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Le journal Le Monde prend position contre le Front national
Le quotidien Le Monde a pris position vendredi contre le Front national, son directeur Jérôme Fenoglio dénonçant dans un éditorial une "imposture" qui "constitue une grave menace pour le pays".
Les hebdomadaires L'Express et L'Obs ont également publié cette semaine des éditos contre le FN.
Lundi, c'était le grand quotidien régional La Voix du Nord qui avait pris position contre une éventuelle élection de Marine Le Pen à la tête de la région Nord-Pas-de-Calais-Picardie.
A deux jours du premier tour des régionales, le Front national est en tête des intentions de vote dans les derniers sondages, avec 29,5% des voix, devant Les Républicains (28,5%) et le PS (23%).
Soulignant la montée du Front national d'élection en élection, "avec la présidentielle de 2017 en ligne de mire", Le Monde affirme que "son idéologie, ses propositions sont contraires aux valeurs républicaines, à l'intérêt national, à l'image de la France dans le monde".
Il critique les propositions du FN de "priorité nationale", de rétablissement de la peine de mort ou de sortie de l'euro. "Le parti de Mme Le Pen se prétend +national+. (...) C'est, en tous points, une imposture", ajoute l'éditorial.
"Nous avons fait fréquemment des éditos contre le Front national. Mais nous faisons rarement un édito signé du directeur, avant le 1er tour d'une élection. Là, la situation nous a semblé assez grave, inquiétante, dangereuse, pour prendre position dès le 1er tour, en rappelant notre position constante depuis des années contre le FN", a expliqué à l'AFP Jérôme Fenoglio.
"Le 28 mars 2015, juste avant le 2e tour des départementales, le directeur du Monde Gilles van Kote avait signé un édito intitulé +Face au Front national, républicains ressaisissez-vous+ qui déjà portait sur les dangers du FN", a-t-il rappelé.
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えぇトコ・選「京都の命ここにあり!〜錦秋・洛北の旅〜」
最高級の床柱として名高い「北山杉」。洛北の里の保存食として生まれた「しば漬け」。一般の市場には出回らない究極の「京野菜」…。華やかな京文化を支える様々な逸品が生み出される秘密は、生産に携わる人々が、木・土・作物などすべての命を無駄にすることなく、常に感謝と謙虚さを持って取り組んでいること。市街地よりも一足早く紅葉を迎える山里で、心をこめてものづくりに生きる人々と出会う「素顔の京都」にふれる旅。
藤岡弘、,佐藤唯, 島よしのり,橋本のりこ

「映像の世紀」デジタルリマスター版 第8集「恐怖の中の平和」
東西冷戦は世界を二分し、国家や民族を引き裂いた。米ソのミサイル開発競争は、一瞬で世界を壊滅させる核戦争の脅威に人類を追い込み、それはキューバ危機で頂点に達した。フルシチョフの回想録で米ソの攻防をたどり、ミサイル基javascript:void(0)地の爆発炎上事故、死の灰による犠牲者を出したアメリカの核実験、韓国駐留米軍を慰問するマリリン・モンロー等の映像を交えつつ、冷戦の時代の国家の駆け引きを克明に描いてゆく。
山根基世

サイエンスZERO “蚕”業革命! カイコがつむぐ新素材
五千年の歴史をもつ生物「カイコ」。そのカイコが今、最先端のウイルス工学や遺伝子組換え技術によって、薬などをつくる狎己工場瓩箸靴特輒椶鮟犬瓩討い襦これまで作ることの難しかった医薬品から、特殊な新素材シルクまで。カイコの高いタンパク質生産能力を利用して、それらの大量生産も見えてきた。産業化への鍵を握るのは、日本古来の養蚕業。既存の施設や飼育技術を活用した、新たな犹酋罰很伸瓩遼覲けに迫る。
カイコの一生/ カイコに触ってみた!/ 目指すは“蚕業”革命(農業生物資源研究所 瀬筒秀樹さん)/ スタジオは幻想的な繭の中。/ スタジオにはカイコも出演!初めて見た奈央さんの感想は!?/ 暗闇で光る繭。でも、ただ綺麗なだけではない。カイコ産業の歴史を大きく変えることとなる、「光る繭」誕生の本当の意味とは?/ カイコに他生物の遺伝子を組み入れることが可能に!直径1mmの卵を扱う技術は圧巻。/ 遺伝子組換えカイコの屋外試験飼育も始まっている。産業化への鍵を握るのは、日本古来の養蚕業。お家芸との融合が、犹酋罰很伸瓩魏誕させる。/ スタジオゲスト、農業生物資源研究所の瀬筒秀樹さん。遺伝子組換えカイコによる、新たな“蚕業革命”への期待を語る。

