2017年06月14日
2017年05月05日
茜雲讃歌
カルガモくんのように・・・
なだらかな丘を下りきったら
ささやかな流れが見えてくるんだ
その際の畔道を
君は僕と歩いてみるかい
ポカポカとした春の日差しに
何もため息をつくことはない
僕たちの前を
テクテクと歩いているカルガモたちの
真似をするだけだから
僕たちもやってみようよ
もう、今さら恥じらう年でもないのだから
考えてみれば
もう、随分と年月が経過したんだね
お互いが日々の出来事に振り回されて
意見・感情がちぐはぐになっていたから
小さな溝がいつの間にか大河となって
渡るにも橋が長すぎる
途中で息切れしながら
逢おうとしたけれど・・・
橋の真ん中で足首が吸い付かれたように
動かない
だから・・・もう
そんな大河を渡るなんて暴挙は止そう
小さな里山の
小さな流れに沿って行けば
やがて、小さな橋が見えてきて
お互いに渡れる
だから・・・
いがみ合うのは止めようね
これからは・・・ただ、ひたすら
カルガモたちのように
テクテクと歩み続けたらいいんだよね
2017年04月01日
夜明けのコーヒー
一度限りの人生なれば 逢うと別れは世の習い
逢ったばかりに 泣きを知り
別れたばかりに 愛を知る
いずれ、この世のさだめとも
知らずに過ごす幾星霜
5年、10年、15年・・・
来る日、行く日も
花は咲き
陽のなき空にも
鳥は鳴く
ああ
さすらい続けるこの身には 幾つ越えたか、山河の
果てなき道に雨は降り 鳥鳴く美空に蝶が舞う
今宵、爪弾くトレモロに
またもや すする一杯の夜明けのコーヒー
ほろ苦し
2017年03月01日
深夜のエレベーター
偶々、帰宅が遅くなって
深夜のエレベーターに乗り合わせる
息せき切って飛び込んだ個室の中で
背後から
俺の背中を突き刺すような
女性の強い息つかい
ここに居合わせた女性が思うように
ここに居合わせた俺も思う
ここが広い体育館だったら、どうなんだろう
ここがお見合いの席だったら、どうなんだろう
ここが異常者と同じ席だったら、どうなんだろう
次からつぎへと
とてつもない想像が頭の中をよぎる
たかだか、数分にも満たない窮屈な
エレベーターの動きの中で
気まずい時間がゆっくりと秒を刻んだ
2017年02月04日
犬吠崎
2017年01月01日
遠い接近

いつもの奴がいつもの道を歩いています。
性懲りもなく、ひたすらに
幸せの鳥を見つけたいなと思っていますが
見つかりそうにありません。
ゆっくり歩いても
小走り気味に急いでも
この状態が激変する訳はありません。
初恋の人に出逢ったとか
宝くじの一等券を拾ったとか
そんな夢を見ながら、袋小路の中に入って
なかなか抜け出せないでいます。
所詮、かなわぬ縁なんでしょうね。
万歩計をズボンの右ポケットに入れ
さあ、今日は一万歩以上歩くと心に誓い
年相応の重さのカメラ機材を肩に背負って
あたかもカメラマン風の姿をみせながら
いつもの散歩道をどんどん進みます。
野良り暮らりの道すがら
実りそうもない夢を
果てしない空に描きながら
今日も歩いています。
撮り鉄の終着駅はまだなんでしょうか。
貨物列車の前影が徐々に
見え始めても
まだまだ遠すぎるんです。
辿り着いたなと思っても
いまだに途中駅
線路は果て無く続いています。
2016年12月02日
流れのままに
2016年11月20日
2016年11月01日
2016年10月01日
朝の光
いつものように窓をあけて
胸いっぱいに朝の空気を吸い込む
透き通った鳴き声を残しながら
小鳥たちが追いかけっこをしている
この繰り返される朝の光景が
