美輪明宏「人生ノート」(PARCO出版)から。

儒教のなくなったいまの日本の若い人たちは、セックスは単なる排泄作用と思ってるわけです。本能の一つだから、食べたり飲んだりするときに罪の意識なんてある人がいないのと同じなんです。そこにこれはいけないことだとか、いいことだとか、道徳をくっつけるほうがおかしいと思ってるわけです。

儒教が入ってくる以前の、つまり古代には女の夜這いもあったくらいですから、セックスがもっとおおらかだった。道徳なんかに縛られてなかったんです。いまはただ、その時代に戻ってきているということです。

乱れてしまって、頽廃的で、不道徳でふしだらで、と世間ではいってるけれども、そうじゃないんです。古代に戻っているだけ。自然のかたちに戻っているんです。