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ラピートルジャー171201

Japon: un célèbre arbitre sumo s’excuse pour harcèlement sexuel
Un célèbre arbitre sumo a présenté ses excuses à un jeune arbitre qu’il avait agressé sexuellement mi-décembre, ont indiqué samedi des médias japonais.
Alors qu’il était en état d’ébriété, Shikimori Inosuke, 58 ans, avait agressé le jeune homme en l’embrassant et en touchant sa poitrine dans un hôtel d’Okinawa, où les sumos faisaient étape dans le cadre d’une tournée hivernale, ont indiqué la chaîne de télévision publique NHK et l’agence de presse Kyodo.
Ce haut responsable de l’arbitrage, dont le vrai nom est Itsuo Nouchi, a présenté ses excuses à la victime, selon ces médias, citant des responsables de l’association japonaise des sumo.
≪Je ne me souviens de rien car j’avais beaucoup bu. Je ne sais pas pourquoi j’ai fait ça≫, a déclaré M. Shikimori selon l’agence de presse Jiji.
Le jeune arbitre n’a pas l’intention de porter plainte mais l’association doit prendre des sanctions disciplinaires, a affirmé un média local.
≪C’est gênant, car il est susceptible de superviser d’autres arbitres de haut niveau≫, a déclaré le président de l’association, selon NHK.
NHK a déclaré que cette histoire avait porté un coup dur à l’association, qui a promis de prendre des mesures préventives pour éviter ce type de scandale.
Fin décembre, le grand champion de sumo Harumafuji, agé de 33 ans et de nationalité mongole, a été inculpé pour avoir violemment agressé un rival lors d’une soirée arrosée en octobre. Ce scandale national au Japon l’a contraint à renoncer à sa carrière.
フランス語
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NYの会議通訳者が教える英語 @NYCenglessons
ここで少しまた英語の話をいたしますと…blackfaceは特殊な意味を持つ表現です。単なる「黒い顔」ではありません。
- used by non-black performers
- contributed to the spread of racial stereotypes
- ended in the United States with the Civil Rights Movement
https://en.wikipedia.org/wiki/Blackface
人種や性別による差別に対する意識が大きく変わった1960年代の公民権運動(the Civil Rights Movement)は日本人にも大きく関わっているのです。あの時代がなかったら、私らがのんびり「ハワイでお正月」とか「アウトレットでお買い物」なんてやってる場合じゃなかったんだから。
60年代は昭和30‐40年代です。そんな最近まで、レストランでも映画館でも病院でも学校でも「白人用」「有色人種用」の施設が合法的に区別されていたのです。今のようなありがたい時代が実現したのは、たとえ一時的な「行き過ぎ」があっても差別は絶対に撤廃するべきだと考える指導者がいたからです。

Kazuko Ito 伊藤和子 @KazukoIto_Law
とんでもない人権侵害です。ベッキーは知らずに現場に行ったのでは? そうだとすればAV出演強要と同様の人権侵害。それがTVリアルで行われる異常事態。仮に同意の上でも真意はどうでしょ。同意があっても暴行罪は成立します。犯罪です。これが地上で流れるのは女性に対する暴力容認・助長。許せない。
異邦人 @Beriozka1917
就活のルールほど無意味で馬鹿げた「日本らしさ」が凝縮された代物もない。皆が言われるがままにリクルートスーツを着て、髪を黒で揃え、行動様式まで横一線の異常な光景からは、日本の企業体が求めているのは「労働者」ではなく、如何なる不合理な命令にも服従する「奴隷」だというのが良く分かる。
立川談四楼 @Dgoutokuji
「準強姦事件逮捕執行停止問題超党派の会」伊藤詩織さんの件である。森ゆうこ議員が核心を突く。「衆参すべての国会議員に呼びかけたが、与党からの参加者はゼロだった」と。与党議員よ、故後藤田正晴の至言を味わいがよい。「心ならずも弱い立場に立たされた方に、光を当てるのが政治家の仕事だ」を。
安田 陽‏ @YohYasuda
本日の日経新聞朝刊2面に送電線空容量問題がデカデカと掲載。私も短評してます。特に色々喋った中で「発送電分離や電力市場改革が進まず、法整備の不調和が根本原因。そのリスクが新規参入の再エネ会社に過度に転嫁される」という発言を取り上げて頂いたのは大変有難いです。

なんと闘将・星野仙一死去というニュース.びっくりです.まだ70歳.大ショックです.
交通費の件で見ていたら,出勤簿押印忘れしていたみたいです.すみません.

<成人式>石巻・桃生で52人集う「将来は古里復興の手伝いがしたい」
 宮城県石巻市桃生地区の成人式が5日、同市の桃生公民館であり、52人の新成人が華やかな着物やはかま姿で晴れの舞台を迎えた。
 亀山紘市長は「未来を託された若者として、大きく羽ばたかれることを期待する」と式辞を述べた。新成人代表の市職員木村公さん(19)と会社員高橋真美さん(20)は「東日本大震災からの復興と地域の発展のために活動し、他の模範となるよう努力します」と誓い、中学校時代の恩師から祝福の言葉が贈られた。
 出席した筑波大2年の佐々木麻衣さん(20)は「久しぶりに会う友達もいて懐かしかった。将来は公務員になって地元に戻り、震災復興の手伝いがしたい」と語った。
 桃生地区では県外に転出した学生や社会人が正月の帰省時に成人式に出席できるように、1967年から毎年1月5日に開いている。市内の他の地区の成人式は7日に行われる。


<復興ホストタウン>宮城・亘理町と宮古市を追加
 内閣府は5日、2020年東京五輪・パラリンピックに向け、東日本大震災の被災地の国際交流を支援する「復興『ありがとう』ホストタウン」の第2弾として宮古市と宮城県亘理町を選んだ。参加自治体は岩手、宮城、福島の計13市町村となった。
 宮古市は被災した宮古運動公園の陸上競技場再建で資金援助を受けたシンガポールの陸上選手や小中学生を招き、交流イベントを開催する。亘理町は、震災直後から住民の心のケアなどに取り組むイスラエルの在日大使館員や精神科医らを招き、復興状況を伝える。
 鈴木俊一五輪相は同日の閣議後記者会見で「被災自治体は人手が足りない。充実した内容になるよう全力で応援する」と述べた。内閣府はホストタウンの募集を続ける。


震災伝える若者たちの催し
阪神・淡路大震災から23年となるのを前に、震災の教訓を後世に伝える活動について若者たちが発表する催しが神戸で開かれ、避難所の運営方法を学べるゲームを使った取り組みなどが紹介されました。
この催しは、震災を経験していない世代が被災者からの聞き取りや学校の授業などを通して学んだ教訓を、同じ世代にどのように伝え、いかしてもらうかをテーマに開かれました。
神戸市中央区の「人と防災未来センター」では、公募に応じた高校生から大学生までの7組が取り組みを発表し、このうち、明石工業高等専門学校の渡部桂太朗さん(19)は、問題を解決しながら避難所の運営方法を学ぶことができるゲームを考案し、同じ世代の仲間に楽しみながら学習してもらえたと発表しました。
また、兵庫県立大学の一ノ瀬美希さん(22)は、復興住宅での孤立死を防ぐために子どもからお年寄りまでが交流できる場所を運営した経験を話し、新たな人間関係ができるので震災の教訓も次の世代に伝えられると紹介しました。
発表を聞いた52歳の男性は「若い世代が真剣に次の世代に伝えようと考えていることに驚いた。私も地域で防災について教えているので参考にしたい」と話していました。


星野仙一氏死去 70歳、東北楽天を日本一に 「闘将」被災地に夢
 プロ野球東北楽天の元監督で、2013年にチームを初の日本一に導いた星野仙一(ほしの・せんいち)氏が4日、病気のため死去した。70歳だった。中日のエースとして活躍。引退後は中日、阪神、東北楽天の3球団で監督を務め、17年に野球殿堂入りした。
 岡山県生まれ。倉敷商高、明大を経て1969年、ドラフト1位で中日に入団。闘志むき出しの投球で「燃える男」と呼ばれた。74年には中日の20年ぶりのリーグ優勝に貢献。巨人の10連覇を阻み、沢村賞と最多セーブに輝いた。通算146勝121敗34セーブ。82年に現役を引退した。
 監督としては「闘将」と呼ばれ、中日、阪神でリーグ優勝を果たした後、10年10月に東北楽天の監督に就任した。1年目の開幕前に東日本大震災が発生。「強さを被災者に届けよう」とナインを鼓舞し、13年に田中将大投手(現ヤンキース)らを擁し、球団創設9年目で初優勝を果たした。巨人との日本シリーズも制し選手、監督を通じ初の日本一に輝いた。14年に監督を退任。15年9月から球団副会長を務めていた。
 3球団で監督を計17年務め、リーグ優勝4回。通算成績は1181勝1043敗53分け。戦後生まれで初の1000勝監督となった。


