ブログネタ
フランス語 に参加中!
原爆ドーム

Après Charlottesville, Boston crie ≪ rentrez chez vous, nazis ≫
Les milliers de participants répondaient à un appel à la mobilisation contre un autre rassemblement convoqué en défense de la ≪ liberté d’expression ≫.
Une semaine après les violences survenues à Charlottesville (Virginie), des milliers de manifestants antiracistes ont défilé, samedi 19 août, dans les rues de Boston (Massachusetts) pour dénoncer le racisme et l’extrême droite. Le rassemblement a été émaillé d’accrochages alors que le climat reste tendu aux Etats-Unis, après la mort d’une manifestante antifasciste le 12 août, suivie par des déclarations polémiques du président Donald Trump.
Les participants avaient répondu à un appel à la mobilisation dans ce bastion progressiste du nord-est du pays contre un rassemblement convoqué en défense de la ≪ liberté d’expression ≫ – une expression devenue symbole de discours anti-politiquement correct, aux relents parfois suprémacistes. ≪ Pas de place pour la haine ≫ ou ≪ Rentrez chez vous, nazis ≫, pouvait-on lire sur des panneaux brandis dans le cortège composé d’environ 40 000 manifestants, selon le chef de la police de Boston, William Evans.
Cette manifestation contre le racisme à Boston est un des nombreux rassemblements prévus durant le weekend dans tout le pays. Samedi soir, plusieurs milliers de personnes se sont ainsi rassemblées à Dallas, au Texas.
Charge policière
Alors que la tension est restée très forte toute la semaine aux Etats-Unis, avec un déboulonnage en urgence de monuments confédérés perçus comme des symboles racistes, la police de Boston avait été déployée en force pour séparer les deux camps.
Seules quelques dizaines de militants d’extrême droite ont finalement participé au rassemblement, selon les images de cette manifestation qui s’est terminée trente minutes plus tôt que prévu.
En fin de cortège, des manifestants antiracistes ont été violemment repoussés par les policiers, qui les ont chargés en utilisant matraques et équipement antiémeute, a rapporté un photographe de l’Agence France-Presse. Vingt-sept personnes ont été arrêtées, mais aucun blessé ≪ grave ≫ n’a été déploré, selon le chef de la police de Boston.
Ce dernier s’est réjoui du fait que ces accrochages n’ont pas atteint le niveau de violence survenu à Charlottesville, où un sympathisant néonazi avait tué une jeune femme et blessé dix-neuf personnes en fonçant en voiture dans la foule.
Isolement croissant de Trump
Le président Donald Trump, fortement critiqué pour sa complaisance avec ≪ l’alt-right ≫, y compris dans son camp, a réagi sur un ton résolument conciliant : ≪ Je veux saluer les nombreux manifestants de Boston qui s’expriment contre l’intolérance et la haine. Notre pays sera bientôt rassemblé ! ≫
Toujours sur Twitter, il a ensuite salué le travail du maire démocrate de la ville, Marty Walsh, qui s’était clairement positionné du côté des militants antiracistes. Après l’une des semaines les plus désastreuses de sa courte présidence, Donald Trump se trouve retranché dans un isolement croissant.
Déclarations outrées de ténors du Parti républicain, vague de défections dans les cénacles économiques et camouflets de grands noms de la culture : le profond malaise persiste autour des propos ambigus du président américain.
Dernière conséquence de ses déclarations controversées, M. Trump a fait savoir, samedi, qu’il ne serait pas présent aux Honneurs du Kennedy Center – un événement prestigieux qui se tient chaque année au début du mois de décembre à Washington et au cours duquel des prix sont décernés à des personnalités du monde de la culture – afin d’éviter une ≪ distraction politique ≫ après les défections annoncées de plusieurs lauréats.
フランス語
フランス語の勉強?
NNNドキュメント 弾除け神社〜奉納写真 2万枚の思い〜
戦時中、弾除け神社と呼ばれた神社が山口県にありました。「戦地に行った肉親に弾が当たらないように」家族は本人に内緒で写真を奉納していました。お国のためと万歳三唱で送り出された出征兵士達。その陰でひそかに奉納された写真に託された想いとは。全国各地から奉納された写真は約2万枚。神社は写真を返す努力を続けていますが、いまなお1万数千枚が残ります。想いを知るために、私たちも写真の家族を探しました。 中里雅子 山口放送
ガリレオX ロボット技術で人命を救え 次世代レスキューロボットへの挑戦
世界の中で災害頻発国として数えられている日本。今後、首都圏の直下地震などの大災害の危険性が指摘されており、その対応策が迫られている。
そんな中、世界の技術者たちが注目する日本の技術があった。それは災害等の極限環境で活躍するレスキューロボットの技術だ。そうした研究の拠点となっているのが東北大学だ。ここではこれまでのロボットの常識を覆すようなタフで障害をものともしないロボットの開発が進められている。
災害救助の現場ではロボットに何が求められているのか? 具体的にはどのような技術が生まれているのか? 次世代レスキューロボットへの挑戦に迫った。
災害現場で活躍するロボット
地震や台風、洪水など、世界の中で災害頻発国として数えられる日本。
被災し助けを求める人々に対して、ロボット技術を用いて救助をする“レスキューロボット”の研究が東北大学で行われていた。
レスキューロボット「クインス」は、全身をクローラーに覆われた特徴的な形状のロボットで、それにより階段や自分の身長より高い段差を乗り越えながら進むことができる。そして搭載されたカメラで、災害現場で崩落の可能性のある危険な場所や障害物の位置を外部に伝えることが可能となっている。
この「クインス」のように災害現場でロボットに求められる能力は、瓦礫をどけたりすることよりも、災害現場の状況を把握することや被災者を発見することだという。
進化を続けるレスキューロボット
1995年に起きた阪神・淡路大震災をきっかけに開発された、レスキューロボットの原点とも言えるロボットがある。索状ロボット「能動スコープカメラ」だ。
細長いヘビのような形状のロボットで、倒壊した建物のわずかな隙間から挿入し、内部に被災者が取り残されていないか等の状況を知ることができる。
現在はさらに改良が進み、ロボットが撮影した映像からリアルタイムで三次元地図を作成する技術の開発が進んでいた。ロボットで捜索をすると同時に災害現場の地図を作ることで、より効率的な救助活動が期待される。
さらにこの能動スコープカメラには、今までのロボットにはない、世界初の技術を搭載することで、飛躍的に運動性能を向上させ、より効率的に捜索ができるようになった。
次世代ロボットハンド
災害現場の内部の状況がわかっても、どうしても人間が入れない場合がある。
建物内部に水が溢れ出していたり、ガスが充満している場合だ。そのような災害現場にはまずロボットが向かい、水やガスを予め止めることができれば救助隊はより安全に救助に向かうことができる。しかし、普段私たちが何気なく行っている手の動きは非常に複雑だ。
災害現場の扉を開け、障害物をどかしながら進み、水やガスのレバーを操作する。そして時には災害現場から小さなサンプルを持ち帰るなど、「掴む・摘まむ・捻る」という繊細な動きができる画期的なロボットハンドの研究が進んでいる。
救助犬とロボット技術の融合させる
現在、瓦礫や雪山もものともせずに俊敏に移動し、嗅覚で遭難者を捜索する能力で活躍している救助犬。しかし、この救助犬にも苦手とする部分があるという。
発見した遭難者の状態を救助に向かう人間に情報として伝えることが難しいのだ。
もしその救助犬が苦手とする部分をロボット技術で補うことができれば、救助犬が今以上に災害現場で活躍してくれるのではないか? 救助犬と災害現場の状況を周りに伝えるための装置を融合させた“サイバー救助犬”の研究が進んでいた。 <主な取材先> 田所 諭さん(東北大学) 昆陽 雅司さん(東北大学) 大野 和則さん(東北大学) 多田隈 建二郎さん(東北大学) 安部 祐一さん(東北大学) 岡田 佳都さん(東北大学) 岡谷 貴之さん(東北大学)

