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塩釜神社190312

Mme Ghosn a quitté le Japon alors que la justice voulait l’interroger
L’épouse de Carlos Ghosn a quitté le Japon après la nouvelle arrestation de l’ex-patron de Renault parce qu’elle s’est ≪sentie en danger≫, a-t-elle affirmé au Journal du Dimanche (JDD), alors que la justice voulait l’interroger selon plusieurs médias japonais.
Des procureurs japonais voulaient poser des questions à Carole Ghosn, sur la ≪base du volontariat≫, selon la chaîne publique NHK, la télévision privée Asashi et l’agence de presse Kyodo, cette dernière affirmant que des sommes éventuellement détournées, reprochées à son mari, pourraient avoir transité par une société dirigée par Mme Ghosn.
M. Ghosn, patron déchu de Renault, Nissan et Mitsubishi, a été interpellé jeudi matin à son domicile de Tokyo en raison de nouveaux soupçons de malversations financières, un mois à peine après avoir été libéré sous caution.
Mme Ghosn, qui était présente lors de l’arrestation, a indiqué avoir regagné la France malgré la confiscation de son passeport libanais par la police japonaise, en utilisant son autre document de voyage, américain.
≪L’ambassadeur de France m’a accompagnée à l’aéroport, il ne m’a pas lâchée jusque dans l’avion≫, a-t-elle raconté. ≪Jusqu’à la dernière seconde je ne savais pas si on me laisserait décoller. C’était irréel≫.
Elle a aussi dit avoir ≪refusé≫ de ≪signer un mandat en japonais≫ pendant l’interpellation de son mari. ≪Puis ils ont voulu m’emmener avec eux. Sur le conseil de mon avocat, j’ai refusé≫, a ajouté Mme Ghosn.
Carole Ghosn a également déclaré au JDD que son mari avait enregistré un message pour ≪désigner les responsables de ce qui lui arrive≫ et qui sera ≪bientôt≫ diffusé.
Placé une nouvelle fois jeudi en garde à vue, après 108 jours passés derrière les barreaux, M. Ghosn avait annoncé la veille qu’il comptait tenir une conférence de presse le 11 avril pour ≪dire la vérité à propos de ce qui se passe≫.
- Intervention de Le Drian -
≪Quand il a compris qu’il allait être arrêté, il a enregistré une interview par Skype pour TF1 et LCI≫, a expliqué Carole Ghosn au JDD. ≪Il a aussi enregistré une vidéo en anglais où il donne sa version de l’affaire. Il avait envie de désigner les responsables de ce qui lui arrive. Ce sont les avocats qui l’ont, elle sera diffusée bientôt≫, a-t-elle promis.
Réitérant sa foi dans l’innocence de son mari, Mme Ghosn a assuré ne pas vouloir qu’il soit ≪au-dessus des lois mais qu’il soit jugé de façon équitable (...) Je demande solennellement qu’on lui laisse la présomption d’innocence comme à tout citoyen français et j’en appelle au président de la République≫.
Samedi, le ministre français des Affaires étrangères, Jean-Yves Le Drian, avait appelé le Japon à respecter les droits et la présomption d’innocence de Carlos Ghosn lors d’un entretien avec son homologue nippon en marge d’une réunion du G7 à Dinard (nord-ouest de la France).
La nouvelle arrestation de M. Ghosn est fondée sur des soupçons d’avoir transféré des fonds de Nissan à une société ≪de facto contrôlée par lui≫, via un distributeur de véhicules du constructeur japonais à l’étranger, selon le parquet japonnais.
Carlos Ghosn est déjà sous le coup de trois inculpations: deux pour déclarations inexactes de revenus durant les années 2010 à 2018, dans des documents remis par Nissan aux autorités financières, et une pour abus de confiance.
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バリバラ「2020まで待てない!みんなで勝手にやる杯!」
新年度1本目は障害者による運動会「みんなで勝手にやる杯」を開催!ストローサッカー、目隠し玉入れなど体が動かなくても、目が見えなくてもできる競技をみんなで楽しむ。
4月から放送時間が変わるバリバラ、新年度1本目はスペシャル企画。2020東京パラリンピックを前に、障害者による大運動会「みんなで勝手にやる杯」を開催!筋ジストロフィーでも息を吹けば参加できるストローサッカー、視覚障害者とフェアに争う目隠し玉入れ、車いすの運転テクニックを競うリアル障害物競走など、当事者の声をヒントに考えた競技でみんなで楽しむ! ジミー大西,鈴木奈々,松本ハウス, 山本シュウ,大西瞳, 玉木幸則, ベビー・バギー, 神戸浩

サンデーモーニング
忖度発言で副大臣辞任 利益誘導の疑いは?▽異例の逮捕劇の是非▽タレントが大統領?▽プロ野球▽マスターズ直前情報▽奈紗3勝目▽オウンゴールで▽風をよむ
一週間の見逃せないニュース&スポーツをサンデーモーニングならではの視点でお送りします!◎世界と日本の出来事を掘り下げるカバーストーリー▽ ◎おなじみ・スポーツ御意見番「喝!&あっぱれ」◎関口宏の「一週間」ニュース◎時代と社会の断面を切り取るコーナー「風をよむ」〜〜 関口宏 橋谷能理子 唐橋ユミ 伊藤友里 水野真裕美(TBSアナウンサー) 張本勲(他) 三枝成彰 ◇番組HP http://www.tbs.co.jp/sunday/ 西野哲史 金富 隆

テレメンタリー 「伝えてくるけん 〜広島長崎ピースメッセンジャー〜」
長崎の高校生山西咲和(さわ)さんの祖母は被爆者。原爆の話になると悲しげに口を閉ざした。咲和さんは核廃絶署名をスイスの国連欧州本部に届ける高校生平和大使に応募し選ばれたのを機に祖母を訪ね、初めて被爆体験を聞いた。悲惨な戦争と原爆の記憶の底に、語りたくない理由があった。「二度と戦争したらいかん」と繰り返す祖母。「つらいこと思い出させてごめんね。みんなに、伝えてくるけん…」広島長崎の声を世界へ。 岡田健史 長崎文化放送
明日へ つなげよう「一魚一会 いのちの授業〜さかなクンと久慈8年の物語〜」
大震災で被災した三陸の人々の支援を続けている魚類学者・さかなクン。傷ついた子どもたちに笑顔が戻るようにと、地元の水族館再建にかかわりながら「いのちの授業」を続けてきた。海や小さな生き物と通して、さかなクンは子どもたちに何を伝えようとしてきたのか。今も厳しい現実を受け止めながら町の復興に向き合う人々が、新たに見つけた“大切なもの”とは…。さかなクンと久慈の8年に渡る再生の物語。 さかなクン, 福士蒼汰
NNNドキュメント'19
かつて“東京都湯沢町"と呼ばれた新潟県湯沢町…バブル崩壊でスキー人口が減少したいま、「雪国文化」で町をよみがえらせようという動きが出ている。変貌した町の姿とは。 玉川砂記子
『ガリレオX』第187回「宮大工 千年の技 失われゆく工匠の知恵を守れ」
 2018年、日本政府は、宮大工などが継承する「伝統建築工匠の技」をユネスコ無形文化遺産の候補として申請した。なぜいま宮大工の技術が、高い評価を受けているのか?そこに注目すると、目の錯覚を利用し建築する驚くべき“技"が浮かび上がってきた。その一方で人手不足に悩む宮大工の厳しい現状も見えてきた。 一体、宮大工の技とはどんなものなのか?そして、その技を如何にして守っていくのか?宮大工の“技"と“今"に迫ることでその可能性を探る。 千葉大学 小由製作所 竹中大工道具館 金田社寺建築
ナニコレ珍百景 離島や田舎で地元民も知らない謎を調査&まゆ毛犬SP
★日本全国の離島や田舎で驚きの光景を発見▼大木が屋根を突き抜けた家▼福井の海の岩に建つ謎の石碑は個人の墓?▼山形・飛島に1人だけの中学生▼一瞬でまゆ毛が生える犬
★福井の海の巨大岩に建つ謎の石碑…個人の墓?地元民も知らなかった意外な歴史▼茨城・ひたちなか郊外に廃墟のような謎の家が…鉄骨足場だらけ&足の踏み場もない民家の住人とは!?▼山形・飛島…1人だけの中学生が卒業…島民も涙▼兵庫・宍粟で巨木が屋根を貫いた家を発見▼広島…カワイイまゆ毛犬に一瞬で変身▼放送10年の歴代まゆ毛犬一挙紹介▼断末魔の叫び!?冷蔵庫に閉じ込められたエイリアン!?▼おむつでピタっと静止する犬
あの珍百景は今
3月19日に死ぬ運命の一族に一日密着…今年は無事!?▼長野・諏訪…心に刺さる大量の注意書き…店主が激怒!?恐怖のコインランドリーは今▼千葉・船橋の子どもに大人気のドライブスルー駄菓子店は今▼付せん学習で辞書を巨大化させていた少女は今▼長野・松本で客も苦笑…裏メニューで衝撃のモノマネショーが始まる焼肉店は今▼千葉・木更津の公園によく読むと笑える「監視カメラ」看板…放送から5年スゴイことに MC 名倉潤・堀内健(ネプチューン) 珍定委員長 原田泰造(ネプチューン) 進行 森葉子(テレビ朝日アナウンサー) 珍定委員 羽田美智子、速水もこみち 奥田民義、広居バン
☆番組HPで珍百景のご投稿お待ちしてます!  http://www.tv-asahi.co.jp/nanikore/ 皆様からの投稿のおかげで珍百景は続いております。地上波ゴールデン放送で採用賞金3万円…「ナニコレ!?」と思ったらスグ投稿!

