志村建世のブログ

多世代交流のブログ広場

2016年04月

You raise me up を訳詞(あなたの力があれば)で歌う

 You raise me up という歌があります。アイルランド・ノルウエーのミュージシャン Secret Garden が2002年に発表したアルバム中の曲とのことです。その後ヨーロッパ各国でカバーされ、アイルランドの女性コーラス「ケルティック・ウーマン」が歌ったものが、日本では有名のようです。
 この歌を私は「間庭メヌエット」の主宰者・間庭小枝さんから紹介され、日本語で歌えるようにできないかとのご意向でした。最初に資料を見ての印象は、神の力による救済をテーマとした宗教曲と思われました。しかし、心に思う人とのつながりで人は強くなれるという、普遍的な「人間愛への信頼」を讃える歌になると思いました。
 そこで先日の日曜日、所沢にある「メヌエット」のスタジオをお訪ねして、歌い手さんと対面して相談しながら仕上げて行くという、理想的な歌づくりを久しぶりに経験することができました。そして出来たのが「あなたの力があれば」という日本語訳の歌唱です。

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「カルチャースタジオ・メヌエット」の、左から事務・美術・ユーチューブ担当の星野玲子さん、主宰者の間庭小枝先生、ピアノの新井(米山)知里先生です。

(追記・この歌はかなり以前から日本でも知られていたようです。ただし日本語歌詞で歌われた例は、検索でユーチューブに1つしかなく、訳詞者名は表示されていませんでした。訳詞に公認手続きが必要かどうか、調査中です。)
(追記2・日本に権利出版社があり、私の作詞は既成曲への「カバー」に当ることがわかり、申請手続きをしました。)
(追記3・権利出版社の許可が得られず、ブログ及びユーチューブからの取り下げを要請されました。なお、同時に制作した「銀色の月よ」は、問題なく掲載されています。)
http://blog.livedoor.jp/shimuratakeyo/archives/55691195.html

連合の第87回メーデー中央大会に4万人

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 晴れた空と新緑の下で、今年も連合のメーデーは、連休初日の「昭和の日」に開催されました。代々木公園B地区の、サッカー場を主会場として、隣接する野外音楽堂や、けやき通りの周辺も利用して、参加人員は4万人と発表されました。
 今年のメーデースローガンは、
 支え合い 助け合う
  心をひとつ力を合わせ、暮らしの底上げを実現しよう!

でした。10時30分から11時15分までが大会式典、その後は野外音楽堂ではコントを交えたトークショー、マジック、モンキーショーなどもあって、周辺では家族連れ組合員をターゲットにした模擬店、被災地支援展示、各種の参加・体験型のコーナー、さらにはスポーツイベントもあって、午後2過ぎまでにぎわっていました。連合の主催ではあっても出入り自由なエリアですから、お祭り的な感覚で通りかかった人が参加しても支障はなく、近年はずっとこのスタイルの祭典になっています。
 式典での挨拶で、連合の神津会長も、民進党から来賓の岡田代表も、この夏の選挙の重要性を強調していました。ただし一時は800万と称していた連合の組織人員は、680万になっており、非正規労働者の組織化に力を入れても、組織率の回復までには至りません。働く人たちの新しい結集は、野党の再編以上に難問なのです。

ブログ連歌(442)

8819 世襲の弔い選挙
8820  なんでこんなに保守は強いのか (獣医さん)
8821 娘婿支えた中小企業
8822  いずれは赤字国債でお返しを (獣医さん)
8823 選挙戦 惜敗赤き 薔薇枯れじ (みどり)
8824  地に種あって 花咲くを待つ (建世)
8825 地表割り 地底ゆるがす 阿蘇の山 (みどり)
8826  烈火を秘めて 怒るがごとし (建世)
8827 潜水艦 豪の受注に 失敗し (うたのすけ)
8828  原子炉抜きで フランスが取る (建世)
8829 ウクライナの若者たち事故知らず
8830  30年は不都合な事実を忘れさせ (獣医さん) 
8831 終わりなき除染の30年
8832  新たな命が病に侵されて (獣医さん)
8833 行き先は 政府に任せ 漂流す
8834  犬HKと 蔑すまれつつ (建世)
8835 被曝地を 逃れし子らに 検診を (みどり) 
8836  悔いなきを期せ 子は宝なり (建世)
8837 昭和の日 知る人ぞ知る 浅き意義 (みどり)
8838  元「みどりの日」 連休づくり (建世)
8839 天皇誕生日 いつの間にか みどりの日
8840  知らぬ間に昭和の日に (獣医さん)

