(熊さん)ご隠居、きょうはちょっと神妙な顔してるね。
(ご隠居)先日アフリカの話を聞いてから、少子化のことを考えてるんだよ。自分の家族もその通りだと思ってね。親を基準にすると、まさに日本の縮図だね。
(熊)ご隠居のとこは、娘2人でしたよね。
(隠)そうだ、わしのきょうだいは5人で、そのうち2人が2人ずつの子持ちになった。その子供たちの次の世代は合計5人で、これでもう終りだな。
(熊)まあ、今の時代ならふつうじゃないですか。
(隠)だがな、結婚のたびに二つの家族が合流するんだから、一世代ごとに子孫の数は倍にならないと全体の人口は減るんだよ。子は2人、孫は4人、ひ孫は8人が必要ということだ。わしの親の代を100%とすると、子は250%いたが、孫で100%にもどり、ひ孫で62.5%に減ったことになる。だがピークだった子の世代を100%とすると、わずか2世代で25%へ、4分の1に減っているんだな。
(熊)なるほど、そう言われると大変なことですね。
(隠)だがな、孫の代は4倍もの祖父母世代を養うと考えたら大変だが、その逆に、4倍もの祖父母世代から応援されて、その財産を相続できるという面もあるんだよ。現にウチの孫なんかは、そのおかげでずいぶん助けられているさ。社会保障なんかで、現役世代の負担が重くなると言われるが、実際面では、いろんな世代が入り混じって暮らしているのが世の中だ。特に経済的に安定していた家系では、孫世代が助けられる場面が多いだろうね。
(熊)うーん、そういうこともあるでしょうね。でもね、そうじゃない家系も多いよね。
(隠)そりゃそうさ。わしが言いたいのは、少子化には暗い面ばかりじゃないということだ。これまでの蓄積を上手に使ったら、少人数で余裕のある安定した暮らしが出来そうじゃないか。そういう世の中になるように、いろんな仕組みを変えて行くのが政治の課題になるということだ。日本が上手に少子化に対応する先進国になってくれるといいな。
(熊)おいらは何となく一人もんで通してきちゃったけど、ちっと考え直すかな。
(隠)おお、そりゃいいや。お前さんも家族ってものを持ってみなよ。人間、思い立ったら「もう遅い」なんてことはないんだよ。
(ご隠居)先日アフリカの話を聞いてから、少子化のことを考えてるんだよ。自分の家族もその通りだと思ってね。親を基準にすると、まさに日本の縮図だね。
(熊)ご隠居のとこは、娘2人でしたよね。
(隠)そうだ、わしのきょうだいは5人で、そのうち2人が2人ずつの子持ちになった。その子供たちの次の世代は合計5人で、これでもう終りだな。
(熊)まあ、今の時代ならふつうじゃないですか。
(隠)だがな、結婚のたびに二つの家族が合流するんだから、一世代ごとに子孫の数は倍にならないと全体の人口は減るんだよ。子は2人、孫は4人、ひ孫は8人が必要ということだ。わしの親の代を100%とすると、子は250%いたが、孫で100%にもどり、ひ孫で62.5%に減ったことになる。だがピークだった子の世代を100%とすると、わずか2世代で25%へ、4分の1に減っているんだな。
(熊)なるほど、そう言われると大変なことですね。
(隠)だがな、孫の代は4倍もの祖父母世代を養うと考えたら大変だが、その逆に、4倍もの祖父母世代から応援されて、その財産を相続できるという面もあるんだよ。現にウチの孫なんかは、そのおかげでずいぶん助けられているさ。社会保障なんかで、現役世代の負担が重くなると言われるが、実際面では、いろんな世代が入り混じって暮らしているのが世の中だ。特に経済的に安定していた家系では、孫世代が助けられる場面が多いだろうね。
(熊)うーん、そういうこともあるでしょうね。でもね、そうじゃない家系も多いよね。
(隠)そりゃそうさ。わしが言いたいのは、少子化には暗い面ばかりじゃないということだ。これまでの蓄積を上手に使ったら、少人数で余裕のある安定した暮らしが出来そうじゃないか。そういう世の中になるように、いろんな仕組みを変えて行くのが政治の課題になるということだ。日本が上手に少子化に対応する先進国になってくれるといいな。
(熊)おいらは何となく一人もんで通してきちゃったけど、ちっと考え直すかな。
(隠)おお、そりゃいいや。お前さんも家族ってものを持ってみなよ。人間、思い立ったら「もう遅い」なんてことはないんだよ。