ポツンと一軒家 長野県と鳥取県で発見!!
衛星写真で発見!“何でこんな所に?”という場所にポツンと建つ一軒家を日本全国大捜索! MC 所ジョージ パネラー 林修 森公美子 emma キートン山田 小山茉美
◇長野県 まずは最寄りの集落へ。そこには有名な“あの神社”があり、珍しく大きな町で聞き込み開始。一軒家への道を教えてもらい、雪が残る山道へ入る。凍結した急傾斜の坂道もどんどん進む…はずだったのだがなんとタイヤが滑って進まない!さらに身動きが取れず立ち往生!番組初の捜索中止になるのか!?
◇鳥取県 深い山の中に特徴的な屋根が見える今回の一軒家。集落で聞き込みをすると、近くに山の頂上にそびえ立つ城があるという。まさか一軒家の正体とは…。険しい山道を進んだ先で出会ったのは「先祖は侍」と語る一軒家の主。先祖代々山奥の一軒家に住むようになった背景には侍であるが故に起きた壮絶なドラマがあった。☆番組HP  https://www.asahi.co.jp/potsunto/ ☆Twitter  https://twitter.com/potsun_abctv


朝からいい気分で寝て過ごしました.
夕方起きて投票いかねばと思って,7時過ぎに区役所へ.でも投票は小学校でした.投票はいつも通り.でも8時ジャストにイシンの当選確実が出てびっくり.なぜ?悔しいけど明日早いので今日はヤケ酒しません.眠れないなぁ〜

<夜の森の桜>窓越しの花見「待っていてくれた」 富岡・帰還困難区域、9年ぶり町民ら観賞
 福島県富岡町で6日、東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域にある夜の森地区の桜並木を走るバスが運行され、町民らが9年ぶりの花見を楽しんだ。
 約900人が参加。10台のバスが次々と運行し、帰還困難区域内の1.5キロを含むコースを約20分かけて巡回した。区域内では約300本のソメイヨシノが見頃を迎え、町民らは車窓から写真を撮るなどして眺めた。
 桜並木は全長が2.2キロで、多くが帰還困難区域内にある。町民の心のよりどころである夜の森の桜と帰還困難区域内の再生への動きを見てもらおうと、町がバス運行を企画した。
 富岡町から郡山市に避難している無職宗像キイ子さん(68)は「人の気配がないのは寂しいが、やはり夜の森の桜が一番。誰もいなくても桜は毎年咲き、みんなを待っていてくれたんだと思った」と話した。


河北春秋
 漫画「釣りキチ三平」が世に出たのは1973年。高度経済成長期が終焉(しゅうえん)を迎えた昭和48年だった。大自然に溶け込み釣りの醍醐味(だいごみ)を伝える主人公の少年三平三平(みひらさんぺい)らが紡ぐ物語が人々の心に響き、少年漫画雑誌の連載は10年続いた▼作者の矢口高雄さん(79)は横手市増田町の出身。増田の中心部から20キロほど離れた山あいの狙半内(さるはんない)集落で生まれ育った。自然や古里を主題とした作品で広い支持を得た矢口さんの原点は狙半内にある▼平成になると漫画の奥深さを連携して発信する模索が東北で動きだす。「サイボーグ009」などを手掛けた故石ノ森章太郎さんの出身地の登米市、石ノ森萬画館がある石巻市、そして増田町が「みちのくマンガロード連絡協議会」を2001年に設立。遠野市も加わった▼矢口さんの故郷、増田町には1995年開館の増田まんが美術館がある。設立当時、漫画を主題にした美術館は珍しかった。日本の漫画文化をけん引するミュージアムと言っていいかもしれない▼増田まんが美術館は内容をぐんと充実させるため2年前から休館しリニューアルオープンを準備してきた。いよいよ迫る再開館日は元号が令和に切り替わる5月1日。昭和後期の釣りキチ三平から平成へと脈々と刻んできた横手の漫画史も次の扉を開く。

クリミア問題/既成事実化は許されない
 ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を一方的に編入して5年が経過した。
 ロシアはこの間、自国との間の海峡に長大な橋を架け、半島に発電所や空港の新施設を建設するなど、「自国領」の既成事実化を進めてきた。
 プーチン大統領は「編入は愛国心を高揚し、われわれに大きな力を与えた」と国民を鼓舞するが、実態は武力占拠である。国際法違反にとどまらず、世界秩序を乱す。国際社会は平和的な解決の道を探るよう、強く求め続けねばならない。
 ウクライナでは5年前の政変で親ロシア政権が倒れ、親欧米派が政権を握った。ロシアは危機感からクリミアに軍を投入し、クリミアは独立を宣言した。さらに住民投票を受け編入条約に調印したが、投票は軍が展開する中で実施され、ウクライナ憲法に基づかない点から、欧米などは編入を認めていない。
 日米欧はロシアに経済制裁を科し、主要国(G8)の枠組みからも排除した。だがロシアの強硬姿勢は改まる様子がない。
 ウクライナ東部では親ロシア派が一部を武力占拠し、ウクライナ軍との戦闘が続いている。死者は1万人を超えた。これ以上、犠牲者を増やさないよう、各国が連携して終結への方策を探る必要がある。
 クリミア問題はロシアとウクライナの2国問題にとどまらない。ソ連末期から続いていた米欧との協調体制が崩壊し、軍拡競争の再燃が懸念される。米ロの中距離核戦力(INF)廃棄条約失効の流れも、その延長線上にあると言える。
 中国は領有権を主張する南シナ海で人工島を造成し軍事拠点化をもくろむ。力による大国の現状変更が相次げば、国際平和の維持は危うくなるばかりだ。
 日本政府はクリミア編入を認めず、制裁も続ける立場を強調する。しかし内容は輸入制限が柱で、プーチン政権要人の資産凍結に踏み切った欧米に比べ、効果は乏しい。安倍晋三首相がプーチン氏と会談を重ねる中でも、クリミア問題へどれだけ言及したかは伝わってこない。
 制裁が北方領土問題に与える影響を懸念しているのなら、対等な交渉はできないだろう。毅然(きぜん)とした態度で臨むべきだ。