バリバラ「バリアフリーを検証!2020年東京パラリンピック応援企画」
大勢の障害者アスリートや観客が世界中から集まった時、日本のバリアフリーは大丈夫なのか?さまざまな障害のパラリンピアンによる「パラリンピアン会議」を開催、検証する
2020年の東京パラリンピックまで、あと3年。大勢の障害者アスリートや観客が世界中から集まった時、会場設備や移動手段、サポート体制など、日本のバリアフリーは大丈夫なのか?バリバラでは、さまざまな障害のあるパラリンピアン6人による「パラリンピアン会議」を開催。街へ出て、実際に会場周辺のバリアフリー状況を検証、さらにドッキリ企画も!2020年以後にも残る“レガシー”を目指し、何をすべきか考える。
IVAN,パラリンピック入賞…別所キミヱ,車いすラグビー日本代表…今井友明,パラリンピック競泳(北京7位)…笠本明里, 山本シュウ,大西瞳, 玉木幸則ほか


広島土砂災害から3年になります.3年前は衝撃が大きく悲しい思いを感じたものですが,今となっては恥ずかしながらなんとも・・・いろいろ記事を読んでもう一度胸に刻みたいと思います.
図書館で本を3冊借りました.昨日の3冊と合わせてアレ関係の本を6冊です.
夕方盆踊りの会場に行くと??何もありません.???