止まらない地震と止まらない原発そしてNHK

 熊本の連続地震が、2週目になっても止まらない。いまだに震度4の地震が起きている。震度4というと、一瞬不安を感じる程度には揺れるが、被害というほどの実害はなくて済む限界というところだろう。活断層が動いているということだが、まだ安心できる段階ではなさそうだ。そんな中でも隣接する鹿児島県にある川内の原発は運転を止めない。地震が落ち着くまでの間だけでも止めてくれれば、周辺の住民は安心だろうに、そんな配慮は無用と考えているらしい。
 九州電力の発表によると、これまでの震度7、震度6の地震のときでも、川内原発の震度は2で、原子炉が自動停止する最大加速度(ガル)の10分の1以下しか揺れなかったとしている。これは震源からほぼ等距離にある玄海原発(停止中)でも同様の数値だった。だから電力会社としたら止める理由にならない。そして九電は原発が稼働したおかげで久しぶりに決算が黒字になり、配当の復活や電力料金の値下げが可能になると発表したばかりなのだ。
 しかしこの判断は、例によって所定の基準であって、「想定外」はもちろん考慮に入れていない。別な活断層が連動して動き出すとか、人心の安定のためにも止めるべきだとか、さらには制御棒が曲がって止めたくても止められなくなったなどの書き込みがネット上に現れるようになった。さらに地震以前からも原発再稼働に反対の声は少なくなかったのだから、地震をきっかけにして反対の声が高まったのは、当然の流れでもあった。
 そこに出てきたのが、NHK籾井会長が部内の会議で「原発については、住民の不安をいたずらにかき立てないよう、公式発表をベースに伝えることを続けてほしい」と発言したという新聞による情報リークである。さらに会長は被災地への食料配布についても、自衛隊が入って改善しつつあることなど、例をあげて細かく報道するよう具体的な指示を行ったと言われる。
 籾井会長が就任の当初から「政府が右と言うものを左とは言えない」と発言して物議をかもしたことは広く知られている。NHKは日本を代表する放送局だから、政府の立場から離れた立場は取るべきでない考える人で、政府はそういう人物だから就任させたとも言えるのだろう。しかしこれはNHKの存立の根拠である放送法の理念には反している。なぜなら、NHKは国営放送ではなく、独立した事業体として国民の拠出金(受信料)によって維持される特殊法人と位置づけられているからだ。もちろんそこには、戦時中に政府の拡声器として協力したことへの反省が含まれている。
 戦後のNHKは、憲法に定める言論の自由のための国民の機関として再出発したのだ。戦前の日本が「美しかった」と思っている首相の下で、戦前回帰をめざす不幸な流れの中、今やNHKも巻き込まれつつある、ということだ。

オーストラリアの潜水艦を受注しなくて良かった

 オーストラリアが導入する予定だった潜水艦12隻の発注先が、日本、ドイツ、フランスの3国が競り合っていた中で、フランスに決定したということだ。この商談は、安倍内閣が2014年に定めた「防衛装備移転三原則」が適用される最初の事例なると期待されていたらしい。それまでは平和憲法を前提とした「武器輸出三原則」があって、日本が開発した武器の輸出は事実上不可能だったものを、安倍政権が「武器輸出」を「防衛装備移転」と言い換えて解禁にしたのだった。「事実上改憲」の一歩だった。
 日本の自衛隊の装備は、最初はアメリカからの輸入だったが、ライセンス生産などから始めてしだいに技術力を高め、自前で世界水準の武器を作れるまでに成長してきた。戦車では早い時期から世界が注目するような技術を開発したし、最近ではステルス戦闘機の試験飛行をするまでになっている。しかし自衛隊専用の生産では数量が限られるから量産の効果が期待できず、価格は割高にならざるをえない。だから輸出もできるようにして、日本の成長産業の一つの柱にしようというわけだ。
 兵器産業は、絶えず技術革新があり、各国は常に最新の性能を求め、さらに使われれば消耗して追加の需要も期待できるという、利益の大きい産業である。日本の技術力、工業力をもってすれば、得意分野になる可能性はあるだろう。だがその一面で、紛争が多発するほど景気がよくなるという「死の商人」の暗い側面を持つ。経済的利益を優先するだけで、武器供給国になるということの倫理を考えなくていいのだろうか。
 このことは原発の輸出とも似ている。単に需要があるという理由で、核物質の最終処理不能という原理的な欠陥を内蔵している原発を、これ以上世界に増やしていいのかという問題である。これが武器であれば、もっと直接的に、破壊と殺戮を目的にした機器であって、それは国と国とが本気で相手を抹殺する「果し合い」をすることを前提にしている。もちろん武器には防御の側面もあるから、最新技術に無関心であっていいというのではないが、攻撃的兵器の生産国として成功するのは、日本には似合わないと私は思う。
 潜水艦というのは、乗員にとっては非人間的な厳しい環境を強いるし、攻められる側には不意打ちの不安をもたらす。これを非人道的で禁止すべしとする思想は、発明の当初から存在していた。私もブログに書いたことがある。
http://blog.livedoor.jp/shimuratakeyo/archives/55668416.html
今回はオーストラリアの潜水艦を受注しなくて良かったと、私は思っている。

そうりゅう

内田樹の「寝ながら学べる構造主義」を読んでみた(2)

(熊さん)あの「寝ながら学べる」やつ、(1)を書いたんだから、(2)をやらなくちゃいけませんね。
(ご隠居)困ったな、途中で北海道の選挙のことを考えたら、あらかた忘れっちまった。どっちみち、たいしたこと書いてる本じゃないんだけどね。しょうがないから目次でも見て思い出してみるか。とにかく人名がいっぱい出てきて、先人がいて始祖がいて、四銃士が出てきて「構造主義」を完成したという流れになってる。ところがその人名の大半が、なじみのない人ばっかりなんだよ。
(熊)ご隠居が知らないんじゃ、おいらはお手あげだね。
(隠)まず、先人のところには、マルクスとフロイトとニーチェがでてくる。いずれも「新しい視点」を持ち込んだ人たちだね。そして始祖がソシュールという言語学者だ。これは大学の英語学でも少し習ったが、言葉と意味の関係を考えた人だ。そして本命の4人が順に登場するんだが、その名前はフーコー、バルト、レヴィ・ストロース、ラカンと並んでる。自慢じゃないが、みんな「初めまして」の初対面の名前なんだよ。
(熊)会場を間違えてパーティーに行っちゃったようなもんだね。
(隠)少しだけわかったのは、レヴィ・ストロースのところで、サルトルが出てきたところだ。サルトルはよく知らないが、事実上の妻だったボーボーワールの女性論は読んだことがあるから、実存主義なら少しはわかる。その実存主義を、レヴィ・ストロースが粉砕したと書いてあったんだな。
(熊)「第二の性」が粉砕されたら、ご隠居は心外でしょう。
(隠)そりゃそうだが、ここでは関係なさそうだ。そして最後のラカンのところで、内田さんは「記憶は『過去の真実』ではない」「大人になるということ」「コミュニケーションにこそ価値がある」という三つの文章を書いて終っている。そのあとは参考文献が並んでいて、最初に紹介した気楽な「あとがき」がついていて、おしまいさ。
(熊)だいたいの中身はわかったけど、それで結局、「構造主義」がわかると何かいいことがあるんですかね。
(隠)そんなことわかるもんかい。だいたい「構造主義」が、読み終っても頭に入ってない。それでも現代の世の中が、いろんな力学の総合で構築されてることは、見てれば誰にだってわかるさ。何主義であろうと、世の中の仕組みを元から考えるというのは、冷静な判断のために役立つだろうよ。「構造主義」がわかればすぐに世の中を直せるわけじゃない。考え方の一つのヒントだと思えばいいのさ。どうだい、おわかりかな。
(熊)わかりましたよ。たぶんそう言うと思った。