サイエンスZERO 祝!ノーベル賞(1)大村智さん 微生物から薬を生み出せ!
ノーベル医学・生理学賞を受賞した北里大学特別栄誉教授の大村智さん。オンコセルカ症などの画期的な治療薬「イベルメクチン」を開発し、10億人以上を病魔から救った功績が評価された。「微生物の力を借りただけ」という名言を残した大村さん。微生物が薬を作るとはどういうことか。なぜ10億人を救うような薬となりえたのか。イベルメクチンが寄生虫を撃退する絶妙のメカニズムと、微生物研究の最前線を徹底紹介する。
これが10億人を救った薬の正体だ!/ 大村さん ノーベル賞受賞の秘密(北里大学 北里生命科学研究所 高橋洋子さん)/ 今年のノーベル医学・生理学賞を受賞した北里大学特別栄誉教授の大村智さん。/ 10億人を救った薬「イベルメクチン」の元となる化合物を作り出す微生物「ストレプトマイセス・アベルメクチニウス」/ 微生物に栄養分を与え”化合物”を生成。この”化合物”は微生物によって千変万化。薬の元となる。/ 微生物が作る化合物に抗菌性があるか、シャーレに菌をまぶし検証を繰り返す。


天六でエジプト料理です.ビールが120種類あるそうです.スゴイ.
天満に移動してグループZAZA主催の連続講座 天皇制ってなに?「日の丸・君が代」って?の第4回目に参加です.今までの講座も参加したかったのですがスケジュールが合わなかったんです.今回はどうにか参加できました.今回の話題は「暮らしの中の天皇制――私自身が変わるために」で池田浩士さんの講演です.レジュメは
1.いたるところにある――それなのに見えない,語れない
2.土壌と養分――天皇制を読む その1
3.天皇の歴史,私たちの歴史認識――天皇制を読む その2
4.ふたたび,日常の生活現場へ――さしあたってこれだけは
という項目で詳しく記されています.全部タイプするのは大変なので最後の4だけ詳しく書くと
4.ふたたび,日常の生活現場へ――さしあたってこれだけは
1) 目を見開き,そして語り合おう――「生きられている瞬間の闇」を見つめる
2) 「テロ」は原因ではなく結果,私たちは原因を問う――天皇制に関してもまた
3) 歴史とは,過去ではなく現在であり未来なのだ――誰とどう生きたいのか?

フィクションですら天皇制の記述が許されない現状があるということで戦後9つの作品が紹介されて,読み解かれていました.あげられていた作品は
中野重治 五勺の酒
田村泰次郎 春婦伝
長田幹彦 小説天皇
小山いと子 皇后さま
小林勝 狙撃者の光栄
深沢七郎 風流無譚
大江健三郎 政治少年死す――セブンティーン第二部
三島由紀夫 英霊の聲
桐山襲 パルチザン伝説

なかなかためになる講演会でした.