私はたまらなく好き--
今日も
きっといい出逢いがあるかもしれない
思いもかけぬ幸せをつかめるかもしれない
私はやおら、窓辺に立って
至福の喜びに浸り始める
そうしていれば
やがて東の空からあかね色に輝いた陽の光が
部屋いっぱいに、ふりそそいでくるに違いないから
オニヤンマ
2016年09月07日
終わりのない始まりに・・・
2016年09月01日
久しぶりの・・・
2016年08月02日
斜陽
もういいよ
そんなにくどく、繰り返すのは・・・
小走りに逃げだした坂道の先に
僕は目を見張った
眩いばかりに黄花が天空を突いていた
もう少しだから
我慢はできるよね・・・
そうしなければ
一生懸命走ってきた坂道に
溢れるばかりに
流した汗は無駄になるから
ちょっと待って
少しの時間を刻むだけで
やがて・・・夏はかげるからさ
2016年08月01日
2016年07月01日
峠の麓
2016年05月23日
JR貨物

いつもの奴がいつもの駅のホームでひたすら
目的の貨物を待っています。
そして、時間通りにやって来た貨物を見るなり
カメラのシャッターを夢中で切ります。
いつもは青い機関車が今日は赤い機関車になっていて
こんなに嬉しいことはありません。
2016年05月03日
葛西臨海公園の別れ
この公園に来て見たら
少しおぼろげに思い出したよ
最後に
あの観覧車に乗ってみたいな・・・という君の
たっての願いに
高所恐怖症の僕が勇気を出した
あの日のことを
もう10年・・・になるよね
大きく廻る箱車のように
観覧車はゆっくり昇っていく・・・
速いような
遅いような
動きの中で
遥か沖合いに
水平線が斜めに見え始めて
もう、落日が近い感じ
天と地がひっくり返ったような
胸騒ぎのする時空の中で
僕はひたすら
涙をこらえる君から目をそらした
そうしなければ
狂おしいばかりの情熱に負けて
また、違った展開になっていたのかな
やがて
この世の最後を刻むかのような
箱車の動きが緩やかに止まって
僕たちは別れた
2016年04月03日
捨てる想い
君はどうするの
擦り切れた、ぼろぼろの思い出を持っていくのは止せよ
そんなことしたって
もう何にもなりはしない
つらい
悲しい
切ないばかりの思い出は
すっかり忘れるのに限る
そうしたら
君の新たな道が開け
希望の
波が寄せてくる
2016年02月01日
想い出列車・中央線
2016年01月10日
高見の叫び
2015年12月03日
三浦海岸・大根干し
2015年08月09日
暑い日差しの中で
2015年07月02日
早朝
2015年06月20日
別れの予感
いたずらに過ぎていく時のむなしさを君は感じてるかい
なにかに打ち込んでいる時や
何もしないで寝込んでる時は例外でいい
でも・・・ふと前景にこのような局面が展開したら?
じ〜〜と・・目が釘付けになるだろう
ふわふわとした・・心の中のモヤモヤを思い浮かべて
その実態を無くさないように必死になる
無くなれば悲しいから
見えなくなれば寂しいから
もう・・二度と逢えない状況を思い浮かべて
必死に目を見開くんだよね
でも・・どんなにもがいても
時間が経ちすぎた
そろそろ・・・潮時かな俺たち
2015年05月06日
出逢った頃の君でいて
人は出逢った頃の感情を永く持つ事が出来ないのだろうか
窓際に垣間見える木々の葉っぱも
やがてはセピア色に褪せていく
そのように、、、、、
感情も日々の出来事に埋没してしまい、
だんだん素直な気持ちが無くなって行く
それではいけないのに、、、
かけがえのない瞬間をおろそかにして
肝心の喜びを失っていく
Aufviedersehen!
