名古屋城に圧倒される

 学会の下見から帰ってもまだ日暮れまでは時間がありそうなので、ホテルから歩いて20分ほどの名古屋城へ行くことにする。

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 ここか。

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 随分な人出の場所があるので何かと近寄ってみると、

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 あれはかの有名な金の鯱ではないか。

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 先ごろ地震で傷ついた我が熊本城にも鯱がやっと据えられたが、これはやはりなかなかの見応えのある鯱である。

 ところがしばらく鯱を見ていると、ほとんどチコちゃんのような素朴な疑問が湧いてきた。
 「鯱(しゃちほこ)って何?」

 私はこんな形の動物を自分の人生で見たことがない。

 さっそくスマホを取り出して調べてみると、さすが「ゴーグル先生(仮名)」すぐに見つかった。

 鯱とは姿は魚で頭は虎、尾ひれは常に空を向き、背中には幾重もの棘を持っている想像上の生物なのだそうだ(Wikipediaによる)。

 海にいる凶暴な哺乳類の鯱(しゃち)とは関係ないのかと思ったら、むしろシャチホコが元祖で、後から実在の生物にその名前が仮託されたのだという。
 つまり麒麟という想像上の動物がいて、その名が阿弗利加にいる首の長い動物に付けられたようなものらしい。

 その伝で行くとカワウソに「河童」という名前が付けられても不思議ではなかったのだが、そうならなかったのはやはり河童の「力不足」というものなのだろう。

 ちなみに医療系の学生たちは今が就職活動の花盛りだから蘊蓄を披露させてもらうと、何か重責を負わされそうになった時に「私には役不足で」という断り方をする人が結構社会に出て時間が経っていてもいるようだが、これはとんでもない勘違いであって、「私のような能力のある人間にはそんな軽い仕事はやれない」という意味になってしまう。ここは「私の力不足で」というのが正しい。かな。知らん。

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 名古屋城の天守閣はさすがに徳川家康の造ったものというだけあって、威風堂々、我が熊本城と比べても負けていない。
 というか、石垣の石の大きさなど、規模の面ではもしかすると熊本城は〇けているかもしれない(「熊本営」検閲済)。「名古屋城は小天守無いし」と心慰める。この敗北感は大阪城を見て以来である。
 街の規模が全く違うのだから仕方がない。

 先日やっと熊本城の天守閣が人に見て頂いても恥ずかしくないところまで復旧しておめでたい限りである。後は両側のクレーンが早くどいてほしいものだ。

 ところが、すぐ近くまで行ってみて初めて気づいたのだが、名古屋城の天守閣は耐震性を高めるための工事のために現在立ち入り禁止らしい。
 熊本地震の余波がこんなところまで来ているとは。

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 せめて熊本城と同じく最近復元された本丸に入ろうかと思ったのだが、これはもうとんでも長い行列である。待っていたら日が暮れてしまうだろう。これも断念。

 仕方がないのでホテルに帰ろうか、というとき、私はとても意外な名古屋と熊本の共通点を見つけてしまった。以下、次号。