志村建世のブログ

多世代交流のブログ広場

2012年12月

国を愛するということ〜年の終りに

 村野瀬玲奈さんのブログを通して、今回選挙の投票日前夜、君が代と日の丸が乱舞したという秋葉原の状況や、内田樹の研究室の過去記事「愛国について語るのはもうやめませんか」を見ることができました。日本の政治は大きく右へ舵を切った、これから着々と一定の布石が打たれそうだという状況の中で、自分の立場を確かめておきたいと思いました。
 私は人を愛するということを知っているつもりです。妻を愛したので、万難を排して結婚しました。子や孫も愛しています。同様に、自分がかかわりを持つすべての人が、少しでも悲しむこと少なく、喜びの多い日々を送ってくれるよう願っています。そして自分のできることは小さくても、この願いは等しく世界のすべての人に及ぶのが正しいと思っています。
 ところがここに「愛国」という言葉が出てくると、事情は一転するのです。自称「愛国者」がいちばん元気になるのは、彼らが規定する非愛国者(昔は「非国民」という用語がありました)を非難攻撃するときです。愛国者がイメージする国民とは、自分と価値観を共有する者たちだけであって、同じ国籍を持つ人すべてではないのです。
 内田樹氏が、こうした「愛国」とは、つまるところ「分国」であり「廃国心」だと言うのは、非常に正しい指摘です。このようなものが愛国なら、特権的なコミュニティーを構築して堅固に守りを固め、外国人や非国民を徹底的に追放しなければなりません。
 私の理解では、地域ごとに成り立つ国家には、さまざまな人たちが共存します。老若男女がいて、中には病弱で一人前に働けない人も、ふとしたことから反社会的な行動に走る犯罪者もいます。それらすべてを含んでいるのが人の世というものです。そして人の生命は、生きることそのものに価値があると認識するのが近代の国家であると私は理解しています。
 国を愛することは、人を愛することと同じで、それ自体が悪ではありえません。ただ、特権を死守したい保守主義と結合したとき、醜悪な差別主義に転化することがあるのです。国を愛すると自覚する人たちは、このことを忘れないでください。
 貧しい者、日の当らないところにいる人たちからも愛される国づくりは、たぶん愛国よりも大きい人類愛から始まるのです。


明日は大晦日

(熊さん)ゆうべは「ブログ望年会」で遅かったんでしょう。
(ご隠居)そうさな、ちょいと遅かったんで、今朝は朝寝したよ。忙しい中を参加してくださった方々には、本当に感謝の一言だね。いただいたコメントをオモテに出しながら、いろんなことを考えたよ。twitter全盛の世の中での「ブログ忘年会」の形も、少しずつ改善の余地がありそうだ、とかね。
(熊)ふーん、どんなことですかね。
(隠)まず、コメント欄をそのまま会話の場にした方が、手っとり早いということがある。それに、投稿者のブログなどを見に行くにも便利だよ。わざわざオモテ記事になると思うと構えてしまう人も、コメント欄の書きっ放しなら気楽にできるということも、あるかもしれない。
(熊)コメント欄の容量なんかは大丈夫なんですか。
(隠)それは大丈夫だ。故人になってしまった人のコメント欄に、何百ものコメントがついているのを見たことがあるよ。とりあえずコメント欄に収容しておいて、あとでまとめてオモテに出して保存してもいいわけだ。コメント欄を、字数制限のないtwitterのように使えるということだよ。
(熊)なるほどね、少しイメージできます。
(隠)それと、あとはタイミングだね。何かと忙しい年末よりも、「ブログ新年会」の方がいいかもしれない。時間も少し長めにとって、たとえば正月三日間開いておいたらどうだろう。管理人は開会の呼びかけをして、枠だけ作っておくというわけだ。皆さんの意見も聞きながら、来年また考えようかな。
(熊)なるほどね。ところで、例年の年賀状の一首は出来ましたか。
(隠)うん、こんなのだよ。
政局に 揺れて揉まれて 流されて
 破れてもあり 未来の夢は
(熊)なんか、負け惜しみみたいですね。
(隠)そう、負け惜しみだよ。負け惜しみだから次に勝てるんだ。