短かすぎた、切ない恋の移ろいに涙し
逢ってるときの気持ちとは, うらはらに
何も言えないで時をすごしてしまう
それではいけないのに
時を忘れてもいい
年を忘れてもいい
幾つになっても 素直に、、
そして激しく、、
それが
スクリーンの上に映された
たとえ、演技の愛であっても
少しは
気の利いた愛の台詞を言って
キスをしたり、抱き合ったりして
肌に感じるぬくもりがあれば
それでいい、、、
今でも、君が好きだから
はっきり言える
逢っているだけで、、、嬉しかった
あての無い、それぞれの道を歩いていって
時をいっぱい過ごして行けば
いつか、どこかで、偶然に
また、逢えるかも知れない、、
その時は、目を逸らさずに、、、、微笑もうね、、 お互いに、、、
人は、出逢いを求め、遥か後に、その想い出にひたる
人生と言う、日めくりカレンダ−を逆にめくっていったら
セピア調に色あせた風景の中で、雨が激しく降っていた
やがて、、、それもおさまり
夜のとばりが降りて、漆黒の世界が訪れた時、、、
その内に、再び燃えはじめた星の光が見えてくる、、、
その時に、君の面影を探そうとして
あの銀河鉄道の列車の中でのひとときを
じっと思い浮かべ、
余りにも かけがえのない人だから
たとえ 手に触れ、肌に感じる機会がなかったとしても
何も悔やむまい
めくるめく情熱の炎の中に
その身をおいて、狂おしいばかりの
時が過ぎて行く、、、
いつの日か その夢が覚めることがあっても
ただ、逢っているだけで 嬉しかった
余りにも短すぎた時の流れの中で
君がいたから 僕が輝いていた
それなのに、、、
やがて、雨が上がり ぎらぎらとした日差しの中で
果てしなく続く海岸通りを二人で駆け抜けて行って、、、
無為に時を過ごし、、、
知らない、どこまでも続く夜の長さを
どれほど待ち続けたと言うのか、、、
もう、そこまで届いていいはずの「愛の叫び」を
わざと聞こえない振りをして
未だに、聞こえないと言うのか
たとえ、そうであっても、、、 それでもいい、、、
君がそばにいてくれるだけで、、、僕は嬉しかった
たとえ、離れていてもいい
逢いたい時にメールを送り
別れの時に次の約束を取り交わせるから、、、
もう、暗闇から、早く這いでようよ
いつまでも見えない
愛のない生活は捨ててしまって
僕と同じ道を歩かないか
どこにいても いつでも
君が好きだから
はっきりと言える
逢っているだけで、、、嬉しかった
話しかけてくれるだけで、、、楽しかった
そばにいてくれた時、、、やさしく抱きたかった
それなのに どれだけの時を過ごせば
その肌のぬくもりを感じることが出来ると言うのか
たとえ、ひと時の間
鏡の中の映った自分を君と思って
嘘でもいいから、、、ただ、愛している振りの
微笑みを返していいものを、、、
ぬめぬめとした海岸通りを抜けて行って やがて
果てしなく続く群青色の海が見えた時
僕は、涙をぬぐおうと思う
あたかも、それが以前からの約束であったかのように、、、
さよならと言っても 決して、さよならと答えないでくれ、、、
それが約束
今、逢っているだけで
こんなに嬉しいのだから
人生の、ほんのひとときを共有できた時間、、、
僕には、とてつもなく長い時間に思いたい
そう思わなければ、救いようのないタイムトンネルの中で
急に立ち止まって、時を失ってしまう、、、
さあ、君よ、、、 僕と一緒に タイムトンネルの中を
あの銀河鉄道に乗って抜けて見ようよ
何を恐れているの
何をふるえているの
何をためらっているの
生まれ育った環境が著しく違っていても
どうってことない
年の違いなど、、、忘れてしまって
世の中のしがらみを踏み越えて
そう、、、 いつまでも続く、暗い、寂しいタイムトンネル中から
二人して、這い出して行こうよ、、、
やっとの思いで 時のトンネルを抜けだせたら
君よ、、、
西の空いっぱいに
茜色のスクリーンが見えてくる、、、
だから、、、 決して
さよならの そんな、なげやりな言葉を映さないでくれ、、、
せめて、この一時だけは、、、。
どうせ、この世の中は、にごりきった漆黒の絵の具を使って
純白のドレスを汚した、ひとふで書きに過ぎないから
君よ、、、
君の熱き涙で洗い落としてくれないか、、、
簡単には、落ちない汚れだけれど
君の涙は、どんな洗剤よりも効果的だ
さよならの言葉は
たった今の瞬間は
ふさわしくない台詞 言いたくもないし、、、
まして、聞きたくもない、、、
時のトンネルを銀河鉄道に乗って
抜けだせることが出来たなら
君よ、、、 西の空いっぱいに
茜色のスクリーンが見えてくる
だから、、、 必ず 素敵なルージュをつけて
洒落たヒールをはいて
