最初に怖い話ですが、地球の温暖化は、もう止められません。今すぐ人工的な温暖化ガスの排出をゼロにしても、動き出している温暖化は、今後百年以上継続する筈です。海面が数メートル上昇するのは避けられないでしょう。しかし、絶望することはないのです。
 化石燃料の消費は、掘り尽したらそこで終りです。その時期は遅くても22世紀末には来るでしょう。長い目で見たら、化石燃料の消費は、浪費家の息子が先祖の蓄えを一代で使ってしまったようなものなのです。22世紀の後半からは、否でも応でも太陽・植物系の資源・エネルギーでやりくりするしかなくなります。そして理論的には、化石燃料として消費したと同じ量の二酸化炭素を、森林として固定すれば、もとの地球にもどれるわけです。
 その環境で快適に暮らすには、世界の人口は20億人くらいが良さそうだと思います。化石燃料の大量消費を始める直前の人口と同じで、「世界中の人が今のアメリカ人なみの生活をしてもやっていける地球の定員」とも一致します。核エネルギーの利用は、また改めて論じますが、あまりお奨めではありません。「星のエネルギー」は実験室にとっておいて、地上は太陽エネルギーの中でやって行くのが賢い生き方だろうと思います。