
埼玉県入間郡三芳町の民俗資料館で例年行われる「民家で夜語り」の集いに、今年は孫の運転で行ってきました。私たち夫婦と、長女と、孫の3代4人での参加でした。会場の周辺は、都心ではほとんど聞かれなくなった虫の声で満たされ、藁屋根の大座敷には、冷房はなくても涼しい風が吹き抜けていました。
開演前の30分ほどの空き時間に、孫を連れて近くを散策し、裏手の道をたどって竹間沢の水流のところまで行ってみました。周囲はだんだん暗くなる時間で、街灯など一つもありません。もう少し遅くなったら、足元が見えなくて歩くのも難しくなるだろうと思いました。
開演前に、火打石で行灯に火を入れるというパフォーマンスがありました。わずかな火花を口火に移して炎にする過程を、場内を暗くするなどして、もっと印象的なオープニングにする演出もできるかな、などと思いました。
演目の最初は、中谷久子さんでした。「ひさこばーば」の名で「八十代万歳!」ブログを書いている長老で、昭和6年生まれ、私よりも2歳年上なのです。体が弱くなりましたと、しきりに書いていますが、ご本人が言うように「本番には絶対強い」人です。今回も、やや短編ながら、隣町に伝わる民話「生きていた茂兵衛さん〜本当に有ったもう一つの位牌」を、しっかりと語って下さいました。このお話は、本日の久子さんのブログで全文が読めますから、以下にご紹介します。私も読み直すことで、久子さんの声を、ありありと思いだすことができました。
https://hisakobaab.exblog.jp/238748254/
一つの町の名物行事となって、今年で19回目とのことです。今年は曇天でしたが、晴れた晩には美しい星空も見られます。このような催しが、世代を超えて、永く伝えられて行ってほしいと思います。東京に隣接しながら、「市」の仲間に入らず、「町」のままでいるところにも、この町の心意気があるのかも知れません。




