた今後の取り組みのスタートを、ともに切りましょう。
-------------

以下、ポスター・チラシのファイルです。
宣伝にご協力・ご活用ください!!
 ・ ・ ・

18-ポスター用(改)



9月20日テルサ前の集会にて、N.Tさんの発言をご紹介します。

---------------------------

 私は、今から200~300年前の江戸時代の言葉で書かれた文章と向きあい、その言葉の本当 に意味する内容を解明したいと思い、取り組んでいます。
 一昨日(9月18日)この場所で、我々大学人の会のリーダーである関先生が、今回の政府与党の行為が国民一人一人の感受性にまで踏み込もうとするものだと指摘されましたが、その通りだと思います。

 私たちがこの悪法を受け入れられない感受性とは、つまり、一人一人の人間を大切にしたい、自由に物事を知り、考え、発言したい、家族や友人はもとよりどの人とも平穏に暮らしたいと いうことでしょう。
 これって、人間として当たり前のことではないでしょうか。しかし政府与党の人々は、そんなものは、国を守るためには制限されるのだよ、と考えています。彼らは私たちの当たり前の感 受性をどうやって壊そうとしているのか、それは言葉によってです。

 法が成立して感想はと訊かれて首相は言いました。
「子どもたちのために、そして未来の子どもたちのために、大変良かった」
  →う~ん、子どもたち、未来か、なるほど。
「国民の皆さんの命と幸福を守るために」→ああ、私たちのために、なのか。
「存立危機」、「抑止力」→やっぱりそうなのかなあ。

 こういった言葉を次々に私たちに浴びせて、当たり前の感受性を麻痺させようとする。

 しかし私たちは今回の運動の中で、一つの大切なことを学び取った。それは、彼らの繰り出す言葉を鵜呑みにせず、徹底的に分析し、ラッピングされた中身を明らかにするという態度です。

 そしてその時、私たちには力強い味方がいます。弁護士をはじめ法律の専門家、大学には憲法学者も歴史学者もいます。また全国規模では、様々な分野の学者、芸術家芸能人、作家、医療関係者、それぞれ自分の専門の立場から問題を読み解いています。

 私は県立大の岡本先生のお話で紹介された学説を聞いて、集団的自衛権とは大国が自分の利益を守るために国連にねじ込んだものだと知りました。この事実を知れば、彼らが言う「集団的自衛権を持つのは普通の国になること」というのが嘘だと見抜けます。

 またノーベル賞受賞者の益川敏英さんは、科学者の立場から、科学の成果を権力者がどのようにして勝手に軍事転用するかについて、実例に即して述べられています。


 私は、文学研究の立場から、言葉の表面ではなく、そのラッピングの中にあるものをきちんと見ましょうということを呼びかけます。
 その時の拠り所は、御用学者ではなく、本物の専門家が提供してくれる正しい知識だと思います。

 結局法は成立したのだから、私たちのしてきたことは徒労だったとは、決してならない。なぜなら、彼らはまだまだこのあと、更なる悪法を準備しているでしょうが、それがそう簡単には出しにくくなったと思います。そして何より、国民を言葉の力で操ろうとする、彼らの手法に気付き、疑問を抱く人が多くなって来つつあると思います。

 一人一人の心の中にある当たり前の感受性と、客観的な正しい知識とが結び合った時、そこにリアリズムが生まれる、つまり「本当にその通りだ」と、腑に落ちるのです。

 本当に腑に落ちたことは、自分の言葉でしっかり人に語ることができます。こうして、周囲の人たちへ、徐々に、しかし確実に輪を広げていこうではありませんか。

------------------------------------------

9月12日の平和フォーラムさん主催の集会での
大学人の会からの連帯の挨拶で、事務局の関耕平が話しました。

----------------------------------------
 安保法案の廃案を求める島根大学人の会を代表して、挨拶申し上げます。
 
 私たちは7月9日に220名以上の教員たちが賛同して、廃案を求めるアピールを発表しました、松江キャンパスの教員の半数近くが賛同しています。今や廃案を求めるアピールの取り組みは全国で100大学以上に広がっています。
 
 ここ数ヶ月、緊急集会やプラバホールでの集会開催など、本当に大変で、とっても辛かった。社会運動というのは、こんなにも大変なことなのか、決して片手間ではできないことを実感しました。今日この集会を主催している平和フォーラムをはじめとしたみなさんは、恒常的に平和運動に取り組んでいらっしゃる。この大変さとすごさを改めて実感した二ヶ月でした。まずは本集会の主催者の皆さんへ心から敬意を表し、御礼申し上げます。