「野合」してるのはどっちだ、新しい「統合」へ

(ご隠居)北海道の選挙は、残念だったな。きのうの「構造主義」は一回休みにしよう。
(熊さん)そうでしたね、途中までは、接戦で勝てそうでしたよね。
(隠)新聞にいろんな分析が出てるが、得票差は1割以下だ。無党派層の支持率は高かったんだから、掘り起こしがもう少し進めば勝てるところだったよ。補選だから仕方がないが、投票率が58%弱だからね。せめて7割ぐらいの人が投票に行くようになったら、日本の政治も変えられるんだが。
(熊)政権側は野党の協力を「野合だ」なんて批判してたけど、共産党の票も生きて、効果はだいぶあったんでしょ。安倍政治にブレーキをかける目的は同じなんだから、いいじゃないですか。
(隠)その「野合」の本家は、自民党なんだよ。政権をとるためには相手構わずで、社会党を抱き込んだのが元祖だった。それで社会党を崩壊させてから、本命だった公明党に乗り換えて今に至っているわけさ。その公明党だって、本来は中道を掲げた有力な野党の一つだったんだよ。社公民(当時は民社党)3党での政権構想があって、地方選挙なんかでは勝った実績もあるんだ。
(熊)それが今は、自公でべったり一体化ですよね。
(隠)公明党にも「綱領」があるんだが、そこには最初に「『公明党』は、生命・生活・生存を最大に尊重する人間主義を貫き、人間・人類の幸福追求を目的とする、開かれた国民政党です。」と書いてある。そして
一、〈生命・生活・生存〉の人間主義
二、生活者重視の文化・福祉国家
三、人間と自然の調和
四、人類益をめざす地球民族主義へ
五、世界に貢献する日本
六、草の根民主主義の開花と地方主権の確立
七、民衆への献身とオピニオン・リーダー
なんて結構な政策が並べてあるんだ。それが何で戦争法を押し通し、原発を推進する政権の一部分になって平気でいられるんだか、わけがわからん。
(熊)本当にそうですね。政権側にいる甘さに浸っているんだ。
(隠)あれはもう放っといて、党内の良心的人たちの自由な投票を期待するしかないな。それよりも、共産党も含めた巾の広い協力関係が形になってきたことが大きいな。戦前回帰へ向けて大きく右へ行こうとする政権への危機感と復元力が、ようやく一つの方向へまとまってきた実感があるよ。これは「野合」どころか、新しい「統合」と呼ぶべきだね。

内田樹の「寝ながら学べる構造主義」を読んでみた(1)

(ご隠居)最近の朝日新聞で書評が出ていたので取り寄せてみたら、2002年に出た本の増刷だった。内田樹(たつる)の「寝ながら学べる構造主義」(文春新書251)だよ。
(熊さん)おや、珍しいね。書評でおいらに声がかかるなんて、初めてじゃないですか。何で出番があるんですか。
(隠)それがだ、そういう本なんだよ。題名からして「寝ながら学べる」だろ。著者自身が「あとがき」で「縁側でお茶飲みながら、「熊さん」相手に「ご隠居」が長説教しているような本ですから、どうか笑って読み流していただきたいと思います。」と書いているぐらいなんだ。
(熊)へーっ、それでご隠居は本当に寝ながら読んだ……。
(隠)いや、ちゃんと机に向かって読んださ。なにしろ相手が「構造主義」だよ。寝ながら読んでわかるとは思えないよ。でも、内田さんの本なら、入門書として良さそうだと思ったわけさ。「構造主義」とは何なのか、その基本がわかるなら有難いということだ。内田さんの本やブログは、ためになる内容が多くて、このブログでも何度も紹介しているからね。
(熊)で、その「構造主義」ってやつは、いったい何なんですか。おいらには構造のこの字も見当がつきませんよ。
(隠)わしもわからないから読んでみたんだよ。なんでも実存主義が否定されたあとに出てきた、現代社会を解釈する基本的な考え方の枠組みといったものらしい。実存主義というのは、自分の認識を中心に据えて世の中の仕組みを考え、変えて行くことをめざしたんだが、それに対して構造主義は、現代は客観的な基準でもって構成されていると考えた、ということのようなんだ。しかし現代はさらに進んで複雑化しているから、今は「ポスト構造主義」が必要とも言われているらしい。だから逆に「構造主義」を、今の時点で確かめておく必要がある、というのが、この本を書いた趣旨ではないか。これがわしの一応の解釈なんだがな。
(熊)なんか禅問答みたいな話だね。おいらにゃ歯が立ちそうもないや。その構造主義ってのがわかると、何かご利益があるんですかね。
(隠)わしにもそれはわからん。だがな、これはどうも現代を考えるときの、一つの「ものの見方」としては、知っておいた方がいいことかもしれない。だから途中で寝ないで最後まで読んではみたさ。だから覚えてるうちにお前さんにだけでも講釈してみようと思ったわけさ。どうだ、おわかりかな。
(熊)わかりませんよ。

