監視されている


 さて、最近の私の「忙しい」は、どんな忙しさか、私の1日の生活を辿ることで説明したい。
 まず、朝起きてスマホ片手に「定期便」に行く。
 最初にチェックするのは「鮎ウォレット(仮名)」のアプリである。私は「鮎」中心に支払いをまとめているので、ここのポイントが一番欲しいのである。
 まず「ガチャ」。これは毎日6時に更新されて利用可能になるので、朝一番で回す。ただ、これは当選確率が相当低く、「10枚集まるともっと確率の高いガチャがやれます」というポイントより桁の小さい「プレポイント」のようなものが当たるのすら3日に1回くらいだが、まあ運試しのつもりで回す。本当にたまに(おそらく1月に1回くらい)ポイントそのものが当たることもあるが、これは期待していない。
 次に「チラシ」。近所の店のチラシを見ると2日に1回くらい1ポイント当たる。全くの主観だが、見るチラシの店が家から近いほど当たるような気がするので、一番近い所(といっても5km以上離れているが。私は森の中に住んでいるのだ)の店のを見る。
 さらに、「鮎」が提携している「ホイニュー(仮名)」というニュースアプリの占いを見る。これは3日に2回くらい1ポイント当たるので、「本家」のものよりよほど確率が良い。
 もうひとつ、「鮎街モニ(仮名)」というアンケートサイトの動画を見る。これは5つ見ると無条件で1ポイントもらえる。ただし、ほとんどが「〇〇を飲むと食事制限も運動もしなくても痩せる」とか、「塗ると顔のシミがきれいに消えて美容整形の医者いらず」といった類の私には何ら興味のないCMがほとんどなので、タブレットとスマホを両方テーブルに置いて前者でニュースを見ながら動画が終わるのを待つ。したがって動画の内容はほとんど覚えていない。ただし、たまに「動画終了後20秒以内にボタンを押さないとポイントがもらえません」という意地悪な動画もあるので(お前みたいなのがいるからだろ)、ニュースを見つつも注意はいつもスマホにもわずかに分配している。ニュースの内容が面白かったりするといつの間にかスマホの画面が真っ暗になっていることもある。「街モニ」の動画は1日3回見られるので重宝しているが、これは来年の1月で終わってしまうらしい。
 「鮎」の動画はもう一つあり、こちらもやはり5回みると1ポイントもらえる。ただし、更新が午前10時なので、通常は勤務時間中であるから、帰宅して夕食後に見ることになる。

 「本命」の「鮎」が終わると「帝ポイント(仮名)」である。
 これも「鮎」と同じく午前6時更新のチラシがあるので、見る。こちらは「鮎」と違って無条件に1ポイント貰える。さすがはポイント界の古豪だけあって、気前がいい。チラシは10枚見るとポイントが当たる抽選に1回応募できるようになっていて、上限は5回なので、これが上限に達するまで見るが、私の家から近い店のものは1つだけで、後は車で30分以上走らないといけない店のものなので、これまた内容はほとんどチェックせず、一定時間掲示しておいて元の画面に戻る、ということを繰り返す
 さらに「2日に1回1ポイント当たる」という謳い文句の「スロット」を回す。体感的には3日に1回も当たらないような気がするが、ときどきそろって1ポイントもらえる。この画面の「別のくじを引く」というボタンを押すと期間限定でさまざまな企業がやっているくじのページに行くので、一応引いてみるが、「当選!」の後で「ただし〇〇を買ったら」という条件が付くものがほとんどである。こういうものは当然放置する。が、たまにその日たまたまそれを買うつもりだったときは「損」をすることになるので、一応全部引いておく。
 「帝」も最近CM動画を始め(というか私が今まで気づいていなかっただけかもしれないが)、これが3回見ると1ポイントという気前のいいものなのだが、更新が12時なので、夕方に回す。
 私はTVゲームの時代からそれが好きでないので、スマホのゲームなど全く鼻にも引っかけなかったのだが、ゲームをすれば金になる、となれば話は別である。 
 「ミッションを達成したら〇ポイント」という触れ込みのゲームをやってみたが、今まで馬鹿にしていた身の悲しさ、ミッション達成など遠い彼方の出来事としか思えないほどの低得点しか出せないのであった。
 そんな私でもできる唯一のゲームが「ぷるぷる(仮名)」というタイプのもので、何だかよく分からないが画面の上から降ってくる林檎にタッチするとその色に応じて点数がもらえるのだ。葉っぱに触ると制限時間が短くなり、その分点数も低くなる。このゲームにはさらに「ミニゲーム」と称するものが付属していて、これは正方陣の形に9個並んだ箱を2回タップしていくと必ず当たりに出会え、これもなにがしかの点数になる。この2つのゲームの合計点が一定に達すると1ポイントである。これだけは朝夕2回やると2日に1回くらい1ポイントになる。もらえる点数からすれば費やす時間の方が惜しい気もするが、多少上達してきたので面白くなった。どうせ飽きてしまうだろうが、しばらくしてみようと思っている。

