月に一度、日を決めて国会の周回歩道を歩いてみるという行動は、2012の4月から始めたようですから、5年前のことになります。最初は「第一水曜日」にした記憶がありますが、当初から「これは集会やイベントの告知ではありません。自分の予定を書いているだけです。」とブログには書いてきました。国会周辺を、誰でも思いついたときに行って、政治的意思表示できる場所にしたいというのが本意でした。
 それから曲折しながらも続けてきましたが、幸いにして、自分が一人きりで歩く結果になったことはなく、最低でも、その時だけ参加の人が来て下さるという、奇跡のようなこともありました。短い時間でも、共通の気持を通わせて下さった方々に、心から御礼を申し上げます。
 最近は、「毎月9日の正午に、地下鉄丸ノ内線国会議事堂前駅の改札出口前からスタート」としていました。曜日でなく9日にしたのは、「平日だと行かれない」という人がいることに気づいたからでした。ただし私の体調が思わしくないのと、一周の後で食事をする楽しみが薄れて、一人前の食事を完食するのが重荷に感じられるようになってきたことから、積極的になれずにいました。
 そして基礎体力の低下を実感する最近となりました。まためぐってくる9日を前にして、何としても行かなければという気力は起こせずにいます。行動する人間としての自分には、限界が来ていることを感じます。しかし負け惜しみのようですが、私には少年期から、「体力勝負では勝てないから、頭を使う分野へ行く」という自意識がありました。だから国民学校の教室で、男の子がみんな「兵隊さんになる」に手を上げたとき、一人だけ「科学者になる」と言ったのでした。
 いま、明日の国会前へは行けないと思いながら、それでも自分のブログを使って主張したいと思っています。机の前から動かなくても、いま必要と思う本を読んで、その内容に共感し、広く知られるように紹介し、同じ思いを抱く仲間を勇気づけることは出来ると思うのです。
 でも、性別年齢を問わず、今の政治をおかしいと思う人は、都合がつけばいつでも、国会前へ行ってみてほしいと思います。議事堂を周回する歩道では、政治的デモ行為は規制されますが、着衣や持ち物で意思表示をすることはできます。出会った人と話し合うことも出来るし、修学旅行の生徒に呼びかけることもできます。その場で出来ることをすればいいのです。
 月に一度、9日の正午というのは、一つのシンボルでした。そのご縁をつないで、どなたでも、国会前へおいでになりませんか。

s-IMG_0780

写真は今年正月の撮影です。
(追記)
 「みどり」さんのブログ「日々の暮らしを記憶に刻む」を見ましたら、明日は国会前へ行く予定と書いてありました。たぶん今までと同じ時間で行動されると思います。受け継いで下さる方がおられるのは、本当に心強いことです。ご自身も体に不安要素をお持ちなのに、ありがたいことです。願わくは、みどりさんの「一人歩き」にならず、お仲間が現れますように。