2012年末ブログ望年会

 「光の友ブログ望年会」の最初は、2007年の12月28日でした。今年で6回目になります。初回には「お一人300字、1分間程度のスピーチをご持参ください」などと予告しておりました。しかしそのような枠はなくなり、音声も画像も持ち込み(リンク・アドレスの貼り付け)できるようになって、何でもありの自由な情報交換の場になってきました。今にして思うと、フェイスブックの先取りのような試みだったのかもしれません。
 情報交換のツールは日進月歩で、常に新しいものを取り入れないと時代に取り残されるような昨今です。年寄りは時に息切れしそうな現代ですが、やや古風な年に一度の忘年会ならぬ、来る年を望む望年会という形で、今年もおいでをお待ちします。
 この一年は、まさに激動の連続で、とくに最後に政界の大変動がありました。折りしも近年まれに見る寒波にも見舞われて、先行きの厳しさを感じさせます。それでも太陽はすでに冬至を過ぎて、確実に日足を伸ばしています。夜がいちばん暗いときに、夜明けは始まるのです。年も間もなく明けます。年末のひととき、仲間の情報交換で、少しでも温もりある夜を作りましょう。
 それでは「横丁の長老」である「うたのすけ」さんに、開会のご発声をお願いいたします。
(うたのすけ)
いよいよブログ望年会開始の時刻となりました。
志村さんの発案で始まりました連句も、五年の歳月を経て、ブログ界にいまやゆるぎなき地盤を構築いたしました。
これひとえに管理人のお役目を、日夜こなされている志村さんのご努力によるもの大であります。そして日々投句なされる方々が増え、今年も次々と新しい方たちのユニークな投句で連日にぎわっております。
この勢いをとめることなく、皆様の投句がなされることを願って止みません。それでは皆様、お手元のグラスなどに、お好みのお飲物をお注ぎください。不肖、うたりすけめが開催の音頭をとらせていただきます。では連句の会の発展と、新年を迎えて皆様のますますのご健勝を願ってカンパーイ!
(大木晴子)
最近は、パソコンを立ち上げるとデーターのところに志村さんのブログが出るので、早朝からお訪ねすることが多くなりました。
志村さんのブログを通して「明日も晴れ」を訪ねて頂けることとても嬉しく幸せに思っています。
いろいろな角度から見つめて、時には衿をただし、時にはユーモアーのある志村さんの生き方に胸を打たれ、感情豊かな志村さんを尊敬しています。
また、繋がる多くの皆さんと出会えたことも感謝しています。
志村さん!今年もお世話になりました。新しい年もよろしくお願いいたします。
ブログで繋がる皆さん!新しい年!どんなにくるしくても9条を守り頑張っていきましょう。
何処かで誰かが、きっと平和へ繋がることをしている!そう思えると気持ちが元気になります。
これからも自分流にがんばります!星が輝いていても雨でも、「明日も晴れ」見つめてください。
http://seiko-jiro.net 今日は4時に家を出て新宿へ。今年最後の反戦意思表示です。
(志村建世)
大木さん、いつもサポートして下さって、ありがとうございます。私も5時少し前に家を出て、西口は6時の地下広場からスタンディングに参加します。その間、8時ぐらいまではブログ更新が中断しますが、コメント欄の中で交流をお進めください。
(志村・続編)
 新宿西口から帰ってきました。本日は15名ほどで、いつもの西口交番前付近で、反原発、反戦・沖縄との連帯などのアピールをしました。今ごろは行きつけの店で、リアルの忘年会をしているでしょう。この人たちからも、後でこちらの望年会への参加があると思います。
(笹井明子)
志村さん 皆さん 今晩は。
 志村さん 昨日はお寒い中「護憲+」の忘年会にご参加いただき有難うございました。 また、一年間大変お世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 政治の激動に振り回された2012年は、最も避けたかった形で幕を閉じようとしています。憲法の掲げる「基本的人権」「国民主権」「平和主義」が、これからどのような道を辿るのか、予断を許しません。
 志村さん達がこれまで続けてこられた新宿西口スタンディングや国会周辺ウォーキングは、今度の政権が「基本的人権」や「国民主権」を尊重する気があるのか否か、また私達がどのようにそれを守り通せるかの試金石になりそうです。
 志村さんの大らかで毅然とした姿勢によって、来年もこうした行動が継続できるよう、また私自身もその行動の端っこに居させていただけるようにと、心から願っています。
 志村さん、皆さん、どうぞお身体に気をつけて、佳いお年をお迎えください。
(志村建世)
笹井さん、昨晩はお世話さまでした。「老人党護憲+」の世話役として、例会の毎回の企画にもご苦労が多いことと思います。来年もよろしくお願いいたします。
(うたのすけ)
今年の大みそかは除夜の鐘をテレビではありますが聞くまで起きていようと心に決めています。
それで今日明日と予行演習のつもりで夜更かしします。
果たしてどうなるか、自信はありません。
(志村建世)
早寝早起きの「うたのすけ」さんも、年末は特別でしょうか。除夜の鐘は、リアルでは聞こえませんか。草加に住んでいたときも、中野に来てからも、鐘の音は聞こえたものでした。今は新井薬師と高円寺(という寺があるのです)らしい鐘が聞こえます。
(みどり)
(以下のお言葉を霞様のブログで拝読し、こちらへご紹介したく運んできました。ご本人がお休みでなければ、こちらへ直接参加して下さるかも知れませんが、よろしくお願い致します・・・みどりです)
深山 霞
 今年一年を振り返り、「縁」とは不思議な力を持つものだと感慨に浸っている。アスベスト被害者救済の一助にと始めた「ブログ」なるものが、多くの「縁」を結びつけてくれることとなった。そのことは、アスベストに侵された私の体をも突き動かしてくれた。この数年間の中で、苦しみもがいて来たことが一体何だったのだろうかと思うほど、皆さんから沢山の力を頂いた。
 社会の底辺でもがき苦しむ人達は、決して一人孤独ではないことを改めて認識させていただいた一年であった。特に「志村長屋」に集う皆さんには格別のお力をいただいた。
 このご縁が来年も良き縁でありますよう祈りながら本年のブログ納といたします。
(志村建世)
 ここで少し解説を入れさせていただきます。先ごろ「みどり」さんのお孫さんが主将をつとめる高校のバスケットボールチームが、広島で行われたインターハイに出場して活躍しました。この試合の応援に、広島の深山霞さんが行かれて、みどりさんに代わって父母席から見守ったということです。こちらに記事があります。
http://pub.ne.jp/20071203MOTOTO/?entry_id=4689999
(花てぼ)
うたのすけさん、まだ起きていらっしゃいますか?
みなさまこんばんは。先ずは志村様いつも音頭とりをありがとうございます。ご交流の広さからみなさまのご意見を聞くことができ(すみません、正直言って多くは読むことができません)自分にも何かと為になっていることと思います。
さて、今日12月29日ですが私なかなか年末モードになりきれていないまま出席しまして申し訳ないことをしています。
折角の望年会に水を差してはいけません。出戻ってまいりまして次はお酒でも差しましょう。失礼しました。
(まい)
志村さん、みなさんこんばんは。志村さんの的確ななかに明るく暖かみのある記事には、勉強させていただいたり、励まされたり、たいへんお世話になっています。みなさんのコメントを読むといっそう視野が広がる気がします。今年は年末に大ショックな選挙結果となり、参院選にはどうなってしまうのだろうと、最近まで心身ともに不調になっていました。志村さんの言行一致の行動を見習って、少しずつでも努力しなければと立ち上がりつつあります。志村さん、みなさん、来年もお元気で良いお年をお迎え下さい。全国に離ればなれですが、仲間がいる心強さをどうもありがとうございます!
(志村建世)
 ここでも少し皆さまにご紹介を。「まい」さんは、免許を持つ医師で母親であるにもかかわらず、アラフィフにして志を立てて現役大学生として勉強しているスーパーレディーです。一度お会いしたいと思いながら、いまだに果たしていません。
(みどり)
志村様 うたのすけ様 皆々様
こんばんは。
早々と乾杯も終え、其処ここ楽しい会話が盛り上がっている様子ですね。
先客の大木様や笹井様の、いつも変わらない政治への姿勢には頭が下がります。
選挙の結果は全くの期待外れであり、新しい年をどのように迎えたらよいのか、つい俯きがちになりますが、私たちは決して孤立していないと信じられます。
 太陽は隠れている日もありますが、消え去ることは決してないのですから、いつも明るく元気に歩いて行きましょう。
 皆様とご一緒に歌でも歌いたい気持ちです。
今夜は何の歌が一番ふさわしいでしょうか。
先日志村様が、この頃「若者よ」の歌が口に上ると書かれておりましたね。
__その日の為に体を鍛えておけ__でしたね。
その日を想う心の明暗がありますが、弾圧に備えては厭ですから、愛する人と過ごす、その時といたしましょうか。
未だお待ちしている方々が揃わないようですので、うたのすけ様共々、夜中に再度伺います。
 うたのすけ様、中〆には又、顔をお見せ下さい。
(hamham)
志村さん、皆さん。 今年はいろいろとお世話になり有難うございます。 楽しく、深くいろいろと勉強させていただき感謝いたしております。 志村さんの自由を原点に据えたブログはほんとうに魅力的です。
来年は更に激動する年になると思いますが、ネットを通して更に学び、想像力も鍛えて行きたいと思います。
来年は、ネットは世界にも通じておりますから、それを生かして、人類普遍の原理に確信を持って、草の根からの国連の集団安全保障体制の強化発展にも意を用い、希望を託したいと思います。宇宙船地球号上の国境を越えた国際的生活も楽しくなると思います。
来年もまたよろしくお願いいたします。 
(オランオラン)
 志村さん、みなさん、こんばんは。
新宿西口でスタンディングをしている者です。今、忘年会を終え、はるばる埼玉の田舎まで帰ってきました。このページの存在はしっており、ときどきは覗いていましたが、今年度はかなり頻繁に見ています。その時々の政治・社会情勢へのコメントや、御隠居さんの会話はおもしろく拝見しています。
 志村さんの読書の速さには驚いています。こちら年と共に、なかなか読み進むのが時間がかかるようになっています。
 国会散策でお会いしている方もあるかもしれません。仕事は退職しましたが、沖縄、原発、自主夜間中学のボランティアと忙しい日々を送っています。昨日沖縄の高江・辺野古から戻りました。また時々、コメントで参加したいと思います。
 暗そうな来年ですが、何とか光を灯していきましょう。
(みどり)
時間が経つのが早いですね。
私のブログまでご紹介下さいまして、恐縮です。
ありがとうございました。
戻りまして、何か皆で楽しく歌えるものをと探してきました。
かなり古くから合唱され続けています。
  「涙をこえて かぜ耕士 詞 中村八大 曲」
上の言葉で検索致しますと、幾つもの合唱が聞けます。時間の許す方はお聞き下さい。
 歌詞だけ書きました。