 「帝」が終わると次は「本田ポイント」である。
 「ほんだ」は基本的にゲーム中心で、鈍い私にはほとんど近寄れないのだが、「帝」の「ぷるぷる」とよく似たゲームがあるのでこれも朝夕1回ずつすることにしている。こちらは葉っぱが落ちてくるもので、「帝」の「ぷるぷる」では触ると-1秒なのにこちらは点数が貰えるのだからややこしい。だがどうにか慣れてきた。実は「本田」にはもう一つ同じシステムのゲームがあり、こちらは点数がボールみたいな〇である。
 「帝」にはほかにCMを見るコーナーがあって、ここには籤が5種類くらいあるのでそれも行う。この籤はヒネた顔のクマが蓮っ葉な感じの女の子と釣りをしたり野球をしたりじゃんけんをしたりダーツをしたりするもので、他愛のないものなのだが、この5種を全部やると計5分くらいで平均0.2ポイントくらいもらえる。というのは「本田」は直接ポイントはもらえず、1/100ポイントにあたる別の単位を100集めて初めて1ポイントと交換できるのだ。こう書いていてこのサイトはえらく非効率であることに気付いたのでもう止めようかな。
 もう一つ、簡単なアンケートに答えることもできて、こちらは1/10ポイントもらえるが、いちいち性別と年齢を入れてから答える必要があって作業が単調だからここのところ足が遠のいている。
 「本田」は点数の割に時間がかかるからたった今から休日のみにすることにした。

 後は「主婦(仮名)」というアプリは開けるだけで1ポイントもらえるから開けるのだが、これはいったいどういう役に立つポイントなのかよくわからない。

 それとしょっちゅうメールが来るのが「パウロ(仮名)」というサイトで、これは2択で「どちら?」という質問に答えるだけでいいので頭を全く使わないからよくやっている。これも朝から1回訪問。ただし、ここのポイントも現金に換えられるという謳い文句なのだが、そのためには一旦仮想通貨に換える必要があり、この仮想通貨の通用期限がえらく短くて300ポイントくらい消えてしまったことがあった。当然激怒したのだが、考えてみればもとはタダだし、しかも金額にしたら300円である。

 朝から御飯を食べる前後にこれだけの作業を行うのだから、私の朝は忙しい。

 仕事から帰って来たら夕方の部である。

 まず「薬天」と「ホイニュー」からアンケートの依頼メールが来ているからアンケートに答える。「薬天」はそのままポイントになるが、「ホイニュー」は何がしか溜まってから「本田ポイント」に換える仕組みである。こちらは一回換えて「労組ん(仮名)」で実際に朝飯に化けた。
 「ホイニュー」は「ニュースを見るだけで1ポイントが貯まる」という触れ込みだったので始めたのだが、見出しがわかりにくいのと配信元が記事を開けるまでは分からないので、本命のニュースの方はほとんど見ない。それより「本田」と同じ熊の籤と「ぷるぷる」系のゲームがあるのでそれをやる。ただ、これは専用のアプリがないのでつい忘れていて、メールが来てはじめて「ああ、そういえば最近『ホイニュー』やってないな」と気付いてやることが多い。それにここの「ぷるぷる」は鍬形虫と天道虫なのだが、色が紛らわしくてついつい-1秒の方をタップしてしまうので点数が低く、なかなかポイントがもらえそうにないので足が遠のき気味である。

 夕食を食べたらTV番組を見ながら10時に更新された「鮎」のCM動画と「街モニ」のCM動画と12時更新の「帝」のCM動画を見るが、先述のように内容はほとんど頭に残らない。
 
 CM動画の後はアンケートである。
 「鮎」「街モニ」「帝」「本田」「主婦」のアンケートをチェックして答えてゆく。
 大抵のものは聞かれるのが性別と年齢と居住県だが、これをいちいち入れるのはかなり面倒である。仕事のつもりで答えていく。内容は漏洩したら訴訟がどうのこうのと怖いことが書いてあるので明かせないが、どうも市場調査のようである。たまにどう見ても個人情報を欲しいだけというものがあるのでこれには答えない。
 また、これは役所から委託されているのではないかと思われるアンケートもある。やたらと質問項目が多くて、かつ回答にちょっとでも齟齬や矛盾があると、すぐそれを指摘して動かなくなる。ほんの数ポイントなのに何でこんな面倒な回答に答えなければならないのだろう、と腹が立ってくる。それでも、医療関係のものだったりすると「これも医学の進歩のためだから」とじっと我慢して質問に答える。
 あまりスマホばかり眺めていると妻が怒るから、すべてのアンケートに答えるのは平日の夜には無理である。

 そのうち8時になると「鮎」と「帝」のチラシが更新されるから、これを見る。「鮎」は朝当たっていると大抵外れるからもうこれは想定内で、「帝」は必ず貰えるから1円分足して、本日のポイ活は終了である。後は妻とTVで韓国ドラマやバラエティを見て他愛のない話をしているうちに風呂に入る時間になるので交代で入る。
 妻が入っている間にブログの更新をすれば良いではないか、という人は私にも生活というものがあるということを知らない。
 私は週の大半は夕食を作るし、妻が風呂に入っている間に洗い物をし、翌日のご飯を仕込むのである。完全平等とはいかないが、私も多少は家事を分担しているのだ。

 こうして更新されないブログはほとんど晒しものとなって順位を下げていくのであった。

 ここまで書いていて、「ポイ活」で幾つか気付いたことがあったので、次回はそれについて。と言っても、以上のように私は忙しいので、いつになるか分からないが。