そして、軽くステップを踏みながら
僕を相手に 踊っている君がいてもいい、、、
どんな愛を選んでいいのか迷っている、ごうまんさと
どうしようもない、けだるさと
今にも泣き出しそうな顔色だけは
すっかりサングラスで隠してしまって
映さないでくれ、、、
せめて、この一時だけは、、、
海へと続く白い坂道を二人して歩いて行こうよ
もう、戻れない坂道であっても、、、どうってことない
砂浜に愛と言う文字を二人で描いて
それが、波にさらわれて消えて行く
そんな侘しい風景の中でも
あふれんばかりの感情の高まりがあればいい
いたたまれない、波のうねりの激しさの中で
甘く、切ない禁断のクルミを 素直な気持ちで拾えばいい
澄んだ色の穏やかな海を見つめ
セピア色に褪せた空を見上げながら 何
度も願いをかけて
唇と唇が触れ合う感情のたかまりを
もはや、忘れることがなければ、、、
君よ、、、 もう、聞こえないはずがない
ひたひたと押し寄せる愛の波の高鳴りを、、、
だから もう、夜通し語り明かしても
何もおくすることはない
そんなに、うかない恥じらいと
持って生まれたミエなど捨ててしまって
夜明けの日輪を仰ぎ見ないか、、、
唇と唇が触れ合う感情のたかまりを
もはや、感じることが出来れば、、、
星の数ほど、愛の言葉を知っていても
たったの一言を伝えないでいた、、、
轟音をたてて、過ぎ去る銀河鉄道の
一筋の影を じっと、、、 見つめていた、、、
いつの間にか 時が行き
さよならの言葉を星の金貨ほど
ばらまいて
意地の悪い神様が下界に降りてくる
君よ それをもらってはいけない
それを見つめてもいけない
それを欲しいと祈ってもいけない
時は君を待っていないから
ひたすらに、全てを忘れ
かけがいのない一瞬を止めようとの祈りを
捧げる事などしないで
めくるめく情熱のおもむくまま
素直に、、、 あたため合うだけでいい
そして、言ってくれ
愛していたのは、この星の世界で
たった一人 あなただけだったと
そしたら こんなに愛したのは
生涯で君だけだったと答えるものを、、、
手探りで、求め合うほどの肌の温もりさえ
たった一度も経験しなかった僕たちが
それぞれの思いを心に抱きしめて
今宵、行き先の無い 銀河鉄道に乗り合わす
そんな偶然を 時の神様がまた
許してくれるだろうか?
願いを乞い
夢だけを抱き
偽りの祈りを天空に捧げる、、、
君よ
いつの日か
思い出の詰められた
銀河鉄道に乗って
一度も届けられなかった愛の言葉を
僕に 配達してみる気はないか、、、
愛していたのは この星の世界で
まさに あなただけだった、、、と。
何時の間にか、過ぎ去って行った想い出の数々が
月日を重ねる毎に 薄らいでゆく、、、
たまゆらの歓喜のひとときと 一抹の別れの寂しさを
君よ、、、
決して忘れてはなるまい
そうすれば この世に等しく生を受け
星の数ほど想い出を積んできた君に
今宵こそ 手の平いっぱいの愛の証しをあげようほどに、、、
どこまでも続く稜線の彼方には
忘れかけた想い出の数々が影をひそめて佇んでいる
あれほど激しく燃えた青春のひとこまが
つい、昨日のごとく繰り返されて 脳裏に映し出される、、、
君よ
もう、過ぎ去った過去は捨ててもいいではないか
青春に別れを告げて
今の君を心から愛したい、、、
ただ、ひたすらに、幾山河を超え行くことがあったとしても、、、
いたたまれない程の、、、
長い時のトンネルを
やっとの思いで抜け出せたら
やがて、降りしきる雨が止んで
茜色の空が見えてくる、、、
君よ
遥かに遠い終着駅へ
ひたすらに走り続ける銀河鉄道に乗って
時のトンネルを抜け出した今
歳の差の大きな迷いなど振り捨てて
あれほどまでに恋焦がれた そ
の熱き想いを
この僕に投げかけて見ないか
そうして このまま溶ける想いで、遊び疲れて眠る幼子のように
ただ、ひたすらに眠ればいい、、、
そうすれば いつの間にか、その熱き夢を
決して
覚まさないように、、、
強く 抱きしめて、、あげようほどに、、、
やがて、漆黒のとばりが開かれて
互いに見つめあう時の流れ、、、
そばにいるだけで、自分を忘れ
声を聞くだけで、心ときめく
この激しさ、燃える想い
尽きぬ喜び、褪せない愛情
その笑顔も、その仕草も
全てが消えてしまわないように
抱きしめて、、あげようほどに、、、
朝になれば夜を想い 夜になれば朝を夢見る
この銀河宇宙の
繰り返す時の流れの中で
あんなに熱く焦がれた想いが揺れ始めている
今宵、銀河鉄道の途中駅で
数々の懐かしさと想い出に育まれた手帳の一片を破り捨てる
君よ
さよならの一筆書きは君の手帳に相応しくない
Aufviedersehen!
