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 防衛大臣だった稲田朋美氏が昨年辞任する原因となった自衛隊の「イラク日報」が、自衛隊内でその存在が隠蔽されていたことがわかったとのことだ。稲田氏は、南スーダンに派遣された自衛隊の活動内容についての質疑で、日報が破棄されたので詳細不明と答弁して責任を問われたのだった。それと、都議選での応援演説でも失言して行き詰まった。
 稲田氏の防衛大臣への任命が適切だったかどうかは問わないとしても、究極の官僚組織である自衛隊として、この人を直接のトップに頂くことへの抵抗感は、全くなかったと言い切れるだろうか。だが、実力組織である自衛隊は、他の省庁にも増して厳格に文民統制に服する義務がある。「人を見て言うことを聞くかどうか決める」のでは、文字通りに存在の根幹がゆらぐことになるのだ。
 「誰のために働くのか」をあかじめ決めておいて、資料でも記録でも、自由自在に「なかった」ことにしたり「発見」するのでは、少なくとも国民のための組織とは言えない。公務員はすべて、国民に奉仕するために養われているのだから。