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 昨日はAWFC(Animal Welfare Food Community Japan )(アニマルウェルフェア畜産協会)
の第3回大学(講演会)に参加し、「そりゃおかしいぜ第三章」ブログ
http://blog.goo.ne.jp/okai1179
で知られる「そりゃないよ獣医さん」こと岡井健さんのお話を聞いてきました。岡井さんは北海道東部、根室半島に近い別海町で酪農の獣医をしています。私は2013年の夏に、ブログのご縁から「ポンと来てください」とのお招きをいただき、本当に何の準備もなしにポンと行って、4泊5日の異次元空間の体験をしたのでした。その経験は6回ほどのブログ記事にまとめてあります。
http://blog.livedoor.jp/shimuratakeyo/archives/55595391.html
(上記のアドレスから、翌日の記事へと辿ってください。途中で「ブログ連歌」が入りますが、つながって出てきます。)
 演題は「北海道酪農の現状とアニマルウェルフェア」でした。アニマルウェルフェアとは、畜産動物にも生き物としての福祉(尊厳)を考えるということです。この思想を端的にまとめたものが、家畜に認めるべき次の「5つの自由」です。
ゝ欧┐罰蕕からの自由
不快からの自由
D砲漾⊇、病気からの自由
だ犠鏐堝鞍現の自由(十分な空間、同種の仲間の存在など)
ザ寡櫃簇瓩靴澆らの自由
 つまり、目的が乳や卵や肉を頂くためであろうと、同じ生き物としての尊厳を認め、人と家畜との、よりよい共存の関係を求めようとすることです。この思想を具体化したものが、私が5年前の旅で見せて頂いた「マイペース酪農」でした。いたずらに規模の拡大を求めず、人も牛も楽にしていられる持続的な酪農です。そこに参加する人たちの明るさが印象的でした。私は今も定期的にメールで送られてくる「マイペース酪農通信」を楽しみながら読んで、別海町とのつながりを感じているところです。
 ただ、この日はマイペースで作られた牛乳のブランド化という話も出たのですが、今の集荷体制では難しく、マイペース酪農を地域として集約するという課題が示されました。
 そのほか最後に、世界の食糧事情と人口問題という大きな課題も出てきました。世界72億の人口のうち、現在10億の人が飢餓に苦しんでいる一方で、12億の人たちが肥満で苦しんでいるというのです。余っているところから足りないところへ食糧を送ればいいのですが、現実の食糧は金のある方へしか動きません。飢餓の克服は、すぐれて政治的な問題なのです。そしてまた、アニマルウェルフェアを考えることも、つまるところは政治的な課題と無関係ではありえないテーマなのだろうと思います。
 雪の本場の北海道から出てきて下さってご苦労さまでしたが、私はその後の懇親会に参加する余裕がなく帰ってきました。警告されていた東京の二度めの雪は、ほとんど積もることなく消えました。