<あなたに伝えたい>夢の中 出てきたら離さない
◎高橋勝子さん(宮城県南三陸町)から達夫さん、洋一さんへ
 勝子さん お父さん、あれからどこかの老人ホームで1人で暮らしているのでしょうか。そう考えないと気持ちが落ち着きません。釣りが好きで、岸壁でアイナメを釣ってきては刺し身を作ってくれましたね。海が好きで「俺が死んだら骨を海にまいてくれ」と言っていたのに、その骨さえ見つかっていません。
 洋一、あなたは小さい頃から気持ちの優しい子でした。体調が悪かったお父さんをいつも気遣っていました。あなたが働いていた東京の自動車工場を見に行ったことがありました。大きい建物でした。
 夢に出てきてほしいのですが、一度も出てきません。もし出てきたら、ずっとここにいて、と洋一にしがみついて離しませんよ。
 震災の日、私は南三陸町の高野会館であった芸能発表会に出ていて家にはいませんでした。津波が来た時、お父さんは散歩中だったのですか。洋一はお父さんを捜しに行ったのですか。私は家を出る際、2人に「最近地震が多いから気を付けて」と言ったのが最後の会話になりました。
 登米市南方町の仮設住宅から昨年7月に南三陸町志津川の災害公営住宅に移りました。高齢者クラブの仲間と月に1度、集会所で「ちょい飲み会」を開いています。そこでカラオケを歌うのが楽しみ。神野美伽さんの「男船」や天童よしみさんの「一声一代」を歌うのが大好きです。
 1人暮らしの私が毎日何とか暮らせるように天国から見守っていてください。
◎海が好きだった夫と優しかった息子
 高橋達夫さん=当時(75)=、洋一さん=同(41)= 宮城県南三陸町志津川新井田で、達夫さんの妻で洋一さんの母勝子さん(73)と3人暮らし。漁業、建設作業員などをしていた達夫さんは病気で療養生活を送っていた。県外で働く洋一さんは休暇で自宅にいた。東日本大震災の発生時、達夫さんと洋一さんは自宅付近にいたとみられる。洋一さんは震災から4日後ごろ、遺体で見つかった。達夫さんは今も行方不明。


<里浜写景>ご先祖さまと短い夏楽しむ
 死者を悼む厳かなお盆の夜。お参りの人も絶えて静まり返っているはずの墓地に花火が舞い、まばゆい光が墓石を照らした。
 ここは高級マグロの産地として名高い本州最北端の地、青森県大間町。墓参には線香や花、供物とともに大量の花火を持って行く。あっちこっちで点火され、夜の墓地はにぎやかな歓声と煙に包まれた。
 明治時代から続く習わしらしいが、由来は分からない。「下北の夏は短い。それを満喫したいという気持ちが、いつの間にかエスカレートしたのでは」と元町職員の米沢明男さん(80)が推測する。
 宮城県蔵王町の阿部夏美さん(32)が大間町の実家に帰省していた。結婚するまで、花火はお墓で楽しむものとばかり思っていた。「ご先祖さまに子どもたちの元気な声を届けられる。いい風習です」
 家族が集う花火大会が終わるころ、津軽海峡には秋の気配が漂い、マグロ漁が最盛期に向かう。(写真部・高橋諒)
<メモ>
お盆になると大間町の家々では、ハマナスの実やカラフルなせんべいなどをつるして仏壇を飾り付ける。墓石の前にはろうそくが入ったガラス製の灯籠が置かれ、一晩中明るくともっている。迎え火や送り火の風習はないという。


青森ねぶた、笑顔の出前 東松島・あおい地区で夏祭り
 宮城県東松島市の防災集団移転団地あおい地区で19日、夏祭りがあった。伝統芸能やイベントのほか、青森ねぶたも登場し、東日本大震災からの復興へと向かう街が活気づいた。
 あおい1〜3丁目の各自治会などが主催。市無形民俗文化財「大曲浜獅子舞」や子どもの野菜市、コンサートなどがあり、大勢の家族連れなどでにぎわった。
 ねぶたは弁慶がテーマの1台(高さ、奥行き各約3.5メートル、幅約4.5メートル)が出陣。青森市の青森じゃわめぎ隊のメンバーらが運行し、あおい地区のメイン通りを練り歩いた。浴衣を着たハネトが軽やかに舞い、「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声と太鼓や笛のはやしが響き渡った。
 あおい地区会の小野竹一会長(69)は「住民の絆や交流を深め、支援を頂きながらまちづくりを進めていきたい」と話した。じゃわめぎ隊の熊谷素子事務局長(53)は「ねぶた祭は誰でも参加でき、みんなが笑顔になれる。あおい地区のねぶた祭として根付いてくれればいい」と願った。


石川さゆりさん復興大使に 地震被災地を応援、熊本市
 昨年4月の熊本地震で大きな被害を受けた熊本市は20日、復興への機運を高めるため、同市出身の歌手石川さゆりさんを「復興元年特命大使」に任命した。市役所で委嘱状を受け取った石川さんは「ふるさとの良いところをたくさん伝え、応援を続けたい」と抱負を述べた。
 市は本年度を、地震からの復興を加速させて新たな一歩を踏み出す「復興元年」と位置づけている。石川さんには、修復が始まった熊本城のポスターに登場してもらったり、市主催のイベントに出演してもらったりする予定。任期は1年間。
 大西一史市長は「熊本を元気づけてほしい」と、石川さんの発信力に期待した。


