s-IMG_1295

 トランプ大統領が核戦略の見直しを発表し、小型核兵器の開発を容認したと伝えられる。これを搭載した巡航ミサイルも含むというのだから穏やかでない。核兵器は破壊力が大き過ぎて、実戦では二度と使えない兵器だと考えられてきた。それを前提として核兵器の全面禁止が世界的な合意になろうとしている現在である。この時点で抜け駆けするように小型核の開発に走るとは、どういうことなのか。アメリカだけが絶対優位な立場でいたいという大国主義をあらわにしているとしか思えない。まさに「アメリカファースト」でない「アメリカオンリー」(「そりゃないよ獣医さん」の昨日のブログより)の思想である。
 アメリカには良識のある人たちもいるから、簡単に通る話ではないとは思うが、北朝鮮の脅威などを持ち出して危機感をあおれば、同調する人たちも出てくるかもしれない。何でもアメリカ基準でものを考える日本の政治家もいるから、油断はできないところだ。でも落ち着いて考えたら、アメリカが実際に北朝鮮に「小型核」を撃ち込んだら、この日本は無事でいられるだろうか。50あまりもある日本の原発は、通常の爆弾にさえ備えた防備はしていないのだ。
 アメリカの小型核開発は、決して許してはならないと思う。それは「使える核兵器」への第一歩であり、その先には全面核戦争への地平が広がっている。そこはすでに人間の住める場所ではなく、愚かな生物が残した廃墟だけが続いているだろう。