心の中であしたが 明るく光る
かげりを知らぬ 若い心の中で
この世でたった一度 めぐりあえる明日
それを信じて

涙をこえてゆこう
失くした過去に泣くよりは
涙をこえてゆこう
輝くあした 見つめて

あしたに続くあしたも 明るいでしょう
こんなに胸が弾む ふくれた夢で
何かが心さそう 楽しいことが明日
きっとありそう

涙をこえてゆこう 失くした過去に泣くよりは
涙をこえてゆこう 輝くあした 見つめて

ラーラララ― ララーラララー
ラーラララーララララーラララー
涙をこえてゆこう 輝くあした 見つめて

あと数分でお開きですか。
ひとまず歌わせて下さい。

(志村建世)
この歌、とりあえずこのユーチューブで聞けました
http://www.youtube.com/watch?v=gOjtE__Is-w
「涙をこえて行こう」 そうですね、越えて行きましょう。
涙のない年はない、涙と無縁の人もない。血も涙もある人間として、来年も行きましょう、生きましょう。
ブログのエントリーは、半永久的に開いています。どなたでも、いつでもまた、ここへお訪ねください。
(深山あかね)
志村長屋の皆様こんばんは。
 孫の子守をしてきて、うたた寝をしてしまっていました。
 夫も年末の買い物を一手にやってくれて眠ってしまい失礼しています。
 今年も皆様のブログを読ませていただくことで、楽しい一年でした。
 さらに、年末には夫がみどりさんのお孫様の応援に出かけて、お孫さんの爽やかなプレーに元気を頂いてきました。
 これもひとえに志村長屋のブログのおかげと感謝しています。
(志村建世)
ご夫婦でのご活動と連携、お見事です。明年もお元気でご活動ください。広島もやはり寒いですか。お孫さんが可愛い盛りのようで、うらやましいです。おやすみなさい。
(みどり)
うたのすけさま。花てぼ様。
お酒が届くのを心待ちして、其方まで覗いたんですけど、もしかしたら、お二人で飲み干してしまいましたか。
仕方がありません。12時までのご案内でしたから、私もこれにて失礼いたします。
 志村様、本日は新宿のスタンディング後、お夕食も慌ただしく、私たちに恒例の望年会を開いて下さいましてありがとうございました。
現実離れしたような世界で、真を見せ合いながら、こうして歩いてこれた歳月に、改めて深く感謝いたします。
 明日は一度しかない明日なんですって。
考えますと今日の此の時も、一度きりの今日でした。
沢山の一度きりの幸せを共有できました。
 どうぞ来年も、よろしくお願い申し上げます。
(花てぼ)
ウイーイ、すみません、一人で呑んでました。歌まで飛び出していたのですね。歌なら歌いたかった!
あーぁ、二日酔いです。
それではみなさま来年もどうぞよろしく。
(志村建世)
ご両所、遅くにまでお見守り、ありがとうございました。町内火の用心に、最後の見回りをしてきます。