選択的夫婦別姓/実現願う声は広がっている
 夫婦別姓を選択できない戸籍法の規定は憲法の保障する法の下の平等に反するとして、ソフトウエア開発会社の社長らが損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は先日、原告の訴えを全面的に退けた。旧来の論法から一歩も踏み出そうとしない判断に、またしてもと失望を禁じ得ない。
 判決は夫婦同姓を定める民法の規定を合憲とした2015年の最高裁判決を踏襲。法律上の姓は一つであるべきで戸籍法が別姓を認めないことには合理性があるとした。
 原告らは戸籍上は妻の姓を選択し仕事では旧姓を使用するなどしていたが、銀行・証券口座やパスポートなどで煩雑な手間とともに、株式名義変更のコストなど経済的損失を被ったと主張。しかし、判決はこうした不利益への対処は立法の問題だとした。
 戸籍法の規定では、外国人と結婚する場合は同姓か別姓かを選ぶことができるが、日本人同士では別姓にできない。これを法の不備とする原告側の主張には、司法のあり方にも一石を投じたいという意図があったが、判決は法律論に終始した。
 15年の最高裁判決では、15人の判事のうち女性3人を含む5人が違憲の反対意見だった。1996年に法制審議会(法制審)が選択的夫婦別姓導入への民法改正を答申して20年余。法制審が同時に求めた婚姻年齢の男女差撤廃や嫡出・非嫡出による相続差別、女性の再婚禁止期間短縮は既に改正されている。
 国連女性差別撤廃委員会など内外から何度も是正を求められながら先送りを繰り返してきた国会と政府に判断を委ねられるだろうか。野党が提出した議案はたなざらしにされている。
 17年に実施された内閣府調査では、選択的夫婦別姓制度の導入に向けて民法を「改正してもかまわない」とする賛成意見が42.5%。改正の必要はないとする29.3%を大きく上回り、96年から5年ごとに実施している調査で最多となった。希望する人が別姓を選ぶための制度が、なぜ実現できないのだろうか。
 原告が主張する不利益は、現状では9割が夫の姓になる既婚女性のうち、旧姓を使用する人が日々体験している事象にほかならない。そうした不都合を嫌い、あるいはそもそも自身のアイデンティティーの一つである姓を失いたくないために、やむなく事実婚を選ぶカップルが、夫婦や家族としての安定した法的地位を得られない国のままでいいのだろうか。
 原告らによる選択的夫婦別姓制度導入に賛同を求める署名は5万人を超えた。原告側は最高裁まで争う方針で、同様の訴えは各地で起こされてもいる。地方議会で別姓法制化を求める意見書の可決や請願の動きもじわじわと広がっている。社会や意識の変化に、司法や国政が鈍感でいいはずがない。


[塚田副大臣辞任]国会は「忖度」の解明を
 安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相の地元の道路整備を巡り、「私が忖度(そんたく)した」と発言した塚田一郎国土交通副大臣が辞任した。
 道路事業を管轄する現職副大臣が便宜を図ったと受け止められかねない「忖度」発言である。辞任は当然だ。
 発言は1日夜、北九州市で開かれた福岡県知事選の自民党推薦候補の応援集会で飛び出した。麻生氏が推す候補で、塚田氏は麻生派である。
 塚田氏は、財政難などから2008年に凍結された「下関北九州道路」の要請で副大臣室を訪れた吉田博美・自民参院幹事長とのやりとりをこう紹介した。
 吉田氏が「塚田、分かっているな。これは総理の地元と副総理の地元の事業なんだよ。俺が何で来たか分かるか」と言い、塚田氏は「私は物わかりがいい。分かりました」と応じたという。
 塚田氏は「そりゃ総理とか副総理はそんなこと言えません。私は忖度しました」と明言し、行政の私物化につながりかねないことを自慢げに語ったのである。
 塚田氏は発言が批判されると翌日、「忖度」発言について「事実と異なるため撤回し、謝罪する」と文書で公表。その後の国会でも「(発言)翌日の報道で内容を思い起こし、事実と異なるという認識に至った」と撤回した。
 だが「忖度」発言を否定すれば、選挙向けの集票のために有権者にうそをついて、利益誘導するようなものである。いずれにしても政治家としてあるまじき行為だ。
    ■    ■
 塚田氏の発言は「安倍1強」下で、首相への「忖度」がはびこっている可能性をうかがわせるものである。
 辞任会見で塚田氏は「大きな会合で雰囲気にのまれ、事実と異なる発言をしてしまった」と釈明したが、とても信じられない。むしろ、塚田氏の発言は実名を挙げており、具体的で生々しい。一般的には実際にあったと受け止める人が多いのではないか。
 吉田氏も塚田氏が紹介した自身の発言を否定しているが、副大臣室を訪れたのは昨年12月20日。その後19年度予算に国の直轄調査費が計上された。塚田氏は応援集会で「新年度の予算で国直轄の調査計画に引き上げました」とはっきり言っている。
 行政の公正性がゆがめられることがなかったのかどうか、国会は事実関係を解明する必要がある。塚田氏は詳細な説明をしていない。辞任したからといって説明責任が消えるわけではないのである。
    ■    ■
 森友、加計学園問題で「忖度」が疑われる中、現職国交副大臣が「忖度」を自身の手柄のように語ること自体、政権内で問題を軽く受け止めている証しであろう。
 安倍首相は当初、塚田氏をかばい続け、野党が要求していた罷免を拒否。続投させる考えを示していた。
 塚田氏を事実上更迭したのは統一地方選前半の投開票が7日に迫り、与党内からも批判が出たためである。
 長期政権のおごりと緩みが出ているというほかない。安倍首相の任命責任も厳しく問われなければならない。


血税で人工島も 安倍首相の地元でムダな公共事業が常態化
 安倍首相と麻生副総理の地元を結ぶ道路整備計画をめぐり、「忖度発言」をした塚田一郎国交副大臣が5日辞任した。塚田氏は、整備計画について「公正な判断だった」「忖度した事実はない」とすっとぼけたが、とんでもない。安倍首相の地元では、首相の政治力で進んでいく無駄な公共事業が常態化しているのだ。
 塚田氏の命取りになった「下関北九州道路」は、地元では“安倍・麻生道路”と言われている。関門橋とトンネルに続く3本目の関門ルートは必要性に乏しく、凍結されていたが、「整備促進を図る参議院議員の会」会長の吉田博美自民参院幹事長が、昨年12月に塚田氏と面談し、「首相と副総理の地元事業なんだよ」と猛プッシュ。はたして、今年度予算で国直轄調査費として4000万円が計上された。
 塚田氏がどう言い繕おうと、安倍首相と麻生副総理に忖度した利益誘導だ。
 実は安倍首相の地元では、よく似た安倍案件がある。「週刊SPA!」(2014年1月28日号)で、ジャーナリストの横田一氏が詳細を報じている。こんな内容だ。
■安倍アイランド
 安倍首相の父・晋太郎時代から推進されてきた人工島「長州出島」は“安倍アイランド”と呼ばれている。「大型船が入港可能な国際港」を掲げ、755億円もかけて造成された。2009年から供用が始まったが、強風な上、既存の下関港の方が使い勝手がよく、期待していた外資のコンテナ船は寄りつかなかった。利用がほとんどない状態なのに、安倍政権は人工島と本州と結ぶ6・8キロの巨大バイパス整備に動き、720億円もの血税が投じられた。
■安倍道路
 安倍家の故郷である山口県長門市を通る「山陰自動車道」(下関市―鳥取市)が“安倍道路”だ。未開通区間(100キロ)は整備に推定4500億円もかかる。沿線人口わずか36万人で、県内にはすでに東西を結ぶ高速道路が2つもあり、渋滞もない。費用対効果が乏しく、建設が見送られてきたが、安倍政権になって急に進み始めた。
 必要性があやしい事業が、なぜか安倍政権で次々に花開いているのだ。横田一氏が言う。
「塚田副大臣の発言は、架空でもなければ、レアなことを言ったわけではありません。普段、起きていることをありのままに話したまでです。安倍首相の地元では、首相の政治力でムダな公共事業が前に進むことは、日常茶飯のことなのです。モリカケと同様に、問われるべきは安倍案件で行政が歪められ、巨額の血税が無駄にされていることです」
 塚田副大臣辞任で幕引きは許されない。


辺野古撤回取り消し 埋め立てありきで拙速だ
 世界に例のない水深90メートルの軟弱地盤改良工事も可能だ。ジュゴンの死骸が見つかっても工事によるジュゴンへの影響はない。米軍普天間飛行場の返還8条件も県は知っていたのだから問題はない―。
 名護市辺野古の新基地建設に伴う、県が埋め立て承認を撤回したことに防衛省沖縄防衛局が不服審査を申し立てていた件で、国土交通相は撤回は違法だとして取り消した。防衛局側の訴えを全て認めた裁決だ。
 訴えたのも国、裁決を出すのも国という、投手と球審が同じ状態なのだから、全てが国の思い通りの「ストライク」となるのは当然だ。
 今回の裁決では軟弱地盤工事の実現可能性は専門家1人の鑑定で妥当だとした。ジュゴンの保護にも目をつぶった。工事ありきであまりにも拙速ではないか。
 地方自治体の行為を、同じ内閣内の手続きによって取り消したことも問題だ。地方自治法の「国と地方自治体は対等協力の関係」という理念をも損なう前例が生まれた。地方の決定を国が抑え込むという構図は、単に沖縄県対国だけの問題ではなく、地方対国という、この国のありようにもつながる。
 さらに、普天間飛行場の返還にかかる8条件を国交相が「県も認識した上で承認した」とした。確かに2013年に日米で合意された「沖縄における在日米軍施設・区域に関する統合計画」には、普天間の返還条件として「普天間代替施設では確保されない長い滑走路を用いた活動のための緊急時における民間施設の使用の改善」など8項目が盛り込まれた。
 しかし8項目が普天間返還のハードルだと認識されたのは17年に稲田朋美防衛相(当時)が国会で、辺野古新基地が建設されても8条件が満たされなければ普天間は返還されないと明言したからだ。県は政府から8条件に関する説明は「一切ない」と言うが、国は今裁決で正当化した。
 裁決により、仲井真弘多元知事が出した辺野古の埋め立て承認の効力が復活する。裁決前はあくまでも埋め立て承認は翁長雄志前知事により撤回され、撤回を執行停止している状態だったからだ。承認の効力復活で、防衛局はいずれはしなければならない軟弱地盤の改良に伴う埋め立て工事の設計変更手続きを進めるだろう。
 辺野古新基地建設については常に重要な事項が後出しだ。軟弱地盤の問題も16年には報告書が出ていた。ジュゴンについても昨年7月時点の「行動範囲に変更が生じているとは認められない」との判断で押し切った。8条件についても説明はない。
 辺野古埋め立てはいまだ費用も期間も明示できないほどむちゃな計画だ。国が設計変更を申請しても工事が進められるかは疑問だ。それよりも新基地建設を断念することこそ取るべき選択だ。