 さて、これまで大学の教員が、こうした形で特定の政治課題とみなされることに対して意見表明するということはかつてないことです。そしてアピールに賛同してくれる先生方の顔ぶれをみても、労働組合に入っていない方も含め、私からすれば意外な人たちがたくさん賛同してくれました。それくらい、大学にいるものとしての今回の事態に対する危機感は深い、全国でも1万2千人以上の学者が反対しています。


 なぜ私たち大学教員は、この法案に反対するのか、学徒出陣に協力したの苦い記憶など、根拠はたくさんありますが、その一つに、国際共同研究や学生教育を通じた国際交流をになってきた大学の役割から見て、許せないという思いがあります。

 私はこの10日から16日まで、中国から教員2名と学生4名を受け入れ、一緒に島根県内を調査する、国際交流事業を行っています。明日からは、日本の学生20名と一緒に隠岐の海士町へ2泊3日の調査に行ってきます。毎年こうした国際交流によって行き来しているのですが、参加した学生は、例外なく、大きく認識が変わったといいます。
 反日感情といった懸念から、親が中国へ研修に行くことを心配するという学生も多い、でも実際に学生たちが一晩二晩、飲み明かし交流する中で、こうした中国に対するステレオタイプの認識は吹っ飛んでしまう。彼らの優しさや優秀さ、いい意味での価値観の違いに刺激を受け、感動して、認識が変わるのです。

 いま、安倍政権は中国はじめとした近隣諸国の一部の動きを固定的に捉えて、これを安保法案成立の根拠にしようとしている。この前提となっているステレオタイプの中国に対する感情や認識について、学生たちは交流を通じて、崩すことができているのです。
 明日からの海士町の調査では、中国と日本の学生が二泊三日、ともに過ごす、このなかで、確実に日中双方の学生たちの認識も大きく変わり、安保法案が寄って立つ認識の誤りを、学生たちが気づくことになるでしょう。
 固定的で誤った観念に基づいて、学生たちが国際交流を実践する中で短時間で改めることができる誤った観念に基づいて日本の将来を左右するこの法案が通ろうとしている、このことは大学人としては看過できないのです。

 学術や教育に関する国際機関、ユネスコは憲章の中で、「戦争は人の心の中で生まれる」のだから「心の中に平和の砦」を築かなければならない、と言っています。
 私たち大学教員は、国際交流を通じてこうした心の砦を築いてきた自負がある。だからこそこの法案は許すことができないのです。
 
 9月5日にプラバホールにて、私たち島根大学人の会と県立大学有志の会が主催し、平和フォーラムさんも全面的に協力頂き、廃案を求める750人の集会が開催されました。
 750人集会の翌日、私は新宿の歩行者天国での学者の会とシールズの共同で行った集会に顔を出しました。この問題で国会前抗議行動の中心になって活躍している学生組織シールズのリーダーの奥田さんは島根県の高校出身です。
 
 彼は集会の締めくくりにこんな発言をしました、
 「俺すげー感動したのは、こないだ対談で、ある原稿に、鳥取で100人近い人が集まったって、俺、島根の高校に行ってたから、鳥取で100人やべーと思ったんすよ。そしたらこないだの島根のデモの数750人!ちょーやばいっすよ、俺、島根で750人、いっぺんに見たことない」「そう、この社会は一歩一歩、変わってるんですよ!」
 彼はこういって新宿での集会を締めくくっていました。
 
 シールズといった若者の行動、国会を取り巻く12万人といった全国の取り組みに励まされながらささやかながらやっていると思ってきた。これに励まされながら、いままで必死になって島根でも抗議の声を上げてきた、そして今日もこうして声を上げている。
 でも、この奥田さんの発言は、今日のこの集会や行動も含めて、私たちの取り組みは全国の声とつながっている、そして私たちの行動が、全国や東京で頑張っている人たちを励ますことでもあるんだと認識を新たにし、感動したのです。
 
 奥田さん言うように、今のこのうねりは、日本社会を良い方向に変えていく力を持っている。このことを確認しながら、廃案を目指して、そして日本社会を良い方向に変えていくためにも、今後も、ともに声を上げていきましょう。

大学人の会ではなく学生さんですが、9月18日の集会での、りょうさんからの発言を紹介します。

-------------------
わたしは昨日国会の中継をみて正直絶望しました。
国会の外でたくさんのひとが、野党があれだけ反対するなか、強引に数の力で強行採決されました。8割の国民が説明不足だと、半分以上が今国会で成立する出来ではないといっているなかでです。

