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 「チビちゃん」死して4ヶ月、遂に我が家にメダカの子が生まれた。しかも2匹も。
 メダカの繁殖に情熱を燃やしている妻の努力の成果である。
 妻は我が家のメダカがなかなか卵を産まず、あろうことか卵を食べているのを発見して、遂に外部の血を導入することを決断したのだ。
 実は最近婿殿がメダカの飼育に凝っているのだが、そこから里子を貰ったのだ。
 彼らは我が家に来たときは卵の姿だった。
 ビニール袋に入れられて、おそらくは50個くらいあったと思うのだが、そのうちの2個だけが稚魚になったのである。
 この2匹は今どんどん大きくなりつつある。
 生まれたときは2mmくらいだったのだが、この1月くらいであっという間に1cmくらいの体長になった。
 私たちは「チビちゃん」のごく僅かずつのしか知らないから、 この成長ぶりは驚異的である。

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 これに刺激されたのか知らないが、もうそろそろ冬が来ようというのに、隣のメダカたちが次々と産卵を始めている。
 相変わらず食べられてしまう卵が多いが、それでも妻の手によって随分多くの卵が隔離され、孵化のときを待っている。 
 これらが全部孵ったら大変なことである。
 私は今よりもっと大きな水槽を買うために、または大人数のメダカの餌を買うために、金の工面をしなければならなくなるだろう。
 ブログを書くべき時間に傘張りや封筒張りの内職をしなければならなくなるかもしれない。
 あるいはせっかく独立した「エビ君王国」も「メダカ共和国」に再併合されるかもしれない。
 妻の努力を想うとそれが報われてほしいと思う。
 「メダカ共和国に栄光あれ!」
 が、一方で、「急に大寒波が来るのもいいかもしれないな」と密かに邪悪なことを考えている私であった。