広島土砂災害 被災地では夜明け前から祈り
広島市で3年前の8月20日に起きた土砂災害では、災害関連死の3人を含め、土砂災害としては平成に入ってから最悪の77人が犠牲になりました。それから3年となる20日は、災害が発生した夜明け前から遺族などが被災地を訪れ祈りをささげています。
このうち、広島市安佐南区八木の阿武の里団地には安佐北区の廣藤喜美徳さん(80)が妻とともに訪れました。
廣藤さん夫妻は、長男の務さん(当時48歳)が土砂に巻き込まれ亡くなった自宅の跡地で静かに手を合わせていました。廣藤さんは「3年の月日はものすごく早く感じます。1日たりとも忘れたことはなかったです。頼りにしていた息子がいなくてさみしいという気持ちが一番です」と話していました。
妻の孝子さん(78)は「親より子が先に亡くなるのはつらいことです。住宅はいくら壊れても立て直すことできますが命はもう帰ってきません」と話していました。
また、住民が亡くなった広島市安佐南区八木の県営緑丘住宅では、被災者の支援を続けているボランティアの人などが灯籠に火をともして黙とうをささげていました。
活動を行っている男性は「災害から3年たち、だいぶ復興が進んでいるように見えますが、『さみしい』と声を上げる被災者も多いです。そうした方に少しでも笑顔が戻るような活動をこれからも続けていきたい」と話していました。


広島土砂災害3年 教訓胸に豪雨の備えを
 猛烈な雨が襲い、濁流が広島市安佐南、安佐北両区などの住宅地をのみ込んだ広島土砂災害から、きょうで3年になる。
 犠牲になったのは77人だった。新婚生活を送っていた2人とおなかにいた子どもの遺骨をこの夏やっと、墓に納めた遺族もいる。悲しみの深さは、いかばかりか。被災地できょう、広島県と広島市が主催する追悼式が営まれる。あらためて祈りをささげたい。
 落ち着きを取り戻した被災者もいれば、いまだ自宅に帰れぬ人もいる。被災の衝撃がもたらした心の傷も心配だ。とりわけ子どもの場合、学校の教員たちに「情緒面などが心配」と映る割合が、被災地以外の地域の2倍に上るという。心理的ケアや生活支援が行き届くよう、行政や学校は地域社会と連携し、十分な配慮を続けてほしい。
 土砂災害がいかに恐ろしく、非情なものか。私たちは身に染みたはずなのに、災害を防ぐための道のりは険しさを増している。豪雨が全国各地で相次ぎ、勢いを増しているように思えるからだ。
 今年7月の九州北部の豪雨は、福岡、大分両県で森林をなぎ倒し、土砂とともに大量の流木が集落に襲い掛かった。50年に1度という大雨特別警報も頻発した。これまでの常識が通用しない、局地的で猛烈な雨が繰り返されるようになっている。「想定外」が当たり前となってきた怖さを感じる。
 一方、避難を求められた住民の腰が重い現実がある。今年6月末の豪雨時、広島市は30万人以上に避難勧告を出したものの、避難所に駆け込んだのは100人に満たなかった。
 高齢者が増え、すぐに動ける人は限られていたのかもしれないが、放置するわけにはいかない。様変わりする気象に合わせ、災害との向き合い方を変えなければならない。
 8・20を機に指定が進む土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は、中国地方で10万カ所近くある。広島県には2万カ所ほどあり、今後指定される見通しのエリアを加えると全国最多の約4万9500カ所になる。こうした区域ではなおさら、災害に直面しかねず、「未災地」の意識を持つ必要がある。
 警戒区域の指定が進むにつれ、避難ルートがその区域に含まれてしまうという問題も表面化してきている。濁流が道路に押し寄せ、逃げられなくなった怖さは、3年前に突き付けられた。行政の避難情報が重要なのはもちろんだが、避難勧告が出てから逃げようと思った時にはもはや、どうしようもなくなっていることもある。
 いつ、どうやって、どこに逃げるのか。戸建てか、マンションかによっても違おう。住まいや地域の実情に応じて、具体的に考えなければならない。
 積乱雲が重なり、同じ場所で雨が降り続く「線状降水帯」の発生が最近は目立つ。その動向について気象情報から読み取ることも大切だ。全国各地の自主防災会には、「いつもと違う」と危険を察知した時にはためらわずに声を掛け合い、早めの避難を実践している団体も出てきている。
 公助、互助、自助の現在地を確かめ、地域資源をバランス良く組み合わせる。災害多発時代を生き抜く知恵を絞りたい。