「あまりにも早すぎる…」 星野仙一氏の訃報にファンからショックの声
4日、中日ドラゴンズ・阪神タイガース・東北楽天ゴールデンイーグルスで監督を務めた星野仙一氏が、膵臓がんのため亡くなった。70歳だった。
■楽天野球団がコメントを発表
星野氏が取締役副会長を務めていた楽天野球団は、6日、「星野仙一取締役副会長永眠に関して」と題したコメントを発表。
「2016年7月に急性膵炎を発症したことをきっかけに膵臓癌であることが判明いたしました。
その後、体調に波はあったものの仕事に支障をきたすことなく過ごしておりましたが、2017年12月末より病状が悪化し、息を引き取られました。
最期は昼寝でもしているような安らかな表情でご家族に看取られて旅立たれました」
球界関係者、ファンにショックが広がっている。
■楽天を史上初の日本一に
星野氏は2013年、監督として東北楽天ゴールデンイーグルスを史上初の優勝・日本一に導いたが、翌年シーズン途中に体調を崩し、退任する。
その後2015年9月から楽天球団の副会長に就任し、新監督の選定や新戦力の獲得など、事実上の編成トップとして精力的に活動していた。
■監督として3チームでリーグ優勝
現役時代からファイターとして知られた星野氏。中日の監督となってからは、自らが先頭に立ち選手を引っ張るスタイルで、ドラゴンズを2回のリーグ優勝に導く。
さらに2003年、阪神タイガースを率い、18年ぶりのリーグ優勝。当時阪神の優勝は「夢のまた夢」と考えられていただけに、ファンの歓喜は大きなものだった。
そして、2013年には、それまでBクラスが定位置化していた楽天イーグルスの監督として、チーム創設以来初のリーグ優勝。日本シリーズも宿敵巨人を相手に4勝3敗で勝利し、自身初の「日本一」を手中に。
中日はもちろんだが、それまで縁が遠かった阪神と楽天を優勝に導いたことは、ファンの脳裏に現在も強烈に焼き付いている。
■ファンからはショックの声
突然の訃報に、ファンからショックや戸惑いの声が。
星野仙一さん。色んな思い出がありますが、最近ではイーグルスの日本一でしょうか。亡き父をあなたに重ねる部分もありました。語り尽くせませんが、本当にありがとうございました。
— 月岡壮太 (@sakenenryo) January 6, 2018
星野仙一さんは、阪神の救世主という他なくて、星野さんがいなかったら、今頃阪神はどうなっていたことやら。もちろん、その前のノムさんが種を蒔いたのが大きかったとは思ってる。
— ミハイル暁 (@goldendawn_) January 6, 2018
星野仙一さん楽天の監督時代が一番印象深いです。日本一に導いてくださったこと、監督としてのキャリアを終えた後も、楽天の運営に携わってくれたこと…。本当に悲しくてなりません…。ご冥福をお祈り申し上げます。
— ベアト@低浮上 (@beato6420) January 6, 2018
一つの時代が終わったことを、年の初めに痛感させられた #星野仙一 さんの訃報。ドラゴンズファンとしては、氏の晩年の言動にはちょっと?だったけど、あの人がいなければ、間違いなく、今のプロ野球界はなかったと思う。慎んで御冥福をお祈り致します。合掌
— サエモンノスケ (@BirdDra) January 6, 2018
星野さん。ガンとな。いや、これは。悲しい。阪神全盛期、球場まで行ってリアルタイムで常に応援してた7、8年前。大好きやった。星野監督と一緒に進めたあの時、忘れないぞ。満足いく人生やったかな。そうならいいな。ありがとうございました。#星野仙一
— りす (@eight48mikan) January 6, 2018
■ファンの声は…
東北楽天ゴールデンイーグルスファンのSさんに聞いてみた。
「星野さんとともに戦い、日本一になった2013年のシーズンは忘れられません。被災者に勇気と感動を与えてくれた。
とくに巨人との日本シリーズは、圧倒的巨人有利とと揶揄されながらも戦い抜き、第7戦の9回、前日160球投げた田中将大がリリーフに登場し、抑えて優勝。本人の志願と聞いていますが、それを許した星野監督の采配もさすがだったと思う。
もう一度星野氏にイーグルスの優勝を見てほしかったという気持ちはありますが…。今はゆっくり休んでほしいですね」
現役選手・監督・フロントとして長きに渡りプロ野球を盛り上げてきた星野仙一氏。これからは天国で、ゆっくりと球界を見守ってほしい。
(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)


星野さんを悼む声 被災地からも
東日本大震災の被災地でも、星野仙一さんが亡くなったことを惜しむ声が聞かれました。
星野仙一さんは、2年前、震災で大きな被害を受けた名取市の閖上地区を訪れ、少年野球チームの子どもたちとふれあいました。
チームの監督をしていた出雲隆さんは「星野さんは子どもたち一人ひとりに声をかけ、夢に向かって懸命にやれば必ず奇跡が起こると話してくれました。新しく生まれ変わる閑上の姿を見てもらいたかったので、非常に残念ですが、私たちも懸命に夢に向かい復興を進めたいと思います」と話していました。
また、星野さんは、同じ名取市にある仮設住宅の集会所を訪ね、被災した人たちとも交流しました。
津波で自宅を流され、当時、仮設住宅で暮らしていた高橋久子さんは「星野さんと握手をしたりお話しをしたりして、みんながいっとき震災を忘れることができ、元気になれました。野球の指導には厳しかったかもしれませんが、私たちには本当に優しくて心が和みました。こんなに早くお別れがくるなんて残念です」と話していました。


<星野仙一氏死去>有言実行の日本一 復興の象徴に 避難所訪ね「子どもたち、負けるなよ」
 プロ野球東北楽天元監督の星野仙一さんが4日午前、70歳で死去した。2009年に初のクライマックスシリーズ進出を果たしながら、翌年に再び最下位に転落したチームを引き受けた星野さんは、10年秋の監督就任記者会見で力を込めた。「東北を熱くするのが私の仕事。若いチームだけに、やりがいがあるし、腕の見せどころだ」
 就任1年目の開幕を控えた3月に東日本大震災が発生。約1カ月後に選手やコーチ陣と共に仙台市若林区の避難所を訪問した。「秋には喜んでもらえる報告をしたい」と優勝を約束するとともに、「今の状況を耐えれば必ず強い人間になる。子どもたち、負けるなよ」と激励した。
 「勝って希望の光となる」と言い続け、有言実行を果たしたのが就任3年目の13年。24勝無敗の絶対的エース田中将大(現ヤンキース)を擁してリーグ優勝、さらに初の日本一を達成した。05年の球団創設から低迷が続いたチームに闘志を注入し続け、東北楽天を震災復興の象徴とした。
 「今まで楽天が勝つとは誰も考えていなかった。Bクラス(4位以下)がほとんどのチームで、震災もあった。でもな、そういう(困難に直面した)チームだから、勝てば復興途上にある人たちに勇気を与えられるんだ」という信念があった。
 体調面の不安もあり、14年限りで監督退任。15年以降は球団副会長としてチーム編成を担った。リーグ優勝を逃した昨季の悔しさを強く感じていた星野さんは、13年以来の王座奪還を懸けた18年シーズンに向けても、熱意を持ち続けていた。球団によると、「(18日予定の)コーチ会議に出られるかな」と息を引き取る直前まで語っていたという。東北の地に情熱をささげた星野さんらしい最期だった。(金野正之)


「おくりびと」ロケ地 旧割烹小幡の存続を酒田市長が正式表明
 山形県酒田市の丸山至市長は5日の年頭記者会見で、映画「おくりびと」のロケ地として知られる同市の旧割烹小幡(かっぽうおばた)の建物を正式に存続させる方針を表明した。
 小幡は、建築家の高谷時彦氏による調査で、建築物として歴史・文化的な価値が高いことが判明。高谷氏は建物を2億円程度かけて改修し、飲食店と市民の交流施設とする利活用案も提起した。
 丸山市長は「頂いた提言内容で整備したい」と強調。整備時期については「(老朽化が進み)倒壊の危険性もあるので早期に着工したい。まず設計費を新年度当初予算案に盛り込みたいが、最終判断は予算案全体を見て行う」と語った。
 丸山市長は明治期に建った山居倉庫にも触れ、所有する全農山形などと国の史跡登録指定に向けた協議を進めていることを明らかにした。


日弁連が副会長に女性枠 感受性生かした発信役に
 日本弁護士連合会(日弁連)が、男女共同参画社会の実現に向けた取り組みを始める。
 会長を補佐する副会長のうち2人以上を女性とする新制度(女性副会長クオータ制)を4月から実施する。現在13人いる副会長を15人に増やし、増員分は女性から選ぶ。
 任期1年の副会長職は要職だが、これまで12人しか女性は就任していない。4万人近い弁護士が在籍し、うち2割が女性であることに照らせば不十分だった。
 トラブルを抱え困っている人の話に耳を傾け、法的な支えになるのが弁護士の基本的な仕事だ。弱者に寄り添う姿勢が求められる。日弁連は生活課題など身近な問題について政策提言もするが、男性中心の執行部でその役割を十分に果たせてきたといえるだろうか。
 公平に見える弁護士の世界でも、待遇や収入などさまざまな面で女性が格差に直面しているのが現実だ。制度導入によって、女性ならではの感受性を発揮し、社会に発信していくべきだ。
 今回のクオータ制導入は、政府の第4次男女共同参画基本計画に基づくものだ。政府は、指導的地位にある女性の割合を2020年までに30%にすることを目標としているが実現は厳しい。
 例えば、上場企業の女性役員数は昨年時点で3・7%にとどまる。軒並み20%を超える欧州各国や20%に迫る米国など他の先進国と比べて寂しい数字と言うほかない。
 経済界や官公庁も思い切った女性の登用策を具体化させるべきだ。人口減少社会を迎える中で、女性の力を最大限に生かすことが、日本の将来にとって欠かせない。社会全体で改革のスピードアップを図りたい。
 法曹界では、別の変化も出ている。9日付で最高裁判事に就く宮崎裕子弁護士は、最高裁判事として初めて「旧姓」を使用する。最高裁は昨年9月から裁判文書での旧姓使用を認めているが、旧姓使用の容認は国家公務員全体に広がりつつある。
 女性の活躍には、働きやすい職場環境が必要だ。旧姓使用の拡大が女性職員の意欲向上に一役買うのは間違いないが、本来は民法を見直し、夫婦別姓を認めることが抜本的な解決策だろう。


女性議員増法案  ハードル下げる努力を
 国や地方議会の女性議員を増やそうと超党派の国会議員が作成した法案が、今月開会の通常国会に再提出される見通しとなった。
 選挙の候補者数を男女で均等にするため、政党や政治団体に目標設定などに取り組むよう努力義務を課す。議席や候補者の一定数を女性に割り当てるクオータ制と違ってどこまで効果があるかは疑問だが、女性議員が着実に増える足掛かりになることを期待したい。
 法案は昨年、超党派の議員連盟で国会に提出する予定だった。しかし、自民党内から異論が噴出したため、民進など4野党と自民、公明、日本維新の3党がほぼ同じ内容の法案を別々に提出した経緯がある。その後、野党側が歩み寄ったが、衆院解散で成立には至らなかった。今回、再挑戦である。
 議会の国際組織・列国議会同盟によると、日本の女性国会議員数は各国議会(下院)に比べて少なく、昨年の衆院選前では9・3%と193カ国中165位だった。
 政府は2015年の第4次男女共同参画基本計画で、20年までに国政選挙の女性候補者の割合を30%に引き上げるとしたが、昨年の衆院選では17・7%にとどまり、遠く及んでいない。
 理由の一つに、女性議員が活動しにくい現状があるのではないか。共同通信社が14年に行った全女性国会議員へのアンケートでは「女は黙ってろ」など女性蔑視とも思える品位に欠けるやじが横行していることが浮かび上がった。
 議員に強いリーダーシップを求める有権者も多く、不利と感じる女性議員もいるという。家庭や育児との両立の難しさや家族の理解を得にくいなどの事情もあろう。
 それ以前に、女性が立候補しても当選しにくい現実がある。特に衆院小選挙区では資金や活動量などの面でハンディがあるようだ。
 法案成立を目指す議員連盟は、選挙制度の面からも女性議員を増やす策を検討している。衆院選の比例代表への重複立候補者名簿で同一順位の候補者の当選を決める際、現在の惜敗率に加え、男女交互に決められる仕組みなどだ。
 議員を目指す女性がいても、ハードルが高すぎれば手を挙げることは難しい。まずは法案を成立させて候補者を増やす道筋をつけ、そのうえで有効な選挙制度のあり方にも踏み込んでもらいたい。
 「20年までに30%」の目標をクリアするには、来年の参院選が試金石となる。どの政党が実効性ある女性候補者数の目標を掲げられるか。有権者は見ている。


