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 各種の世論調査で、安倍内閣への支持率が急速に低下してきた。強引な政治手法への反発と警戒感が広がったところへ、身内だけでうまいことをやっていそうな腐敗感が広がってきたから、この勢いは止まりそうもない。仙台の市長選で負けた原因も、その文脈で解説されている。
 これまでは多少の問題があっても、受け皿のない「ほかの政権よりは良さそうだから」という理由で支持されていた安倍自民党だが、その支えが外れた。さきの都議選では「都民ファースト」という伏兵が現れて自民党を大敗させたが、仙台では正統な野党勢力の代表が当選した。その意味では、より本格的な自民党の敗北と言えるだろう。共産党が野党勢力に合流したことも、記憶しておく必要がある。
 この状況で8月に内閣を改造をしてみたところで、劇的に人気が回復するなどは、ありえないだろう。「まず総理を変えなくちゃ」といった皮肉が、自民党内からも出てきそうである。憲法問題の議論などを提起してみても、「そんなことやってる場合か」と言われるのが落ちだ。
 総合して考えると、日本にはまだ民主主義が生きていて、それはなかなかいいものだなと思う。安倍の強権政治も、個人独裁にまで至ることはできなかった。マスコミの劣化は進んでいて、「忖度」などという妙な言葉も流行したが、「あったことを、なかったとは言えない」と証言する勇気のある人も残っているのがわかった。
 その根底には、日本には、国民が自由に意思を表明できる世論調査があり、その内容が公表されるという事実がある。自由な世論調査もその結果の発表も不可能な国もあることを思えば、その違いは明らかだろう。私たちは世論調査に自由に答えることが出来る。そして世論の動向によって、政治を変えることもできる。この自由を大事にして、機会があったら調査には誠実に回答しよう。