「20代目の節目なのに」 高校生平和大使の演説見送り、長崎から落胆の声
 スイスのジュネーブ軍縮会議で高校生平和大使による演説が今年は見送られる見通しとなったことを受け毎年、平和大使を派遣している被爆地の長崎では、大使経験者や被爆者らから「残念」「意見の違いを尊重して」などの声が上がった。
 長崎市では19日、今年の高校生平和大使22人のうち、長崎から派遣される3人の出発式があった。彼らは演説を想定し、英語力を鍛えてこの日を迎えた。
 引率する元教師の平野伸人さん(70)=同市=は、取材に対し「正式に見送りを伝えられたわけではないので何とも言えない」と絶句。その上で「政府が反対している核兵器禁止条約を平和大使が『推進すべきだ』と主張してしまうことを、外務省側が恐れたのではないか」と推測した。議事内容次第では直前の変更もあるといい「演説ができることを期待している」。
 出発式に参加した被爆者の井原東洋一さん(81)=同市=は「条約への言及を懸念しての対応ならば、政府と市民社会の溝がもっと深まる結果になるだろう。立場に違いがあるからこそ互いを尊重する寛容さが必要だ」と懸念を示した。
 昨年、長崎の平和大使としてジュネーブ軍縮会議で演説した大学1年の永石菜々子さん(19)=東京=は「(演説の見送りに)驚いたし残念に思う。今年は核兵器のない世界に向けて前進した年で平和大使も20代目の節目。演説には絶好の舞台だと思っていたのに」と険しい表情を見せた。
 昨年も日本政府と平和大使の温度差を強く感じたという永石さんは「双方の考え方のギャップを埋めるのは難しいだろうが、頑張っている高校生が活躍できる場を途絶えさせてはいけない」と訴えた。


エネルギー計画  「脱原発」へ根本議論を
 世論調査をみると、多くの国民が原発の再稼働に反対している。しかし、そうした願いは、どこにも受け止められないで宙に浮いている。
 今月に入り、経済産業省の有識者会議でエネルギー基本計画の改定に向けた議論が始まった。世耕弘成経産相は、2030年度で原発20〜22%程度とする電源構成の目標を「どう実現するか検討いただく」と述べ、早々に計画の骨格を変えない方針を示した。
 目標達成には、原発の再稼働だけでなく古い原発の運転延長や建て替えが必要となる。このまま進めていいのだろうか。
 根本的な議論が欠けている。原発推進が国民の総意ではない。むしろ、再稼働に反対する世論を見れば、脱原発への願いこそ大きな流れといえよう。
 その願いの奥底になるのは、少し堅苦しいが、「倫理」と言えばよいだろうか。
 東京電力福島第1原発事故。今もなお6万人近い人々が、福島県内外に避難を強いられている。心苦しく思う。事故前まで原発に無関心で、原発の電気を使ってきたのが大方だろう。
 原発は、経済や技術面からの議論では済まない。倫理的に許されるのか、と根本的に問われるべきものだ。放射性廃棄物は10万年も隔離し保管しなければいけない。だれが責任を持つのか。今日の利益のために、将来世代にツケを残していいのか。
 福島の事故後、ドイツでは政府が倫理委員会を設け、脱原発に踏み切った。福島事故で原発リスクの認識が変わったといい、次世代にリスクを及ぼすのは倫理的に問題であるとした。
 委員は政治家や労組代表、化学メーカー役員、大学教授に加えて、哲学者や神学者、カトリック大司教。原子力の関係者、専門家は一人も入っていない。
 「どのようなエネルギーが提供されるべきかは、社会が決めるべきと考えられたから」と委員のミランダ・シュラーズさんは言う(「ドイツは脱原発を選んだ」岩波ブックレット)。
 福島事故の翌年、民主党政権下で原発をめぐり国民参加の議論があった。有識者の議論とともに、全国各地で実施された意見聴取会や討論型世論調査だ。
 この時、原発ゼロ案が討論型世論調査で47%と最も多く、公募意見では90%に上った。
 こうした国民の声を背景に、民主党政権は30年代に原発ゼロの目標を掲げたが、自公政権に代わった。以来、脱原発の声は置き去りのままだ。
 今月30日から、経産省が別に設けた有識者会議でエネルギーの将来像をめぐり議論が始まる。いずれの会議も経産省が人選した企業や大学、シンクタンクの代表が多い。
 批判や指摘に耳を貸さず原発を推進した有識者や専門家の「原子力ムラ」と同じを轍(てつ)を踏んではなるまい。国民が参加した議論が必要だ。
 多くの国民は脱原発を願いながら、簡単でないことも承知している。再生可能エネルギーや地産地消の電力などをもっと早く広め、脱原発への課題を解決していく。そうしたことで専門家や有識者は識見を生かし、議論を繰り広げてほしい。