中高年のひきこもり 孤立に気付き支援する仕組みを
 社会問題となっている「ひきこもり」が、若い世代だけでなく中高年にも広がっている。高年齢化・長期化は深刻だ。
 内閣府は、半年以上にわたり家族以外とほとんど交流せず、自宅にいる40〜64歳のひきこもりの人が全国に61万3千人いるとの推計値を公表した。男性が76.6%を占め、期間は7年以上が合計で46.7%と半数近くに上った。
 特に中高年のひきこもりを巡っては、親が80代、当事者の子どもが50代で、生活を親の年金に頼る「8050問題」も指摘されている。困窮から家族の健康や生命の危機にもつながりかねず、早期発見やきめ細かい支援の仕組みを構築しなければならない。一度レールから外れて社会から孤立してしまうと元に戻るのが難しい就労の仕組みを是正することも必要だ。
 15〜39歳の若年層を対象とした2015年の調査では、ひきこもりの人は54万人で、合わせて100万人を上回る。県内でも17年12月現在で民生・児童委員が把握している人数が千人に上る。年代別では40代以上、期間は10年以上が最多を占めており、全国と同様の傾向がみられる。 内閣府の調査では、ひきこもりのきっかけは「退職」が36.2%と最も多く、「職場になじめなかった」も19.1%を占めた。また、就職氷河期世代に当たる40〜44歳の3人に1人が、新卒で就職活動を行う「20〜24歳」でひきこもり状態になっており、仕事や就活がうまくいかなかったことが原因だと推測される。当時の経済状況の「被害者」と言っても過言ではないだろう。40〜44歳といえば働き盛りの年代であり、ひきこもりは社会的にも大きな損失だ。カウンセリングや就労支援による精神的、経済的なサポートが欠かせない。
 危惧されるのはここ数年、業界を問わず、希望退職者を募る企業が少なくないことだ。背景には業績不振による人員削減だけでなく、好調な企業もさらなる基盤強化や将来を見据えて事業の選択と集中を図っていることがある。ただ、退職した人たちが希望に見合った仕事を見つけられなければ、ひきこもりのきっかけにもなりかねない。国も企業への助成増額などで中高年の就労を促しているが、早期退職者の動向や影響について、長期的に調べる必要がある。
 調査の中で、「関係機関に相談したい」と回答した人は約半数に上った。割合は若年層より高く、状態改善の希望や先行きへの不安が切迫していることがうかがえる。一方で、実際に相談したことがある人は44.4%にとどまった。ひきこもりになると自責の念や恥ずかしさから本人も家族も周囲に相談しづらいとされる。相談や支援の遅れは、状況を悪化させる懸念が大きい。窓口の周知はもちろん、幅広い機関の連携により、孤立している人を見つける新たな体制が必要だ。


【中高年ひきこもり】現実を重く受け止めたい
 ひきこもりの人は若年層より中高年に多い―。そんな衝撃的な分析結果が明らかになった。
 内閣府が、全国調査を基に40〜64歳のひきこもりの人の数を推計したところ、61万3千人に上ることが分かった。2015年調査で判明した15〜39歳の約54万人を大きく上回る数字だ。
 ひきこもりという言葉が使われるようになったのは、ちょうど時代が昭和から平成に替わったころ。もっぱら若者の現象と受け止められてきたが、いまや幅広い年代に広がっているといってよい。
 それどころか、中高年の方が深刻な事態といえるかもしれない。調査では3人に1人が高齢の親に経済的に依存し、暮らし向きも上中下のうち「下」と答えている。
 このままでは、ますます社会から孤立し、生活もいつ行き詰まるか分からない。社会的な課題として重く受け止め、支援体制を整えることが急がれる。
 内閣府は、半年以上にわたり、家族以外とほとんど交流せず、趣味の用事や近所のコンビニに行く以外は自宅から出ない人を「ひきこもり」と定義している。
 若年層を対象にした調査は10年と15年に実施したが、中高年を調べたのは初めてだ。その結果、重い事実が次々と明らかになった。
 ひきこもりが7年以上の長期にわたる人が46・7%を占めた。全体の76・6%が男性であることも判明。ひきこもりになったきっかけは「退職」が最多だった。
 こうした現状を、個人や家庭の問題にすることはできない。時代的な背景も踏まえ、社会の問題として捉えていく必要がある。
 いまの40代の多くは就職氷河期を経験した。思うように仕事が見つからなかった人や、50代以上も含め08年のリーマン・ショックで職を失った人もいるだろう。
 非正規で働く人の雇い止めや派遣切り、弱い立場の労働者を使いつぶしにする「ブラック企業」も問題になった。社会とつながりを持とうにも、社会の側がそれを許さなかった側面はないだろうか。
 福祉の現場では、親が80代、本人が50代の「8050問題」が取り沙汰されている。生活を年金暮らしの親に依存しており、親が病気になったり、亡くなったりすれば、たちまち生活が困窮するからだ。
 国は若年層への支援策は打ち出してきたが、中高年への対応は後手に回ってきた。15年施行の生活困窮者自立支援法は40歳以上も支援対象にしているが、相談窓口を設置しているだけの自治体も多い。
 1人暮らしの高齢者は地域の見守り対象になりやすいが、親子の同居世帯は周囲の目や支援の手が届きにくい現実もある。今回の調査では、「関係機関に相談したい」と希望した人が半数近くに上っている。
 社会が成熟する中、取り残された人は多いのではないか。社会全体で真剣に向き合う必要がある。


技能実習制度/廃止含め抜本策検討を
 外国人就労を拡大する新制度で、新たな在留資格「特定技能1号」の取得を目指す外国人向けに受け入れ業種別の日本語・技能試験が国内外で始まる。今月中旬からフィリピンで介護、東京や大阪などで宿泊、外食と続く。これとは別に外国人技能実習制度で来日した実習生は3年間の実習を終えると、無試験で1号の資格を取得できる。
 政府は新制度により5年間で14業種に最大34万5千人の受け入れを見込んでいる。試算では、2019年度は6割弱が実習生からの移行組。その後、試験の合格者は徐々に増えていくが、5年たってもなお5割は移行組という。技能実習制度と新制度とは切っても切れない関係にある。
 その実習制度を巡り新制度スタート目前の先月末、賃金や残業代の不払い、長時間労働から実習中の事故死まで、過酷な労働実態が改めて浮き彫りになった。昨年の国会で野党から実習制度の問題点を追及され、山下貴司法相は17年に技能実習適正化法が施行され、それ以降は「適切な運用」が図られていると反論する一方、法務省に調査を指示していた。
 それ以前の実態調査がずさんだったことも明らかになり、法務省は10項目の改善策を示した。しかし、どれもやって当たり前のことばかりだ。技能実習は末期的な状況にあり、制度の廃止も含め、抜本策の検討に取り組まなくてはならない。
 法務省の調査では、実習先から失踪して17年1月〜18年9月に不法残留などで摘発された5218人のうち759人が最低賃金以下の給料や食費名目などによる過大な控除、時間外労働の割増賃金不払い、違法な時間外労働などを強いられていた疑いがあった。このうち今回の調査以前に把握し対応していた事案は38人分にすぎなかった。
 例えば縫製業の実習生は月給6万円で働かされ、月60時間の残業をしても割増賃金をもらえず、建設機械施工の2人が実習計画にない家屋の解体をさせられた。さらに12〜17年に実習生171人が死亡、うち43人はこれまで把握できていなかった。実習中の事故死28人、病死59人、自殺17人など。病死の3人は違法な時間外労働をさせられ、自殺の1人は3カ月半で休みが4日だけだった疑いがある。
 不正行為はもっとあるとみた方がいいだろう。調査対象となった企業など実習先は4280に上るが、うち383は協力拒否や倒産などで調査できずじまい。賃金台帳やタイムカードの写しなど詳細な資料を集めることができたのは7割弱にとどまっている。
 山下法相の答弁にあったように17年11月、実習生に対する人権侵害に罰則を設け、受け入れ先への監督を強化する適正化法が施行された。しかし失踪者は年々増え続けており、昨年は9052人に達した。調査結果を踏まえ、法務省は報酬は支払額を確認できる口座振り込みなどで行うよう義務付けるのをはじめ、初動対応の強化や実習生の支援・保護の強化、厳正な審査・検査など改善策を提示した。
 ただ実効性がありそうなのは口座振り込みくらいだ。日本で働く外国人は昨年10月時点で146万人。それがこれまでにないペースで増えていく。「共生社会の実現」に向けて政府は早急に手を打つべきだ。