もう、お願い
苦しむのは嫌だ
夢がささくれて愛の道に迷ったら
酒だけを煽るだけ、あおって ひたすら
現実を忘れようとする いたいけな心の苦しみを もはや、見ないでくれ、、、
君よ
命をかけて
こんなに愛していても
君の心はいつでも遠すぎて
理想の人を探して止まない
もう、いい加減にしないか
お願い、、、
だから
今宵、銀河宇宙の博物館に立ち寄って
二人して、パンドラの箱を開けようじゃないか
そして、出来うれば銀河鉄道の謎を解いて見ようよ
哀しくも分断された過去の記憶を
どうか
思い起こさせてくれれば
やがて
銀河鉄道での旅の終わりに
全てが明らかになろうものを、、、
時は今、銀河西暦33年、、、
折りしも、星の金貨と黒曜石を散りばめた銀河宇宙の中を
一筋の昇り竜になって
アンドロメダ星行きの長距離列車が旅立ちを始める
君よ 今宵、
三次空間の始発駅に立って
途方も無い僻地への旅立ちを目指す、、、
もはや、臆することも無く
まして、何のためらいと恥じらいも無く
傲慢さと強がりを捨てて
ただ、発車の合図に合わせて
列車のタラップを昇りきればいい、、、
そして、赤い絨毯のひかれた真っ直ぐな廊下を最前部まで歩いて行って
やがて、突き当たりに秘められた部屋を見つける
さあ、銀色に輝く部屋のノブをまわしてごらん
もう、そこは夢と音の新世界、、、
摺りきれるほどに聞き尽くしたCDと
繰り返し告白された愛の囁きが
さほど違わない旋律、、、になって
否応無く聞こえてくる、、、
君よ
それは、肌に飾られたマドンナの宝石ほどに輝いて見える流星群の調べ、、、
幾歳月が過ぎて、、、
色褪せていって、その中に
忘却の哀しみに打ちひしがれた昇り竜の目の輝き、、、
どうか、忘却の彼方から、記憶の淵まで導いてくれとの愛の囁き、、、
さあ、君よ
二人してパンドラの箱を開けて見ようよ
今更、ためらいは禁物、、、
恥じらいは尚更、禁物、、、
そうすれば、いつか、地上に降りたって
あの懐かしい茜の空が見えようものを、、、
もはや振り返れない月日の流れ、、、
くたくたに疲れ ホンの小さな希望の針の穴を
のぞいては
落胆と失意にまみれてきた、、、
ねえ、 もう、いい加減に思い出してよ
ひと夏の陽炎のように消えて行くのは止そうよ
どんなに いたずらっぽく、ふざけながら
愛を隠そうとしたって
時の神様は許してはくれない筈だから
たとえ、色あせた記憶であっても
あのかけがえのない愛のはぐくみは
必ず脳裏に浮んでくる、、、
ねえ、抱きしめて
本気になって、抱きしめて、、、
こんなにも、愛の渇きに耐えてきた私を
気まぐれな付き合いと
ただの同情心から
振り向かないで欲しい、、、
そうでなければ この夢は覚めなくていい
思い出せない事実が、ホンの少しでも希望を持たせてくれようものを、、、
限りない抱擁の後に
やっと長い時のトンネルを
抜けだすことができたら
君よ
あの茜色に輝いた西空が
目の前に見えてくる
かたくなに閉ざされていた忘却のつぼみが
君の熱き涙に 解き放たれて
やがて、美しい希望の花を咲かせる
赤色と
白色と
ピンク色の
それぞれの花の中で
僕は
どの花を選んだらいいのか
未だに迷っている動物、、、
とまどう子羊であることを 君だけには知らせたいものを、、、
2015年04月21日
愛、そして別れ、、、
手探りで求めあうほどの暗闇の中で
ただ、見つめあった一夜
そばにいるだけで自分を忘れ
ただ、声を聞くだけで心ときめく
この激しさ、燃える想い 尽きぬ喜び、褪せない愛情
その笑顔も、その仕草も
全てが消えてしまわないように抱きしめあった日々の数々
朝になれば夜を想い
夜になれば朝を夢見る
この果てしない銀河宇宙の繰り返す時の流れの中で
あんなに熱く焦がれた想いが今、揺れ始めている
君よ
数々の懐かしさと想い出に育まれた手帳の一片を
破り捨てないでくれ
さよならの一筆書きは
君の手帳に相応しくない
Aufviedersehen!