<もう一度会いたい>愛して愛された長女
◎(5)かなわなかった夢
 宮城県石巻市の今野浩行さん(53)と妻ひとみさん(45)の長女麻里さんは1992年に生まれた。2人が一緒になった明くる年だ。
 初孫の誕生を浩行さんの父、浩さんは大層喜んだ。
 盛大に「孫振る舞い」を開き、ご近所にごちそうした。
 浩さんは電気部品工場を営み、景気のいい時は地域の女性ら100人を雇っていた。
 麻里さんは女性従業員に代わる代わる抱っこしてもらっていた。
 一番抱っこしたいのはひとみさんなのに順番が回ってこない。
 おっぱいをあげる時だけ独り占めでき、いつも「早く授乳の時間が来ないかなあ」と思っていた。
<人前で堂々>
 赤ちゃんのころからたくさんの大人に接していたせいか、麻里さんは人前で動じなかった。
 学芸会の劇では主役を張る。
 幼稚園の時は「孫悟空」で三蔵法師を演じた。中学校では「ライオンキング」でテーマソングを英語で独唱し、「ジュピター」をバイオリンで奏でた。
 高校は演劇部に入る。
 恋の兆しがあったのはそのころだ。
 同じ学年の剣道部の子から告白された。
 初デートは地元のイオンモール。
 「お父さん、送ってって」
 おめかしした娘にせがまれ、浩行さんは車で連れて行った。
 なぜか後部座席にひとみさんと1学年下の妹も乗り込んでいる。食事の買い物に出る予定とたまたまかち合ったという。
 麻里さんとボーイフレンドはフードコートでクレープを食べながらおしゃべりしている。ペットショップのショーウインドーの前で「かわいいー」とはしゃいでいた。
 初々しい若いカップルの背後に、距離を置いて付いて回る2人の影があった。目が合いそうになると、慌てて商品棚の陰に隠れる。
 2人ともカップルの女の子の方と顔がそっくりだから正体は察しがつく。
 「絶対バレてんぞ」
 車で待っていた浩行さんはあきれた顔をしている。
 「んだって大事な娘がどっかに連れ込まれてチューとかされたら大変だもの」
 尾行に感づいたかどうかは娘には最後まで聞かず、うやむやにした。
<はかない恋>
 ボーイフレンドとその後どうなったかは詮索していない。
 何となくの感じでは、はかない恋に終わったようだ。
 麻里さんは子ども好きで保育士を目指していた。享年18。望みをかなえる前に命が尽きた。
 葬式の時、幼稚園ぐらいの男の子がお母さんに連れられ、小さい手を合わせていた。
 麻里さんの高校の同級生の弟で生前、よく遊んでもらったという。
 親の知らないところで娘は成長していた。


11月5日は「世界津波の日」
 【ニューヨーク共同】国連総会第2委員会は4日、11月5日を「世界津波の日」に定める日本主導の決議案を満場一致で採択した。東日本大震災から来年3月で5年となるのを前に、津波の脅威と対策への国際的な意識を高めるのが狙い。日本や島しょ国など142カ国が共同提案した。
 日本政府は江戸時代の安政南海地震(1854年)で紀伊半島などが大津波に襲われた旧暦の11月5日を「津波防災の日」と定めている。この地震の際に津波が押し寄せた和歌山県広川町には、村人が積まれた稲わらに火を付けて人々を高台に誘導した「稲むらの火」の逸話が残っている。


海自給油船建造中 被災造船所、復興に弾み
 東日本大震災で被災した気仙沼市浪板地区の吉田造船鉄工所が、海上自衛隊の給油船(タンカー)の建造を進めている。漁船建造が中心の浪板地区の造船基地にとって、防衛省からの受注は初めて。復興事業の一環として、同社を含む地元4社は市内に造船団地を新設する計画を進めており、新団地での受注拡大にも弾みがつきそうだ。
 タンカーは全長44メートル、幅7.8メートルで250トンクラス。7人乗りで、六つの油槽に軽油計630キロリットルを積載できる。入札で受注し落札額は約3億3000万円。7月に起工し、船体づくりなどが進む。
 来年2月に進水させ、同年3月25日までに長崎県の佐世保基地に引き渡す予定。吉田慶吾社長は「防衛省独自の規格を教えてもらいながら造っている。いい勉強になっている」と手応えを語る。
 浪板地区に集積する造船7社は、震災で甚大な被害があった。吉田造船は工場を復旧させてサンマ船など16隻の建造を進めてきたが、被災後の新造需要が一段落し、受注先確保が課題となっていた。
 2017年には、吉田造船を含む4社が同市朝日町に造船団地を建設し移転する。4社が合併を前提にことし5月に設立した新会社「みらい造船」は、漁船や官公庁関係の船舶の建造を計画しており、防衛省からの受注実績も引き継がれることになるという。
 4社は、鋼材の共同購入を始めたり、建造工程や修繕の勉強会を開いたりと合併準備に余念がない。
 みらい造船の会長も務める吉田さんは「震災でお世話になった自衛隊への恩返しの気持ちも込め、しっかり建造する。漁船建造で培った高い技術と、防衛省からの受注経験を今後につなげたい」と話している。