ゴーン氏拘束 検察に執念と焦り見える
 今回が4回目の逮捕になる。しかも、いったん保釈された被告が再逮捕され、身柄を拘束されるのは異例だといえよう。
 東京地検特捜部が日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告を特別背任の疑いで再逮捕したのだ。ゴーン被告がオマーンの販売代理店側に、日産の資金を不正に送金した疑いが強まったとして立件に踏み切った。
 代理店に対して、日産の子会社から計1500万ドルを支出させた上、一部を自分が実質的に保有する預金口座に送金させて、日産に損害を与えたのが再逮捕の容疑だ。
 この代理店幹部が代表を務めるレバノンの投資会社を通じてゴーン氏の妻が代表の会社に資金が流れ、その一部がゴーン氏の家族が使うクルーザーの購入費に充てられた疑いもある。
 過去の計3回の逮捕のうち、2回は有価証券報告書に自分の役員報酬の額を少なく記載したという内容で、「形式犯」との指摘があり、長期にわたる拘留に批判は絶えなかった。
 3回目は特別背任で私的な投資で生じた損失を日産に付け替えたという内容であり、日産には実損が生じておらず、10年も前の話の事件化で検察内部で疑問の声も出ていた。
 4回目は、より悪質で背任性の高い容疑の立件を目指したのは明らかだ。ゴーン氏による会社の私物化を強く打ち出したかったのは間違いない。
 しかし、3回目と同様に4回目も海外での資金の使途解明には困難が伴う。立証は十分可能なのだろうか。
 再び身柄を拘束されたのは、「無罪請負人」といわれる敏腕弁護士などのチームが勝ち取った保釈から、わずか1カ月足らずのことだ。4回目の逮捕には検察側の執念さえうかがえる。
 一方で弁護側は法人として起訴され起訴事実を認めている日産と、全面否認しているゴーン氏らとの刑事裁判を併合して審理することは公正な審理に反すると公判の分離を申し立てた。
 ゴーン氏は自身のツイッターで「真実をお話しする」と11日に会見を開くと表明していたが、実現できない見通しだ。会見封じとの批判も起きよう。
 再逮捕で9月にも開かれる可能性のあった公判は遅れる公算が大きい。弁護側は徹底抗戦の構えで、公判では検察側が窮地に立たされる場面もあろう。
 4回目の逮捕は、検察側が「勝負手」を打ったようにも映るが、焦りも見て取れる。
 長期間の拘留で被告を追い詰め、局面を検察に有利にする日本のいわゆる「人質司法」は諸外国から特異な目で見られているとの指摘も多い。
 東京地裁はゴーン氏の拘留を認める決定をした。弘中惇一郎弁護士は「証拠隠滅の恐れがないと判断して保釈を認めたのに、拘留を認めたのは筋が通らない」と批判し、決定を不服として準抗告したが、棄却された。
 検察と弁護側の異例の攻防が注目されがちだが、事件を「人質司法」の抜本的改革につなげる機会にしなければならない。


飢餓1億人超 人道危機にどう対処する
 世界53カ国・地域の約1億1300万人が飢餓状態に陥っているという。世界食糧計画(WFP)などが先日発表した2018年の報告書である。
 主な原因の一つが紛争だ。食料生産の停滞に加え、支援物資が滞ることで状況が悪化している。
 国際社会は問題の深刻さに目を向けて、人道支援や紛争解決努力を強めねばならない。
 国連のグテレス事務総長は2年前、アフリカのソマリア、ナイジェリア、中東のイエメンなどで約2千万人が飢餓に直面する恐れがあると警告していた。
 中でも民族対立で農地が荒廃した南スーダンについて、北部地域が「飢饉(ききん)」に陥ったと宣言した。飢饉とは、1万人に2人以上が毎日餓死する状態を指す。
 飢餓の人口は3年続けて1億人を超えた。今の状況は26万人が死亡した11年のソマリア干ばつ以来の危機とされる。有効な手が打たれないまま今に至った。
 食料不足に陥る原因は地域によりさまざまだ。報告書によると、多いのは内戦、紛争だ。アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)ではバヌヌとバテンデ、両民族の衝突が止まらない。
 南スーダンでは紛争に干ばつ、害虫被害も加わって、農民が土地を離れ、避難民になっている。援助物資は武装勢力の妨害で人々に届かない。略奪に政府軍も関与しているとの情報もある。
 アフリカ南部やアフガニスタンでは干ばつ、洪水など温暖化が影響している。スーダン、ジンバブエではインフレなどの経済的要因により、約1020万人が飢餓に苦しんでいる。
 専門家の多くは、世界全体では食料は十分に生産されていると見ている。輸出国は過剰生産による価格下落をどう回避するかで知恵を絞っているのが現状だ。
 人々が飢えるのは、買うお金がなかったり、紛争や経済混乱などで市場に出回らなかったりするためである。各国の経済、社会を安定させて、農業生産力を回復に導く取り組みが急務だ。
 現状を見ると、先行きを心配させる材料に事欠かない。先進国は“援助疲れ”から抜け出せていない。特にトランプ米政権は「海外への支出を減らし、米国のために使う」と公言している。
 日本は人道支援で当面の危機に対処しつつ、各国の内政に目を向けた経済援助に力を入れるべきだ。自衛隊の派遣よりも、地に足のついた民生面の協力こそ日本の国際貢献にふさわしい。


原発関連コスト 料金転嫁は自重すべき
 原発に関連する新たな費用が、一部大手電力の電気料金に転嫁された。追随する動きがあるとみられ、今後、議論を呼びそうだ。
 転嫁の対象となったのは、使用済み核燃料を再処理して使用した後、さらに再処理される工程などに要する費用。しかし、現段階では具体的なことは未計画のままだ。
 今の時点で電気料金に上乗せすることは、原子力政策に対する一層の反発や不信を招くだろう。電力会社には自重を求めたい。
 核燃料サイクルの是非はともかく、日本原燃が青森県六ケ所村に建設中の工場で予定される再処理については、過去の原子力発電に伴う費用が既に転嫁されている。
 この再処理を経て作られるプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料はプルサーマル発電に使われる。
 現段階で具体化しているのはここまでだ。
 新たに転嫁されたのは、構想があっても未計画の「第2工場」での事業分。六ケ所工場の処理量を上回る使用済み燃料や、同工場で処理できない使用済みMOX燃料を扱う構想がある。ただ、建設場所や事業主体、工程などの具体的な計画はない。
 このような中で、関西電力が既に転嫁していることが分かった。2017年と18年の家庭向け電気料金値下げに併せて織り込んでいた。さらに1日、九州電力も転嫁を開始。他の大手電力も今後追随する見込みという。
 16年の制度改正により、全ての使用済み燃料の費用を国の認可法人に拠出する形に変わり、料金改定の機会に第2工場分の費用が転嫁できるようになった。とはいえ、構想段階でしかない工程の費用が上乗せされることに、納得感を抱く消費者は少ないのではないだろうか。
 関電と九電は、自社の原発が再稼働し、経営状況が改善したことで値下げに踏み切った。ただ、東京電力福島第1原発事故後の原発の長期停止を受けて大幅に値上げしており、その分が元に戻っただけとの見方もある。
 ところで、発電に要する費用において原発の優位性は低下していると言える。普及が進む再生可能エネルギーはコストが減少。一方、原発は福島事故を受けて安全対策費が高騰。使用済み燃料の最終処分や廃炉のありようによってはさらに膨らんでこよう。
 経済産業省や関電、九電は第2工場の総事業費や料金転嫁を積極的には公表していないようだ。世耕弘成経産相は転嫁に関し「何ら問題ない。全て公表した情報に基づいて行っている」としているが、原子力政策の全体像について国の説明と国民の議論はもっと必要ではないか。


