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(熊さん)安倍内閣の支持率が急落したんだってね。
(ご隠居)新聞にもテレビにも出てたな。森友とか、加計学園だとか、わけのわからん問題が片付かないうちに、共謀罪の強行採決だけさっさとやって国会を閉じてしまったんだから、誰も納得するわけがないよ。それでもまだ40%台の支持率が残ってるんだから、その方がむしろ驚きだな。「支持する理由」としては「他の内閣よりも良さそうだから」が断然トップになってる。気に入ってるわけじゃないが、「ほかに代わりがないからしょうがない」で支持してる人が多いってんだから、日本の国民が可哀想になるよ。
(熊)でもさ、こんところ人手不足が続いて求人倍率は高いし、物価も安定していて、そこそこに暮らして行ける時代にはなってるんじゃないですかね。間もなくオリンピックは来るし、景気は上向きの期待があるんじゃないですか。
(隠)そうなってくれればいいが、逆に不安材料も多いんだよ。福島の原発事故は、安定的に制圧出来ているなんて状態ではないらしい。子供の甲状腺がんデータの開示は不充分だし、肝心の廃炉作業は、廃棄物の仮置き場の選定さえ進んでいないんだ。汚染水を海へ流さない対策として「凍土壁」を作るなんてアイディアも、金をかけた割には効果が上がってないと言われてる。メルトダウンした核燃料は、今どこにあるのか、所在さえわからないままなんだよ。確かなことは、完全に始末をつけるまでには、気の遠くなるような長い時間がかかるってことだけなんだ。
(熊)それなのにまだ原発にこだわって、再稼働を進めようってんだから気が知れませんね。
(隠)日本がこうやって堂々めぐりしてる間に、フランスでは新しい大統領が出てきて政治の流れが変ったね。マクロン大統領の新党「共和国前進」ってのが、下院・国民会議の選挙で過半数を大きく超える安定多数を獲得するのが確実になったそうだ。選挙制度も違うし、政治風土というか国民の政治へのかかわり方もずっと積極的だから劇的な変化も起こるんだろうが、うらやましい気がするな。
(熊)どうして日本じゃ新しい政治家が出てきて雰囲気を変える、なんてことが少ないんだろう。
(隠)それは「議院内閣制」というのを採用してるからだよ。議会の選挙で多数を占めた政党の党首が内閣総理大臣になって政権を作ることになっている。その議会が、今のところ自民党の絶対多数で決まっているから、動きが取れないでいるわけさ。だから支持率急落は、自民党に向けなくちゃいけないんだよ。次の選挙で自民党を勝たせてはいけないということだ。今度の都議選は、次の総選挙の前哨戦みたいなものだな。自民党の議席を、できる限り減らさなくちゃいけない。