渋谷ロフト9で開催された「沖縄を再び犠牲にしないために」トークライブに行ってきました。登壇者は井筒高雄さん(元陸自レンジャー隊員)、三上智恵さん(映画監督・今回は新作「沖縄スパイ戦史」の予告編上映と紹介を兼ねていた)、大矢英代さん(おおやはなよ・ジャーナリストで映画監督でもあり、八重山民謡歌手でもある多才の人)、鈴木耕さん(編集者)の4名でした。
 それぞれに意義深い話を聞かせて下さったのですが、その中でも、井筒さんの話を聞きながら、自分でも考えたことを、忘れないために書いておきます。また、きょうの会場でも紹介されましたが、このブログで5月11日に書いた「陸軍中野学校と沖縄戦」の本に書かれていたことが、「沖縄を再び犠牲にしない」ために忘れてはならない教訓を伝えていると、改めて思いました。
 井筒さんの話で連想したのは、今の日本の自衛隊は、「防衛出動」のときに国民を守るだろうかという問題でした。災害救助などに出動する自衛隊が、被災民をよく救ってくれたことは、みんなよく知っています。ですから国民は、自衛隊はいつでも必ず国民を守るものだと、思い込み過ぎてはいないでしょうか。しかし、自衛隊の本職は、国防のための作戦に従って戦うことです。その作戦は、アメリカ軍との協同になる場合が多いことでしょう。その作戦中でも、自衛隊が国民の救済を最優先にすると思っていたら甘いだろうということです。
 自衛隊が軍隊として行動するときは、住民は単なる「現地民間人」になります。そして民間人に協力を求めることはあっても、民間人に奉仕するのが任務ではなくなります。つまり、自衛隊が「防衛出動」する事態になったら、自衛隊は国民に寄り添う優しい人たちでいることは出来なくなるのです。
 「戦時法制」が整ったら、自衛隊が頼もしい存在になって私たちを守ってくれると思うのは、おそらく幻想です。自衛隊はいつまでも「防衛出動」することなく、災害救助として派遣されるのが、国民との幸福な関係を保つ道であるに違いありません。実戦を知らない日本の自衛隊は、恥ではなくて、世界の誇りなのです。