2012年末ブログ望年会のお知らせ

 恒例のブログ望年会を、29日土曜日、午後3時から12時までの予定で開催いたします。時間内はコメント受付を原則フリーとしますので、コメント投稿の要領で、どなたでも自由にご参加ください。いただいたコメントを順次オモテ記事としながら、管理人も参加して行きます。
 最近は政治的な記事を書くことが多くなり、管理人からの一方通行的な意見表明が多くなりましたが、本来は「多世代交流のブログ広場」を目指して、このブログを始めました。参加くださるゲスト同士の会話も歓迎です。初めての方も、どうぞご遠慮なく、思いついたことを何でもお寄せください。ブログ発足の原点に返って話し合いの場にしたいと思います。
 なお、お正月の予定を一つご紹介しておきます。第一水曜日が1月2日になりますので、初参りの代わりに国会一周ウォークに行きます。正午に地下鉄丸の内線国会議事堂前駅改札出口を起点として、首相官邸前から議員会館前の歩道を参議院会館まで歩いた後、議事堂側に渡って左回りに一周する予定です。所要時間は45分ぐらいです。
 議事堂側歩道では、警察官が政治的中立を守る立場から、プラカード、鉢巻などの「自粛のお願い」に来ます。法的根拠のある命令ではないのですが、平穏に歩きたい方は、バッグなどの持ち物や、着衣や、バッジなど身に着けるものを工夫するといいでしょう。何も用意せず、ただ歩くだけでも、もちろんいいのです。
 お天気も良さそうです。お正月らしいお散歩をしてみませんか。
 毎度書いていますが、これは集会のお知らせではありません。私の予定を書いているだけです。予定の合う方にお会いできるのを楽しみにしています。

日本未来の党の後始末

 選挙戦で敗れた日本未来の党の、分党が決まったようだ。嘉田由紀子滋賀県知事の「脱原発、反新自由主義」と、小沢一郎氏の「剛腕」を二本柱として帆を張り、大震災・福島原発事故以後初めての総選挙で、広汎に起こるであろう「脱原発」の風に乗ろうとした。この発想は良かったと思うのだが、なにせ準備期間が短か過ぎたし、小選挙区制の壁も厚かった。
 比例区では342万票あまりを集め、得票率5.6%で、これはほぼ共産党に匹敵するのだが、当選できたのは「小沢・生活」系7名と亀井静香、阿部知子のみで、未来の党オリジナルの新人候補者は一人も議席を得ることができなかった。
 「小沢・生活」としては、裁判で無罪が確定した小沢一郎を先頭に立てての選挙戦を展開してみたかったとの思いが残ったことだろう。また嘉田代表の側には、小沢氏と組んだことが結果として良かったのかどうか、ある種の疑問が残ったかもしれない。しかし今となっては、すべて後知恵になる。乾坤一擲の賭けをして外れたのだから、それぞれの原点に帰るのは自然の姿のように思われる。
 それにしても小沢氏は手勢を大きく減らしてしまった。小政党を率いて政治を大きく動かすのは、剛腕をもってしても当面は難しいかもしれない。しかし今後の民主党の再建にとって、やはり気になる存在であり続けるだろう。
 一方の嘉田氏は、未来の党の名前と旗は持って帰るということだ。参議院の「みどりの風」と合流して政党交付金の受給資格を維持する方法もあるようだから、それも一法かもしれない。今度の選挙で後退してしまった「脱原発」カラーを明示する政党が、次の参議院選挙のためにも、あるべきだと思う。
 選挙中は、現職議員数では第3党であったため、マスコミでもその順で取り上げられた「日本未来の党」だった。一場の夢と名前を残すだけでなく、未来につながる運動を残してほしいと私は思っている。

今どき年末ご近所風景

(熊さん)寒いですね。寒がりやのご隠居には、こたえるでしょう。
(ご隠居)厚着をしても、やっぱり寒いな。節電省エネも少々怪しくなってきたよ。ところでな、ここは団地ではないんだが、今の世の中の縮図というのかな、時代だなあと思うことがあったよ。
(熊)なんか神妙な顔してますね。何かありましたか。
(隠)うちに柿の木があるのは知ってるだろう。今年は不作で実も小さかったんだが、通りからよく見えているし、近所へのご愛想にどうかと思って少し配ってみたんだよ。先方の人数は知ってるから、話の種にと、ほんの少しだよ。ところが思いがけないことになって、とんでもない「えび鯛」になってしまった。頂き物で失礼だけどとか、食べきれないので手伝ってくださいとか、お返しに貰った物の方がずっと多くなったんだ。
(熊)へー、たまにはそんなのもいいじゃないですか。
(隠)それがな、「ご迷惑かもしれないけど貰ってください」って調子で、いきなり訪ねたのに、ちょうどいい機会だとばかりに頼まれるような形なんだ。昔は子供がいて大人数だった家も、今は老夫婦だけとか、一人だけ世帯になってる。それでも古いつきあいでのお歳暮なんかが届くから、持て余し気味になってるんだね。もったいない話だが、少子高齢化の物余り時代が、この近所にも来ているのを実感したんだよ。
(熊)そうか。言われてみれば、この近所からも若い夫婦の家族なんかが少なくなってますね。
(隠)そんなことがあったところへ、つい先日は「お餅がたくさん届いたが、貰ってくれないか」という電話がかかってきた。農家の親戚から、今でも年末になると「のし餅」が届くんだよ。その家では、やはり子供世帯が独立して正月には遊びに来るが、今の子や孫は、あまり餅を食べないというんだ。それでも昔のままの感覚で送ってくれるんだね。餅はわしの家にも届くので余力はないと言ったら、困ったように「それじゃ近所の知り合いを探すかな」と言ってた。
(熊)ぜいたくで、もったいない話だね。暮らしに困ってる人に怒られますよ。
(隠)その通りだよ。でもな、年寄りたちが奇妙な物余りの世の中に、まごつきながら生きているのは一面の事実だ。年寄りが孤立しないで近所づきあいも円滑なのがいいに決まってる。妙なことになったが、近所に柿配りをしてみてよかったと思ってるよ。

ブログ連歌(295)