ブログ連歌(441)

8799 避難指示 受け皿乏し 矛盾あり (うたのすけ)
8800  地震止まらず 雨さえ降るに (建世)
8801 自民の政見放送だけをする
8802  NHKいつかたどった 大本営報道 (獣医さん)
8803 立会演説会 娘婿には 
8804  整列し ネクタイする人だけが視聴する (獣医さん)
8805 野党共闘 いつの間にやら
8806  声もかけずに ポスターもって人だかり (獣医さん)
8807 三万円 選挙目当ての 此れも税 (みどり)
8808  個人で配れば 買収罪に (建世)
8809 いい話 なくて四月も 末になり
8810  地震は続くよ どこまでも (建世) 
8811 もう五月 何かいいこと ないかいな
8812  香典の 前渡しか 三万円 (うたのすけ)
8813 年寄りの 小遣い稼ぎの 仕事して
8814  頂戴出来ない 三万円 (こばサン)
8815 曇天に さても気になる 補欠選
8816  いま一息の 力及ばず (建世)
8817 やっと来ました桜前線
8818  新幹線に一月遅れで 函館に (獣医さん)
8819 世襲の弔い選挙
8820  なんでこんなに保守は強いのか (獣医さん)

「サクラ花〜桜花最期の特攻」について

 きょうは、映画「サクラ花〜桜花最期の特攻」を見に行く予定があった(14時から千葉市文化センター)。この映画は明日以降も全国各地で上映会があり、日程などは公式ホームページに掲載されていて、予告編も見ることができる。
http://www.sakurabana-movie.jp/index.html
 それに先立って、朝からウィキペディアを中心に関連資料を読んでいるうちに、時間が経過してしまった。そして私には特攻兵器「桜花」については特別の思い入れがある。小学校(国民学校)卒業の年に接した岩沢清先生が、海軍予備学生出身の士官で、神雷特攻隊の一式陸攻の操縦士だったからだ。魚雷攻撃の訓練では優秀な成績だったが、最後は特攻隊に配属されたのだった。
 人間爆弾「桜花」は、戦況不利となった日本海軍が、挽回の切り札として着想し開発した兵器だった。破壊力が大きく、敵の空母や戦艦も撃沈できると期待されていた。機体の性能は優秀で、予科練終了程度の技能でも自由に操縦できたと言われる。問題は母機となる攻撃機の下に吊るされて、攻撃可能な距離まで敵に近づかないと発進できないことだった。
 第1回の実戦では、18機の編隊で戦闘機隊の護衛をつけたにもかかわらず、全機が親機もろともに撃墜されてしまった。重荷を負って動きが鈍重な攻撃機は、レーダーの指示で迎撃に来た敵戦闘機の攻撃には弱かったのだ。桜花隊員が戦死したのはもちろんだが、一式陸攻には1機ごとに7名の乗員が乗っている。歴戦の搭乗員126名も一挙に喪失する結果になったのは痛かった。
 桜花の出撃は第10回まで、合計78機が記録されているが、確認されている戦果は駆逐艦1隻轟沈、同3隻大破、同3隻小破に限られている。アメリカ艦隊の前衛警戒線に展開する駆逐艦を攻撃するのが精一杯に終ったのだ。目標とした敵空母や戦艦に到達することはなく、期待通りの破壊力を発揮したのは、駆逐艦を二つに裂いた一度だけだった。
 アメリカ軍は沖縄戦で陸上にあった「桜花」を発見・研究して、その侮りがたい破壊力を知り、主力艦隊に近づけない万全の作戦を立てたと言われる。そして「桜花」にはBAKA(バカ)というコードネームをつけた。BAKAとは正面からのケンカはしないのだ。遠ざけて自爆するのを待てばいい。
 その「桜花」が戦後70年の昨年に映画化されて「サクラ花〜桜花最期の特攻」になった。決して忘れてはならない記憶だと私も思う。しかしそのネーミングからも、おそらくは当時の「殉国の至情」と、生きることとの葛藤が描かれているだろうと想像する。私は今後この映画を見るかもしれないが、見る前に言っておきたいことが一つある。それは「平和への絶対的信念は、反戦だけからは生まれない、戦う前に敵を作らない、敵対する者を敵でなくする努力から始まる」ということだ。

