民進党の長妻昭(あきら)氏が年末にハフィントンポストに寄稿した「どんな環境に生まれても力が発揮できる社会を〜格差軽視が招いた世界政治の漂流」が話題になっている。私は大木晴子さんが紹介しているので気がついた。
http://www.huffingtonpost.jp/akira-nagatsuma/time-to-reconsider-society_b_13867982.html
内容は「指導者たちは私たちの苦しみを分かっていない」という前書きから始まって
 格差の深刻さが分からない
 どこに生まれるか分からないとしたら(あなたがまだ、生まれる前だとしたら、どんな社会を望むのだろう)
 世界の秩序が大混乱の恐れ
 米国に頼らない独自の情報収集力を
 核廃絶、困難でもあきらめない
 憲法、立憲主義の危機
 愛国心に成績をつけるな!
 戦前に戻してはならない
と章立てして、「あるべき国政のかたち」を描いている。論旨は首尾一貫して、「こんな国に住みたい」を具体化した「長妻ビジョン」を提示していると思った。
 長妻昭と言えば、かっては「消えた年金」問題で政府を追及し「ミスター年金」と呼ばれて、民主党への政権交代の立役者となった。自らも厚生労働大臣となって「役所文化」の改革に真正面から取り組んだ。それ以来、年金問題のスペシャリストと目されているが、それだけではないことが、このビジョンを読めばわかる。
 いまいち人気の上がらい民進党の中で、今は無役でいるが、安倍政治に対抗できる新しい政治潮流を作り出せる人だと私は思っている。そして数ある国会議員の中でも、類のない芯の強さを持つ人物であることを保証できる。たとえば議員会館に訪ねて昼食の時間になり、会館の食堂へ行ったときの会計は、必ず個別支払いとなり、議員秘書も含めて例外はない。こんな議員は今までに一人も見なかった。
 議員生活が17年にもなるそうだが、自らに課した原則を守れるだけでも並の人ではない。彼を変人扱いするのではなく、改革者の本命として仰ぎ参集する人たちが増えてくることを期待したい。頑固ばかりでなく、ユーモアも人情もわかる柔らかい心も持つ人なのだ。
 長妻昭がわかる本としては、政治家としての原点とも言える「闘う政治・手綱をにぎって馬に乗れ」と、厚労大臣としての経験を綴った「招かれざる大臣」がある。いずれも私のブログで紹介している。
http://blog.livedoor.jp/shimuratakeyo/archives/55593221.html
http://blog.livedoor.jp/shimuratakeyo/archives/55594352.html