日本の国では、国民が一番えらいと決めてあるのだそうです。だから、一番えらい国民が、国のことを何でも決められることになっています。だけど国民の数は多いので、みんなで何かを決めようとすると、がやがや言い合いになってしまって、何も決められません。そこで選挙で代表者を選んで、その人たちに政治をやってもらうことにしました。なんだか難しそうな話だと思ったら、お父さんが「日本の国を、一つの会社だと思えばいいんだよ」と言いました。
 会社には株主がいて、みんなで少しずつお金を出し合って会社を作っています。会社の経営をするのは社長ですが、社長は役員の中から選ばれることになっていて、その役員は、株主が集まる株主総会で選ぶのですから、結局は株主が一番えらいのだそうです。でも会社がうまくいっているときは、みんな社長を信用していますから、株主もあまり文句は言いません、社長の言うことにはすぐ賛成しますから、こういうときの総会は「シャンシャン大会」というのだそうです。
 でも、日本の国は、いま大変なことになっています。働いても暮らしが楽にならない人がいっぱいいるし、年とって働けなくなったら貰える筈の、大事な年金が、計算が合わなくなって、ちゃんと貰えるかどうか怪しくなってきました。会社にたとえると、今まで会社を信用してお金を出していたのに、ちっとも株主を大事にしてくれないことが、はっきりしてきたのです。それに、最近気がかりなのは、外国から来た株主の力が強くなって、今までの株主よりも、外国の株主の方が大事にされる場合が増えてきたという話です。社長が外国の言いなりになって、利益をみんな外国へ持って行かれるようなことになったら、大変だと思います。
 こんどの参議院選挙は、会社でいうと株主総会みたいなものなのだそうです。総選挙ではないので、すぐに社長を選び直すことにはなりませんが、今の経営のやり方でいいかどうか、みんなの投票で決めることになります。この前の総選挙のときは、社長のカッコウがよかったので「シャンシャン大会」みたいになってしまって、今の経営陣に勝手なことをされてしまいました。今度はよく考えて、株主を大事にしてくれるような会社にしたいと思います。