モミジの花と種を見つけた

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 わが家のベランダのカエデは、若葉のときから鮮やかに赤くなっている。何という種類なのかは知らないが、隣の柿の若葉との対照が、きれいだと思う。カエデはモミジとも言うが、モミジには秋の紅葉のイメージがあるから、少しややこしい。ウィキペディアを見たら、カエデもモミジも「ムクロジ科カエデ属の木の総称」と書いてあったのだが、やはり何もわからない。
 このモミジは、一年中紅葉していて、秋になるとこの色のままで枯れ、茶色に乾いて散って行く。しかし今の時点で枝の裏側をよく見ると、緑の葉が少しあって、そこには花と種らしいものがついているのに妻が気がついた。花が散ってから種になるのか、その途中経過がわからないのだが、この種の形には見覚えがある。拾って空に投げたら、クルクル回りながら落ちたのではなかったか。昔々の子供のときの、かすかな記憶がある。
 カエデの木は、種から育つこともあるのだろうか。都会では、土に落ちて芽を出すのは難しいように思われる。クルクル回る種は、今ならヘリコプターのようと表現するだろうが、昔はそんなものはなかった。回天翼を持つ飛行機は、昔はオートジャイロと呼ばれていた。主翼の代りに自然な回転で揚力を得る方式で、前進しないと浮いていられないのだった。この原理で、ヘリコプターはエンジンが止まっても軟着陸できるが、オスプレイは直ちに墜落する。
 明日は北海道2区の補選選挙戦の最終日で、次の日曜日が投票日になる。野党統一の池田まき候補には、ぜひ勝って新しい芽を出していただきたい。
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追記・北海道在住の「そりゃないよ獣医さん」のブログによると、補選のテレビ政見放送は、自民党候補のものだけが放送されて、無所属の池田まきさんの政見は放送されなかったとのことだ。これは小選挙区制の導入時に、政見放送が政党単位に決められたからだった。現行の公職選挙法は、このような不公平を合法化している。一日も早く抜本的な見直しをしなければならない。このまま次の衆議院選挙があると、野党統一の無所属候補は不利な選挙戦を強いられることになる。

報道の自由低下を報道する自由

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 今朝の朝日新聞の第7面に、ぽつんと孤立したような記事があった。第1面の目次欄にも紹介はなく、パリ駐在員からの報告の形をとっている。「国境なき記者団」(本部・パリ)が20日に発表したランキングで、報道の自由ついての日本の順位が、前年より11下がって72位になったというのだ。
 これは世界の180国を対象にしていて、日本の下には主要国としてはイタリア、ロシア、中国ぐらいしかない。上位には北欧諸国が並んでいて、日本も2010年には11位だったものが、毎年つづけて順位を下げ、下げ止まらずにいるわけだ。2010年と言えば日本では民主党への政権交代が実現した翌年だった。そう言えば政権への要望や批判を、当時のマスコミは活発に書いていたような気がする。世の中の風通しがよかった。
 今年の上記の報告書では、「東洋の民主主義が後退している」としたうえで、特に日本について特定秘密保護法に言及して、「定義があいまいな『国家機密』が厳しい法律で守られている」と説明し、さらに多くのメディアが自主規制に陥り、とりわけ安倍首相に対して自主規制が働いている、としている。
 そしてこの記事の後半では、この19日に行われた「表現の自由」に関する国連特別報告者の記者会見にふれ、調査の結果として日本では「報道の独立性が重大な脅威に直面している」と指摘したこと、そして日本のニュース番組のキャスターが相次いで交代したことを、海外の有力メディアが憂慮していることを紹介している。
 これはまさに日本のマスコミの危機なのだが、いまいち腑に落ちないのが、朝日新聞のこの記事の扱い方である。いわゆる客観報道で、こんなニュースがありましたと伝えているに過ぎない。しかし内容は日本のマスコミが重大な局面にあるという指摘である。当のマスコミの重要な当事者である朝日新聞社が、それについて何の論評も反応もしなくていいのだろうか。
 もし自主規制などしていない、自分たちは期待されている役割を充分に果たしているつもりだというのなら、社説にとりあげて堂々と反論すればいいではないか。それができずに、言われてみればその通りなのだが、自分たちにはどうすることもできない、せめて実情をお知らせするので、読者・世論の力でなんとかしてほしいと訴えているのだとしたら、これほど情けないことはない。言論の当事者が、言いたいことを言えなくてどうするというのだ。
 それとも、今はこの程度の自由が残っているが、やがて報道の自由がないと言うこともできない時代になる前兆なのだろうか。だとしても、黙っていたら助かる命も助からないのが今の世の中なのだ。命のあるうちに、なりふり構わぬ絶叫を上げればいいではないか。聞く耳を持つ読者はいる。新聞には世の中を動かす力があるのだから。

ブログ連歌(440)

8779 前震が あって本震 余震とは
8780  初めて知った 地震のあれこれ (うたのすけ)
8781 火の国や 地震列島 鳴りやまず
8782  それでも止めない 川内原発 (建世)
8783 未来見つ 脱原発へ 舵を切れ (みどり)
8784  日ごとに迫る 「活断」の危機 (建世)
8785 収まれと 祈れど自然 脅威まし (みどり)
8786  時々刻々と 地震速報 (建世)
8787 原発の 川内止めよ 今すぐに
8788  ここにもあるぞ 署名活動 (建世)
8789 安倍総理 地震対応 優先は
8790  原発稼動 止める決断 (あかね)
8791 TPP 群発地震で 放り出し 
8792  アメリカ様の ご意向を待つ (建世)
8793 オスプレイ 役に立つよと 飛んで見せ
8794  お帰りこちら 事故ないうちに (建世) 
8795 人ひとり その存在は 小さけど
8796  何かが出来る つながることで (からしだね)
8797 地に蒔けば 芽生え嬉しい からしだね (建世)
8798  明日を信じつ 青空仰ぐ (みどり)
8798B  ちょっと分からぬが もろ手を上げる (うたのすけ)
8799 避難指示 受け皿乏し 矛盾あり (うたのすけ)
8800  地震止まらず 雨さえ降るに (建世)