合意破り前提の運用 日本政府の姿勢に起因
 県民生活に配慮しない姿勢が改めて浮き彫りになった。強く抗議し、改善を求める。
 騒音規制措置(騒音防止協定)を破ることを前提とした米軍嘉手納基地の運用実態が明らかになった。本紙が入手した欧州の米空軍基地と、嘉手納基地の基地司令官らが出した騒音軽減措置指示書とでは、看過できない大きな違いがある。
 イタリア・アビアノ米空軍基地の指示書は、イタリアの国内規制よりも前後に1時間ずつ長い午後10時から午前8時を騒音規制時間に設定している。深夜・早朝や週末に飛行する場合は、基地の管理権を持つイタリア軍の許可が必要とする。米空軍は、外来機の飛来時に常駐機の運用に規制をかけるなど、厳しく騒音を規制している。
 ドイツのラムシュタイン米軍基地は、深夜・早朝の騒音規制時間中の離着陸やエンジン調整を認める特例は、大統領指示による緊急性の高い任務や急患搬送などとし、限定列挙方式で制限している。
 レイクンヒース空軍基地などがある英国では、米軍機の深夜・早朝の規制時間は地元での訓練を目的とした滑走路の使用を禁止している。
 日米合同委員会は1996年3月、嘉手納基地の飛行制限を午後10時から午前6時までとする内容で合意した。だが嘉手納基地の指示書では、夏場には午前0時までの飛行を認めている場合もあった。
 欧州に駐留する米空軍はその国と国民を尊重し、自ら騒音を軽減する姿勢がある。これがあるべき姿だ。傍若無人な在沖米軍と対照的である。
 なぜ、在沖米軍は県民を尊重しないのか。その要因は、イタリア政府などと日本政府の主権に対する姿勢が決定的に違うことにあろう。
 米軍がやりたい放題の訓練をしても、米軍機が民間地に墜落して米軍が現場を封鎖しても問題視せず、墜落事故を起こした同型機の飛行再開を即座に追認する。こんな政府が米軍から甘く見られるのは当然である。
 沖縄の米軍基地問題は米側に対し、断固とした姿勢で改善を強く要求しない政府の姿勢に起因する。政府の対米追従姿勢の被害を最も受けるのは県民である。政府はいつまでそんな状態に県民を置くつもりなのか。
 そもそも沖縄側は、午後7時から午前7時までの米軍機の飛行制限を求めたが無視された。しかも「運用上必要」「できる限り」「最大限の努力」などの文言が並び、米軍が恣意(しい)的に運用できる内容である。今こそ、抜け道のない新たな騒音防止協定を締結すべきだ。
 米軍に都合のいい騒音防止協定になったのは、合同委の米側代表を在日米軍副司令官が務め、米側委員6人のうち5人を軍人が占めていることも背景にある。米占領期の異常な状態が今も続いていることに、日本側は異議を唱えるべきである。


浜ちゃんのブラックフェイスは黒人差別なのか 知らなかったでは済まされない
木村正人 | 在英国際ジャーナリスト
黒塗り顔、縮れ毛はなぜいけない?
[ロンドン発]大晦日に放送された日本テレビの番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しスペシャル!」でお笑い芸人、浜田雅功さんが米俳優エディー・マーフィー主演の映画「ビバリーヒルズ・コップ」 をまね、黒塗り顔、縮れ毛で登場したことが論争を巻き起こしています。
「絶対に笑ってはいけない アメリカンポリス24時」と題して新人アメリカンポリスに扮した5人が大物俳優扮する署長との対面や訓練をはじめ、研修を積んでいくストーリー。視聴率は「紅白歌合戦」の裏番組だったにもかかわらず、17.3%を記録しました。
英BBC放送が顔を黒く塗って歌ったり芸を演じたりするブラックフェイスは、黒人差別の歴史を思い起こさせるという日本在住の黒人作家らの声を紹介しています。
エディー・マーフィーを演じるために黒人に扮した浜ちゃんには差別する意図は全くなかったでしょう。放送した日本テレビも問題になるとは考えていなかったようです。しかし黒人の人たちから見れば、ブラックフェイスは黒人に対する偏見を植え付ける黒人差別表現以外の何物でもないのです。
1988年の黒いマネキン騒動
日本で黒人差別が大きな問題になったのは1988年7月。米紙ワシントン・ポストのマーガレット・シャピロ極東共同総局長が「黒人の古いステレオタイプが日本でよみがえる」と報じました。
有楽町そごう百貨店に展示された黒人マネキンや黒人キャラクターのサンボ&ハンナ、ビビンバが取り上げられ、「会社側は人種差別の意図なしと主張」と手厳しく批判されました。
当時、日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と称賛され、日米経済摩擦が起きていました。86年に中曽根康弘首相(当時)が「平均点から見たら、アメリカには黒人とかプエルトリコとかメキシカンとか、そういうのが相当おって、平均的にみたら非常にまだ低い」と発言。
ワシントン・ポスト紙報道の直後、自民党の渡辺美智雄政調会長が「日本人は破産すると夜逃げとか一家心中とか重大に考えるが、向こうの連中は黒人だとかいっぱいいて『うちは破産だ。明日から払わなくていい』とアッケラカンのカーだ」と言い放ちました。
当時の日本の政治家は、お笑い芸人の浜ちゃんと違って明らかに黒人を見下していました。このため在米日本大使館に抗議が殺到、黒人マネキンは即刻、撤去され、黒人人形は回収される騒ぎになりました。経済的な損失は15億円に達したと言われています。
「黒人差別をなくす会」
この騒動がきっかけとなり、88年に「黒人差別をなくす会」を妻と小学4年生だった9歳の長男の3人で立ち上げた大阪・堺市の有田利二さん(70)に電話でお話をうかがいました。
有田さんは「当時の日本人はほとんど黒人差別になるとは気づかずに暮らしてきました。身の回りを調べると、文房具、衣類と、分厚い唇を赤く塗って、白目を大きくした黒人のキャラクター商品がたくさん売られていました。黒人を差別する表現のサンボ、黒んぼと書いてあるのもありました」と振り返りました。
有田さんの「黒人差別をなくす会」は「ちびくろ・さんぼ」の絶版を要求する運動を開始。絶版する出版社が相次ぎ、社会的に大きな注目を集めました。黒塗り顔、縮れ毛は歴史的に作られてきたステレオタイプとしての「サンボ表現」に当たると有田さんは指摘します。
消えるブラックフェイス
顔を黒く塗ったブラックフェイスの白人が芸を演じるミンストレル・ショーは黒人に対する偏見を撒き散らすとしてアメリカや欧州ではすでに姿を消しています。黒人差別と闘ったアメリカ公民権運動の影響が大きかったのです。
BBCも偉そうに日本のことを批判的に報じていますが、58年から30年間も「ブラック・アンド・ホワイト・ミンストレル・ショー」を放送し、大人気を博しました。60年代には2100万人が視聴しました。しかし黒人差別を助長するという批判を受けて打ち切られました。
ブラックフェイスやミンストレル・ショーは白人の目から見た黒人のステレオタイプでしかなかったのです。黒人から見れば、浜ちゃんが演じたエディ・マーフィーや、かつて一世を風靡したラッツ&スターは、白人の目から見た黒人ステレオタイプの焼き写しにしか見えなかったでしょう。
89年夏に黒人企業家連盟の招きで18日間、ワシントン、ニューヨーク、ボルチモア、アトランタ、オーランド、ロサンゼルスを家族3人で旅した有田さんはこう痛感したと言います。
「黒人の人たちが嫌だから止めてほしいと言っているのに、差別ではない、差別する気はない、悪気はないからと言って続けていても良いのでしょうか。そういう人たちはもっと世界の歴史、人類の歴史を学ぶ必要があります。黒人だけではなく、黄色人種にも差別された暗い歴史があるのです」
隠された白人優越主義の遺産
有田さんは黒人差別表現が日本に見られるようになったのはアメリカの黒船が来航して船上で開いた歓迎会でミンストレル・ショーを披露したのが最初だと言います。黒人差別表現は白人優越主義と植民地主義の遺産であり、明治維新で脱亜入欧を掲げた日本にも知らず知らずのうちにこうした差別意識が植え付けられてしまったのかもしれません。
そして「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を謳歌した80年以降、日本は無意識のうちに植え付けられた差別意識をアメリカや欧州から繰り返し叩かれてきたわけです。アメリカ出身の黒人作家で日本在住13年のバイエ ・マクニールさんは浜ちゃんのブラックフェイスについてこうツイートしました。
「ブラックフェイスで出演する日本の人へ。黒人であるというのは、オチや小道具じゃないんだよ。(略)でもお願いだから日本でブラックフェイスは止めて。カッコ悪いから」
問題は浜ちゃん個人より、浜ちゃんのブラックフェイスを演出した放送局、日本テレビにあります。ブラックフェイスで視聴率が稼げたとしても、公共の電波を使って黒人差別の歴史が刻まれたブラックフェイスを撒き散らすことに何の意味があるのでしょう。
知らなかった、悪気はなかったでは済みません。2020年東京五輪・オリンピックを前に日本の国際感覚が厳しく問われているのです。(おわり)
参考:「サンボ論議にみる黒人差別観――大学生の調査を手がかりに」岩本裕子著


浜田雅功さん 顔面黒塗りに批判 米紙報道「人種差別」
 5日付の米紙ニューヨーク・タイムズはお笑い芸人の浜田雅功さんが昨年の大みそかに放送された日本のテレビ番組で、米国の黒人俳優に扮(ふん)するため顔全体を黒く塗って登場したことに対し、日本在住の外国人らから「人種差別だ」と批判が出ていると報じた。
 同紙は、日本在住歴の長い黒人の米国人コラムニストが黒塗りを「不快だ」と非難したとする一方で「日本には黒人に対する組織的差別の歴史がない」との声も上がっており、意図的な差別ではなかったとの見方も伝えた。
 番組で浜田さんは俳優エディ・マーフィさんが映画「ビバリーヒルズ・コップ」で演じた役柄のまねをしようとしたという。
 同紙は人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」や音楽グループ「ラッツ&スター」のメンバーらもかつて顔を黒く塗って登場し、怒りを買ったことがあったと指摘した。
 英BBC放送も同様に、黒塗りに対して批判が上がっていると伝えた。