<大槌旧庁舎>解体先送り 高校生が要望書
 東日本大震災で被災した岩手県大槌町の旧役場庁舎をめぐり、大槌高の生徒有志105人でつくる「復興研究会」は4日、年度内の解体方針を表明した平野公三町長に、解体か保存かの決定先送りを求める要望書を提出した。研究会は「高校生で議論と提案をするための時間がほしい」と訴えた。平野町長は方針を変えない考えを示した。
 研究会メンバー6人が町長室を訪れ、要望書を手渡した。研究会内でも解体か保存かの意見は分かれているといい、3年の小国夢夏さん(18)は「高校生一人一人に意見があり、同級生には地元就職で町に住み続ける子もいる。問題を全校で考えたい」と語った。
 2年で生徒会長の山崎大悟君(17)は「町の将来を背負う人間として、あの建物は重要だと思う。子どもたちに分かりやすく震災を伝えられる」と強調した。
 震災時に釜石東中1年だった3年の倉本拓磨君(18)は「過去の津波について学んでいたため、震災時は学校にいた生徒が一人残らず無事に避難できた。旧庁舎を残すことで町民の防災に生かせる」と主張した。
 平野町長は「熱い思いを受け止めた。さまざまな意見の中で、まちづくりを進めなければいけないことを理解してほしい。決して力で押すようなことはしない」と応じた。終了後の取材には「(解体の)考えは変わらない」と明言した。
 平野町長は、解体費を含む補正予算案を11日開会の町議会12月定例会に提出する方向で調整する。


バウムクーヘンをサンタにもらったよ のびる幼稚園児が笑顔
 東松島市野蒜の農業法人アグリードなるせの安部俊郎社長らが先ごろ、同市矢本の「のびる幼稚園」(園児81人)を訪れ、子ども用バウムクーヘン「のびるこどもバウム」などをプレゼントした。
 サンタクロース姿の安部社長は「一足早いクリスマスプレゼントです。これからも元気よく頑張ってね」とあいさつし、代表園児に「のびるこどもバウム」と一般用「のびるバウム」のハード、ソフトの2種類のカットタイプを手渡した。
 園児はお礼に「ありがとうの花」を元気に合唱し、安部社長らを喜ばせた。
 アグリードなるせの農産物処理加工施設NOBICO(ノビコ)が11月に販売を始めた「のびるこどもバウム」は小麦粉の代わりに米粉を使用。「のびるバウムに比べ、ふんわりとした食感が楽しめる」(安部社長)という。
 安部社長は8月に園児40人にのびるバウムを食べてもらった。バウムクーヘンを題材に子どもたちが描いた絵のデザインで、購入時に使う手提げ袋も作った。
 アグリードなるせはお歳暮シーズンに当たりインターネットでの販売も始めたほか、古川市の養鶏農家とタイアップし特別仕様のタマゴを使ったプレミアム商品も12月中旬から販売する計画だ。
 こどもバウムは厚さ4センチ、直径15センチ、重さ150グラムで、1200円(税込み)。


<避難解除>楢葉帰町は388人
 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が9月5日に解除された福島県楢葉町は4日、解除から3カ月の帰町状況をまとめた。帰町者は388人(235世帯)で、9月5日現在の町民7363人の5.3%にとどまっている。原発時事故時は8042人だった。
 年代別では60代が129人と最も多く、70代96人、50代79人、80歳以上45人、40代22人と続く。60歳以上が計270人で69.6%を占めた。30代は10人、20代5人で、10代は小中学生の2人、10歳未満はゼロ。若い世代が避難先にとどまり、高齢者から帰町する実態が浮き彫りになった。
 各世帯から提出された「町内居住者確認票」などから、自宅に週4日以上滞在している人数を集計した。
 町の調査では、9月9日の日中に滞在が確認できたのは127世帯だった。10月20日現在の帰町者は321人(203世帯)で、徐々に増加している。
 町復興推進課の担当者は「住宅の建築確認申請やリフォームが確実に増えており、帰町に向けた準備が進んでいるようだ」と指摘。「パトロールや相談員の戸別訪問などで、帰町者が安心して暮らせる環境を引き続き整えたい」と話す。


研究設備、大規模校に偏り 文科省調査 大学間で機器融通も
 国内の大学で多くの研究者が実験環境に不満を感じている。文部科学省の研究所の調査では一部の大規模大学を除き、研究者が設備を「不十分」と感じている実態が浮かび上がった。京都でも研究者が「必要な機器がそろわず研究に支障をきたすケースもある」と訴え、大学間で実験機器を融通する動きが出ている。
 文科省科学技術・学術政策研究所の調査は11年度から始まり14年度までの結果が出ている。全国79大学を論文数に応じて4グループに分類し、各大学の研究者から計57問の質問に対し、10点満点で回答してもらった。論文数は大学規模を反映しているという。
 研究設備に関する回答を集計すると、京都大や東京大、大阪大と東北大の第1グループは約6点で「十分」、そのほかの3グループはそれぞれ約4点で「不十分」と感じていた。
 さらに経年変化を分析すると、大規模大学では満足度に変化は少なかったが、ほかの大学の満足度は低下傾向だった。同研究所は「大規模な大学に設備が偏っている。研究環境の底上げが必要」と警鐘を鳴らす。こうした中、京都大医学研究支援センターは昨年度から他大学へ高性能の機器の貸し出しを始めた。


