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(熊さん)近ごろヘリコプターの事故が多くないですか。ふつうの飛行機に比べて、落ちやすいんだろうか。
(ご隠居)そうさな、ウィキペディアに出ていた資料によると、飛行回数あたりの事故率は、ヘリコプターは140倍だと書いてあったよ。飛行機には長い伝統があって安定した技術だから、今では旅行距離あたりの安全率は、どんな乗り物よりも良くなってるんだね。自動車はもちろん、鉄道よりも安全なんだよ。その中でヘリコプターは、飛行機の仲間とは言っても飛ぶ原理が全然違うから、安全率も違ってくるんだな。
(熊)そうでしょうね。飛ぶとこを見ても、回転翼が止まったらストンと落ちるのはわかりますよ。
(隠)そうでもないさ。エンジントラブルがあっても、オートローテーションという機能があって、竹トンボのようにゆっくり降りてくることも出来るんだよ。ヘリコプターの操縦士は、必須の科目として練習しているそうだ。ただしその割には、ヘリがトラブルを避けてオートローテーションでどこかへ不時着したという話は、あまり聞かないような気がするな。事故の場合はたいてい墜落で、人も犠牲になることが多いんじゃないだろうか。
(熊)今度の場合は、空中で回転翼が外れたってんだから、どうしようもないですよね。
(隠)整備の基本が出来てなかったということだな。部品を取り替えたばかりだってのが、かえって気になる。作業の工程管理のどこかに欠陥があったんだろう。厳しい見直しはしてるだろうが、平時でこれでは、緊急出動の場合なんかどうなのか、気になるよ。災害救助なんかでも活躍する自衛隊のヘリだから、余計にそう思う。
(熊)話は少し違うけど、先ごろは「墜落」か「不時着」かという論争がありましたね。
(隠)そうそう、沖縄でアメリカ軍のオスプレイが海岸に墜落して、大破・水没したのに、日本政府はアメリカ軍への思いやりで「予定外の着陸をした」と発表したんだね。パイロットが意識的に場所を選んだから「墜落」ではないという理屈だった。あの時は、そのうち「止むをえず民家の上に着陸した」なんて言い出すぞと皮肉を言った人がいたっけ。
(熊)冗談を言ってる分にはいいけど、軍の基地があれば、そんな危険もありますよね。
(隠)そうだよ、民家のすぐそばにアメリカ軍基地なんて状況は、まともじゃないよ。一日も早く撤退してもらうしかないさ。無条件に、だよ。