「ガキ使」浜田雅功の黒塗りメイク BBCやNYタイムズはどう報じた? 「アメリカンポリス」はどう報じられたのか。日本のメディアのあり方にも疑問を投げかけた。
笹川かおり ライフスタイル編集長 / 副編集長 特集「家族のかたち」はじめました。kaori.sasagawa@huffingtonpost.jp
日本在住の黒人作家、バイエ・マクニールさんは「ガキの使い!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!」(日本テレビ・2017年12月31日)の画面を撮影し、「#日本でブラックフエイス止めて」とTwitterに投稿した。
大晦日に放送されたお笑い番組「絶対に笑ってはいけない」で、ダウンタウンの浜田雅功が米俳優エディー・マーフィに扮して、肌を黒くメイクしたことを受けて、英メディアのBBCや米メディアのニューヨークタイムズなど、海外メディアから「人種差別的」と非難の声が上がっている。
両メディアは、番組だけでなく日本のメディアのあり方にも疑問を投げかけた。番組の内容や、アメリカにおける黒塗りメイクの背景と合わせて、その報道を一部を紹介する。
■エディ・マーフィに扮して肌を黒くメイク
年末恒例となった「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しスペシャル!」の『絶対に笑ってはいけない』シリーズ。2017年のテーマは「アメリカンポリス」で、浜田が肌を黒くメイクして登場。テロップではエディ・マーフィ主演の映画「ビバリーヒルズ・コップ」の説明が流れた。
「黒塗り」姿は35分ほどで、Twitter上では「面白い」「めっちゃ笑える」という反応が相次いだが、「ブラックフェイス」(黒塗りメイク)に反対する声も上がった。
アメリカ出身のアフリカ系アメリカ人で、2004年から日本に暮らす作家・コラムニスト・教師のバイエ・マクニールさんは、ハフポスト日本版に「表面だけを見られて、人間性を否定されているような気分になります」「『彼らは子供で、わかっていないだけ。だから我慢しなきゃ』とも思う」と複雑な心中を明かした。
アメリカでは1800年代以降に、顔を黒く塗った白人が、黒人役を演じる「ミンストレル・ショー」が人気を博した。しかし、「人種差別的だ」とされて廃れ、いまでは「差別だ」という評価が定着している。
■BBC「『ブラックフェイス』は、きわめて侮辱的な風習」
放送に対して、BBCは4日「人種差別や文化的配慮が足りないとの非難が相次いでいる」と報じた。
BBCは、「顔を黒く塗り黒人を風刺するいわゆる『ブラックフェイス』は、きわめて侮辱的な風習だと広く受け止められている」とした上で、欧米の人種差別の歴史を日本の視聴者が知っていたかどうか、演者や視聴者が差別の歴史的経緯を知らなくても黒塗りは人種差別になるのか、などの議論を紹介した。
「黒人だというのは、オチや小道具じゃないんだ。ジョークが必要?」「お願いだから、#日本でブラックフェイス止めて。カッコ悪いよ」と訴えたマクニールさんの声や、「米国で不適切だからって、世界中でそうだとは限らない」「差別するつもりがないからといって、侮辱的で道徳的にきわめて不快とされている言い訳にはならない」といった声も伝えた。
また、日本のメディアにおける最近の人種差別的な表現もふり返った。
マクニールさんが2015年に、ブラックフェイスのバンド2組を全国放送で流さないよう訴える署名活動を展開し、テレビ局側は放送を中止したことがあったことや、ブラックフェイスだけでなく、過去に白人を露骨にステレオタイプに描き広告を取りやめた全日本空輸(ANA)や東芝のキャンペーンにも触れた。
■NYタイムズ「日本のコメディアンが批判にさらされている」
ニューヨークタイムズも4日、「日本のコメディアンが人気のテレビ番組でブラックフェイスを披露し、批判にさらされている」「多くの人を憤慨させ、日本の主要メディアで、定期的にメイクで外見の演出がされていることを浮き彫りにした」と報じた。
テレビを見ていた外国人の「容認できない、差別主義者」などの声を紹介。マクニールさんのツイートは、「日本のエンターテインメントで、ブラックフェイスを用いることについて議論を開始した」と表現した。
「アメリカとは異なり、日本では黒人に対する差別の歴史がない。顔の黒いメイクの日本人のパフォーマーは、文化の汚名ではない」などお笑いを擁護する声を紹介する一方、歴史家ジョン・G.ラッセルによるジャパンタイムズの記事をふまえ、日本のブラックフェイスの歴史は少なくとも1850年代にさかのぼると指摘した。
また、日本の反応について「差別的と見なされている事例が可視化され、多くのSNSユーザーは驚いていた」とふり返った。
BBCと同様に、2015年に放送されたブラックフェイスのバンドの署名活動に触れ、マクニールさんの「今回の放送局からの回答がない場合は、今後も(同じ問題が)発生するでしょう」との懸念を紹介した。
マクニールさんは、「メディアは、人々が外国人にどう接するかに大きな影響を与えます」「日本のメディアは多様なバックグラウンドを持つ人たちと協力して、不快なコンテンツが防ぐ必要があります」と呼びかけた。
テレビのお笑いや翌日、視聴者の職場や学校、日常で再生産される。テレビの演出は、多くの人たちの外国人に対する接し方にも影響を与えるだろう。
認定NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹さんは「人権に配慮した笑いって、本当につくれないんでしょうか」と投げかける。
韓国のテレビ局SBSは2017年、黒塗りメイクのキャラクターをお笑い番組の演出で、批難の声を受けて謝罪した。「ブラックフェイス」について、今後も議論を深める必要がありそうだ。


ダウンタウン『笑ってはいけない』打ち切りへ!? 「ベッキーキック」「黒人差別」の無秩序で世界が激怒
 お笑いコンビ・ダウンタウンが窮地だ。
 大晦日の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんでSP 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時』で、浜田雅功が黒人を風刺したかのような黒塗りのメイクで登場。「差別的」として、BBCやワシントンポストなどの海外メディアでも報じられる事態に発展。松本人志や番組制作者への猛批判が相次いでいる。
 さらに、もう一つの「問題」も大きく取り上げられている。
 番組内ではタレントのベッキーが出演し、ムエタイ選手の「タイキック」を受けるというシーンがあった。松本らはそれを見て大笑い、一昨年の「不倫騒動」の禊ということだったようだが......。
「単なる暴力ですからね、それで笑いを取ろうとする点が非常に浅はかといいますか、それを見た松本ら出演陣の姿も醜悪という見方が強い状況です。そもそも不倫の禊がタイキックという点も意味がわかりませんからね。女性への暴力や企画という名の暴力肯定など、多くの問題をはらんだシーンのように思います」(記者)
 マンネリが叫ばれて久しい同番組だが、今回は2つも問題のシーンを生み出してしまった。しかもそれが「差別的」なものとして国際的な注目を集めているというのだから始末が悪い。
 最近では「ダウンタウンもつまらなくなった」という声も多く、内村光良あたりの活躍のほうが目立つ状況。焦りもあるのだろうか。
「このままでは『笑ってはいけない』終了の可能性もあるかもしれません。騒動がどんどん大きくなっていますし、何らかの反省を見せねばなりません。年末の風物詩の火が一つ消えかかっているように思います」(同)
 もはや「差別コンビ」という扱いにすらなりそうなダウンタウン。追い詰められてきたか。


ベッキーにキック痛打 ダウンタウン年末特番―国連、憲法の視点からも最悪 
志葉玲 | フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)
日テレの年末特番で強烈なキックを受けさせられたベッキー
 日テレ系の年末特番「ダウンタウンのガキの使いやあらへんでSP 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」は様々な点で酷いものだった。ダウンタウンの浜田雅功が黒人を風刺したかのような黒塗りのメイク(黒人達からは彼らへの侮蔑と受け取られる)で登場したことについては、BBCやワシントンポストなどの海外メディアでも報道される騒ぎに発展しているが、もう一つ、見過ごせない大問題があったので、本記事ではそちらについて指摘しておきたい。番組中、タレントのベッキーが無理矢理、抑え込まれて、タイ式キックボクシング(ムエタイ)の使い手にキックで強打された上、痛がる姿を笑いものにされたということだ。
〇男性芸人たちに取り囲まれ、「タイキック」を受けたベッキー
 番組中のドッキリ企画というかたちで、進行役がベッキーに対し、彼女の不倫騒動の「禊ぎ」としてタイ式キックボクサーに蹴らせることを宣言。驚き、恐怖に目を見開いて、その場を逃げようとするベッキーだったが、ダウンタウンの浜田らが「動いたら危ない」と抑え込み、半ば無理強いというかたちで、タイ式キックボクサーの女性の強烈な回し蹴りを腰に受けることに(番組中では「タイキック」と表現。タイに対しても失礼)。強打に崩れ落ちたベッキーは「痛い、重い」と苦しみ、しばらく立ち上がることができず、ようやく立ち上がった後も茫然とした表情だった。一方で、浜田と松本人志らダウンタウンや、その場にいた芸人達は「やばい、これはやばい」「めちゃくちゃ痛いやろ」とゲラゲラと大笑いしていた。
〇国連主導の世界的な潮流に逆行
 この「ベッキーにタイキック」には、様々な問題があるが、そもそも暴力を笑いにして良いのか、という問題がある。バラエティー番組にありがちな演出で、ベッキー本人も合意済みで腰にパットを入れるなどして、痛みを軽減していた、ということも、もしかしたらあるのかもしれない。ただ、それでも、暴力、それも女性への暴力を男性達がゲラゲラ笑うという本企画の構図自体が、醜悪であるし、不謹慎極まりない。
 現実の問題として、世界的にあまりに多くの女性達が暴力にさらされている。国連の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」(11月25日)に向けたアントニオ・グテーレス国連事務総長の昨年11月の演説によれば、全世界の女性たちの3人に1人以上が、一生のうちに何らかの身体的、性的暴力を受けているという。日本においても、内閣府の調査(平成26年)によれば、女性の約4人に1人は配偶者から被害を受けたことがあり、被害を受けた女性の1割は生命の危機を感じた経験があるという。だからこそ、女性に対する暴力の撤廃は、今や日本も含む国際社会の最優先課題の一つとされているのだ。
 女性への暴力撤廃のため、重要なことは何か。それは、男性側の規範や行動を変化させることであると、UN Women(女性の地位向上等を目指す国連機関)は強調している。映画『ハリー・ポッター』シリーズなどで知られる女優であるエマ・ワトソンはUN Women親善大使として、男性に対しても、ジェンダー平等*への変革の主体に求める国際的なキャンペーン「HeForShe(彼女のための彼)」を発表。こうした動きに呼応して、バラク・オバマ前米国大統領や、カナダのジャスティン・トルドー首相が自身を「フェミニスト」であると公言している。そうした世界的な潮流から観れば、女性への暴力を否定するどころか、ゲラゲラと笑いものにするという、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで〜」のあり方は、「お笑い」であったとしても、断じて、笑えないものなのだ。
*ジェンダーとは、「ある時代のある社会が、そこに所属する男性・女性にとって“ふさわしい”とする役割、行動、性質など、生物学的な性差に付加された社会的・文化的な性差のこと」と定義されている。UN Women日本事務所のサイトを参考。
〇「不倫への私刑」、おぞましい暴力の正当化
 「ベッキーにタイキック」の問題としては、彼女への暴力を正当化する口実として、不倫騒動を起こしたベッキーへの私刑として行われた、ということも指摘しておくべきだろう。番組中では「禊ぎ」という言葉が使われたが、禊ぎとは本来、神事の前に沐浴して心身を清める宗教的儀式のことである。つまり、「禊ぎ」が自ら身を清める主体的な行動であるのに対して、ベッキーを男性芸人達が取り囲んで、タイ式キックボクサーに蹴らせるというものは「私刑(リンチ)」に他ならない。だが、法律によって刑を執行する刑務官以外の一般人が「刑罰」と称して他人に危害を加える私刑は厳しく禁じられる行為である。憲法の第31条に、
「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない」 出典:日本国憲法第31条
と定められていることが、その根拠だ(しかも、殴る蹴るなどの暴力を加える刑罰は日本の刑法には存在しない。死刑すら著しい苦痛を与えることは避けられる)。だから、「ベッキーにタイキック」は、公開で暴行・傷害罪を行った、との解釈もできることなのである。
 そもそも、不倫を口実にベッキーに第三者が制裁を加えようということ自体が、おかしなことだ。不倫とは民法上の問題、つまり結婚という契約を交わしている配偶者同士の契約違反である。だから、配偶者は、不倫した配偶者やその不倫相手に対し、損害賠償請求を行うことができるが、不倫自体は刑事罰を加えられるものではない。まして、不倫を口実に暴力をふるったら、それは暴行・傷害罪となりうる。
 「ベッキーにタイキック」は、ダウンタウンの浜田・松本両氏および番組制作側の順法精神や人権意識の欠如から来ているのであろうが、不倫をした人間に対し、当事者はおろか、第三者まで私刑としての暴力をふるうことを許容するような表現が公共の電波で広く発信されたということも、非常に由々しきことである。その背景には、本来、当時者間でのプライベートな問題を、まるで凶悪犯罪であるかのように、猛烈かつ執拗にバッシングした、この間の不倫に関する報道も、無関係ではないだろう。アフガニスタンやアフリカの一部の国々では、不倫した男女に対する、集団での私刑=石打ち刑が現代でも行われているが、日本のメディア関係者のメンタリティーも、それに近いものがあるのかもしれない−そう思えてくるほど、「ベッキーへのタイキック」はおぞましいものだった。
◯オピニオンリーダー気取りの松本人志の無知・無神経
 本記事を読まれた人々の中には「たかがお笑いにムキになるな」との感想を持たれる人もいるかもしれない。ただし、お笑いだろうが何だろうが、暴力は暴力であるし、上記したような、様々な問題のあるメッセージを公共の電波でバラまいたことは、やはり深刻なことだ。まして、ダウンタウン、特に松本人志は、単なるお笑い芸人ではない。フジテレビ系のワイドショー『ワイドナショー』で、時事問題にコメンテーターとして発言する立場なのだ。松本が何か番組で発言したら、その発言を有難がって粗製乱造の記事を配信するネットニュースもある。昨年末には、松本は、安倍晋三首相と会食するなど、すっかりオピニオンリーダー気取りのようであるが、そうした立場の人間が、女性の人権やジェンダー平等をめぐる国際的な動向も、日本の憲法や刑法に対しても、全く無知かつ無神経であることは、許されないことだろう。
◯人権後進国のイメージを厚塗り
 それでなくても、近年、日本は先進国としてはあり得ない程の、人権後進国というイメージが定着しつつある。男女平等についても、世界経済フォーラムが昨年11月に発表した2017年版「ジェンダー・ギャップ指数」でも、日本は調査対象国144カ国中、114位という惨憺たる結果であった。同じく昨年11月には、国連人権理事会は日本に対し、女性に対する暴力への対処の強化や、外国人差別、ヘイトスピーチなどへの対応を求めるもの等、原発事故被災者の救済を求めるもの等、実に218もの勧告をしている(上記、ourplanet-tvによる関連動画を参照)。そうした情勢から観ても「ベッキーにタイキック」は全く笑えない。日本のメディア関係者は勿論のこと、視聴者側の意識の変革が必要なのだろう。