石野卓球がワイドショーの道徳ファシズムに勝利した理由! 瀧・卓球叩きから『バイキング』批判に世論を逆転
 コカインを使用したとして起訴されたピエール瀧が保釈されたが、この問題をめぐる報道はこれまでの芸能人の薬物事件には見ることができなかった展開になっている。
 釈放にあたっても集中砲火が再び繰り広げられると思いきや、瀧のことはほとんどスルー。メディアの関心はむしろ、電気グルーヴのメンバーで、この間、ワイドショー的道徳ファシズムに徹底的に刃向かい続けている石野卓球に移っている。しかも、ネットニュースなどを見ると、当初の卓球バッシングとは真逆、卓球を応援し、『バイキング』(フジ)などのワイドショーを批判するトーンが圧倒的になっているのだ。『バイキング』で卓球批判を口にした東国原英夫も釈明に追い込まれる事態となっている。
 これ、もしかしたら、石野卓球が世間の悪しき道徳ファシズムと、その増幅装置となってきたワイドショー的言論に勝利しつつあるということではないのか。
この間、いったい何が起きたのか。卓球vsワイドショーのバトルを改めて振り返ってみよう。
 瀧被告が3月12日に緊急逮捕されたあと、一切釈明も謝罪もせず、瀧の逮捕までネタにする“悪ふざけ”ツイートを投稿し始めた卓球。これに対し批判の口火をきったのは、『バイキング』だった。25日の放送で「謝罪しないのはけしからん」と厳しく批判したのだ。
 とりわけ辛辣だったのは坂上で、「これなんなの?」「20歳そこそこの(人)だったらさ、『バカじゃないのか?』で済むけど」とバカにしたうえ、「ピエールさんの相方って考えたときに、違ったアプローチの仕方をしないと、納得は得られない」と説教。挙げ句、「ピエールさんは素直に取り調べに応じているのに」と、ピエール瀧よりも石野が問題という転倒した主張まで飛び出した。
 そして、これに追随するように、『直撃LIVEグッディ!』(フジ)など他のワイドショーも一斉に「謝らない石野はおかしい」という論調の攻撃を始める。
 だが、こうした攻撃にもかからず、卓球の態度はまったく変わらなかった。あいかわらず“悪ふざけ”全開のツイートを連発。さらに、ある時期からワイドショー批判も開始した。
 まずは本サイト、リテラが3月27日に配信した記事「ピエール瀧逮捕で石野卓球にワイドショーが『謝れ』攻撃! 同調圧力、連帯責任…日本の異常性を突いた卓球のツイートは間違ってない」をRT。直後には〈猥奴ショー〉〈TVワイドショーとか嘘ばっか〉と、自分の言葉でもワイドショーを批判した。
 その後も卓球の毒舌ツイートは止まらない。2日には、〈テレビ出るヤツダサくね?ニュース以外で〉〈“お茶の間の皆さん!”だってさ。〉とからかい、3日には、〈坂上忍、萩原健一さんの逮捕4回に対してはやんちゃって言うくせに逮捕もされてない石野卓球さんをあそこまで責めるのはなんで?〉というユーザーのツイートをRTして、〈そいつがフージのやり方ー〉と一言。
 さらに、瀧の保釈前後になると、卓球の毒舌はさらに勢いを増す。保釈の報道が出た3日には〈えー!?死刑じゃないの?〉と極悪人扱いの報道を皮肉るツイート。瀧の保釈金は卓球が払うんですよね?というツイートには〈韓国紙幣でね〉と返す。さらに、4日、瀧が実際に保釈されると、〈髪型wwwwwww〉など、七三分けにしていた瀧の髪型をからかうツイートを連発した。
松本人志の「ドーピング」発言にも「貧困な想像力」と一蹴
 また、同じく4日には、〈品行方正な人だけが作った音楽だけで満たされた世の中になりますよーに!って事でしょ?北朝鮮の普天堡電子楽団(ポチョンボ電子楽団)とか聴いてれば?〉〈自分の貧困な想像力を超えたものは無しとかドーピングとかで片付けるのはやめようぜ〉という、本質を突くようなツイートもしていた。
 ちなみに〈ドーピングで片付けるのはやめようぜ〉というのは、松本人志が『ワイドナショー』で口にした「薬物を使って演技したらドーピング。ドーピング作品は公開してほしくない」とへの切り返しだろう。
 まさに挑発としか思えないツイートの数々。しかし、この頃になると、卓球の悪ふざけや反撃を批判する声より、称賛する声のほうが大きくなり始める。そして、ネットではワイドショーの道徳ファシズムを糾弾する声が広がっていった。
〈卓球は頭いい。坂上忍他はアホなゴミクズ。まさに正論。〉
〈今から各局、ワイドショーが瀧の保釈と卓球の言動に「けしからん!」と鼻血と泡唾飛ばし、充血した目かっ開いて檄飛ばすの楽しみでならない 一人くらい血が登り過ぎてポックリいかねーかな? それが宮根や坂上忍なら尚爆笑!!!〉
〈ワイドショーなんか誰も見てないのに、ワイドショーに屈服させたくて必死。
ワイドショーはオワコンで卓球の方が影響力あるのに気づいてないのか許せないのか、もはや哀れなテレビメディア。〉
〈ワイドショー何様?と思っていたけれど、これじゃ怒られるわw 石野卓球最高!!〉
 すると、この空気におされて、ワイドショーなどのオールドメディアもトーンダウン。スポーツ紙や週刊誌のなかには、逆に、卓球のツイートを好意的に紹介する動きも出てきた。
「『バイキング』が騒ぐとこっちは焼け太る」とうそぶいた石野卓球
 卓球批判の急先鋒だった「バイキング」だけは、4日、ピエール瀧の釈放を特集するなかで、再び卓球のふざけたツイートを批判的に取り上げたものの、一週間前に「バカじゃないのか? お前」などと言っていた勢いはどこへやら。坂上忍の反論は「俺が思うには、本人があのスーツを着て七三で出てきているときに、これ(ツイート)ってプラスになるのか?」と、瀧の立場を慮っているふりをしたまったく説得力のないものだった(瀧は卓球が悪役を引き受けて自分への批判をそらしてくれたうえ、自分の殊勝な態度を笑い飛ばしてネタにしてくれたことに絶対に感謝しているはずだ)。
 しかも、電気グルーヴファンの土田晃之や田中卓志が「卓球さんはファンじゃない人にとってどう見られようが、なんとも思ってない」「こんなこと言えるの正直、卓球さんしかいない」と擁護的な意見を口にしても、坂上は満足な反論ができず、「テレビで生きてる人ではないっていうことなんですか。石野さんの場合は」とまとめるしかない有り様だった。
 だが、当の卓球はこの弱った『バイキング』にも容赦なかった。東国原英夫が番組のなかで「電気グルーヴを知らない方たちが見たときに『この人、社会人として大丈夫なのか』っていう目で見られることを自覚されているのかな」と発言したのを受けて、〈だいじょうぶだあ〉とまぜっかえしたのを皮切りに、猛烈な勢いで「バイキング」やワイドショー、テレビ批判を連続ツイートし始めたのだ。
〈いまやTVじゃバカか老人しか誘導できないよ〉
〈万人に受け入れられようと思ってたら電気グルーヴなんかやって無いっーの!〉
〈Alternativeって意味の分からないヤツらは”歌手”はみんな紅白に出たいと思ってる、と思ってるでしょ〉
〈器の小さなバイキング見っけ!〉(アニメ『小さなバイキングビッケ』のDVDジャケット画像とともに)
〈重度の猥奴症〉
 とどめは、こんなツイートだった。
〈バイキングでは電気グルーヴ=PUBLIC ENEMY No.1(意味において)あそこが騒ぐとこっちは焼け太る〉
〈さてと、バイキングでもからかってプロモーションの手伝いしてもらおうかな。〉
〈卓球の発言取り上げる、バイキングアンチが番組チェックする。これぞ卓球とバイキングのwin winの関係。〉
石野卓球は勝利したが、道徳ファシズムが敗北したわけではない
 自身の果敢なツイートにより過剰な自粛を排する動きが出てきたことを、卓球は「焼け太り」と露悪的にうそぶき、ギャグ化して、「win win」などとからかい、逆に「バイキング」の説教やバッシングがただの“商売”でしかないことを、あぶり出したのだ。
 こうした鮮やかな反撃を目の当たりにして、いまでは、ファンやネット民だけでなく、ネットニュースやオールドメディアまでが卓球の味方に転向。今度は一斉に『バイキング』叩きを始めている。
 たとえば、「WEB女性自身」は「坂上忍 石野卓球への苦言に批判殺到!『誹謗中傷の領域』」という記事を配信している。ふだんは、さまざまな芸能人に対して“道徳警察”ぶりを発揮して、誹謗中傷を繰り返している「女性自身」がよく言うよ、という感じだが、いずれにしても、こんな逆転現象が起きてしまったのである。
 冒頭で、「卓球がワイドショー言論に勝利しつつある」と言ったが、この状況を見るかぎり「卓球の完全勝利」と言ってもいいだろう。これまで、ネットやワイドショーに叩かれた多くのアーティストやミュージシャンが最初は闘うポーズを見せながら、結局、最後は世間の同調圧力に屈服してきたなかで、卓球は最後まで自分のスタイルを変えず、確信犯的な悪ふざけと、本質を突くテレビ批判で、その道徳ファシズムを押し返してしまったのだ。見事というほかはない。
 ただし、ひとつだけ注意しておかなければならないのは、卓球が勝利したからといって、ワイドショー的な道徳ファシズムが敗北したわけではない、ということだ。今回、ネットやオールドメディアが途中から態度を変えたのは、卓球の頭の良さや強度に加え、卓球が世界的に高い評価を得ているミュージシャンであり、何があっても支持してくれる熱狂的なファンがいたことも大きい。二流以下のタレントやミュージシャンが同じことをやったら、相変わらずボコボコにされてしまうだろう、もちろん卓球も、状況によっては、倍返しされることもありうる。
 そういう意味では、今回の逆転劇も結局、連中の“強いものにしっぽをふり、弱いものを叩く”という行動特性があらわれたにすぎない。ただし、卓球のおかげで道徳ファシズムのインチキぶりが多くの人々に可視化されたのは非常に貴重なことではある。(本田コッペ)