[一部用地先行返還]政治的思惑がぷんぷん
 名護市辺野古の新基地建設をめぐる県と国の対立は、「世論への働きかけ」と「訴訟の応酬」という二つの面で、激しさを増してきた。
 日米両政府は進行中の裁判を意識し、県内外の世論を意識し、来年1月の宜野湾市長選を意識して、負担軽減に取り組んでいることをアピールするのに必死だ。
 4日には、菅義偉官房長官とケネディ駐日米大使が官邸で会見し、普天間飛行場の一部約4ヘクタールと牧港補給地区の国道隣接地約3ヘクタールを2017年度中に返還することを明らかにした。
 嘉手納基地より南の「基地統合計画」で示された返還時期よりも早い前倒し返還が実現することになる。
 会見にはドーラン在日米軍司令官も同席した。何とも仰々しいお膳立てだ。成果をアピールしたい気持ちがありあり、である。
 ただし、返還される普天間飛行場の約4ヘクタールは、1996年の普天間全面返還合意に先立って、90年に一部返還に合意していた場所である。返還予定面積は、飛行場(約481ヘクタール)全体の1%にも満たない。
 返還合意の揚げ足取りをするつもりはないが、小規模返還になぜ、これほど時間がかかるのか。なぜ、この時期の大々的発表なのか。
 問題なのは、訴訟が進行中であるにもかかわらず、日米共同文書の中で「名護市辺野古への移設が唯一の解決策」だと再確認していることだ。
 具体的な説明はせずに「唯一の選択肢」という言葉を乱発するのは誠実さを欠いた世論操作というしかない。
    ■    ■
 翁長雄志知事は、辺野古移設を再確認したことについて「20年前に合意した返還の推進をもって、辺野古の建設を押しつけようとする政府の姿勢は、基地負担軽減を願う県民の気持ちに向き合うものではなく、誠に残念」だと不信感をあらわにした。
 翁長知事が代執行訴訟の第1回口頭弁論で意見陳述した翌々日に先行返還を発表するのも政治的な作為を感じる。
 翁長知事は昨年の知事選で、埋め立てを承認した現職の仲井真弘多氏を約10万票の大差で破り、当選した。昨年実施された名護市の市長選や市議選、衆院選でも「辺野古反対」を主張する候補が完全勝利した。政府は、何よりもまずその結果に謙虚に向き合うべきである。
 沖縄は明治以来、日本外交の道具として使われ、政府の都合で包摂されたり排除されたりしてきた。沖縄から見れば国家エゴにほかならない。
    ■    ■
 国が公権力を行使して基地建設を強行すれば、日米政府は、大きな政治的代償を支払うことになるだろう。
 県は4日の庁議で、翁長知事の埋め立て承認取り消しの効力を停止した石井啓一国土交通相の決定を不服として、取り消しを求める抗告訴訟を起こすことを正式に決めた。 来週8日、県議会に提案する。今後、代執行訴訟、抗告訴訟、国地方係争処理委員会の三つの舞台で政府の基地政策が問われることになる。日本のどの自治体も経験したことのない異常な事態だ。


Yナンバー
 「Yナンバーには気を付けてください」。沖縄・那覇空港に到着直後、レンタカー業者が開口一番忠告してくれた。「やつら、とんでもない運転するからね」▼ナンバープレートの平仮名部分が「Y」。在日米軍人・軍属や家族の車を示し、5万数千台のうち半数近くが沖縄で登録されているそうだ▼「ビール缶片手での運転も平気。運悪くぶつけられたら、事故処理に米軍が介入するので時間がかかる。当てられ損ですよ」▼Xバンドレーダーが配備された京丹後市の米軍経ケ岬通信所周辺でも同様の事態が懸念されるが、国内の米軍基地の約74%が集中する沖縄で暮らす人にとって日常的な脅威に違いない▼国と県が争う辺野古代執行訴訟が福岡高裁那覇支部で始まった。法廷で翁長雄志知事は米軍に「銃剣とブルドーザー」で強制接収された歴史に言及、基地負担の実態を「米軍施政権下と何ら変わりない」と指弾した▼日米地位協定による米軍の特権が影を落とすYナンバー車の傍若無人ぶりは、島人らが長く耐えてきた犠牲の一端にすぎない。宜野湾市の米軍普天間飛行場を遠望すると新型輸送機MV22オスプレイが駐機し、名護市のキャンプ・シュワブ前では辺野古移設反対の座り込みが続いている。「沖縄の思い」にきちんと向き合わねばなるまい。