ベッキーは「禊のタイキック」という罰を受けなければならなかったのか。
 2016年にゲスの極み乙女。の川谷絵音との不倫が報じられたベッキー。この報道をきっかけに、芸能人、議員など様々な立場の人間の不倫報道が週刊誌によって相次いだ。2017年の暮れ、一時休業から復帰をしたベッキーの不倫を咎める声はまだ鳴り止まないようだ。
というのも、年末年始に放送された『ガキの使いやあらへんで』(日本テレビ系)の「笑ってはいけないアメリカンポリス」でベッキーが、不倫したことへの禊として罰を与えられるシーンがあったのだ。
 ベッキーは、タレントの横澤夏子が、2017年5月に女優の小日向しえとの離婚を発表したココリコの田中直樹に男性不信の女性を紹介するという形で登場した。インスタグラムで写真を撮るのが趣味という設定で、田中にいくつかの写真を披露するベッキー。それらに田中の私物や母親が写り込んでおり、田中は動揺をみせる。しかしそれだけにとどまらず、よく見ると、一枚一枚にアルファベットが記載されており、すべて並べると「TANAKA THAI KICK」という文章になっていて、田中はタイキックを受けてしまう。ここまでは毎年恒例のお馴染みのシーンだ。
 問題は、その後だ。田中がタイキックを受けた後、横澤が「これで復帰だと思っていませんか?」「モヤモヤしませんか?」とベッキーに問いかける。何のことかわからずにいるベッキーだが、展開が読めてきたのか次第に表情が強張っていく。これまで並べた写真のうち一枚をモニターに表示し、その中でベッキーが手に持っているマグカップをズームするとそこには「Becky THAI KICK」の文字が。
 「え、ちょっとまって!聞いてない!」とうろたえるベッキーの様子と共に「ベッキー禊のタイキック」というテロップが表示され、「やだやだ!」「私はもうスッキリしている」と嫌がるベッキーに容赦なくタイキックが炸裂する。「痛い、ヤバいこれ」と悶絶するベッキーの様子を、出演者が笑い、シーンは移り変わっていく。
 横澤のいう「復帰」とは、川谷との不倫報道後、しばらくメディアへの出演を控えていたベッキーが本格的にテレビに復帰することを意味している。また「禊のタイキック」とテロップに表示されているように、ベッキーがタイキックを受けることは、2016年の不倫報道に対する「罰」というニュアンスがあるのだろう。離婚した田中がタイキックを受ける際には「禊」等の言葉は使われていなかったので、番組側は「不倫したこと」そしてそれが「女性」であることに、意味を見出していたのかもしれない。
 2017年末にも新たな不倫報道がいくつか流れていたが、そもそも不倫や浮気も含めた恋愛関係はあくまで関係者の間での問題であって、第三者が口をはさむようなものではない。犯罪でもなければ、第三者が実害を被るようなものでもないはずだ。だから恋愛関係については、当事者間で解決できないものは、身近な人びとや、司法なり専門家、専門機関の力を借ればよいものであって、メディアやその報道に基づいた第三者による論評、是非、誹謗中傷は必要のないことのはずだ。
 すでにベッキーは川谷の元妻(当時は妻)に謝罪を伝え、また報道当初、会見の中でウソをついたことにも謝罪をしている(それ自体、必要だったのかも不明だ)。にもかかわらず、まるで「復帰」の条件かのように、不倫したことへの罰として、タイキックを行うというのは、あまりにも筋違いなのではないだろうか。
 テレビ業界の中では、プライベートに起きた問題やネガティブな報道を逆手にとってネタとして消化することが「美味しい」ことなのかもしれない。ベッキーにとってはそれがむしろテレビ復帰の足掛かりになる、というのもあるのだろう。だが近年、過剰なまでに報じられている不倫の扱われ方をみると、そもそもの部分で間違っているのではないか、という気がしてならない。(wezzy編集部)


大阪大、入試ミスで30人不合格 補償検討 3回目の指摘で判明
 大阪大は6日、昨年2月に実施した入試の物理科目で出題と採点にミスがあり、不合格とした受験生30人を新たに合格させたと発表した。個別面談して慰謝料などの補償を検討し、希望者については今年4月の入学を認める。昨年の6月と8月、外部から指摘があったが「大学側の解答が正しい」として対応できず、昨年12月の3回目の指摘でミスと分かった。
 大阪府吹田市で記者会見した大阪大の小林伝司副学長は「生徒や家族に多大な迷惑をお掛けした。負担する必要がなかった費用については誠実に対応したい」と陳謝した。この他にも9人が同じミスで大阪大の第2志望の学科に入学しており、第1志望だった学科に移ることを希望する場合は認める。
 大阪大によると、ミスがあったのは物理が必須科目の工学部、基礎工学部、理学部の一部学科の受験生など3850人が受験した問題。複数の解答が正しかったが、特定の解答のみを正答としていた。連動して次の問題を作成したため、これについては問いそのものが成立していなかった。
 合格者30人の内訳は男性28人、女性2人。別の大学に在学している場合は履修状況を確認し、2年生として転入する方法も考慮する。
 別の大学に入学したことによる下宿費用、浪人した受験生については、予備校の費用などの補償も検討していると説明した。


去年の阪大入試でミス
大阪大学の去年の入学試験で出題ミスがあり、本来なら合格だった30人が不合格にされていたことがわかりました。
去年6月以降、3回にわたり外部からミスを指摘されましたが、最初の2回はミスを認めず、3回目で初めて気づいたということで、大学は希望者に1年遅れの入学を認めるとともに補償もするとしています。
大阪大学によりますと、ミスがあったのは去年2月に行われた入学試験の物理の問題で、実際には複数の正解があるのに1つしか正解を認めず、さらにこの1つだけの正解を前提に次の問題が出題されていました。
去年6月と8月に外部からミスを指摘する意見が寄せられましたが、問題を作成した2人の教授はミスを認めなかったため、大学としても対応を取っていませんでした。
しかし先月、3回目となる指摘が別の人物から寄せられ、ミスの詳細な理由も添えられていたため、複数の教員を交えて検討したところ、ミスであることがわかったということです。
このため採点をやり直した結果、本来なら合格していたはずの30人が不合格にされていたほか、第2志望の学科で合格とされた9人が、実際には第1志望の学科に合格していたことがわかりました。
このため大阪大学はすべての対象者に連絡をとって、希望する人には今年4月に入学を認めるとともに、入学が1年遅れたことなどへの金銭的な補償もするとしています。
また、ミスの発覚が遅れたのは、外部からの指摘に組織的に対応しなかったことが要因だとして、今後、入学試験に関する情報を集約し検証する組織を新たに設けることにしています。
大阪大学の小林傳司副学長は会見で、「受験生やご家族に多大な迷惑をおかけし、深くお詫びします。
今後このようなことのないよう教職員の意識向上に努めます」と陳謝しました。
大阪大学が去年の入試で合格だったはずの30人を不合格にしていたことについて、工学部の3年生の男子学生は、「実際には現役で合格していたのに1年遅れてスタートとなると予備校の費用もかかるし、しんどいかなと思います。
なんでこんなことになったのだろうと思います」と話していました。
また、工学部の4年生の男子学生は、大学が来年度30人全員の入学を認めるとしたことについて、「もし自分ならいまさら合格と言われても喜んでいいのかどうか分からないし、ピンとこないと思う。
そうなっても阪大に行かないかもしれません」と話していました。


