YAHOO!ニュースに「アクセルと踏み間違えない『左ブレーキ』が、普及しない理由」という記事が出ていたと教えてくれた人がいて、久しぶりにこの問題を思い出した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170509-00000019-zdn_mkt-bus_all
 私は以前に踏み違えで追突事故を起こしたことがあり、同じ足でアクセルとブレーキを踏み分けることの危険に気がついた。それ以来、左足でブレーキを踏むことにして、完全な習熟には1年ほどかかったが、今は安定的にそれで運転している。だがその過程で痛感したのは、「左足で踏めるアクセルが欲しい」ということだった。
 危険を感じてブレーキを踏む動作は、強く右足に教え込まれているから、これは変えない方がいい。さらに、気をつけてやってみればわかるが、ブレーキの踏み方には、常にアクセルよりもずっと細やかな加減操作が求められている。その熟練を、別の足にやらせるのは大変なことなのだ。
 今の自動車のペダル配置は、アクセルが右端にあり、その左に、やや大きめのブレーキペダルがついている。だが、この配置が絶対かというと、決してそうではない。私が昭和24年(1949年)に免許を取ったときの教習車は、1930年代製と思われる日産のダットサンだったが、ペダル配置はブレーキが右で、中央にアクセルがあり、さらにギアチェンジのためのクラッチペダルが左についていた。この応用でペダル配置の左右を入れ替えるなどは、その気になれば簡単なことだろう。私はその観点で、「ペダル位置の変更による左足アクセル」の安全性を確信し、自動車のメーカー各社と業界新聞や関係官庁に提案したことがある。またブログ記事にしたことも何度かある。
http://blog.livedoor.jp/shimuratakeyo/archives/55591998.html
http://blog.livedoor.jp/shimuratakeyo/archives/55593341.html
http://blog.livedoor.jp/shimuratakeyo/archives/55594319.html
 しかし呼びかけは、ことごとく拒否され、日刊自動車新聞が一度取り上げてくれただけだった。現状のままの自動車では、対策は左足でブレーキを踏むしかない。それが、上記したようにかなりハードルの高い習慣の変更になるから、なかなか普及が進まないのだ。だが、きょうのYAHOO!ニュースには、最後にとても面白いことが書いてあった。官庁も業者も、この問題に本気で取り組まないのは、左足ブレーキの普及にいくら力を入れても、誰にも何の金儲けにもならないからだというのだ。それならここで一挙に問題は解決する。
 自動車メーカーは、ペダル位置を入れ替えて「左足でもアクセルを踏める安全対策車」を売り出せばよいのだ。アクセルが中央に来れば、右足だけで運転したい人にも迷惑はかからない。長距離で右足が疲れたときだけ左足と交代する方法をとることもできる。ペダル位置の変更に、たいした設備投資は要らないだろう。安い経費で「安全運転のできる新車」を売り出すことができるのだ。価格もあまり高くないだろうから、消費者も大歓迎である。この商機は、早いもの勝ちの勝負になる。
(追記)
 ペダル配置が変ると危険だと反論したい人がいるだろうが、「止めたいときは右足でブレーキを踏む」という最重要な動作は同じなので、何の問題もない。