光合成遺伝子スイッチ先祖返りも 京都府立大教授ら解明
 京都府立大と京都府立植物園が、同園内で育てられているシダやマツなどの植物を使って光合成遺伝子の進化を調べている。遺伝子の機能をオンオフするスイッチが、植物の進化の途中で急に先祖返りする場合もあることが分かるなど、植物の命を支える光合成の仕組みの謎に迫っている。
 椎名隆・府立大生命環境科学研究科教授や松谷茂・府立植物園名誉園長らの共同研究。光合成に必要なタンパク質をつくる遺伝子は約40種類あるが、各遺伝子はタンパク質の作製を指示するプロモーターと呼ばれるスイッチを持っている。このスイッチの構造は4億8千万年前に植物が陸上に進出してから基本的に変わっていないが、光エネルギーを化学エネルギーに変換するタンパク質をつくる遺伝子「psbD」だけはスイッチが変化したことが分かっており、研究ではこの変化の過程を調べることにした。
 椎名教授らは、植物園内などの18種類についてpsbDのスイッチの構造を解析した。その結果、陸上進出後の初期の植物であるヒメツリガネゴケは、現在のスイッチの構造の原形を獲得しており、さらに進化した裸子植物のクロマツ、被子植物のシロイヌナズナで現在のスイッチの典型形となっていた。一方、裸子植物の出現前に登場したシダ植物のヘラシダは、裸子・被子植物とは異なる独自の構造を持っていることや、裸子植物のグネツム属では陸上進出前の緑藻類と同じ原始形に戻っていることも分かった。
 椎名教授は「植物は乾燥や直射日光などのストレスに耐えるように進化してきた。今後、光合成遺伝子のプロモーターの進化がストレスに対する反応とどのような関係があるか調べたい」と話している。


加計獣医学部の図面で発覚 最上階に“豪華パーティー会場”
 加計学園の獣医学部新設計画は、やっぱりデタラメだった――。
 愛媛県今治市で建設中の岡山理科大学獣医学部キャンパス。建築図面が流出したとのウワサが永田町を駆け巡っていたが、日刊ゲンダイは全52ページにわたるその図面を入手した。驚いたのは、最先端のライフサイエンス研究とは無関係な豪華“パーティー施設”が計画されていることだ。
 日刊ゲンダイが入手したのは〈(仮称)岡山理科大学 獣医学部 今治キャンパス 新築工事及び周辺工事 獣医学部棟〉と題された建築図面。作成者として加計学園関連グループ会社の「SID創研」と「大建設計」の名前がある。日付は平成29年3月。図面は全52ページの詳細なもので、7階建ての獣医学部棟の平面図や断面図、施設配置図や設備品まで事細かに記されている。
 1〜6階は講義室や実習室、実験動物飼育室などとなっているのだが、最上階の7階の図面には、教育施設として似つかわしくない表記が出てくる。「ワインセラー」「冷蔵ショーケース」「ビールディスペンサー」……。一体、何のための設備なのか。図面には「パントリー(配膳室)」と書いてある。隣は「大会議室」だ。つまり、会議室を“宴会場”として利用するための設備のようなのだ。
■立食なら100人規模のパーティー可能
 獣医学部キャンパスは今治市内でも高台にあたる「いこいの丘」にある。最上階ならかなり見晴らしがいいはずで、建物の北西に位置する「大会議室」からは瀬戸内海が望めそうだ。
 1級建築士に図面を見てもらったところ、会議室の大きさは「ホテルの宴会場」程度もあり、立食なら100人規模のパーティーが可能だという。まさか、加計孝太郎理事長は、海の見える最上階でワインを傾けながら、親友の安倍首相と「いやぁ、おかげさまで」なんて談笑しようと考えているのか。「男たちの悪巧み…」再び?
 こんな設備を大学に設ける必要があるのかどうか。元文科省審議官の寺脇研氏(京都造形芸術大教授)は、「加計理事長の趣味じゃないか」と言った上でこう続ける。
「ワインセラーやビールディスペンサーが大学内に置いてある例は聞いたことがありません。学生数が数万、数千人単位の“マンモス大学”なら、学部棟とは別に来賓施設があってもおかしくないでしょうが、生徒数1000人にも満たない獣医学部程度のキャンパスに宴会場なんて造る必要はありません。来賓パーティーをやるなら、市内のホテルを借りればいい。これは文科省の設置審査に引っかかりますよ。加計学園が教育や研究よりも、接待を気にしていると思われても仕方ないでしょう」
 どういう目的でワインセラーやビールディスペンサーが必要なのか加計学園に問い合わせたが「夏季休業中のため、休業明けに順次対応する」という返事だった。
 ただでさえ、獣医学部新設を巡っては、愛媛県と今治市の補助金算出の根拠となる建設費192億円に“水増し”疑惑が浮上している。膨らんだ建設費の一部が宴会場のためだとすると、ますます税金を投入する理由がなくなる。
 図面が明らかになった今、獣医学部新設の必要性、国家戦略特区とアベ友の闇がさらに深まったと言える。


