(熊さん)官庁のエライさんも県知事も、女がらみで辞める人が続いてますね。
(ご隠居)そうさな、出世する男には、そっちの方でも盛んな人がいるみたいだな。昔から「英雄色を好む」なんて言葉もあるくらいだよ。だけど最近のは、どうも風向きが違うような気がするんだ。
(熊)そりゃどういうこってすか。
(隠)つまりな、女が強くなったんだよ。女性が反感を持つようなことをすると、世の中からバッシングを受けて、名誉も地位も失うようになったということだ。なにしろ有権者の半分は女性だからね。「浮気は男の甲斐性」なんて言ってたら、総スカンを食って、たちまち陥落だよ。
(熊)ああ、そうか。「男の仕事に口出すな、女は黙ってろ」なんて言えないもんね。男より仕事のできる女だって、いっぱいいる時代だし。
(隠)その意味では、たしかに昔よりもいい時代になってるんだよ。女が自由にものを言えるようになったおかげで、良くなったことは、いっぱいあるんだ。これは現代の財産だから、崩しちゃいけない。日本はその面では遅れてるから、国会議員に女性が多くなるように、制度を変えろっていう意見もあるくらいなんだ。
(熊)人口の半分は女だから、議員の半分も女ってわけですか。
(隠)それに近い制度でやってる国も、現にあるんだよ。それで不都合が出てるという話は聞かないな。日本もそうしたらいいと私は思ってる。今の「自由競争」式の選挙では、いつまでも「男の政治」から抜けられないだろう。「男と女で話し合う政治」にして行くのは、当り前のことなんだよ。