大阪大採点ミス 予備校通い、突然電話で「合格」に混乱
 大阪大は6日、昨年2月に実施した一般入試(前期日程)の物理で、出題と採点にミスがあったと発表した。合否判定をやり直した結果、不合格とした30人を追加合格とした。また、本来は第1志望の学科で合格していたのに、第2志望の学科に入学していた学生も9人いた。
         ◇
 およそ1年遅れの「合格通知」を、一度は諦めていた受験生は複雑な思いで受け止めていた。6日に判明した大阪大の入試問題の出題ミス。外部から3度もミスの可能性を指摘されながら、誤りを認めたのは昨年12月と、対応は後手に回った。
 昨年の入試で合格していたはずの大阪府内の男性(19)は現在、再び阪大を目指して予備校に通う。自宅に6日午前11時ごろ、電話がかかってきた。相手は阪大。追加合格を知らせる内容だった。阪大の小林傳司(ただし)副学長は午後の記者会見で「ポジティブな反応がかなりあったと聞いている」と話したが、男性は「素直に喜べない」と、揺れる思いを打ち明けた。
 今月13日から大学入試センター試験が始まる。本番に備え、休日返上で勉強してきた。その直前に届いた予想外の連絡。喜んだが「本当は合格だったと、今になって言われても……。悔しい気持ちもある。どう対応するのか、具体的にはまだ考えられない。電話を受けてからずっと混乱している」と話した。
 東京都内の予備校で物理を教える吉田弘幸さん(54)は昨年夏、講習のテキストに阪大の入試問題を引用した際、誤りに気づいた。8月9日、阪大に「物理の問題に疑問があります」と、正解を添えてメールした。同21日、阪大から設問に誤りはないとの返信があり、吉田さんは再度「理論的に誤りがある」とメールしたが、返信はなかった。結局、阪大が動いたのは12月に、別の人物から同様の指摘を受けた後だった。
 6日夕方。吉田さんに、指摘への謝意を伝える阪大からのメールが届いた。吉田さんは取材に「迅速に対応すべきだった。苦しむ受験生が出ないよう、再発防止を心掛けてほしい」と注文した。
 現役の阪大生や専門家からも疑問の声が上がった。外国語学部1年の女子学生(21)=大阪府豊中市=は「なぜ、もっと早くミスに気づかなかったのか。受験生は真剣。大学も真剣に臨んでほしい」と批判。教育情報サービス会社「大学通信」常務取締役の安田賢治さんは「大学の対応は遅い。理系では大学院進学も多く、学生にとって、この1年の無駄は大きい」と指摘した。
【山崎征克、千脇康平、鳥井真平】


9条支持、国連決議を 本紙報道きっかけ 埼玉の日独学者ら活動
 国連総会で憲法九条の支持決議の採択を実現させるという壮大な目標を掲げ、埼玉県日高市に住むドイツ人平和歴史学者や日本の政治学者らが市民運動を始めた。最初の活動として、国連代表部や世界約二十カ国の非武装国の在日大使館に、協力を求める趣意書を送付する。「戦争の放棄と戦力不保持をうたった九条は、世界から戦争をなくす最強の『武器』だ。運動にぜひ参加してほしい」と市民らにも賛同を呼びかけている。 (安藤美由紀)
 ドイツ人学者はクラウス・シルヒトマンさん(73)。一九九二年に来日し、九条を評価する立場から幣原喜重郎(しではらきじゅうろう)元首相を研究。幣原が四六年一月二十四日に連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー最高司令官と会談した際、九条を発案したとの日本提案説に立つ。小学館の学習漫画「少年少女日本の歴史」は、九条発案者を幣原と紹介していたが、ある時からマッカーサーに変えた。シルヒトマンさんはそのことに気づき本紙は二〇一六年十一月六日朝刊で報じた。
 記事を読んだ日高市の政治学者大森美紀彦さん(65)がシルヒトマンさんと会い、意気投合。知人の大学非常勤講師阿部一智さん(65)、元東京都職員上原稔男さん(72)らも参加して、一七年秋に九条の意義を学ぶシンポジウムを開催し、市民運動を立ち上げることを決意した。「SA9(憲法九条を支持せよ)キャンペーン」と名付け、大森さんが代表幹事、シルヒトマンさんが顧問に就任した。
 設立趣意書では、トランプ米大統領らを念頭に「世界は『自国第一主義』の暗雲に覆われている」と懸念を表明。九条を、大戦の反省から誕生した国連の平和理念の「正当な後継者」と位置付け、日本人が世界に九条を発信する責務とともに、賛同国を増やして国連決議を採択する必要性を説いている。
 当面の送付先は、憲法で常備軍の保持を禁じるコスタリカをはじめ、アイスランドやモナコなど非武装国で、反応を踏まえ活動範囲を広げる考え。シルヒトマンさんは「九条と同じ平和条項は、スイスやスウェーデンといった欧州各国などにも見られる。国連が九条を支持すれば、加盟国が武装解除する大きな起爆剤となる」と訴える。問い合わせは大森さん方=電話042(978)9400=へ。
◆趣意書のポイント
 ・1945年から数年間の人類の振る舞いを範とする。各国は自国を守る権限の一部を国際機関に委譲し、その傘の下に入ることによってしか、自国の安全を守れないというのが国連の安全保障観。憲法9条は、この要求の正当な後継者。しかし、この流れは多くの国で滞っている。
 ・日本は自衛隊を保有しているが、9条のおかげで他国にない抑制的な運用が可能になっている。結果として諸外国と友好関係を築け、自由と安全のバランスがほどよく取れた国として存在感を示している。
 ・平和的手段により平和の達成を目指す国々に9条を発信することは、日本人の務め。国連総会で9条を支持する決議の採択を目指す。


山口敬之準強姦事件を海外メディアが大々的に報道! NYTの直撃には山口がまたぞろ卑劣コメント
「#MeToo」運動が世界的な盛り上がりを見せているが、その流れのなかで、この年末から年明けにかけ、海外メディアが日本で起きた性暴行事件を大きく報道し始めた。
 その性暴行事件とは、ほかでもない“官邸御用ジャーナリスト”・山口敬之氏による伊藤詩織さんへの準強姦・逮捕もみ消し疑惑だ。
 イギリスのBBCでは「#MeToo」運動に関連して詩織さんのインタビューを伝え、フランスではフィガロ紙や週刊誌「レクスプレス」、テレビ局のBFMなどが、イタリアでもコリエレ・デラ・セーラ紙が報道。また、アメリカの政治系ニュースサイト「ポリティコ」の欧州版は「Saying #MeToo in Japan」と題して詩織さんの手記を掲載し、スウェーデンの大手紙ダーゲンス・ニュヘテルのウェブサイトも詩織さんの動画付きで大きく報じた。
 なかでも米紙ニューヨーク・タイムズは、12月30日付の1面と8面で大々的に報道。詩織さんの告発を伝えるだけでなく、山口氏を直撃して、卑劣すぎるコメントを引き出していた。
「She Broke Japan’s Silence on Rape」(彼女はレイプにおける日本の沈黙を破った/電子版29日)と題されたこのNYTの記事では、複数の研究者やジャーナリスト、警視庁などへも取材。山口氏を〈当時、TBSワシントン支局長で、安倍晋三総理のバイオグラフィーの著者であるジャーナリスト〉と紹介したうえで逮捕状が発行されたにもかかわらず、菅義偉官房長官の元秘書官の中村格氏(当時の警視庁刑事部長)の決裁で、逮捕が直前で取りやめになったことなど、事件のあらましを詳細にレポートしていた。
 だが、呆れたのはなんといっても、NYTの直撃への山口氏の回答だ。山口氏はレイプ犯罪を否定し、「性的暴行はなかった」「あの夜に犯罪行為はなかった」と述べたという。
 二人を乗せたタクシーの運転手は、動けなくなった詩織さんを山口氏が体ごと抱えて、引きずり出すようにホテルに下ろしていたことなどを証言しており、ホテルの監視カメラにも詩織さんを支えながらロビーを横切る山口氏の様子が収められていた。また、詩織さんの下着からも山口氏のDNAが検出されている。山口氏の判断でホテルに連れ込んだのは客観的事実であり、山口氏が避妊具をつけずに性行為を行なったことは、詩織さんへのメールなどで本人も認めていることだ。
 ところが、NYTの取材によれば、山口氏は詩織さんをホテルの部屋に連れてこんだことは「不適切だった」と話したというが、一方で、「彼女を駅やホテルのロビーに置いておくのも不適切だっただろう」と述べたたうえで、部屋内でのことについては〈弁護士の助言に従って、次に何が起きたかについては述べないと断った〉という。
山口はNYTに「彼女が自分をコントロールできてたら何も起きなかった」と
 しかも、山口氏は詩織さんが単に飲みすぎただけだとして、こんな卑劣な発言までしていた。
「彼女は子どもではありません。もし、彼女が自分自身をコントロールできていたら、何も起きたりはしなかったでしょう」(“She’s not a child. If she could have controlled herself, then nothing would have happened.”)
 被害を訴える女性に対して、“自分がしっかりしていればレイプされなかった”と責め立てる。こうした唖然とするような発言を山口氏が海外メディアに対して平気で語っているところに、日本社会の偏見と司法制度のなかにあって女性がいかに性被害を告発しにくいかを示しているだろう。実際、NYTも記事のなかでこのように記している。
〈日本以外の地域であれば、彼女の申し立ては大騒動を起こしたかもしれない。だが、ここ日本では、わずかな関心をひいただけだった。
 アメリカが、米国議会やハリウッド、シリコンバレー、報道メディアを揺るがせている性的不正事件の噴出を考慮している一方で、伊藤さんの件は、女性がレイプ被害を警察に届けることが少なく、また通報したとしてもその告発が逮捕や起訴まで行き着くことがめったにない日本では、いかに性的暴行が避けられがちな話題のままであるかを示すはっきりとした事例だ。〉
 NYTは、集団準強姦の容疑で書類送検されていた慶應大学の男子学生6人を横浜地検が不起訴処分にしたことや、千葉大学での強姦事件で被告の一部、また東京大学での集団強制わいせつ事件の被告らに執行猶予がついたことなどを紹介しているが、実際、日本の司法制度は欧米先進国と比べ、性犯罪被害者に対し厳しいとされる。
山口はNYTに「彼女が自分をコントロールできてたら何も起きなかった」と
 しかも、山口氏は詩織さんが単に飲みすぎただけだとして、こんな卑劣な発言までしていた。
「彼女は子どもではありません。もし、彼女が自分自身をコントロールできていたら、何も起きたりはしなかったでしょう」(“She’s not a child. If she could have controlled herself, then nothing would have happened.”)
 被害を訴える女性に対して、“自分がしっかりしていればレイプされなかった”と責め立てる。こうした唖然とするような発言を山口氏が海外メディアに対して平気で語っているところに、日本社会の偏見と司法制度のなかにあって女性がいかに性被害を告発しにくいかを示しているだろう。実際、NYTも記事のなかでこのように記している。
〈日本以外の地域であれば、彼女の申し立ては大騒動を起こしたかもしれない。だが、ここ日本では、わずかな関心をひいただけだった。
 アメリカが、米国議会やハリウッド、シリコンバレー、報道メディアを揺るがせている性的不正事件の噴出を考慮している一方で、伊藤さんの件は、女性がレイプ被害を警察に届けることが少なく、また通報したとしてもその告発が逮捕や起訴まで行き着くことがめったにない日本では、いかに性的暴行が避けられがちな話題のままであるかを示すはっきりとした事例だ。〉
 NYTは、集団準強姦の容疑で書類送検されていた慶應大学の男子学生6人を横浜地検が不起訴処分にしたことや、千葉大学での強姦事件で被告の一部、また東京大学での集団強制わいせつ事件の被告らに執行猶予がついたことなどを紹介しているが、実際、日本の司法制度は欧米先進国と比べ、性犯罪被害者に対し厳しいとされる。
日本社会にはびこる「レイプ神話」、司法でも男性目線が横行
 本サイトでも述べてきたように、この国の司法の場においては、性犯罪に対してジェンダーバイアスによる偏見が蔓延り、男性目線の「レイプ神話」によって被害者女性こそが裁かれてしまう場になっていると言うべきだろう。
 たとえば、レイプ事件に際して必ずもち出されるのが、被害者の「落ち度」についてだ。「夜にひとりで歩いていたのが悪い」「一緒に酒を飲んだことが悪い」「部屋に招き入れたのが悪い」「車に同乗したのが悪い」「露出した服を着ていたせい」など、いずれも性犯罪が正当化される理由には決してならないが、こうした妄言がのさばっている。事実、詩織さんが会見で山口氏からのレイプ被害を実名告白したときも、ネットでは詩織さんの服装に対して「胸元が開きすぎ」という攻撃が相次いだ(実際には、詩織さんはそのような格好はしていなかったにもかかわらずである)。
 山口氏が今回のNYTの取材に対し、「彼女が自分自身をコントロールできていたら、何も起きたりはしなかった」と言い放っているのも、まさにそうした「レイプ神話」の典型だ。
 その背景には、司法にもはびこっている“男性優位”の目線がある。事実、1994年のある性犯罪の判決においては、〈被害者が初対面の被告人と飲食店で夜中の三時すぎまで飲んだこと、その際セックスの話をしたこと、野球拳で負けてストッキングを脱いだこと、そして被告人の車に一人で同乗したことなど〉を「大きな落ち度」とし、被害者の供述の信用性を疑って被告人に無罪判決を出した。この事例をとりあげている『逃げられない性犯罪被害者─無謀な最高裁判決』(杉田聡・編著/青弓社)は、旧態依然とした“男性にとって都合のいい”見方が司法の世界でまかり通っている理由のひとつを、このように記している。
〈警察官の九〇%以上、検察官、裁判官の八〇%以上が男性であり、警察も検察も裁判所も圧倒的な男社会です。わずかに存在する女性も、圧倒的な男社会のなかで男性の感覚に染まってしまっていたり、違和感を感じながらも大勢に逆らえなかったりします。その結果、加害者と同じ男性の感覚で被害者の落ち度を責め、プライバシーを暴きたて、被害者を傷つけます(二次被害)。強かん裁判が、被告人ではなく、被害者を裁く裁判と言われるゆえんです。〉
海外メディアとは対照的、山口の事件をスルーする日本の新聞・テレビ
 だが、欧米メディアがこうした女性の性被害をめぐる日本社会の状況を大きく問題視するなかで、国内のテレビメディアは、とりわけ山口氏の事件についてはほとんど沈黙している。詩織さんの会見の模様こそ一部テレビが報じたが、逮捕が直前で取りやめになったことや山口氏が安倍首相や官邸と近い人物であることを掘り下げないのはもちろん、たとえばNHKは年末に「#MeToo」運動をニュースでとりあげても詩織さんについては一切触れなかった。
 詩織さんの著書『Black Box』(文藝春秋)によれば、山口氏が書類送検されるというタイミングで日本テレビのインタビューを受けていたというが、送検後も放送されることはなく、「不起訴になったら報道する」と言われたが、その後も日テレがこの事件を報じることはなかった(日テレは記者会見当日の中継で初めて報じた)。
 詩織さんは前述の「ポリティコ」に寄せた手記(1月2日)のなかで、このように語っている。
〈逮捕が取り消されたとき、私にとって唯一残された手段はメディアに語ることだと思いました。私は信頼するジャーナリストに話しました。結局、昨年前半の「週刊新潮」の報道以外に、この話を報じたところはありませんでしたが。政治的にセンシティブだったにせよ、日本のメディアは普段から性犯罪に沈黙しています──(日本のメディアにとって)性犯罪というは本当に“存在しない”のです。
 “レイプ”という言葉を使うのすらタブーで、もし被害者が未成年だったら“(条例等の)違反”あるいは“いたずらされた”という言葉にしばしば置き換えられます。これは人々を無知にさせます。〉
 日本では、性被害を告発した女性に対するセカンドレイプやバッシングが横行し、男性優位社会に根ざす「レイプ神話」が、女性の発言を封じ込めようとする。そして、国内メディアはそうしたことを知りつつも、レイプ問題をタブー視し、積極的に問題を報じようとしない。
 海外メディアの山口氏準強姦疑惑をめぐる大々的な報道と日本社会への批判を読んで、日本のマスコミ関係者は恥ずかしくないのか。(編集部)