もう、お願い
苦しむのは嫌だ
夢がささくれて愛の道に迷ったら
酒だけを煽るだけ、あおって
ひたすら現実を忘れようとする
いたいけな心の苦しみを
君よ
もはや、見せないでくれ
2015年04月16日
ひとりぼっち
凍てつく風が欄干より吹き込んでくると
夏待ち顔の鉢植えの草花が首を傾げ
物干し竿の肌着が寒さに震える
もう 弥生3月の節句もとうに終えてるのに
いつになく寒い日々の繰り返し
いたたまれなくなった愛猫たちは
テラスよりゆっくりと部屋の中に引き返す
茶子ちゃん、待って
もう少し、いようよ
りとちゃん、行かないで
もうすぐ、鳩ポッポが遊びに来るよ
やさしく呼びかける声も空しく
私は寒風のテラスにひとり佇んで
いつになく侘びしい休日を感じ始める
2015年03月11日
寒い朝
さらば、郡山

いつの間にか、想い出が 冬枯れの荒野のように薄らいでゆく
某年某月 郡山 たった一度の歓喜の時間
育んだ絆とその証を君は忘れてはいまい
だからこそ 今宵
この世に等しく 生を受け
違いすぎた環境の中で
大切な想い出を残してくれた君に
勇を決して 言おうと思う
さらば郡山と
2015年02月26日
野反湖のおもいで
くねくねした岨道が暫く続く
車に出くわさない道がやがて鬱蒼とした
山間に入る
暗くなった
霧がでてきて辺りをひんやりとした雨が包み込む
引き返した方がいいかもー
どちらでもいいけどー
心細さで会話も沈む
でも
ようやく峠の駐車場に着いて
重苦しい雰因気を追い払うように車外にでた
傘を差し向けたら
素直に入ってきて肩が自然と触れ合った
ふいに抱きたくなったけれどー
なぜか行動がともなわない
今、何を考えているのー
言葉でごまかしてみた
別にー
そんなことあるもんかー
せめて野反湖が見えていたら
もっと違った成り行きー
あまりにも殺風景で
思いもよらぬ時が進んだ
もう2度と来ないよー
見えない湖面に叫びたい衝動が
ふたりを車に追い立てた
2015年02月22日
一期一会

ひとたび、会うものは必ず別れの時が来る
簡単に言ってしまえば、こういうことかもしれません。
どんなに愛し合っている二人も
いつかは先にどちらかが別れを言わねばなりません。
親子、恋人同士、親友、、、いづれの(きずな)もやがては
綻ぶ運命にあります。
そこで、もっと別の考えをしたらどうでしょう。
別れているものは、いつかは出逢うのではないか、、、
そうなんですね、、、ひとたび別れたものはいつかは出逢うと
いう予感を感じさせているのです。
一生の間に実現しなくても構いません。
来世で会えればいいのです。
あえばとて かたるべきことばなけれど
あわざれば なつかしきひとよ
あわずとて わするるいとまなけれど
あわざれば はなれゆくここちして
あうべきひのみ そぞろまたる
ああ このこころ なんとなづけん
2014年11月04日
坊坂
2014年10月14日
2014年09月11日
夢一夜
まばゆいほどの光りを浴び
スペースマウンテンを
やっと抜け出した
あのロケットみたいの、乗ってみる?
怖くないかな?
スタージェットというロケットが
ぐんぐん高度をあげていって
今にも蹴落とされそうな感じ
彼女の肩がしがみついて!ーと言わんばかりに
強烈に波をうちはじめた
誘ってんの?
ばか言って!