5879 アベさんが ふくらましている 鼻の穴 (うたのすけ)
5880  野球のアベなら ご同慶だが (建世)
5881 株価物価 上がるが所得 下がるのみ (恩義)
5882  トリクルダウンは 逃げ水のよう (建世)
5883 貧富の差 開国しても 年貢あり (パープル)
5884  安物買いで 貧困も輸入 (建世)
5885 輸入品 安いが勝ちとは 不見識 (みどり)
5886  自由化進んで 不自由な世に (建世)
5887 農漁業 林業そだて 栄えゆく   
5888  日本の未来 山河ゆたけき (みどり)
5889 Toil of Poor Peopleで TPP
5890  貧困層の 苦役はなきか (建世)
5891 花二輪 何はともあれ とうがたち (うたのすけ)
5892  耳は遠くて 話は大声 (建世)
5893 姦しき 政局さ中に アノ人の
5894  影一つだに 無きぞわびしく (うたのすけ)
5895 美女二人 中に野獣が おさまって
5896  いとも面妖 そして珍妙 (うたのすけ)
5897 老怪が 去って新たに 老獪が
5898  師走日本 美しきニッポン (うたのすけ)
5899 夢ひとつ 破れたあとの 寒波かな
5900  わがもの顔の テレビ好まず (建世)

「適正技術と代替社会」を読む

 「適正技術と代替社会ーーインドネシアでの実践から」(田中直・岩波新書)を読みました。これも選挙前に読んだ本ですが、エネルギー問題を中心に考えた世界の未来について、希望の持てる重要な提言をしています。「代替社会」とは難しそうな言葉ですが、要するに現代社会の延長ではない、新しい未来社会というほどの意味です。
 著者は大手石油会社で石油精製や水処理などの技術開発に活躍した人ですが、NGOによる国際協力に深くかかわるようになり、現地にとって最適な規模と技術の開発を通して、化石燃料多消費型以後の持続的な産業社会のあり方を構想するようになりました。これは人類の未来にとっての、有益で具体的かつ壮大な提言です。
 著者がインドネシアで手がけたのはバイオマス燃料と水処理の事業ですが、いずれも現地住民の需要を満たし、現地の資源や技術力をフルに引き出しながら、日本国内の一桁下のコストで稼動させるという、奇跡のような成果を上げているとのことです。この裏には、現代の技術が専門化、高度化し過ぎており、そのまま移転したのでは無駄の多い高価なものになるという事実があります。
 もちろん鉄やガラスなど、技術を集約して大工場で大量生産した方がエネルギー効率のよい産業もあります。しかし人間に必要な大半の技術は、地域の資源や労働力や技術レベルを最適に組み合わせることによって、地域住民にとって最も好ましい形で発展させることが可能なのです。
 著者は持続社会化した世界で消費できる再生可能エネルギーは、現在のおよそ3分の1と計算しています。しかしそれで「欲しいものを我慢する貧しい社会」になるとは考えません。むしろ地域ごとに自立性が高く、住民の満足感も高い社会が構築できるとするのです。
 現代の先進国型の化石エネルギー消費は、持続可能な「代替社会」の構築を完成させる場合にのみ免責されという考え方は大いに同感できるものです。TPPなど貿易自由化の促進による世界的な産業の分業化は、おそらく人類を幸福にしないでしょう。ましてや始末のできない核ゴミを増やし地球を汚染する原子力発電などは、もってのほかです。

小熊英二の「社会を変えるには」を改めて読む(2)

 現代の社会で旧来のシステムが働かなくなっていることのキーワードとして重要なのが、「ポスト工業化」と(変化の)「再帰性」ということです。
 日本では、欧米諸国よりも少し遅れて、1990年ごろ、つまり昭和が終るころまで工業化社会の恩恵が続いていました。技術開発の後進国だった日本が、官民あげての「追いつけ追い越せ」の勤勉さによって、世界最後の工業化の勝者になっていたのです。この時代には、産業労働者を背景とする社会主義政党と、その他を糾合した保守政党とが、政治の上でも安定した力関係を保っていました。
 もっとも、日本の社会党は、議会ではいつまでも3分の1の壁を破ることができず、ヨーロッパ先進国のような社民主義政党が政権につくことは一度もありませんでした。マルクス主義の影響が強くて、社民的な思想が「不純で二流の社会主義」として低く見られていたからかも知れません。(これは著者ではなく私の感想ですが。)
 ポスト工業化になると、このパワーバランスは無効になります。そして以後の変化には「再帰性」が強くなってくるのです。再帰性とは、ある変化によって対象が変化し、その変化によって主体も変ってしまう現象です。工業化なら対象は資源や生産物ですが、ポスト工業化になると人間を対象とする産業が主力になるので、変化は加速度的に拡大してしまうのです。そして「労働者」や「女性」といったカテゴリー分けも、成り立たなくなってきます。
 こういう、まとまりにくい社会を動かすにはどうしたらいいのか。人々はそれぞれの不満をつのらせながらも、ぴったり来る代弁者を見出すことがことが難しくなります。「彼ら」を攻撃したい意識は強くなっても、「われわれ」としてまとまる力や安心感を持てない状況です。
 前述したように、この本は明快な指針を与えてくれたりはしません。最終章で、いくつかの事例と、そこから汲み取るべきヒントを述べているに過ぎません。たとえば、小さなグループから始めることの大切さということがあります。大切なのは運動する仲間を増やすことであって、組織を大きくすることではありません。人が楽しいと感じるのは、自分が主体的にかかわって、言いたいことが表現できていると思うときです。それを著者は「鍋料理の楽しさ」にたとえています。
 政治を動かす方法には、選挙ばかりでなく、議員へのロビー活動、インターネット利用、街頭デモ、ミニ集会・学習会など、いろいろな方法があります。運動が先行しているなら、その時々で最適の手段を選んで行けばいいのです。

クリスマスに寄せて



 ローマに行っているカリタス修道女会の古木涼子シスターからクリスマスカードが届きました。自作のカードの裏には、こんな言葉が綴ってありました。

とっても貧しい馬小屋で 
 お生まれなさった神さま、
そうまでして
 人間になりたかったのですか?
神さまのままじゃ
 ダメだったのですか?
人間にしかできないことが
 あると言うのですか?
こんなに弱々しい人間なのに?