安倍首相の「悪だくみ人脈」 始まりは昭恵さんだった
 安倍首相には地下茎とも言うべき「人脈」がある。首相にとって“真のお友達”である彼らとの関係は、あくまでプライベートのはずだったが、一連の「加計問題」によって、その人脈が政治と繋がっていることが露呈した。安倍人脈を探るアプローチで、これまでの永田町や霞が関とは全く異なる、新たに生まれた政治力学を森功氏(ノンフィクション作家)が浮き彫りにする。(文中敬称略)
 * * *
 男たちの悪巧み──。
 そう題した一枚の写真が世間で話題になり始めたのは、2017年2月頃のことだ。大阪の森友学園による国有地払い下げ問題が浮上したあと、安倍晋三夫妻の醜聞が岡山県の加計学園に飛び火した。まさにその頃である。
 愛媛県今治市の土地開発公社が造成した36億円相当の保有地が、加計学園に無償で提供され、岡山理科大学による52年ぶりの獣医学部新設計画がクローズアップされた。学園の理事長、加計孝太郎(66)が安倍首相の「腹心の友」で、獣医学部新設が安倍政権の進める国家戦略特区構想だったことから、「友人に対する依怙贔屓ではないか」と取り沙汰されてきたのは、周知の通りだ。
 その依怙贔屓疑惑は、一強と呼ばれた政権を揺るがし、昨年の政局における最大の議題に発展した。年が明けてなお、野党は22日から始まる通常国会に向け、追及の構えを崩さない。秋の自民党総裁選を控える首相にとって、2018年の前途はまだまだ見通せないといえる。
 今を時めく現職総理とその権勢を取り巻く友人たち。そのネットワークには意外な広がりがある。なかでも安倍と加計とのつながりを如実に物語ったのが、安倍昭恵が掲載したフェイスブック(FB)の写真だった。
 もとより当人は軽いジョークのつもりだったのだろう。が、昭恵が撮影し「男たちの悪巧み」と題したFBの投稿写真が数え切れないほどマスコミにとりあげられ、加計疑惑の火に油を注いだのは間違いない。
 くだんの「悪巧み」写真は2015年のクリスマスイブのときに撮影したものだとされる。安倍や加計、4人の男性がそれぞれリラックスしてソファーに身を沈め、銘々がワイングラスを片手にポーズを決めている。メディアによっては安倍と加計以外の2人にはボカシを入れ、氏素性をわからなくしているところもあるが、一人は三井住友銀行副頭取だった高橋精一郎(61)、もう一人が鉄鋼ビルディング専務の増岡聡一郎(55)である。メンバーの一人である増岡に「悪巧み」写真についてストレートに尋ねてみた。
「あれはずい分評判になりましたけど、そんなに意味のある写真ではないんです」
 増岡は開口一番、余裕を見せてこう笑いとばした。
「考えてみてください。われわれが本当に悪だくみをするような間柄だったら、(昭恵が)『悪巧み』なんて書くわけがないですよね。しかもその写真を公表するわけがない。昭恵夫人が写真を撮ったということからしても、そうでしょ。まあ、4人並べてみれば、なかには高橋さんみたいに客観的に見て人相の恐そうな人もいるんでね。悪だくみに見えたから、悪ふざけで茶化して書いただけです」
 数ある首相の友だちのなかでも、2015年のクリスマスイブには、とりわけコアな4人組が集ったといえる。写真には登場しないが、それぞれが夫人を連れて聖夜を祝い、楽しんだという。彼らの絆は、巷間伝えられているより、はるかに強く結ばれている。
◆「写真を見せられた」
 加計学園理事長の加計孝太郎などは、いまや総理の「腹心の友」としてすっかり有名になった感があるが、実はそれも獣医学部問題が表沙汰になって以降のことである。二人の関係については、永田町や霞が関の事情通たちのあいだでも、ほとんど知られていなかった。
 加計学園の獣医学部新設に異論を唱え、例の「総理のご意向」文書の存在を明言した前文部科学事務次官の前川喜平でさえ、二人の間柄については、まったく気づいていなかったという。
「私が安倍総理と加計さんの関係を知ったのは、事務次官になってからです。それも次官就任(2016年6月)からしばらく経った10月半ばくらいでした。二人の関係を知ったきっかけが、昭恵夫人のFBの写真だったのです」
 前川に取材したところ、こう話した。折しもちょうどその頃、前川のところに陳情にやって来たのが、文科省OBで内閣官房参与だった木曽功だった。木曽は内閣官房の参与でありながら、加計学園の理事を兼務してきた。そこで前川は、木曽から「文科省は(国家戦略特区)諮問会議が決定したことに従えばいいから」と迫られたという。
「それまで僕は、国家戦略特区で何が起こっているのかも知りませんでした。あまりに変なので、『木曽さんがやって来たことの背景は何なの?』と(大学設置窓口の高等教育局)専門教育課の担当者に聞いたんです。そのとき、担当者から総理と加計さんの関係を初めて説明してもらったのです」
 その説明のときに前川が見たのが、くだんの昭恵のFB写真だったのである。前川がこう打ち明けた。
「このとき獣医学部新設については、同時に日本獣医師会の北村(直人顧問)さんたちが、『加計学園を認めないでくれ』と松野(博一・文部科学)大臣のところへ陳情に来ていました。私はその陳情の場にはいなかったのですが、獣医師会の持ってきた資料の中に、昭恵夫人のFB写真があったのです。
 省内の担当者から一連の流れの説明を受ける中で、獣医師会が陳情に来たという報告を聞き、『獣医師会が持ってきた資料がこれです』と写真を見せられた。そのタイトルの『男たちの悪巧み』にはインパクトがありました。そこで初めて、加計さんと安倍さんは奥様も一緒にクリスマスを過ごすくらい仲がいいんだな、と知ったのです」
 安倍晋三の交友関係でいえば、政官界における側近たちや財界の応援団は広く世に知られてきた。だがその一方で、プライベートで付き合ってきた学生時代からの友人もいれば、知られざる実業家との交友もある。
 これまでそれらはほとんど明るみに出ることはなかった。が、図らずも、夫人のFB写真で「腹心の友」との親密な付き合いが浮かび、さらに、他の友人たちとの交友が徐々にわかってきた。
◆金融庁参与になった背景
 2015年のクリスマスパーティで撮られた「男たちの悪巧み」スナップに登場する4人のうち、安倍と加計、高橋の3人は、1977年秋から南カリフォルニア大学に留学していたときの同窓生である。つまり、それが40年来の付き合いという所以だ。加計は新聞の首相動静にもたびたびその姓名が出ているが、三井住友銀行の副頭取である高橋が登場するようになったのは、たまたまそれを目撃した記者が経済部出身だったため、高橋の顔に気づいたのだという。
 米国留学組の一人である高橋は、市場投資部門のスペシャリストとして、銀行・証券界でその名を知らぬ者がないほどの手練れのバンカーである。とりわけ金融界で勇名を馳せたのが、2007年5月に発生したサブプライムローン問題のときだ。三井住友銀行の関係者が言う。
「当時、銀行ではサブプライム関連の金融商品に5000億円規模の投資をしていました。その雲行きが怪しくなってきたので、高橋さんの判断でそれを売り払ってしまった。その翌2008年9月にリーマンショックに見舞われた。サブプライムの売れ残りが600億円ほどあって紙くず同然になり、そこは損をしたけど、(その先見の明の)おかげでずい分助かった。みずほなんかは1兆円規模の損失を出していたので、高橋さまさまでした」
 4人組のうち、安倍、加計、増岡はいずれも、父親や祖父の代から続く名門の家柄に育ってきたが、高橋だけはサラリーマンだ。やや異質な存在ともいえるが、他の2人に負けず劣らず、安倍に近いところにいる。
 2017年6月の株主総会をもって三井住友銀行副頭取から上席顧問に退いた。本人は周囲に、近く投資会社を設立するつもりだと話していたようだ。
「ところが顧問に退く直前の5月、金融庁の森信親長官から『金融庁の参与になってくれないか』と声がかかったのです。森さんはリーマンショックのときまだ審議官だったが、高橋さんの実力を高く評価し、迎え入れたといわれています」(同銀行関係者)
 6月、高橋は金融庁参与に就く。まさに加計問題で国会に激震が走るさなかに政府の参与に就任したのだから、安倍の意向が働いたのではないか、ともっぱらの評判だが、当人は「総理とはまったく関係ない」と意に介していないという。
◆会場はエグゼクティブラウンジ
 4人組の中で、増岡だけは米国留学組ではない。安倍より10近く歳が若いが、30年の付き合いがある。実はクリスマスイブの「男たちの悪巧み」パーティを呼びかけてきたのが、鉄鋼ビル専務の増岡であり、会場を提供してきた。いわゆる世話人のような存在だろうか。
 2017年の開催は首相動静(12月24日)で確認ができないが、クリスマスパーティは2015年、2016年と2年続けて東京駅に隣接する鉄鋼ビル南館の「エグゼクティブラウンジ」で開かれてきた。首相動静には出ていないが、2016年はセイコーHD社長(現会長)の服部真二夫妻も加わり、イブの夕餉をともにし、もう一組増えて5組のカップルとなっている。みな会食やゴルフの仲間たちである。会場を提供してきた増岡に聞いた。
「別にここ(鉄鋼ビル)でなくともいいのですが、要するに1年の暮れに集まろうという会で、その年その年でいろいろやってきました。代々木上原のピザ屋さんや(宇田川町の)焼肉屋さんなんかも行きましたよ」
 鉄鋼ビルの応接室で増岡がそう明かした。
「ただ、年末のレストランやホテルは他のお客様が予約をされるでしょ。そこに警備のためにSPがついてこられると、ご迷惑をかける。またクリスマスの繁忙期に他の予約が取れなくなっちゃうかもしれない。だけどここだったら、その心配がありませんからね。それで私が声をかけ、パーティを開いているんです」
 増岡が専務を務める鉄鋼ビルは、もとは広島県の中堅ゼネコン「増岡組」が終戦間もなく開発したビルだ。
 三菱グループが建設した丸の内の「丸ビル」と並ぶ戦後復興の象徴として東京駅八重洲口の隣に建設された。近代的なオフィスビルとして、その名が通ってきた鉄鋼ビルは老朽化とともに昨今の都心の再開発ブームに乗り、近代オフィスビルに建て替えられたのが、2015年10月である。
 パーティ会場となったエグゼクティブラウンジは、新鉄鋼ビル南館4階ワンフロアーにある。文字どおり特別な来賓客をもてなすための豪華なつくりで、ラウンジはむろん会員制だ。会員資格を見るとこうある。
〈会員になろうとする者は、運営者が行う所定の審査を経た上で入会の可否が決まることをあらかじめ了承するものとします。審査の方法・内容等は、理由の如何を問わず、運営者からは一切回答いたしません〉
 個人会員は、入会時10万円の入会金と10万円の預託金を支払い、月々5万円を納めるシステムで、法人だとその倍だ。高級ソファーの置かれている200平米近いオープンスペースは中庭風のテラスに面し、会員たちは接待用の78平米のシンフォニールームで寛ぐ。ちなみにシンフォニールームの使用料は、3時間で15万円とけっこうな値段である。その他、4階には5室の会議室やトレーニングジム、マッサージチェアーのあるリラクゼーションブースやロッカー、シャワールームまで備えている。宿泊施設こそないが、ちょっとした高級ホテル並みの設備といえる。
 2015年のクリスマスパーティは、増岡が新鉄鋼ビル竣工の披露を兼ね、安倍や加計、高橋たち、40年来の友人である南カリフォルニア大留学組のメンバーをカップルで招待したのだという。ラウンジでは、ソファーに身をゆだね、京橋の「シェ・イノ」のフレンチを前にワイングラスを手にした安倍や加計たちが上機嫌な様子だった。
 安倍一強を取り巻くその“友だちサークル”は、歴代総理のそれと一種異なる。いかにも危うさをはらんだ交友に感じてならない。
 クリスマスパーティの世話役、増岡は増岡組創業家の一員であり、戦時中の増岡組は海軍の御用商人として、財を成した。戦後、鉄鋼ビルを建設したのも、政治力のおかげだとされる。安倍とはどんな付き合いなのか。
「始まりは昭恵さんでした。僕とは同じ歳で学生時代からテニスやスキーの仲間でもあったのです」
 増岡本人はそう話した。次回は安倍晋三の知られざる友だちサークルにさらに潜り込む。