奇妙な体勢に
心なしか胸が騒ぐ
こんな風にして抱きたくなるような誘惑と
息を殺して、じっと我慢するという矛盾
その内、急降下とともに空中遊泳は終わった
正に夢と現実の境目から飛び降りた感じ
出口の先で横殴りの、にわか雨
相合傘になりながら
シンデレラ城の通りを
駆け抜けていった時の流れー
僕は問う
この時の流れがほんとは夢ではなかったかとー
2014年07月02日
忘却

忘れようと思って堪えているのはつらい
2014年06月15日
君には君の・・・僕には僕の・・・

この季節を待ちかねたように
そっとやって来たんだね
このあったかい陽ざしを受けて、じっと何を考えているの
僕も君のようにありたい
せちがらい人生がそろそろ嫌に感じる年頃を迎え
残りの生を数える時間がないように
間合いをはかっているような日々の生活
なんとかして逃げ出したいのに
怠惰の日々をカレンダに刻んでいる
もういいじゃないか
(ハルジオンにいるモンシロチョウ)
2014年04月10日
2013年11月13日
愛鳥たちと・・・


性懲りもなく また やって来たよ
カワセミ君
百舌君
逢えなければすっごく寂しいし
逢えたらものすごく嬉しい
そんな気持ちにさせといて
ものの数分で離れていく
君たちは 薄情なのかね
かくのごとく詩を書いている自分が
自分で無いような自分が
本当の自分でないと
自分に言い聞かせている自分が
たまらなくいとしい
2013年08月01日
少女と自転車
町中の横断歩道の前で
髪の毛をかざしながら
自転車を飛ばしてきた女の子
おっと危ないよ
こんな短い横断歩道でも
ちょっと見れば危険がいっぱい
生ぬるい春風を受けて
早く走り出したい気持ちは分かるから
ちょっと待って
もう少し待って
僕は後ろから、そっとつかみそうになった
・・・静岡県三島市
2013年05月03日
流れのままに


宇奈月発のトロッコに揺られ
刻々変化の景色が眩しい
少し遅すぎた紅葉の季節を
忘れさせないかのように
黒部の流れが谷底を洗う
生まれて初めての黒部の谷に
来るべき冬の寒さを感じ
軋むレールの向こうの山に
何を期するか 流れのままに
撮影地・・黒部峡谷
2012年12月04日
いつの間にか・・・
2012年11月23日
山茶花の想い出
2012年10月07日
Aufvidersehen !
君はひたすらに鳴き続けてきた
その情熱は実に素晴らしい
何度も何度も出逢った刹那に
この世に生まれ落ちた幸せを
叫んで聞かせてくれた
そんな君がいつの間にか
僕の前から消えてしまって
僕は実に寂しい
このひと夏に
精一杯生きた君に
ご苦労様・・・と
せめて一言伝えたかったのに
2012年07月13日
ミソッチのように・・・
そっと寄り添っているだけなのに
黙って・・・言葉も言えない
背中で語ろうとする君は
大好きなミソッチと同じ
いつまで・・・そんな態度を見せるの
いつになったら・・・振り向いてくれるの
恥じらいからくる素振りならいいけど
別れの挨拶なら
もう止してくれ
2012年07月07日
峠の坂道
頭髪から 滴り落ちてくる
滝のような 汗を
せっせと 拭いながら
徐々に
勾配を増してきた 坂道を
一気に 登りきる
びっしょり濡れた 肌着の上を
やさしく 愛撫するかのように
女性的な
風の手が 忍び寄る
辺りには 露草の群生が 見られ
いかにも とぼけた石仏が
挨拶を してくる
おあにいさん、
ようこそ、おいでなまし
この一言が
聞こえたような 昼下がり
耳をつんざく
つくつくぼうしの 鳴き声に
僕は 峠の坂道に
しばらく立ち止まった
つくつくぼうし おいでなまし
つくつくぼうし おいでなまし
<道保川公園>
2012年06月21日
2012年04月22日
カメラ片手に土手散歩

ローラースケート場の脇の道
清らかな一筋の流れがあって
カルガモたちが餌を探していたよ
乗りおいた大きなバイクの横で
運転していたイケメンの兄さんが
ローラースケートを楽しんでいたよ
脇道をカメラ片手に散歩していた僕は
ふと時を忘れた、この昼さがり
この一時を忘れまい
この大切な空気をいつまでも感じたい
しみじみ、そう思ったよ
2012年01月12日
逢いたかったぜ

ほぼ一年ぶりに この土地に来て
やはり、出逢うことができたよね
仲良く飛翔している姿を見上げて
僕は本当に嬉しかったよ
こんなにも愛おしい君たちを
見上げていると
故郷を遠く離れてもまた、やって来た
君たちを誇らしげに思うよ
茨城県・菅生沼にて