それとも弱い人間だからこそ
 できることがあると言うのですか?
ならば私もお使いください

 こんな私でよかったら、、、

 校正ではありませんが、馬小屋で生まれたのは神様そのものではなくて、神の言葉を伝えるためのイエスだったのではないでしょうか。神様だって、欠陥だらけの人間なんかにかかわらずにいた方が楽だったに決まっています。でも、万物の造物主として、人間の欠陥にメーカー責任を感じたのでしょう。それでリコールのためにイエスを地上に派遣しました。しかし人の心を入れ替えさせるのは、自動車部品の交換よりもずっと難しいのです。
 この難事業に取り組んだイエス・キリストと、それに従う修道士、修道女たち。弱い人間を救うのは、弱い人間にしかできない仕事に違いありません。使命に従順である者たちの強さ。
 古木涼子さんが作詞・作曲した「いのち」の歌は、私のブログで今もアクセスが絶えません。
http://blog.livedoor.jp/shimuratakeyo/archives/55592716.html

小熊英二の「社会を変えるには」を改めて読む(1)

 選挙前に読んでいた本ですが、全体を紹介する前に選挙に突入したため遅くなりました。また、選挙の結果は、この本で予言されていた通りになった部分もあります。ただし史上最低の投票率になるとは、小熊氏も予想しなかったことでしょう。
 今朝の朝日新聞「オピニオン」欄で、小熊氏は「選挙の結果だけが民意だ、と考えるなら失望する人もいるでしょう。しかし選挙は民主主義の手段であって目的ではない。」と言っています。筆者の言う「お任せ民主主義」の装置としての選挙制度でした。その制度自体が不信任された選挙であったと見ることもできるでしょう。
 それにしても欠陥の目立つ選挙制度でした。300の小選挙区では、得票率4割の自民党が8割の議席を獲得しました。中小政党を少しだけ救済する定員180の比例区も11ブロックに分割されていて、定員は6名から29名であり、支持率が10%以下の政党は、当選者を出すのが難しくなっていました。政権交代を起こりやすくすることを目的とし、二大政党制をイメージして作られた現在の選挙制度は、今のような価値観が流動する時代には、全く不向きな制度だったのです。
 このような選挙制度を含めて「社会を変える」必要があるのは明らかですが、その方法として選挙が万能ではないことを説いているのがこの本です。しかし明快な方法論が示されて、みんなの参加を求めるというような勇ましい本ではありません。著者は「私の考え方だけが正しいと読者は思い込まないでほしい」と自ら断りを入れるほど抑制的なのです。それでも多くの示唆に富んでいます。
 この本の前半というか、むしろ大部分は、現代に至るまでの社会思想史の解説で占められています。人間はどのような過程を踏んで自らの社会を統治する制度を作ってきたのかを振り返ります。社会思想についての基礎知識を得るための、すぐれたテキストとなっています。著者も言っていますが、基礎知識とは「入門」とは違うのです。レベルの低いものではなく、基礎知識が定まっていなければ、どのような新しい展望も開くことはできないのです。

2%インフレ目標のうさん臭さ

 選挙に勝った自民党の安倍総裁は、早くも首相気取りで日銀の白川総裁と会談し、年率2%のインフレ目標を要請したということだ。これを単なる要請にとどまらず、政府と日銀との協定(アコード)にして拘束性を持たせたい意向と報じられている。
 一般に好景気のときは物価が上昇するものだが、逆に物価を上げれば景気がよくなるという話は聞いたことがない。賃金を2%上げるのなら効果がありそうだが、賃金が「物価」に含まれることはないだろう。無制限の金融緩和で企業の投資や事業拡大を支援するということのようだ。賃金が上がらずに物価だけが上がったら、困窮者が増えるのは目に見えている。
 この10年以上にわたって、町には驚くほど安価な商品があふれてきた。製造元は言わずと知れた海外の途上国で、それにつれて貧乏も輸入されてデフレが続いている実感がある。むしろ貿易の自由化が行き過ぎているように感じるのだが、これ以上の自由化で何が起こるのだろう。
 株価が上がったと喜んでいる場合ではない。止まっている車のブレーキをゆるめても走り出さない、エンジンが不調ではアクセルは利かないという気になる論説も読んだ。一時の景気回復策が、また問題の先送りになりそうな予感がある。
 

ブログ連歌(294)

5859 昨夜から 出るはため息 ばかりなり
5860  八時に既に 自民大勝 (うたのすけ)
5861 永田町 嵐の前の 静けさか (パープル)
5862  あの面面に ムカムカ吐き気 (花てぼ)
5863 すべからく 終わりは初めの 一歩なり
5864  平和外交 望み絶やさず (みどり)
5865 コラ自民 ワビと反省 忘れたか
5866  放射の煙 無限の里に (ハムハム)
5867 欲しかった 民主見守る 温かみ (うたのすけ)
5868  子育てに似て 短気は損気 (建世)
5869 厳寒も 樹木に育つ 小さき芽 (みどり)
5870  もうすぐ冬至 太陽来復 (建世)
5870B  冬至も近き 冬の日差しよ (夕螺) 
5871 気が抜けて いるうち政治は 右転げ (うたのすけ)
5872  命令一下 草木はなびく (建世) 
5873 世はみだれ 心はすさみ こんな時こそ 
5874  水戸黄門の 世直し旅だ (パープル)
5875 主(あるじ)なる 矜持を自覚 今民は (ハムハム)
5876  是非を弁(わきま)え 物言う時ぞ (建世)
5877 三たび咲く 赤き菊花の 折れもせで (みどり) 
5878  「百撓不折」の 闘士もありき (建世)
5879 アベさんが ふくらましている 鼻の穴 (うたのすけ)
5880  野球のアベなら ご同慶だが (建世)

