(熊さん)ご隠居、今年になってから休みが多いじゃないですか。
(ご隠居)ああそうだね。毎日欠かさずというのが、ちょいと緩んでるな。休んでもあんまり気にしなくなったってのは、あるね。どうしてだかは、自分にもわからん。何を書くか浮かばないときに、無理しなくなったってのが実感だね。
(熊)書きたいことがないわけじゃないんでしょ。
(隠)気になる話題は毎日いっぱいあるよ。むしろ、あり過ぎるぐらいだな。だけど何をどう書くかがまとまらない。そんなときは、お前さんとしゃべるのがいいかもしれないな。どうだい、最近のニュースでは何を覚えてる?
(熊)北朝鮮の核実験に対抗して、アメリカ軍がB52を飛ばしたってのがありましたね。あれはだいぶ古い爆撃機でしょ。あんなのを低空で飛ばして効果があるんですかね。
(隠)もう50年も使っていて、製造も終ってる機種なんだが、わざと姿を見せて威嚇しているつもりだろう。だがな、「できるもんなら撃墜してごらん」と挑発してるようにも見えたな。北朝鮮の空域には入らなかったようだが、早いとこ戦争始めて、国ごと潰してやってもいいんだよと言いに行ったようなもんだ。先日の山本太郎議員の言葉を借りれば、構ってほしい「カマッテちゃん」につきあって、義理堅く構ってあげてるわけだ。
(熊)でも危ないよね。まかりまちがって本当の戦争になったら、どうするんだろ。
(隠)迷惑を受けるのは韓国だよ。軍事的にアメリカが勝つとしても、地上の韓国軍は動員されて犠牲を出すだろうし、戦後の北朝鮮の人たちの暮らしをどうするかが大問題だ。西ドイツが東ドイツを合併したときとは比較にならない大混乱になるだろうさ。韓国だけで引き受けられる問題じゃなくなるよ。日本も無関係じゃいられないね。
(熊)それより何より、戦争になってもいいって考えるのが気に入らないね。大勢人が死んで、町も工場も廃墟になって、近隣の国にはミサイルも飛んでくるかもしれない。日本の原発なんか、狙われたら一発で終りじゃないですか。戦争のできない国だってことは、最初からわかってるのに。
(隠)日本に住んでいたらそれがわかる。だけどアメリカの中枢にいる連中には関係ないんだ。世界の国はみんな自分の持ち駒だと思ってるから、こことこことを戦わせればアメリカの利益になる、なんてことばかり考えてる。日本もその中の使いやすい持ち駒の一つなんだから、それを知ってないと、とんでもないことになるよ。