漱石の「草枕」冒頭部分を補足して読む。


(利害にこだわって)智に働けば角が立つ、(利害にこだわって)情に竿させば流される、(利害にこだわって)意地を通せば窮屈だ。(利害にこだわると)兎角に人の世は住みにくい。

(利害にこだわって)住みにくさが高じると(住み)安い所へ引き越したくなる。(利害にこだわっていては)どこへ越しても住みにくいと悟った時、(己さえ纏綿たる利害の累策を絶って優に画布裏に往来するから)詩が生まれて、画が出来る。