つまらなくなったNHKのテレビ

 4月から「クローズアップ現代」がなくなって、夕食時のテレビがつまらなくなった。定時ニュースにつづく8時までの時間帯で、その日の動きのおよそと、テレビの報道姿勢を見ていて、8時から始まる娯楽番組が面白ければ、そのまま見ていることもある、という習慣だったのだが、それが崩れた。「クローズアップ現代」は、大きなニュースがあると中止して、ニュースを延長するのにも都合が良かったのだが、編成上のリスクもおかして「クロ現」を消してしまった理由がわからない。
 今週の月曜日も、7時半にいきなり「鶴瓶の家族に乾杯」が始まったので面食らった。ところが、妙に間延びしていて、いつもの歯切れのよさがない。番組表を見たら、8時45分までの放送になっているのがわかった。これまでは45分番組で前・後編に分けていたのを、1時間15分の番組にしたのだった。鶴瓶のキャラクターが魅力的だとは言っても、1時間以上もつきあう気にはなれなくて、見るのをやめた。
 そこで「クローズアップ現代」がどこへ行ったかというと、夜10時からの「クローズアップ現代・プラス」という番組になったらしい。キャスターが日がわりの女子アナになったということだ。ただしその時間帯は基本的に私はテレビを見ないので、縁がなくなってしまった。
 テレビの見方は人それぞれだから、個人の都合で文句をつけても仕方がないし、番組の編成替えは、最初は違和感があるのは当り前でもある。しかし「クロ現」によるニュースの深掘りは、土曜日の「特報首都圏」も含めて、私にとっては頼りになる情報源だった。これらが夕食時のテレビから消えてしまった喪失感は大きい。そのあとを埋める番組への反感が「八つ当たり」的になるのは自覚している。さらに余計なことを言えば、NHKのディレクターの中にも反骨のある者がいて、穴埋め番組をわざと「つまらない番組」に作っているのではないかと空想したくなった。
 今朝の新聞を見たら、「表現の自由」に関して来日した国連特別報告者が、日本での調査を終えて記者会見したという記事があった。その見出しが「日本の報道の独立性に『脅威』」(が生じている)となっている。このニュースは、昨夜のテレビでも偶然に見たのだが、それはTBSのニュースだった。NHKのテレビが報じたのか、無視したのかは、わからない。

トイレットペーパーの配布は女性優先に

 避難先での生活用品の配布について、女性の生理用品に対する男性の無理解を指摘している書き込みをネット上で見た。必需品という認識がなく、月に一回だから我慢できないのか、大きな声で言うものじゃない、緊急性は低いだろうなど、困った上に無神経な男性の言動に心を傷つけられたといった訴えが多かった。
 私も今までPMS(月経前症候群)という言葉は知らなかったのだが、労働組合の女子寮での性教育にかかわったこともあるから、現象としては知っていた。母性にかかわる女性の問題を「女の弱点」ととらえては、いけないのだ。母性の保護は、女性の生涯を通しての「権利」だという認識を、そのときに身につけた。
 それに関連して、避難所でのトイレットペーパーの配布が心配になってきた。たぶん樋口恵子さんの講演の中で聞いた話だが、物品不足のときのトイレットペーパーの配布が、男女同数だったらひどい不公平になるということだった。これも、女性の側からは言い出しにくい場合があるかもしれないが、考えれば当然のことだから、気がつかない男がいたら教えてあげなければならない。
 それはそうとして、戦中・戦後にはトイレットペーパーなどは存在しなかった。すべて用足しは「チリ紙」を使うのだが、それさえも市中に出回らなくなっていた。そこで新聞紙をよく揉んで、柔らかくして使うのが一般的だった。そんな時代を知っている世代としては、人間の適応力のたくましさについての記憶もある。緊急の場合には、かなりのことをしても生活はできるものなのだ。
 私の母は上品だったが、農家育ちのたくましさもあった。以前どこかに書いたかもしれないが、買い出しに出た駅でトイレに困ったことがあった。大便所があまりに汚くて使えなかったのだ。そこで小学生の私が見ている前で、男便所の便器の前で後ろ向きに立ち、思いっきり上体を曲げて、股間から狙いをつけ、みごとに小便を便器に命中させて用を足したのだった。農家の娘として野良に出ていたときの経験が役立ったに違いない。
 そのときの母は、悪びれるでもなく、さばさばした顔で、いたずらを見つけられた少女のように少し笑った。母についての私の思い出の中の、大切な一つになっている。空襲の中でも子供たちを守り抜いた母は強かった。
 だが今は平和な時代だから、現代の人間らしく暮らすのがいい。避難所で配られるトイレットペーパーが少なかったら、女性の多い家族にたくさん上げましょう。

お馬さんの長屋へ行ってきた

(ご隠居)いろいろ大変なことが多いときに気が引けるんだが、おとといの土曜日、西口仲間のAさんの馬がいるという深谷の「ドレッサージュ・ステーブル・テルイ」というところへ行ってきたんだ。ドイツ流馬術の照井愼一さんという指導者が主宰している乗馬クラブなんだよ。天気も良かったし、別世界のような、いい所だった。前々からの約束でもあったんだよ。
(熊さん)そうでしたか。春になったし、たまにはいいでしょう。

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(隠)それがさ、正真正銘の長屋なんだね。厩舎の通路の両側には、小部屋があって5頭ずつが入居しているわけさ。

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(隠)そしてこれが、Aさんの愛馬アバーン、愛称アバ君なんだ。年齢は29歳で、馬の年齢を人間に当てはめると3〜4倍になるから、もう100歳にもなる長老というわけだ。文字通りに長屋の「ご隠居」なんだね。
(熊)そうか、ご隠居がご隠居に会いに行ったわけだ。ウマが合ったでしょう。

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(隠)馬術の馬は、競走馬とは育て方から違うんだって。リンゴが好きだというので、食べさせてあげたら、鼻息も舌の感触も、手のひらに温かかったよ。馬は基本的に、とても臆病なのだそうだ。この子は「元、男の子」という説明だった。種馬以外は、去勢されて子孫を残せないんだね。やさしく手入れされて老後を養ってるわけだ。これもまた人生か。

