このあいだ、知人でAVにもくわしい女性官能作家に「ベイビーっていうと、まず何を思い浮かべる?」と聞いたところ、間髪入れず返ってきた言葉は「ドリルバイブ!」。やはりAVに多少明るい人間からすれば、「ドリルといえばベイビー、ベイビーといえばドリル」なのだろう。

そのドリルバイブがAV史上初めて登場するのが、この「女体拷問研究所 Vol.1」である。2004年06月13日に発売されたこのおどろおどろしいタイトルの作品によって、その後のベイビーエンターテイメントの印象が決定づけられるのである。

パッケージには、タイトルである「女体拷問研究所」のゴシック体文字の下には、四つん這いにされた女性の臀部を男の手で押し開かれ、そこにドリルバイブを打ち込んでいる写真がセレクトされている。当時はまだ日本でドリルバイブを見る機会が少なかったことを考えれば、なかなか衝撃的な写真だったのではないだろうか。
その写真の下には、副題として「~プロローグ~ モデルプロダクション美人女社長強制連行!残忍なる猥褻拷問に陥落す!」とある。そう、まさにこの作品が序章であり、プロローグである。

今回、ターゲットの女社長に扮する女性だが、実はAV女優さんではない。スタッフが連れてきた知り合いの女性で、このあともどこにも出演することのなかった一回こっきりの人だったらしい。すなわちホンモノの素人女性なのである。確かにあえぎ声は女優さんのように最初から仰々しくあえいだりしていない。ひょっとしたら人工的なAVを見慣れている人には物足りないと思うかもしれない。しかしそれこそ正真正銘の素人の証拠。撮影スタッフに見せようという気持ちはいっさいないガチンコの撮影だったのである。

それでは作品を見ていこう。

まず黒バックのおどろおどろしい字幕画面。

すべてのオンナたちを…
ひざまずかせたい…。

そして不協和音のBGM。鉄パイプでくまれたやぐらに、不気味な拷問道具がおいてある一室。クレジットタイトルのあと以下の文字が画面を躍る。

邪に屈折した男ども…。
彼らは、どんな女性でも必ず屈服させる事ができる、過酷で淫らな拷問を研究する為、ここに研究所を開設した。

彼らは完璧な拷問方法を完成させ、依頼者を募り高額な報酬と引き換えにどんな女でも言う事を聞かせるというまさに恐るべきビジネス展開をも計画していたのである。

 女体拷問研究所

最初にターゲットとなったのは…

300人以上の登録女性を抱える中堅モデル芸能プロダクション『D-メイツ』のやり手女社長、柏木瑠依だった……。

彼女を拉致し、あらゆる拷問にかけ、登録女性の全てのデータを提出させることに同意させる。

そして、そのデータを使って登録している女性を一人ずつ呼び出し、次々と拷問にかけ研究材料にしようというのだ。


鉄パイプのやぐらにお尻を突き出すような格好でくくりつけられる女性。スーツ姿。黒のミニスカからノンガーターストッキングの脚が出ている。その脚をやや開かせる状態にして足首をガムテープで固定。パンティーが無防備にさらされる。
男の一人があらがう女の顔に注射器を差し出すと口を開く。

「これはですね、強力な媚薬なんです。これをあなたのお尻の穴から注入させていただきます。どうなっちゃうか、わかりますか?」
 
激しくあらがう女。しかし臀部を拡げられ露わになったケツ穴にその媚薬とおぼしき液体をポンプで注入。

次のシーンでは、仰向けに寝かされて拘束され、「もっとはずかしいことをしましょうか。あなたの陰毛を剃らせてもらいましょうか」とパンツをズリ下ろされる。こうして拷問が始まる。
こ のあとどういった体勢で拷問にかけられるかは言葉にするより画像で確認してもらった方が早いと思うから割愛するが、プレイとしては「尻穴媚薬注入→剃毛 →3人の男の手による性感帯いじり→乳首挟みバイブ→ローター体あて→大開脚マン開き ローターあて 指マン潮吹き→四つん這いにして電動ドリルバイブ→アナルバイブ→マンコの2穴バイブ さらにクリに電マ→3P本番 アナルとマンコのサンドイッチ2穴挿入 アナル中出し 腹射」という流れ。

ちなみに女が堕ちたのは2穴バイブに電マでクリ責めのとき。
このとき「もう死んじゃーう、死ーんじゃーうぅううう」とマジイキの様相を見せる。これがホンイキかどうかは実際に観て確認してもらいたい。

ただ最近の女研を観慣れている人からすれば、辻丸耕平が出ているにもかかわらず、まったくと言っていいほどしゃべっていないことに不思議がる向きもあるのでなはいか。
当然ながらこの段階では作品自体はまだ手探り状態で、辻丸が今のように活躍し出すのはもう少し後のことである。その話はあらためてしようと思うが、それ以外にも物足りなさを感じる人がいるかもしれない。
そもそも「拷問」という言葉自体、人によって受ける印象が違う。

「拷 問」を嗜虐性の強いものとしてとらえ、ひたすら女性を虐待しつづけるイメージをもつのであれば、この作品は結果的に女性をよがらせてしまうのだから、これ は拷問ではないということになる。そういう意味で、女性の被虐の態度のみを見たい人には、女研の拷問は合わないかもしれない。
この作品には最初こそ沈痛な女性の悲鳴もあるが、最終的には女性をいかせまくり、悲鳴が激しいよがりに変わっていく。そういう作品なのである。それは官能小説の世界では何度も描かれてきた快楽責めの世界にほかならない。
もちろんベイビーが女研で見せようとしているものは、女性の堕ちた姿だけではない。さらにその先にある何かなのだが、それは今後、シリーズを見ていく中で徐々に明らかになっていくだろう。

この作品で特筆すべきは2つ。
それはAVにおいての電動ドリルバイブ(電気ドリルディルドウ)の初登場と、正真正銘の素人女性を使ったガチンコの快楽拷問だったということ。
つ まり、最初にドリルバイブが使われた画期的なAV作品の出演者は、それまでなんの撮影経験もない単なる素人女性であった。その女性が縛られ、いじくられ、 最終的には電動バイブを突っ込まれ、3Pをするとこになる。その中盤にあの衝撃的なドリルバイブが登場するのである。そう考えるとなんともスゴい話ではな いか。
Koolong監督の口癖じゃないが、これはかなりヤバイでしょ。

ここから長い旅が始まったのである。