80代夫婦そろって大学入学「18歳学生と学ぶの楽しみ」
 花園大(京都市中京区)でこのほど、入学式が行われ、80代の夫婦が入学した。夫は大手企業に勤めた後に仏門に入り、長野県の寺で住職をしていた。後継者が見つかったため、学問を深めようと決心。「お釈迦(しゃか)様の考えを深く学び、自分が歩いてきた道のりや考えたことについて、他の学生と話をすることが楽しみ」と話している。
 入学したのは柴田文啓さん(84)と弘子さん(82)夫婦。文啓さんは福井大卒業後に工業計器の大手「横河電機」に就職し、役員まで務めた。30歳のころに禅に取り組んだことがきっかけで退職後に得度し、修行。長野県千曲市の臨済宗妙心寺派の開眼寺で住職を務めてきた。
 昨年秋、花園大が50歳以上の入学生の授業料を割り引く「100年の学び奨学金」制度を新設することを知った。同じころ開眼寺の後継者が見つかった。体系的に仏教を学んだことがなく、「人生を振り返る段階の今、第二の人生をささげてきた仏教をしっかりと学びたい」と考えた。弘子さんにも呼びかけ、一緒に入学を決めた。
 この日は学部の入学生509人の一員として、夫婦そろって入学式に臨んだ。今後は西京区の寺に下宿しながら同級生として通学する。弘子さんは「大学に通ったことがなかったので非常に楽しみ」と語る。文啓さんは仏教学者の佐々木閑教授の授業が特に楽しみといい、「心の支えとは何か、人としてどうあるべきか。日本の仏教文化が時代とともに変わる中、お釈迦様のオリジナルの考えに求めたい。18歳の学生とともに学べるのも楽しみだ」と抱負を述べた。


姉の結婚にエールを送る"佳子の乱"の意味 「平成史」でも特筆されるべき発言
「姉の希望がかなう形になってほしい」
まさに「佳子の乱」である。
秋篠宮佳子さんが国際基督教大学を卒業するにあたって、記者団からの質問に文書で回答した。
質問の中には、姉の眞子さんの結婚問題についても尋ねていたが、おそらく記者たちも、「姉の幸せを祈っています」程度の内容だと高をくくっていたに違いない。
だが、佳子さんは、結婚は当人の気持ちが大事、姉の希望がかなう形になってほしいと思うと、回答してきたのである。
その上、姉の婚約延期以来、週刊誌や新聞、ワイドショーなどで、おびただしい出所不明の憶測情報が垂れ流されたことについても、「情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だ」と鋭く批判したのである。
皇族がここまで自分の意見を率直に口にしたのは、「浩宮の乱」といわれる皇太子の会見以来であろう。
今回の発言は2004年の「浩宮の乱」に匹敵する
2004年5月10日、欧州歴訪前の記者会見で皇太子は、「それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」と述べ、宮内庁の雅子妃に対する陰湿なやり方を批判し、大きな衝撃と波紋を広げた。
今回の佳子さんの発言は、それと匹敵する、否、秋篠宮家の次女という立場を考えると、それ以上の覚悟と強い意志があったはずである。
NHKなど報道各社がウェブ上で全文を掲載している。かなりの長文である。一部を紹介したい。まずは、大学を卒業するにあたっての感想から。
「大学卒業を迎え、学生生活が過ぎるのはあっという間であったと感じております。また、恵まれた環境で過ごせたことを大変ありがたく思っております。
学習院大学では、約1年半、教育の分野を学びました。国際基督教大学では、英語で学ぶことも含め、幅広い分野を学び、最終的に心理学を専攻いたしました。一つの分野を集中的に学ぶことも、幅広く学ぶことも、どちらも非常に意義のある経験であったと感じております。
学業以外では、仲良くなった友人達と一緒に食事をしながら会話を楽しむなど、どちらの大学でも思い出深い学生生活を過ごすことができました」
「何をやりたいかではなく、依頼された仕事に取り組む」
短期留学したリーズ大学での経験が特に思い出深かったようだ。
「印象深かったことは、留学中の一連の経験と言えます。英語で学び、英語で生活をしたこと、様々な国の人と交流し、いろいろな文化に触れたこと、今までになかった新しい視野を持つことができたことなど、多くの経験ができたので、留学をしていた約9ヶ月間は非常に印象深い期間でした」
今後の進路と将来の夢については、こう答えている。
「公的な仕事は以前からしておりましたが、卒業後はその機会が増えることになると思います。どのような活動に力を入れたいかについては、以前にもお答えしたことがありますが、私が何をやりたいかではなく、依頼を頂いた仕事に、一つ一つ丁寧に取り組むというのが基本的な考え方です」
優等生的な答えだが、熱心に取り組んでいるダンスのことがあるのか、夢については微妙ないい方をしている。
「将来の夢は、あくまでも夢ですので、以前と変わらず自分の中で温めておきたいと思っています。大学院への進学は現時点では考えておりません」
「結婚に関する質問は、お答えするつもりはございません」
ダンスをめぐって、母親の紀子さんはヒップホップのようなダンスは皇族にふさわしくないし、皇后陛下からもお叱りを受けるのではないかと不安を抱いていたため、強く反対をしていたようだ。
だが、佳子さんはひそかにダンスのレッスンを続けている。そのため、「夢はダンス」と言えないもどかしさがあるのではないか。
家族については、
「両親には、公的な仕事に関することや、意見を聞いたほうが良いと感じる事柄についてアドバイスを求めることがあります。姉とは日常の出来事をお互いに報告しあったり、相談事をしたりします。弟とは、姉と同じように日常の会話をしたり、一緒にテレビを見たり、遊んだりしています。姉と弟と3人で話をしていると、非常に楽しく、たわいもないことで笑いが止まらなくなることもあります」
と、そつなく答えているが、やはり姉の眞子さんとの仲は特別なようだ。
「姉は、小さい頃から私のことを非常にかわいがってくれましたし、いつでも私の味方でいてくれました。いつもありがとうと思っています」
自身の結婚についての質問は、きっぱりと撥ねつけている。
「結婚の時期については、遅過ぎずできれば良いと考えております。理想の男性像については、以前もお答えしていますが、一緒にいて落ち着ける方が良いと考えております。相手がいるかについてですが、このような事柄に関する質問は、今後も含めお答えするつもりはございません」
「姉の一個人としての希望がかなう形になってほしい」
そして姉の眞子さんの結婚問題に言及して、こう言い切るのである。
「姉が結婚に関する儀式を延期していることについてですが、私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」
これに続けて、現在のマスコミ報道への厳しい批判をする。
「また、姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが、メディア等の情報を受け止める際に、情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。今回の件を通して、情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて感じています」
姉の件に限らずとしてはいるが、間違いなく眞子さんと小室圭さんの婚約延期をめぐる報道合戦の異常な過熱ぶりに対して、憤っていることは間違いない。
平成史の中でも、特筆されるべき勇気ある発言
私がこれに注釈をつけるとすれば、小室圭さんの母親の元婚約者という人間の一方的な話を、検証もしないで報道し続けるおかしさ、どこの誰か分からない宮内庁関係者、秋篠宮家関係者のプライバシー侵害とも思えるコメントなどを載せ続けるなど、週刊誌を中心とした報道に対する至極的確な批判である。
失礼を顧みずに言わせてもらえば、週刊誌によれば、美智子皇后が小室母子に対していい感情を持っていないと報じられているが、情報の信頼性や情報発信の意図などを吟味すれば、そんなにご心配されることはありませんよという、美智子皇后へのメッセージではないのかと、私には思えるのだが、深読みし過ぎだろうか。
回答文書では、これ以降、天皇退位についての質問が続くが割愛する。
見てきたように、姉の眞子さんは小室圭さんとの結婚を今でも強く望んでいることを妹が公に認め、これ以上、メディアは2人の恋路の邪魔をしないでくれと宣言したのである。
平成という時代が終わろうとしている時、秋篠宮佳子さんの勇気あるこの発言は、平成史の中でも特筆されることになると思う。
24歳の女性が、どれだけの覚悟をもってこの文章を書いたのかを思うと、熱いものがこみ上げてくる。
「まさかここまではっきり仰るなんて……」
さて、秋篠宮夫妻、特に紀子さんは小室母子が嫌い、眞子さんと圭さんの結婚は白紙になったと報じてきた週刊誌は、この発言をどうとらえたのか。
『週刊新潮』(4/4号)は「『佳子さま』炎上で問われる『秋篠宮家』の家庭教育」、『週刊文春』(4/4号)も「奔放プリンセス佳子さまの乱全内幕」と、ともに巻頭で特集を組んだ。
『文春』では皇室記者が、回答を受け取ったときの衝撃を隠さない。
「佳子さまのご回答が、お父様のご意見に真っ向から反論するものだったためです。提出した質問文には、眞子さまの婚約延期への受け止めを問う項目が盛り込まれていたため、ご回答が注目されていましたが、まさかここまではっきり仰るなんて……」
と、あ然としている。
『文春』によれば、佳子さんと両親との仲は、佳子さんが子どもの頃は秋篠宮が手を上げることもあったそうで、以前からしっくりいっていなかったという。
「悠仁さまには決して手を上げないため、佳子さまが『なぜ私ばかりが』と反抗したこともあるそうです」(皇室ジャーナリスト)
「姉妹でタッグを組み、ご両親に反旗を翻した」
だがそうであったとしても、娘としては、両親がこの結婚に前向きではないのに、それに反旗を翻す発言をするのは相当な覚悟がいったこと推測するに難くない。
『文春』によれば、この文書を秋篠宮夫妻は事前に目を通しているはずだが、子どもの自主性を尊重してきた手前、手を入れるようなことはしなかったという。
手を入れる以前に、両親と佳子さんとのコミュニケーションはなくなっているようで、「2月の段階でも、秋篠宮さまは佳子さまの卒業後の進路を知らされていなかった」(秋篠宮家周辺)という。
これが事実なら、秋篠宮家は崩壊の危機にある。
昨年6月半ばに佳子さんがイギリス留学から帰国して、両親と眞子さんの「橋渡し役」になるのではと期待されていたそうだ。
だが、その期待に反して、「姉妹でタッグを組み、ご両親に反旗を翻したともいえる」(『文春』)乱を起こしたのだ。
なぜ学習院大学を中退して、国際基督教大学に進んだのか