人づくり革命 大仰な名称と思惑に強い違和感
 もう何枚目の「看板」なのかも分からなくなった。しかも、その意味するところは曖昧、空疎で、大仰過ぎる言葉に強い違和感と薄気味悪さを覚える。
 安倍政権が、改造内閣の看板政策に新たに掲げた「人づくり革命」が始動した。準備室を先月、内閣官房に設置。9月にも有識者の「人生100年時代構想会議」の初会合が開かれる。
 「画一的な発想にとらわれない『人づくり革命』を断行し、日本をチャンスがあふれる国へと変えていく」。森友・加計学園、防衛省の日報問題など、疑惑まみれの前通常国会を逃げるように閉じた直後の6月の会見で、安倍晋三首相が唐突に打ち出した新目玉政策である。例によって「困ったときの経済最優先」で、派手なスローガンを掲げて疑惑から目をそらしたい狙いは明らか。それにしても「革命」とは、政治の言葉として穏当、的確とは到底思えない。
 担当相を兼務する茂木敏充経済再生担当相によれば、検討する政策の柱は教育無償化、人材への投資による生産性の向上、多様な企業採用と高齢者雇用、社会人の「学び直し」、社会保障制度改革―の5項目という。何のことはない、既に掲げながらも未達成の政策メニューの焼き直し、寄せ集めにすぎない。
 生涯教育や学び直し、多様な働き方が可能な社会づくりは、むろん望ましい。しかし茂木氏は「労働生産性の伸びが低い。人材の質を高める人づくり革命や、企業の生産性向上に取り組む」と述べた。目的は結局「経済のため」であり、政権に都合のいい人材、つまりは文句を言わず生涯働き続けて国の経済に貢献する国民を養成したい、との思惑が露骨に透けよう。前の看板「1億総活躍」にも通じる政権の思想を強く危惧する。
 地方創生、1億総活躍、働き方改革、人づくり革命…。「大河ドラマではない。1年ごとに(政権の)出し物が替わるのはあまりいいと思わない」。石破茂元地方創生担当相の批判は的を射ている。「デフレ脱却」もいまだに「目指す」だけ。「3本の矢」「新3本の矢」「女性の活躍」も、目標を達成できないまま埋没し始めている。
 検証もなしに次々と政策の看板を掛け替え、担当相や会議を乱立させても「成果」は上がらない。しかも首相は「これまで通り経済最優先」と訴えるが、少なくともこれまでは、多くの国民が望んでもいない特定秘密保護法や安全保障関連法、「共謀罪」法の成立強行に力を費やしてきたことを忘れてはならない。教育無償化も、首相が固執する「改憲の具」に使われる疑念が募る。必要ならば財源の議論を詰め、憲法と関係なく直ちに実現してもらいたい。
 少子高齢化が急伸する日本にあって、人を大切に育てることは最も重要な、だが最も困難な政治課題。問われるのは「つくる側」の資質である。改めて、理念や方向性を見直し、地道な取り組みを進めねばならない。


憲法改正 急がずに熟議を重ねよ
 安倍晋三首相が意欲を見せる憲法改正の行方に不透明感が漂ってきた。
 かねて、首相は憲法9条への自衛隊明記を掲げ、2020年の改正憲法施行を目指すと表明。臨時国会で自民党の改憲案を提示し、議論を進める考えを明らかにしていた。
 だが、東京都議選で惨敗し、加計(かけ)学園問題などで内閣支持率が急落した後、「スケジュールありきではない」と述べ、事実上先送りした。
 自民党は、臨時国会での提示を見送る方向だ。
 もともと、国民の間で憲法改正に向けた機運が高まっていないのに、首相主導で改正項目や日程が定まっていくことには違和感があった。
 憲法改正が必要かどうかも含めて、まずは論議を深めるべきだろう。
 共同通信社の最近の全国緊急電話世論調査によると、安倍首相の下での憲法改正には賛成が34・5%で、反対が53・4%を占めた。
 逆風が強まる状況で発議を急いでも、憲法改正の見通しは立つまい。改正の国会発議には衆参両院で総議員の3分の2以上の賛成がそれぞれ必要だ。国民投票では過半数の賛成を得なければならない。
 それなのに、与党内でも温度差が顕著になっている。
 参院選の「合区」解消問題がその一例だ。自民党は、衆参両院選挙について定めた憲法47条を改正する案を打ち出した。
 これに対し、公明党の山口那津男代表は否定的な考えを示したばかりか「衆参両院で議論の成熟度に開きがあり、参院では議論が進んでいない。衆参で発議するのは簡単ではない」と述べ、改憲に消極的な姿勢を強めている。
 憲法改正原案を審査する衆院憲法審査会は、先の通常国会で7回の実質審議を行ったが、参院の憲法審査会は与野党対立のあおりで、停滞している。
 自民党内でも、石破茂元幹事長が首相の9条改正案を批判しており、岸田文雄政調会長も9条改正には慎重な立場を崩していない。
 「安倍1強」が揺らぐ今、強引に改憲を推し進めれば、抵抗が強まるだけだ。
 自民党は首相の提案を踏まえ、9条改正と教育無償化、緊急事態条項、合区解消の4項目を中心に議論してきた。
 ここに来て、党内にも変化が現れた。党憲法改正推進本部の教育無償化論議では「憲法に書くのではなく、法律や制度で手当てするのが望ましい」と一般法で対応が可能という意見が相次いだ。
 教育無償化は、日本維新の会が改憲案の柱と位置付けている。早期改憲へ協力を得ようという首相の思惑が透けて見える中で、否定的な意見が出たことに注目したい。
 与党議員は首相に気兼ねせず、率直に意見を出すことが大事である。野党も積極的に憲法に関する見解を示し、熟議してもらいたい。
 憲法改正を急ぐ必要は認められない。


