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 発端は愛媛県知事による記者会見と「職員メモ」の開示だった。それ以後の展開は、昨日から昨夕刊、今日の朝刊に至るたった一日の時系列の中でも、これだけの進展になっている。いったい何が起きているのだろう。
 安倍政権の全盛期だったら、一知事が、こんな重大な事実を公表するなど、あり得なかったろうと思う。「首相案件」という言葉が公然と使われ、国有地の払い下げへの「配慮」に使われていたのだ。首相はとりあえず「私は指示していない」と弁明しているようだが、「首相案件」がパスワードとして通用した事実は、否定のしようがあるまい。
 折から開催中の衆議院予算委員会で話題になったが、今後の展開は予想できないし、私は政界の情報通でも何でもない。しかし、こういう問題が公然と議論されるようになったところに、安倍政権の衰弱ぶりが推察されるのだ。
 船が沈みそうになると、鼠が最初に逃げ出すと言われる。誰だって、沈む船には乗っていたくない。船内からは「オレが交代して船長になってやる」と言い出す者も出てくることだろう。近くに信頼できる救助船がいない現状では、船長の交代もあり得る。とにかく、安倍日本丸の前途は、ますます多難になってきた。