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(隠)馬場ではコーチが騎手を丁寧に指導していたよ。その情景が見ていても飽きなくて、自動車の運転を習うのと同じだなと思った。アクセルがあり、ブレーキがあり、手綱がハンドルになるんだが、相手が生き物なだけに、気持ちの通い合いがあるんだね。Aさんは大学時代に馬術部だったって、初めて聞いたよ。そして親ゆずりの馬の世話をして、今は息子さんがこのクラブで働いているのに会うこともできた。
(熊)へーっ、行ってみると、いろんなことがわかるんですね。ご隠居も、見てたら馬に乗りたくなったんじゃないですか。
(隠)その通りさ。昔、小学校にも行かないころに長野の親湯温泉で馬に乗せられた記憶が、かすかに残っているんだ。ここでは素人の体験乗馬もさせてくれるそうだから、次の機会があったら申し込んでみようかな。たぶん、まわりの景色が変って見えるだろうよ。


のら猫寛兵衛さんの「何段にも積みあがっタワー」

 昨日、西口仲間の「めぐみ」さんの馬を見に行った小旅行の車中で、「のら猫寛兵衛」さんのブログのすばらしさを話題にしました。そこで私のブログの読者でも、ネットサーフィンが得意でなく、それだけの時間もない人もいるのを知りました。そして当ブログには、お薦めの情報を広く知らせるという役目もあることに気がつきました。
 というわけで、今回は寛兵衛さんの最近の傑作と思われる作品を紹介させて頂きます。
http://noraneko-kambei.blog.so-net.ne.jp/2016-04-08
本当は上記の記事を見ていただくと、関連の写真や、これまた傑作の替え歌なども見られるのですが、ここには言葉のピラミッド部分だけを載せておきます。ブログの編集機能の関係で、文字の配置は完全に同じには出来ないのですが、雰囲気は伝えられると思います。

                                         嘘
                   聖域
                  脱原発
                  ブレない
                 だんこ反対
                 ウソつかない
                女性が輝く社会
               世界一安全な原発
              一億人みんなが活躍
              世界一厳しい安全基準
              最後の1人まで調べます
             全電源喪失は起こりえない
             指一本たりともふれさせない
            沖縄地元負担の軽減を実現する
             フクシマはアンダーコントロール
             GDP600兆円は2020年ごろ
           日本の主張が通らないならば脱退する
           関税撤廃の例外をしっかりと確保できた
           フクシマの復興なくして日本の再生はなし
          災害になってしまうような事態が生じた場合
         国民の生命や財産を守ることは国の重大な責務
         国益にかなう最善の結果を得ることができました
         みなさまとのおやくそくをまもることができました
        わたしは南カリフォルニア大学で政治学を学びました
       ウソつかない TPP断固反対 ブレない 日本を耕す自民党

      私自身はTPP断固反対と言った事は只の一回もございません

     わが国の食品や水の安全基準は世界でも最も厳しい基準であります
    個人を人に改めていますがさしたる意味はないという風に承知しています
   私が申し上げている事が真実であるということはバッジにかけて申し上げます
  健康問題は今までも現在もそして将来も全く問題ないという事をお約束いたします
汚染水の影響は福島第一原発の港湾内の0.3㎢の範囲内で完全にブロックされています

太田まりが歌う「脱走兵」と「原子爆弾のジャバ」

 先日、こんにゃく座の太田まりさんが名古屋でのソロ・コンサート「ただいま!」で歌い、「春のうた会」でも歌った「脱走兵」と「原子爆弾のジャバ」を、コンサートのユーチューブ録画でご紹介します。30分ぐらいの所から始まります。2曲とも作詞・作曲はボリス・ヴィアン、加藤直の訳詞です。沢田研二も歌っているそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=7CtxO0aoKP4&feature=youtu.be
 
  脱走兵

大統領閣下 手紙を書きます 
もしお暇があれば 読んでください 
いま 僕は戦争に行くようにとの
令状を受け取りました いわゆる赤紙です 
大統領閣下 僕は嫌です 
戦争をするため 生まれたのではありません 
勇気を出してあえて言います 
僕は決めました 逃げ出すことを 

生れてこのかた 父の死を見て
兄は戦場へ行き その子が泣くのを見
悲しむ母を見ました その母も墓の中
今では爆弾も平気 うじ虫も平気
牢から出たぼくには 愛する妻も過去の愛しい日々も
たましいさえない
明日の朝早く 忘れたい思い出を部屋に閉じ込めて
ぼくは旅立つ

行き先決めずに 見知らぬ国から 
この世の果てまで 声高らかに 
「 ノン」と言うのだ 戦争を拒否せよ 
我らは同じ人間 
血を流したいなら どうぞどうぞ 
あなたの血を そして 
あなたのイエスマンたち つまりはお偉い方々 
丸腰のぼくを見つけたら どうぞ兵隊たちに
こう命令すればいい 「撃ち殺せ」と

  原子爆弾のジャバ

僕のおじきは素人の何でも屋だが最近凝ってるのが原子爆弾
学歴も無いくせに取り組む姿は本当の天才かもしれない
日がな一日仕事場にこもり実験に熱中
夜になると帰ってきて僕たちに話してくれる
爆弾なんて私には朝飯前さ うそじゃない しごく簡単
起爆剤も私には15分で解決だ すこぶる簡単
何もかもが私には易しすぎる 本当さ あまりに簡単
だが一つだけ私にも分からない 爆発距離が3メートル50って問題
何かが気になる
すぐ仕事場に戻らなくては

