2011年01月01日

交通事故死No.1に想う

 新年あけましておめでとうございます。

 前年の交通事故死者数の都道府県別では、北海道と東京が同数で、不名誉な全国一の回避の成り行きが注目されています。

 昔の記録を確認してみると、昭和45年(1970年)に死者数は1万6765人もの多数に上っていました。平成21年(2009年)は4914人でしたから、約30年の間に、7割以上の減少となっています。

 この日本の状況に対して、最近猛烈な勢いでモータリゼーションが進行している中国や東南アジアでは、過去の日本のような交通事故の多発、死亡者数の増加を招いているようです。

 日本における交通事故死の減少は、歩道の新設や信号機の改善、あるいは交通規制の厳罰化、車両の安全性能の向上、救急医療の発達などが総合的に寄与しているものと考えられます。ただ注意しなければいけないのは、事故死者数という統計は、事故から24時間以内の死亡をいうものであり、24時間経過後の死亡数は含まれていないことです。
 事故後1年以内の死亡数というのは、ある統計を借りれば、平成15年(2003年)で1万人を超えているようです。死亡事故のみに注目してはいけないと思います。

 交通事故は、被害者にとっても加害者にとってもつらく悲しいものです。死亡事故だけでなく、ちょっとした追突事故でも、その被害者となって、長い間、後遺障害に苦しまされている人がたくさんいます。私の依頼者となるのは、このような被害者が多いのですが、事故内容は、殆どが前方不注意となっていますが、要するに運転に集中していないことが原因です。
 そのおかげで、仕事を続けられなくなり、妻や子がいながら生活に困窮してしっています。

 前方不注意という原因を、少しでも減少させるためには、運転中の携帯電話を止める、あらかじめ道順を確認しておきカーナビに頼る運転はしない、こんな小さなことでも皆で徹底しましょう。

 12月も半ばを過ぎた頃、札幌は雪が降った後の高温となり、路面は融けてその後の気温の低下でつるつるのスケートリンク状となりました。そんな中で、買い物途中の主婦が足を滑らせて転倒、雪山で見通しが悪かったこともあり、そこへ乗用車が突入し轢いてしまいました。

 なんとも不運が重なった事故としかいいようがありません。このような事故のニュースを聞くと気持ちが沈んでしまいます。
 また、普通に生活をし、歩道を歩いていたり、自転車に乗っていたりしているところに、突然無謀な運転の車に襲われて命を奪われる事故が後を絶ちません。

 今年一年、少しでも事故による加害者にも、被害者にもならないように安全運転を祈念しましょう。

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