遂に見つけた

 翌日の朝はホテルの近所に美味しい粥を食べさせる店があるというので、「オネスト(仮名)」を頼りに行ってみた。

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 アンティークの店が並ぶ通りである。

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 だが、秋夕(チュソク:韓国のお盆)に連なる日曜日の朝から開けている奇特な店がそうそうあるわけはないのであった。

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 コンビニは開いていたのでホテルで朝食を食べることにし、私はユッケジャン(牛の唐辛子スープ)、妻はプゴク(鱈のスープ)を買う。どういう訳かユッケジャンの方がずっと安い。同じ会社なのにどういうことか。

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 さらにビビンパ味のおにぎりと2色キンパを買う。

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 それからヨーグルトとブラックポリ茶。

 私はこの3年くらい毎朝ヨーグルト(主に妻の作ってくれるカスピ海ヨーグルト)を食べ続けている。そのおかげなのか何なのか、薬ではどうしても下がらなかった血圧が正常範囲に収まるようになった。この習慣は外国の旅でも当然継続である。

 ポリ茶は麦茶である。
 この麦茶は論山の弥勒菩薩に逢いに行ったときに乗ったKTXの駅の売店で買って以来ファンになり、一度は日本でも通販でまとめ買いしたこともある逸品である。
 久しぶりに飲んだのだが、やはり美味い。

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 ところが、安い方のユッケジャンが地獄のように辛い。妻のプゴクを味見させてもらうとこちらは極穏当な味である。少々高くてもこちらにすればよかった。ヒーヒー言いながら何とか平らげたが、妻は「大丈夫? 後で燃える〇門になっても知らんよ。」と心配している。

 案の定、ホテルに居るうちに下行結腸を駆け降りるマグマの第一陣が到着した。

 私たちの泊まるホテルは昔からあるホテルで設備サービス共によいのだが、いかんせん旧いホテルのためトイレに「ウォッス! レッツ! (仮名)」が付いていない。これが数回繰り返されれば私の水戸方面道路はたちまち舗装が剥げた凸凹道になるに違いない。

考える河童

 またも「トイレを探す韓国旅」が始まってしまった。
 何回同じことを繰り返せば懲りるのだろうか。我ながら情けない。

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 しかしこの2色キンパは優れものである。

 私は以前からキンパ1本は2人前にしても多い、と思っていたのだが、同じように考える韓国人が多くいるということだ。

 日韓間の懸案も、意外に直接話してみたら「あんたも同じように考えてたのか!」というようなことが多いのかもしれない(海苔巻き一つで大袈裟な)。

 同じもので1本揃えたら多すぎる、というものは、2つのものをまとめて1本、としてしまえばみんなが納得するものができるのかもしれない。

 世の中同じもので1本揃えたがる人が多い。そうすると自分のアイディアを排除された人が怒る。しかも同じものが多すぎて余って無駄になる。情況の変化に弱い。

 日韓は異民族なのに顔が同じのうえに考え方も極似しているから、「俺んところの考え方で揃えれば合理的なのに」とつい思ってしまう。自分の考え方に揃えない相手が馬鹿に見える。

 「揃えずに合わせる」、異民族同士のお付き合いはこれが大事ではなかろうか。

 なんか今すごくいいことを言っているような気もするが、単なる詭弁という気もする。

 トイレに若干不安が残るものの、腹ごしらえもできた。いよいよこの旅行のメイン、南大門行きである。