次から次へ、新しいニュースが飛び込んでくる昨今ではある。北朝鮮のミサイル発射で緊張させられたかと思ったら、自衛隊機が函館で墜落した。今朝の新聞は秋篠宮家の眞子さまが婚約したと報じている同じ第一面で、安倍総理の知人が理事長を務める加計学園の新学部について、文科省から特別配慮の文書が出てきたことを大きな記事にしていた。「森友学園」問題は、さらに深く拡大しそうである。国会では「共謀罪」法案が成否の山場にさしかかり、昨日は大規模な反対集会とデモが行われた。高浜原発原発4号機が、きょうの午後から再稼働するという話も気になる。
 私は体調が回復せず、どこへも出られないのだが、テレビと新聞とインターネットで、いろいろな情報は集められる。もともと「横丁の隠居」を自称しているのだから、この際は机の前にいて出来ることをやろうと、少しばかり意欲が出てきた。自分の体は動かなくても、いま何が問題かは伝えたいのだ。
 当面のもろもろの問題には、政治的な課題が多い。この5月は政治の季節と言ってもいいくらいだ。ところが政治スケジュールから見ると、今は国政選挙からは遠い位置にある。東京の都議会選挙だけはこの夏に予定されているが、小池新党が出て来るとかで、かなり特殊な構図の選挙になりそうである。私も含めて、都民は誰を信じたらいいか迷うかもしれない。一方で国政の選挙は、衆議院で[0増10減」の見直しが行われ、選挙区割の見直しなどで、「1票の格差、2倍以内」が、次回の総選挙から実現しそうだという。
 これを逆に言うと、国政選挙の機会は、すぐ近くにはないということだ。政権与党は両院の3分の2以上を占め、安倍内閣の支持率は、いろいろ言われながらも劇的には下がらない。支持する理由のトップは「ほかの内閣よりも良さそうだから」だそうだ。だとすると、いま必要なのは「安倍内閣よりも、もっと良い魅力的な政治」をイメージすることではないだろうか。
 北朝鮮が脅威だと感じるなら、アメリカとの同盟を強化して防衛予算を増やせば安心なのだろうか。オリンピックを無事に開くためには、「共謀罪」を通して取り締まりを強化することが、どうしても必要なのだろうか。原子力発電の継続は、今と未来の日本のために役に立つと、本気で思っているのだろうか。
 次の選挙が見えてこない今だからこそ、私たちは「安倍内閣には期待できない政治を実現してくれる、新しい政治勢力」を育てなければならないのだと思う。こんなとき、政権交代可能な野党があってくれたら、どんなにいいかと思う。その資格を持つべき民進党は、いま再建の途上にある。その中には私が信頼できると思う人たちも何人かいる。ここを、再び「安倍内閣よりは良さそう」な政治をしてくれる政党に育てるのが、遠回りのようでも本命の道だと私は思っている。
 旧「民主党政権」に裏切られたという印象を持っている人も多いだろうが、一度であきらめてはだめなのだ。政党の良し悪しは、実際に政治をやらせてみなければ、わからないのだから。