わたしは、わたしたちと同世代、いやもっと年下の自衛隊員が日本が武力攻撃を受けていないにもかかわらず外国の戦争にいき命の危険にさらされることを、紛争地域で難民のひとたちのために奮闘していらっしゃるNPOやジャーナリストの方たちが日本人は敵とみなされて狙われる可能性が高くなることを考えると目の前が真っ暗になります。

国会の答弁もろくにこたえず、自分の主張だけを繰り返す、過去の大戦は間違っていたと言えない、立憲主義もわからない人たちによって、
雇用不安、超高齢化が待ち受けている若者の不安な未来に、戦争という言葉がくわえられてしまうかもしれません。

そしてその人たちは戦争にいって命の危険がさらされることは絶対にないのです!

でも、そのような状態のなかでわたしは、みなさんは、国会の前にいる人々はまだ声を上げ続けています。それはまだ民主主義をあきらめていないからだと思います。

どんなことがあっても明日はきます。この法案が通ってしまっても未来は続いていくんです。もうデモはむだだなんていわせません。8/30の国会でさまざまな世代の人にもみくちゃにされてシールズのコールを聞いて確かに希望を感じました。だからわたしは声を上げ続けます。

------------------------------------------

本日9月18日の集会での、大学人の会からの、関耕平による発言です。
何度かやっていますが、全然うまくなりません。政治家の演説の「間」というのは名人芸だとつくづく思いました(涙

実際はかなり縮めてお話しました。

------------------------------
 まさにいま国会の緊迫した状態です、そんななか、お集まりいただきありがとうございます。いてもたってもいられない、そんな気持ちで集っていただいた皆さん、私も同じ気持ちです、ともに声を上げましょう!

 私たち大学人の会は6月末から活動を続け、かれこれ3ヶ月間にわたって、この法案を阻止するため取り組んできました。学内でのアピール賛同者を募り、記者会見で発表した取り組みは、いまや全国110以上の大学に広がっています。衆議院通過の際には学内での抗議集会、9月5日には県民集会を主催し、750名の参加をいただきました。

 この3ヶ月間、正直、辛かった、きつかった。夏休みなのに、睡眠時間も短くなり、深夜に帰って朝イチのバスで出勤という生活が続きました。先日息子と久しぶりに遊んだら、いつの間にか息子が成長していて、生意気なことを言うようになっていました。社会運動は片手間ではできない、大変なことだと痛感し、本当にきつく長い日々でした。

 でも、今後、本当にきつく、つらくなって追い込まれていくのは安倍政権です。安倍政権を守っている国会議員たちです。反対の声は一部だとか、国民はすぐに忘れるということを言っている。私たちは彼らが民主主義や立憲主義という社会の根本を壊そうとしたことを忘れないし、彼らには退場してもらい、彼らが意図している日本社会とは別の未来を、これからつくっていく。

 この法案は明らかに後退であり反動です。なぜならば、よく言われる「抑止力」というものを念頭に置いているからです。海外で武力行使を可能にするこの法案で戦争はしないという。本当に戦争しないとしても、憲法の理念とまっこうから反するのがこの法案です。つまり、「武力による威嚇」という憲法で永久に放棄されたハズの論理が入っているからです。この武力による威嚇や抑止力という論理を乗り越える地平を目指すのが私たちの日本国憲法の理念です。

 いままさに行われようとしているように、政府が方針を転換して、この抑止力や威嚇という論理を強めようとしても、これに抵抗し、新しい日本社会の歴史をつくっていくのは私たちです。

 この活動を始めて、労働組合運動や社会的活動からよほど無縁だと思っていた同僚たちが声をかけてくれ、ねぎらってくれた。大きな社会問題だとか憲法の危機だとか、もちろんそれも理由でしょう。でも、ここまでの変化が、なぜ起こるかといえば、民主主義や立憲主義など社会の根幹が崩されていき、全体として息苦しくなっていく中で、個人の尊厳や個人の感受性のレベルでの危機感が呼び起こされているからではないかと思います。
 
 これはなにも学者に限ったことではない。全国のあちこちで、個人の尊厳を守る、感受性を守るというレベルで、多くの人々が声を上げ始めている。こうした個人の尊厳や感受性を守るというのは、日常であり、毎日の生活そのものです。
 
 この法案をきっかけとして、私たちは目覚めている。
 
 粘り強く、息長く、今後もともに行動し、声を上げ、この法案によって目論まれている、海外で武力行使できるという政府の方針転換・選択とは違う、日本国憲法に基づいた社会をともに築きあげましょう。

ありがとうございました!

↑このページのトップヘ