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 この選挙を、「逃げるが勝ち」に終わらせるか、「逃げそこないの大敗」に導くかで、日本の未来はずいぶん変わってくるだろう。安倍自民党にとっても、大あわての思いつきだったことは、この8月に内閣を改造して「第3次政権」を発足させたばかりだったことを見てもわかる。
 ところで、首相は好きなときに議会を解散して総選挙ができるように思われているが、そんなことを決めた法律はないのだ。憲法では、衆議院で内閣不信任案が可決されたときの解散を認めているだけである。ただし「天皇の国事行為」を決めた第7条の中に、「内閣の助言と承認によって議会を解散すること」と書いてある。だから第7条だけを根拠にした解散は、本来は「異端の解散」として批判されてきた。しかし政権にとっては便利なものだから、歴代政府によって乱用されて今に至っている。この問題は、きょうの朝日新聞の社説でも取り上げていて、「(政権が)自由に議会を解散できる国は世界の民主主義国で珍しい。」と書いている。解散は首相の専権事項だなどと、決まったことのように思い込まない方がいいのだ。
 今朝の新聞第一面の作り方は、朝日新聞と東京新聞とでは、大きく違っていた。どさくさまぎれに、面倒なことになりそうなもろもろのことを忘れてほしいのが安倍晋三の本音だと私も思う。そのかげで、用意されていた有用な法案の審議が遅れてしまうことも、「大事の前の小事」だとして切り捨てたのだろう。私利私欲解散と呼ぶほかはない。
 バカバカしい選挙だが、背を向けていたら私利私欲の思う壺にはまってしまう。野党は「受け皿」つくりに忙しそうだ。火事場の馬鹿力みたいに、すばらしい再編ができるといいのだが、とにかく自公以外の議席を少しでも増やして、「まともな日本」を取り戻そう。