自民政権で株高の正直さ

 あまり書く気がしないのだが、株価の日経平均が易々と1万円を突破した。アメリカやギリシャからのニュースも幸いしたのだろうが、選挙に突入し、自民党の優勢が伝えられ、投票結果が出て、新政権構想が固まる経過に合わせて、まことに正直に期待値を高めてきた。
 期待していたのは国内の企業や投資家だけではない。今の日本の株式市場はグローバル化しているから、外国からの投資で左右されるのだ。これまで日本の株価は、実力に対して安すぎると言われてきたが、市場は低迷を続けていた。それが「本来の日本」を取り戻して、国際的にも正当に評価されるようになった、ということになる。
 日本の経済が、世界の経済と分かちがたく組み込まれている現実は否定のしようがない。ただ、その中にあっても国民の幸せな暮らしを優先する政策が、当然あるべきなのだ。経済至上主義への反省は、時代を逆転させる鎖国ではない。株価を指標にして民主党による政権交代の評価をことさらに貶めるべきではないと思う。
 株価による評価は、所詮は国際資本による評価であって、価値のすべてではないのだから。
 

民主党の政権交代って何だったの

(熊さん)こんどの選挙は変なことになりましたね。ご隠居もがっくりきてないかと、ちょっと心配しましたよ。
(ご隠居)うーん、なんとか奇跡が起きないかと思ったが、結局マスコミの予想通りにしかならんかったな。投票率が史上最低では、新しい変化が出てくるわけがない。権力亡者、利権亡者が喜ぶだけだよ。生活が苦しい、仕事がないなんて悩んでる人たちは、本当に投票に行ったんだろか。
(熊)それにしても短い民主党政権でしたね。3年前の夏に鳩山政権が出来たときは、これで日本も変ってよくなると、えらい期待をしたじゃないですか。
(隠)そうだったな。八ッ場ダムでは「ダムは作りません、コンクリートから人へ、時代が変ったんです」なんて大見得を切ったし、事業仕分けでは、むだな事業がバッサバッサと切られて行った。あの辺がハイライトだったかな。参議院もねじれていなかったし、期待がふくらんだ半年間だった。
(熊)不安材料といえば、普天間基地の移転問題でしたかね。それと、小沢幹事長の政治資金報告書の問題が、いつまでもくすぶってました。
(隠)結局、この二つが鳩山内閣の命取りになってしまった。基地問題はアメリカに追従する外務官僚が、小沢さんの政治資金問題は従前から継続して司法官僚が、新政権の足元を掘り崩す結果になったんだ。内政の失敗ではなくて、政権交代を妨害したい外からの力に屈したんだから、鳩山さんは無念だったろうな。
(熊)その後が菅さんの内閣で、あのときは一時的に支持率が急回復したんですよね。
(隠)そうだった。参議院の選挙が近かったし、そのまま参議院選挙をしていれば、少なくとも任期一杯の民主党政権は安泰だったんだ。そこへあの「自民党さんの意見も参考にして消費税10%」発言が飛び出した。市民運動家の感覚で「皆さんの意見もよく聞いて」のサービス精神か知らんが、政治家のセンスとしては決定的な失敗だったな。
(熊)そうですよ、4年間は消費税を上げないと公約したのに、あれには驚いたね。民主党への信頼感が、ガタガタに崩れましたよ。
(隠)そして参議院選挙に負けて、ねじれ国会の十字架を負ってしまった。それから後の民主党は、自公に揺さぶられて妥協に次ぐ妥協の連続になった。半身不随の政権運営の中で東日本大震災に遭遇したんだから、不運と言えば不運だったな。
(熊)そしてボロボロになった菅さんの後の野田さんになって、民主党はますます自民党と同じようになって行ったんですよね。
(隠)それで離党者も続出するようになって、いい所が一つもなくなった。そこで総選挙だから勝てるわけはなかったな。でもな、こうやって全体を通して見ると、政権交代自体が間違ってたわけじゃないと思うんだよ。いろいろと不運はあったが、選挙で政治は変えられることを見せてくれた。そのことは忘れちゃならないと思うんだ。

戦い済んで夜が明けて

 奇跡は起こらなかった。マスコミの予想通りになった。投票率は60%を切る最低レベルになったらしい。棄権した人たちは、この国がどうなろうと文句を言わないのだろうか。
 気分が落ち込んだときの立ち直り方で、昔からよく用いている方法がある。少年期にどこかの雑誌で読んだものだ。「いつも自分がしていることを、いつもより少していねいに、いつもと同じようにしなさい。」というものだ。そうすると立ち直りが早い。戦争に負けたとき、いつもと同じ時間に汽車が走っているのを見て救われる思いだったと書いた作家もいた。
 いくつもの条件が重なって自民党を有利にした。積極的支持者が増えたわけではない。選挙制度の不合理もあるし、これからいろいろな分析も出るだろう。それでも議会の勢力図は決まってしまった。ありそうなことが、これから次々起こることになる。野党が小さくなった分だけ、国民の批判力が大切になる。これだけは間違いない。
 その昔「若者よ」という歌があった。最近この歌がなぜか頭に浮かぶようになった。「若者よ体を鍛えておけ……」というのだ。だから寝る前の体操を休まなくなった。この歌は「その日のために体を鍛えておけ 若者よ」と歌い上げて終る。「その日」を思うかぎり、人は永遠に若者でいられる。
(追記・「若者よ」の歌は、ここで聞けます。)
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=mkXInLZdqx8

きょうは投票日、奇跡の起こし方

 きょうは投票日です。マスコミの予想だと、きょうの投・開票の結果、自民党が衆議院の過半数を占めるのだそうです。もしこの予想が逆転したら、それは現代の奇跡と呼ばれるでしょう。その奇跡の起こし方を説明します。
 総選挙の投票率は、60%程度になるのが近年の相場です。今回の選挙では、迷っている人が多いので、もしかすると投票率は低めになるかもしれません。政党がたくさん出来たので、選挙への関心が非常に高まった、とは言えないようです。このままならマスコミの予想は当ります。
 ところで平均は60%でも、年代によって違うのです。年寄りは熱心に投票に行きますが、若い人たちは半分も投票に行かないのです。日本の政治が概して若い世代に冷たいのは、選挙民として上客ではないから、大事にしなくていいという側面があるのです。
 今度の選挙では、原発や戦争は必要だと考える政党が伸びて、原発は要らない戦争はしないと言う政党は負けそうです。原発や戦争が必要と思う人たちは、必ず投票に行きます。その人たちの大半は老人です。戦争になっても自分たちで戦争に出かけるつもりはありません。若い人たちが喜んで戦争に行くようにしたいと思っているだけです。原発の心配も真剣にはしません。この20年ぐらいが無事なら、あとはどうでもいいのです。
 国の方針として戦争をするようになったら、まず動員されるのは若い人たちです。原発の後始末も、責任を負わされるのは、若い世代と、まだ生まれてもいない次の世代の人たちです。万年の単位で危険な核のゴミを、地球上のどこかに保管しなければなりません。
 大事な国の未来を決めることになりそうな選挙です。今までは選挙の投票に行かないでいた若い人たちの半分が投票に行くと、全体の投票率は80%に上がります。20%の投票率アップは、選挙の結果に奇跡的な変化を起こすと言われています。
 今までと同じだと、必ず投票に行く老人たちに負けてしまいます。投票に行くという簡単な行動で奇跡が起こせるのなら、面白いからやってみようと思いませんか。