西宮市長暴言 「公人の自覚なし」 市に244件批判意見
 兵庫県西宮市の今村岳司市長(45)は5日午後、読売新聞の男性記者に「殺すぞ」などと暴言を吐いたことについて「発言内容は大変不適切であり、撤回するとともにおわび申し上げます」との謝罪文を読売新聞に提出した。同市が明らかにした。また、市には5日午後5時半までに電話などで281件の意見が寄せられ、うち244件が「公人としての自覚がない」などと批判的な内容だったという。
 今村市長のフェイスブックと市によると、同日午後、市幹部が市役所で、市長名の謝罪文を読売新聞阪神支局長に手渡した。今村市長は公務のため同席しなかった。市長選への不出馬表明を確認しようとした記者に暴言を吐いて取材拒否したことを巡り、読売新聞が4日、今村市長に抗議し、文書での謝罪を求めていた。
 今村市長は5日午前の記者会見では「(記者が)私有地に不法侵入したことに謝罪があれば」と、先に読売新聞が謝罪することを条件に挙げていた。
 市によると、阪神支局長は今村市長が会見で「記者が私有地に不法侵入した」と説明したことを訂正するよう求める申し入れ書を渡してから、謝罪文を受け取った。【生野由佳、田辺佑介】


結婚も視野…NHK有働アナは「あさイチ」卒業後も順風満帆
 NHKの有働由美子アナ(48)が7年以上出演している「あさイチ」(午前8時15分〜)を3月末をもって降板する。すでにNHKも認めており、「プライベートを充実させたい」という有働の申し出を局側が受け入れた形だという。
 有働は、報道、スポーツ、バラエティーとマルチにこなし、38歳から4年間アナウンサー職のまま特派員としてニューヨーク支局に赴任。その翌年には管理職に昇格。どちらも局内では異例、女性初の幹部候補生として確固たる地位を築いてきた。
 41歳で帰国後すぐ「あさイチ」が始まり、自身が膣を締める運動をしていることや、「子供がいない生き方」特集では産むチャンスを逃していた自分に不安になった経験などを赤裸々に明かして女性視聴者の共感と支持を得ていた。
 昨年は5歳年下の空調会社の御曹司と破局。仕事は“バリキャリ”ながら恋愛面だけは“負け組”で、年末には脚本家の三谷幸喜(56)と“しっぽりデート”が報じられたが、当然ながら(!?)恋愛関係ではないらしい。そんなキャリア女子が表舞台から退くことを決断したウラにはやはり「結婚」の2文字があるという。芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。
「結婚願望をかなえるべく最後のチャンスだと思っているのは確かでしょう。仕事人生としては“勝ち組”で、お休みするには今が完璧なタイミング。局内では出世が約束され、何があってもアナウンサーとして傷がつかないポジションも確立していますから、50歳を前に一休みしても誰も文句は言わない。坂上みきさんが53歳で出産した例もあるので、まだ出産の可能性も感じているのではないでしょうか」
 仕事か結婚かではなく、仕事も結婚もが有働の流儀か。


孤高の共産今や寛容
 ★政界は4日、事務所開きや仕事始めを行い、本格始動した。通常国会が22日から、また沖縄では南城市、名護市、石垣市などで続けて市長選挙があることなどあわただしい年始となる。中でも共産党は午前11時から党旗開きが行われ党委員長・志位和夫は熱のこもったあいさつで「憲法と沖縄。絶対に負けられない2つの闘い」と位置づけ、今年前半が決戦の年であると力を込めた。 ★また、昨年の総選挙で議席を減らしたことについて「野党共闘の方向は間違っていなかった」と総括。「わが党は共闘態勢構築のために一部を除いて候補者を一方的に降ろす対応を取った。それは適切だったと確信している。同時に本来、選挙協力はお互いに譲り合い、リスペクトの精神をもって、相互に支援し合い、参加するすべての政党が前進するような共闘を行ってこそ、本当の力を発揮することができ、長続きし、発展することができる」と今までの孤高の政党はこんにち、選挙協力によってこそ生かされるとの見方を示した。今の野党の中で一番寛容な政党かも知れない。 ★19年の参院選挙を視野に入れた立憲民主党、社民党、自由党、民進党と共産党との選挙協力を含めた共闘、5党協に強い意欲を示した。また「民進党の中にはわが党が推薦して当選した議員もいる。このまま希望の党と民進党が統一会派を組むとなると…」と民進党の動きをけん制した。その意味でも既に共産党は野党の中核を占める位置におり、好き嫌いやアレルギーだけで枠組みを決めようとする勢力がそれらを乗り越えられるかどうかが、野党再生の焦点になるだろう。