英国のシリア空爆 巻き添え死は許されない
 軍需産業の高笑いが聞こえるようだ。われわれは「半月の暗闇に生きる人々の声」にこそ、耳を澄ませたい。
 英国がシリア空爆に踏み切った。過激派組織「イスラム国」が資金源とするシリア東部オマル油田の施設を破壊したと発表した。
 だが空爆だけで「イスラム国」打倒が可能だと信じる人はまずいるまい。
 野党労働党のコービン党首は「巻き添えで無実の人々が死ぬのは避けられない」と空爆に反対していた。これに対しキャメロン首相は空爆反対派を「テロリストの共鳴者だ」と決め付けた。短絡的で思慮を欠く発言だ。
 コービン氏の言う「巻き添え」こそ、空爆という行為の本質ではないか。遠く離れて発射する空爆で、市民に紛れた戦闘員だけを狙い撃ちできるはずはない。
 巻き添えによる死を当然視するのは非人道的だ。化学兵器や地雷はまさに無辜(むこ)の市民を殺傷する非人道性を指弾され、国際社会は禁止条約を結ぶに至った。空爆も同じ扱いであるべきだ。
 英米系非政府組織によると、イラク戦争でのイラク民間人の犠牲は最大9万8千人余に上る。軍人ではない、無辜の市民の犠牲だけでこれほどの数に達したのだ。このあまりにも大きな悲劇は、不条理と呼ぶしかない。
 しかもこの不条理は、必然的に敵意と憎悪の連鎖を招く。今の各地でのテロは、まさしくこの不条理の結果であろう。欧米は同じ過ちを繰り返すのだろうか。
 菅原文子さんは本紙への寄稿で、欧米でのテロによる悲劇は大きく報じられる一方、イスラム社会の悲しみの声はあまりに小さいと指摘した。その非対称性は、菅原さんが言うように「半分は明るく、半分は暗い半月を見るよう」だ。
 今のシリアやイラクでの空爆でも、いったいどれほどの妻や母や子が、夫や息子や父の死を悲しんでいるだろう。幼い子や老いた人々が、激しい爆発音の下、どれほど身の縮む思いで息を潜めているだろう。もっと想像力を働かせたい。
 そして、こうした非人道的行為がなぜ繰り返されるのかにも考えをめぐらせたい。その裏には軍需産業の働き掛けが潜んではいないだろうか。アイゼンハワー元米大統領は退任会見で軍産複合体の膨張を懸念した。その懸念を、われわれはもっと共有していい。


パリ同時テロ3週間 襲撃されたカフェが再開
フランスのパリで起きた同時テロ事件で銃撃されたカフェが、事件から3週間となった4日、営業を再開し、多くの常連客などでにぎわいました。
再開したのは、パリ市内にあるカフェで、先月13日の同時テロ事件で銃撃され、テラス席にいた客など5人が死亡しました。ガラス窓を銃弾が貫通するなど大きな被害を受けて店を閉めていましたが、店内を改装し、事件から3週間となる4日、営業を再開しました。現場となった店が営業を再開するのはここが初めてで、カフェには常連客などが次々に訪れ、テラス席でコーヒーを片手にあいさつを交わすなどして営業の再開を喜び合っていました。
カフェを訪れた近くに住む女性は、「20年間、通っていたので、またみんなと一緒にコーヒーを飲めるのがうれしいです。日常を取り戻さなくてはいけないと思います」と話していました。
また、店には「テロにおびえずテラスに出よう」と呼びかける看板も掲げられ、支配人の女性は「このカフェをみんなが集う場所にしたい」と話していました。
パリでは、表向きは少しずつ日常を取り戻しはじめていますが、夜間になると外出する人の姿はあまり見られず、中には事件の衝撃で心に傷を負っている人も多いということです。市民の心のケアを続けている精神科の男性医師はいまも1日10人以上の市民が訪ねてくるとしたうえで「パリ市民はまだ立ち直っていない。またテロが起きるのではないかとおびえながら生活している」と話していました。