ブログ連歌(293)

5839 貧しさは 深く無言で 潜航か (うたのすけ)
5840  貧者の一票 世を動かすに (建世)
5841 仕事なく 金なく縋る 福祉冷え (みどり)
5842  憲法薄れ 人権寒し (建世)
5843 政治家も 庶民も同じ 人なのに (うたのすけ)
5844  たかが代理人 ああそれなのに (建世)
5845 識者連 揃って北に コケにされ (うたのすけ)
5846  気抜け一瞬 一本取られ (建世)
5847 拉致家族 望みミサイルに 砕け散り (うたのすけ) 
5848  これは異次元 大気圏外 (建世) 
5849 さびしさや 民は主たり 枯れ葉舞う 
5850  選挙なんぞ 延期してくれ (パープル)
5851 凍てし世に 燃やせ怒りの 紅蓮の火 (みどり) 
5852  明日を目指して 首都の動く日 (建世) 
5853 考えて 考えぬいて 迷ってる (うたのすけ)
5854  行こか戻ろか 未来はどうか (建世)
5855 原発の 即時廃止を 応援す
5856  凍結やがて 氷解を危惧 (みどり) 
5857 雪解けや どっと流れる 民意かな (パープル)
5857B この一票 国の存亡 懸ってる (うたのすけ)
5858  結果はいかに 天気晴朗 (建世)
5859 昨夜から 出るはため息 ばかりなり
5860  八時に既に 自民大勝 (うたのすけ)

東京が燃えた夜

 選挙戦の最終日、新宿西口の地下でスタンディングが始まるのと同時に、地上では都知事選挙の最後の街頭宣伝が始まりました。駅前広場に面する歩道は人波であふれ、街宣カーからの呼びかけに応じてコールが起きていました。
 この場所では、過去に何度も選挙最終日風景の撮影取材をしていますが、政権交代の前触れとなった2007年の参議院選挙にも似た熱気がありました。ただし統制のとれた運動というよりも、勝手連の集積から成っているところが違っています。
 応援演説の中で印象的だったのは、「明日の選挙の結果がどうであろうと、私たちは目覚めたんです」という言葉でした。受身で選ぶ選挙ではなく、出したい人を有権者が押し出す運動こそが、主権者としての有権者の政治活動でしょう。
 目覚めた有権者がどこまで政治を動かせるか、明日がその回答日です。












選挙結果予想記事の上手な利用法

(熊さん)新聞を見たら、選挙結果の予想が派手に出てますね。自民党が過半数の勢いで、自公で300、維新も50ぐらい行きそうだって。
(ご隠居)自民と維新で320を超えそうなのも気になるな。衆議院の3分の2を超えて、参議院を気にしないで法律を通せるようになるからね。先祖返り保守と新自由主義が合体して、最悪の政治支配が出来上がっちまうという心配が、現実になりそうだ。
(熊)でも大方の人は、景気の回復を期待してるだけじゃないんですか。自民党優勢で株価が上がるって、井戸端会議で盛り上がってるおばちゃんたちがいましたよ。
(隠)そんなもんなんだろうな。当面の自分の財布のことだけ気にして、世の中がおかしくなってきた原因がどこから来てるかなんて、考えない人が多いんだ。あれだけ問題になってる原発だって、選挙の決定打にならないんだから、政治とは難しいものだよ。
(熊)みんなが安定を望んでるってことですかね。
(隠)それもあるかもしらん。でも今度の選挙では、直前になっても態度を決めてない人が、いつになく多いんだ。それに、新聞社なんかの予想は、現実とずれてきているという情報もある。早い話が、固定電話の利用率が下がって携帯がすごく増えているのに、調査は固定電話が基本だからね。マスコミの予想が外れる可能性は、決して少なくないと思うよ。
(熊)その方が面白いですよね。前からわかってたら投票に行く気がしないもん。
(隠)わしはマスコミの予想を、こんなふうに使うつもりなんだ。ここの東京7区だが、民主と自民が競り合って民主がやや優勢ということだから、ここは民主でいい。東京の比例区では、社民党が議席を取れるかどうか微妙というから、社民党と書くことにするよ。社会主義政党の本家が消えてしまっては困るからね。自分でできることと言ったら、こんなもんだな。
(熊)それと、ご隠居は明日の土曜日も新宿西口に行くんでしょ。
(隠)ああ、行くよ。ちょうど18時には東京都知事候補の宇都宮けんじさんの演説もあるからね。都知事選挙だけでも、脱原発・護憲の統一候補を勝たせたいと思ってる。泣いても笑ってもこの週末で選挙戦はお終いだ。来週の月曜日どうなっているかは、まだ誰にもわからない。

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プロフィール
志村 建世
著者
1933年東京生れ
履歴:
学習院大学英文科卒、元NHKテレビディレクター、野ばら社編集長
現在:
窓際の会社役員、作詞家、映像作家、エッセイスト

過去の記事は、カテゴリー別、月別の各アーカイブか、上方にある記事検索からご覧ください。2005年11月から始まっています。なお、フェイスブック、ツイッターにも実名で参加しています。
e-mail:
shimura(アットマーク)cream.plala.or.jp
著作などの紹介
昭和からの遺言 少国民たちの戦争 あなたの孫が幸せであるために おじいちゃんの書き置き
「少国民たちの戦争」は日本図書館協会選定図書に選ばれました。
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