『文春』の全体のトーンは、それほど厳しいものではない。学習院初等科の時にはフィギュアスケートに熱心に取り組み、小5の時には東京都スケート連盟主催の「スプリングトロフィー・フィギュアスケート競技大会」で優勝したことなどを紹介している。

佳子さんは学習院大学に通っていたのに中退して、姉の通っている国際基督教大学のAO入試を受験し、合格している。

その際、学習院側は、子どもの教育に関心を寄せていた佳子さんのために、小学校教員を養成する教育学科の開設を前倒しして環境を整えていたのにと、ガッカリしたという。

そこから秋篠宮家の教育方針についての批判につながるのである。

「もし眞子さまが学習院大学に進学されていたら、横のつながりも緊密ですから、小室家の借金トラブルのような何らかの問題が入ってきやすいのは間違いない」(皇室ジャーナリスト)
ICUで学び、「二度とない人生をいかに生きるのか」と考えた

私は、そうした考えには与しない。ICUに入ったからこそ、佳子さんのように、皇族である前に一人の人間として考えるという精神が養われたと思うからである。

ICUのウェブサイトには、日比谷潤子学長の挨拶文「生きることの課題を求めて」が掲示されている。そこにはこうある。
本学初代学長の湯浅八郎(1890─1981)は、『欽定英訳聖書』(King James Version)の「幻なければ民ほろぶ(Where there is no vision, the people perish.)」(「箴言」第29章第18節)を、「人間としての生きがい、団体としての理想実現を考える場合に大切な標語」と考え、「我々は一人一人、皆一度あって二度ない人生をおくっているのでありますが、どのような幻をもって生きているのか。我々の生きがいはどこにあるのか。これが第一義的な生きることの課題ではないでしょうか」と問いかけました(『若者に幻を』国際基督教大学同窓会、1981年、34─35頁)。私たちは、献学当時から今日まで60年間にわたって、本学に関わりを持った無数の人々の祈りに応えるべく、日々、生きることの課題に真摯に取り組んでいます。
二度とない人生をいかに生きるのか。そう考えれば、おのずと姉の結婚問題も、前述したような結論になるはずである。
『文春』は皇室ジャーナリストの山下晋司にこう言わせている。
「皇族は『国民とともに歩む』存在であり、ご結婚には公的な側面が絡んでくるのも事実です。例えば、結婚に伴なって国庫から一億円以上の『一時金』が支給されます。佳子内親王殿下は、そのことについてはどのようなお考えなのか、気になりました」
小さいことを気にするものだ。佳子さんなら、それだったら私はもらいません、そう言うに違いない。「俺たちの税金を小室圭なんかにやりたくない」などと、多くの国民が思うだろうか。それに結婚は庶民にとっても公なものである。皇室だけが特別ではない。
姉妹の「自由をわれらの手に」という闘争が始まった
『新潮』のほうはどうか。こちらはすごい。何しろ、どこのニュースサイトかは知らないが、「国民のことをまるで考えていない思慮の浅い言葉でした。悠仁様は、大丈夫なのか」という、佳子さん批判が多く寄せられているというのである。
そして、「その文言を読む限り、皇族というお立場を理解なさっていないとの指摘は止むを得まい」と切り捨てるのだ。
これはご両親への宣戦布告で、学習院へ行っていれば違っていたのにと、文春と同じように秋篠宮家の教育方針に疑問を呈するのである。こうした娘たちの反乱に、父親である秋篠宮は、このところやせて、心ここにあらずという体だという。
この佳子さんの次は、眞子さんも決起するに違いない。姉妹の「自由をわれらの手に」という闘争の火ぶたが切られ、さらに炎は広がるのではないか。
「女性は約束があれば一生でも待てるのよ」
どうやら、小室圭さんの弁護士資格試験は先に延びそうだという。母親の元婚約者との金銭トラブル解決に向けての話し合いもなかなか進まないようだ。
毎日携帯電話やSNSで連絡を取っていても、そのうち待ちくたびれて眞子さんの気が変わるのではないかと“忖度”する向きもあるようだ。
そんな人には以下の言葉を進呈しよう。
「酒井さん、女性は約束があれば一生でも待てるのよ。約束がないと一秒だって待てない」
山口百恵や天地真理など、数々のスターを作ってきた名プロデューサーの酒井政利が、往時を振り返る連載を『文春』でやっている。
これは、カメラマンの篠山紀信と結婚してさっさと芸能界を引退した南沙織が、引退後に酒井に言った言葉だそうだ。
眞子さんと圭さんの間では明確な約束があるはずだ。心配するのは野暮というものだ。
(文中一部敬称略)
元木 昌彦(もとき・まさひこ) ジャーナリスト 1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『編集者の教室』(徳間書店)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)などがある。