昨日の夕方、中野ZOROホールのプラネタリウムで行われた彩風(Ayakajiの「島歌ライブ」を聞きに行きました。プラネタリウムで星空を見ながら沖縄の唄を聞くという企画です。東京にいながら南の島に遊ぶ気分になれるかと、チケットを買っておいたのですが、期待した通りの異空間に誘われたような1時間半でした。チケットは完売、想定外のアンコールまで飛び出す盛り上がりでした。
 ボーカルは仲田かおりさん、デビュー後も石垣島に住みつづけて、島の感覚を忘れないようにしているとのこと。作詞・作曲もする島尻哲明さんも石垣島出身で、Begin の島袋優さんと同級生だそうです。私は沖縄の唄に詳しいということはありませんが、独特の哀調を帯びたメロディーと歌声は、昔の映画「ひめゆりの塔」を見て以来、心に残るものがあります。
 ブラネタリウム独特の、大きく後ろへ傾く椅子に身をあずけると、目の前は星空のドームで一杯になります。そこへ波音の効果が入ってライブの唄が始まるのですから、舞台効果としては満点です。星空は波照間島で見えるのと同じということで、南十字星も南の空に低く、ライブ舞台の上に出ていました。音響はドームに反響するので、語りの言葉が少し聞き取りにくいなどの問題はありますが、唄の迫力は充分に感じられました。
 唄の間には、プラネタリウムとしての解説の時間もあります。天の川と牽牛、彦星の話、さそり座の説明などがありました。満天の星空は、箱根の山の上、洋上研修船のフィリピン沖、北海道の根室海岸などで見た漆黒の夜空を思い出させます。星はいつも出ているのに、余計な明りがあるから見えないだけというのは、プラネタリウムでも同じことでした。
 長時間の椅子席での同じ姿勢で、妻の背骨の痛みが心配でしたが、案外楽に過ごせたようでした。東京の空では、今は北極星を確かめることさえできません。せめてもの星空への短い旅でした。
 わが家の孫たちの誰も、おそらく深夜の山道で、星座を見て方角を知った経験がないでしょう。ちょっと気の毒に思いました。