京阪が初の座席指定特急、「プレミアムカー」運行開始
 京阪電気鉄道が初めて導入した座席指定の特急車両「プレミアムカー」が20日、運行を始めた。淀屋橋駅(大阪市)では出発式が開かれ、全40席が完売した一番列車が出町柳駅(京都市)に向けて発車すると、詰め掛けた多くの鉄道ファンが見送った。
 出発式では京阪電鉄の中野道夫社長が「沿線のお客さまの満足度向上や、観光需要の拡大を目指したい」とあいさつし、関係者がテープカットして運行開始を祝った。午前に出発する列車に乗るため三重県志摩市から訪れた会社員の男性(35)は「豪華な内装と聞いており、とても期待している」と笑顔で話した。
 淀屋橋−出町柳を結ぶ8両編成の特急に1両組み入れ、毎日約100本運行。乗車区間に応じ、400〜500円の座席指定料金を支払う。ゆったりとした3列配置のリクライニングシートを設け、観光案内にも対応する専属のアテンダントが同乗する。


京阪「プレミアムカー」運行開始
 京阪電鉄が新たに導入する座席指定の特急車両「プレミアムカー」の営業運転が始まりました。
 午前6時すぎ、京阪「淀屋橋」駅では「プレミアムカー」の出発式が行われました。プレミアムカーは人気の京阪特急8000系の6号車に新たに導入された有料車両でゆったりとした3列シートに海外からの旅行者の利用なども想定し大きな荷物が置けるスペースも設けられています。
 「お客様にいろいろな選択肢を与える、有料ではありますけども上質な空間をご提供する」(中野道夫社長)
 プレミアムカーを利用するには通常の乗車券のほか距離に応じて400円か500円の座席指定料金がかかりますが、けさの一番列車の40席は発売とほぼ同時に売り切れたということです。


白人至上主義/分断ではなく融和目指せ
 米南部バージニア州で白人至上主義者のグループと反対派が衝突した事件で、トランプ大統領は人種差別を助長するような発言を続けている。
 昨年の大統領選で勝利をもたらしてくれた支持層にアピールする狙いとみられるが、憎悪を拡大させ、米社会の分断をあおる危うい言動は即刻やめるべきだ。国際社会が取り組むテロ対策にとってもマイナスにしかならない。
 バージニア州では、南北戦争で奴隷制存続を訴えた南軍司令官リー将軍の銅像の撤去計画をやめさせようと集まった白人至上主義者らと人種差別反対派が衝突した。反対派に車が突入して女性が死亡、30人以上が負傷し、当局は白人至上主義者とみられる男を殺人容疑で拘束した。
 トランプ氏は当日「多くの側から示された憎悪、偏見、暴力を非難する」と双方に責任があるとの立場を打ち出し、人種差別を助長すると批判が集中。白人至上主義者を明確に非難する声明をいったんは読み上げたが、その後「両陣営の責任だ」という姿勢に戻った。
 米国では各地で南軍関連の銅像や記念碑を撤去する動きが起きている。歴史を背負う銅像などの撤去に賛否の意見対立があることは理解できる。しかし暴力は到底容認できない。
 本来は国民の融和を呼び掛けなければならないトランプ氏は、銅像などの撤去を「愚かだ」とツイッターで非難した。やはり支持層へのアピールだろうが、軽率すぎる。
 米国で人種問題の扱いを誤れば、抗議行動の激化などによる社会の混乱の火種になりかねない。人種差別を助長するようなトランプ氏の発言は、リベラル派やメディアだけでなく、身内の共和党議員からも批判を浴びている。また陸海空軍の制服組トップも「不寛容や憎悪に立ち向かう」(リチャードソン海軍作戦部長)など差別を認めない立場を表明した。
 経済界でも批判が強い。トランプ氏は、大企業経営者らで構成する助言組織でメンバーの抗議の辞任が相次いだため、二つの助言組織を解散した。政権運営に一層の暗雲が垂れ込めている。
 こうしたトランプ氏への批判は、米国の多様性と民主主義の強さも表している。差別を容認しない姿勢や、行動に移す勇気には学ぶ点もあるだろう。
 白人至上主義が勢いづいた背景には、事件後に首席戦略官兼上級顧問を解任されたバノン氏の存在がある。人種差別的なサイトの会長だったバノン氏は、イスラム圏からの入国規制など排外主義的な政策を主導していた。解任に伴い方向性が変わるかどうか。
 入国規制などはテロ対策が目的と説明されているが、排外主義的政策で憎悪が拡大すれば、逆にテロの温床になってしまう。
 スペイン北東部バルセロナで起きたテロでは、車が歩道に突っ込んで多数が死傷し、過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。
 各国で近年目立つ車の暴走テロは、大がかりな爆弾テロに比べて容易に実行でき、阻止が難しい。分断と憎悪を克服する地道な努力が必要だ。
 トランプ政権には、米社会と世界を分断するのではなく、融和を目指す姿勢に転換するよう求めたい。