以前は「自由進歩マガジン『青旗』!」というブログを運営していた「恩義」さんに、久しぶりに会いました。前回、2012年6月に面会したときのことを「明日死ぬが如く生きよ、永遠に生きるが如く語れ!」というブログ記事にしています。日本では高校で不登校になり、イギリスのスコットランドで大学教育を受け、歴史学から数学、経済学を修め、計量経済という分析法を身につけたという異色の人です。
 その後日本の企業に就職したこともあるようですが、肌合いを合わせるのに苦労もしたようでした。今も世界の各地を歩いていて、間もなくヨーロッパに行く予定とのことです。今のヨーロッパは日本よりも深刻な状況で、若い人の半分は失業状態だと語っていました。しかし福祉は充実しているので社会不安にはならない、それでもワークシェアを徹底しなければ解決しないだろうとのことです。
 その他、よもやま話的に、いろいろな話をしました。今後に予想される戦争のことも話したのですが、アジアで大規模な戦争があるとすれば、それは中国・対・インドではないかという見方がありました。どちらの国も人口の圧力が大きいのです。そして中国は「一人っ子政策」によって、インドでは「嫁の持参金制度」によって、女よりも男の方が5千万近く多くなっている、つまり人口構成が戦闘的になっているのです。この2国がヒマラヤの水源地帯とカシミールをめぐって争うのではないか、という見立てでした。ちなみに、20世紀は石油をめぐって争う世紀だったが、21世紀は水が最重要の資源になるという予想です。水が豊富な日本では実感がありませんが、全世界で見たら、そうなのかもしれません。
 日本の経済については、人口減を迎えて長期安定を目指すべきなのに、いまだに経済成長にこだわって格差を拡大する現政権の政策には賛成できない点で意見は一致しました。その中でも最大の愚行はエネルギー効率の悪いリニア新幹線の推進です。窓の景色も見られず、大深度でダストシュートのように人間を運ぶ無人機に、喜んで乗る人間がいるでしょうか。人は限りなく高速だけを求めると思ったら違うでしょう。超音速旅客ジェット機の失敗例もあります。
 今の日本の経済停滞と、先進国にあるまじき貧困率の高さは、格差の是正に手をつけない限り解消はできません。金利をゼロにして無理に企業へ資金を流しても、内部留保に積み上がるだけでしょう。それよりも必要なのは、確実に消費されるところへ資金を回してあげることです。生活保護や最低賃金の水準引き上げでもいいわけですが、事務が簡単で効果が確実なのはベーシックインカムの導入です。この話を持ち出すと、必ず「財源はどうする」という話になるのですが、所得税と法人税を手直しすればいいのです。それが格差を是正するということです。
 増税に抵抗があるのなら、後回しでも構いません。無駄な公共事業を増額するよりは、経済効果は広範で確実です。デフレ対策としても有効で、今がチャンスという結論になりました。
(追記・「恩義」さんのブログは、現在はArt&Blue-Liberalismという英文のものだけになっています。)