僕のおじきは研究に没頭
愛情込めて爆弾いじる
母親が息抜きにと癇癪玉仕掛けたがおじきはちょっと笑っただけ
ある日鳥小屋を爆破しようとして失敗
包帯だらけのおじきが僕たちに言った
歳とるごとに私には自分の事が分かってくるのだが
頭の中が私には故障してるのがよく分かっている
正確には脳みそがめちゃくちゃだミソというよりクソ
だが心配ない問題は一つだけ
いったいどこに爆弾が落ちるのか
何かが気になる
すぐ仕事場に戻らなくては

もうすぐ爆弾が完成というある日
国を代表する偉いさん達が
おじきに面会を求めてやってきたがおじきは彼らを家に閉じ込め
おとなしくしろと言いながら爆弾に点火
たちまち彼ら 影も形も消え失せた
裁判官に連行されたおじきは少しも騒がず裁判官を前にして バカのフリ
モゴモゴ答えて
旦那方 キチガイどもをぶっ飛ばし
あっしは表彰されるのですかい?
お国の為によくやった でかしたとほめられるのですかね?
困り果てた人々すぐさま彼の記念碑を建て
すぐさま彼を大統領にした

ブログ連歌(439)

8759 花散れど 種蒔く人の 続く世ぞ (みどり)
8760  生き代わりまた 死に代わりして (建世)
8761 花散れど 雪が舞い踊る北の国
8762  五区の選挙は 熱帯夜 (獣医さん)
8763 野党共闘 胸突き八丁終盤に
8764  町村城下町の落城を (獣医さん)
8765 北海道 補選のゆくえ 固唾のみ (みどり)
8766  天にも祈る まず一勝を (建世)
8767 桜散り 散り際見たし あと一つ (うたのすけ)
8768  安倍退陣で 逃げる花道 (建世)
8769 嗚呼くやし 地震の中に 原発止めず (みどり)
8770  夜は更け沈む 地震列島 (建世)
8771 川内よ それ見たことかと 言われそう (うたのすけ)
8772  阿蘇も怖いぞ また桜島 (建世)
8773 熊本の 真下でぐらり 石垣の
8774  くずれるほどの エネルギーかな (寛兵衛)
8775 当分は 地震ニュースと 腹を据え (うたのすけ)
8776  走り抜けるは 現場中継 (建世)
8777 被災地で テレビに出たがる 選挙前 (土熊)
8778  これ幸いと 国会休み (建世)
8779 前震が あって本震 余震とは
8780  初めて知った 地震のあれこれ (うたのすけ)

NHK緊急放送についての疑問

 昨夜の熊本地震のニュースは、私もNHKのテレビで見ていた。そして間もなく、NHKの他の3波のテレビ放送、つまり地デジEテレ、BS1、BSプレミアムの全部が、全く同じ内容を流しているのに気がついた。これはいつものことなので、東日本大震災のときは、(確かな記憶ではないが)数日にわたって続いていたような印象がある。そして、なぜそうなのかへの違和感が消えない。
 当り前のことだがテレビでは1つの電波しか受信できない。そして熊本が大地震でも、たとえば北海道にはほとんど影響はないだろう。全国にわたってNHKが4波の放送を全部地震関連で統一してしまうことに、どんな意味があるのだろう。たまたま他の放送を見ている人にも大事件として知らせたいとしても、テロップで知らせればわかる。強制的に全視聴者に地震ニュースを見せることにして、その判断はNHKに任されているということの意味は何なのだろう。
 さらに、たとえばBS3で音楽番組を見ていた人は、たぶんNHK総合に切り替えて、遠くの地震だと確認したら、そのまま何となく見つづけるか、またはまたBSにしてみて、当分はもとの番組にもどりそうもないと思ったら、他の局を探すか、テレビを見るのをやめてしまうだろう。Eテレ、BS1、BSプレミアムで視聴をつづける人は、おそらく非常に少ないのではないだろうか。そして緊急放送の常として、伝えられるニュースの大半は、とくにその初期では、何度も聞かされて知っていることの繰り返しに過ぎないのだ。4波を総動員したところで、4倍の効果になるわけもない。
 それよりも、Eテレで勉強していた人、楽しみにしていた番組の佳境を楽しんでいた人たちの都合は、何も考えなくていいのだろうか。大事件だから、ほかのものは見るな、ほかのことは考えるなというのは、横暴ではないのか。先の東日本大震災のときにも思ったことだが、大災害があってその情報が重要だとしても、九州や沖縄には平穏な暮らしがあっただろうし、ふだんの通りの番組を放送しているチャンネルがあった方が、人心を落ち着かせるのに良かったのではないか。極端な娯楽番組などは抵抗があるかもしれないが、その選別が面倒だったのだろうか。
 NHKの緊急放送は大事な使命だが、使い方によっては情報の統制になる。緊急事態への過度の適応は、人々の冷静な判断力を奪う危険性もはらんでいるのではないか。NHKテレビの「緊急放送以外の一律停波」処置に、私は賛成できない。
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プロフィール
志村 建世
著者
1933年東京生れ
履歴:
学習院大学英文科卒、元NHKテレビディレクター、野ばら社編集長
現在:
窓際の会社役員、作詞家、映像作家、エッセイスト

過去の記事は、カテゴリー別、月別の各アーカイブか、上方にある記事検索からご覧ください。2005年11月から始まっています。なお、フェイスブック、ツイッターにも実名で参加しています。
e-mail:
shimura(アットマーク)cream.plala.or.jp
著作などの紹介
昭和からの遺言 少国民たちの戦争 あなたの孫が幸せであるために おじいちゃんの書き置き
「少国民たちの戦争」は日本図書館協会選定図書に選ばれました。
詳細はこちらをご覧ください
→著作などの紹介と販売について
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